爆乳ライダーL&M 第4話

帝国城摂政 作
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《前回までのあらすじをお話致します!》
 怪盗コンビを邪魔していたジャスティスホワイトとジャスティスブラックの2人だったが、ツクルノラの配下のメカイジンである《ナイトンゲール》メカをその身に宿す雨洞優(8)の手によってメモリを破壊される。そして最大の好敵手であるジャスティスライダーの2人を倒した怪盗コンビは、次のデカイ・ジュエルの場所へと向かっていた。


「ねぇ、ツクルノラ? ここにデカイ・ジュエルのがあるのよね?」

 と、アリエーヌは目の前に映し出されている光景――――巨乳スフィンクスが2体ほど門番で構えているという立派な神殿遺跡を指差していた。それに対してツクルノラは「えぇ! えぇ、えぇ!」と相変わらずのおべっかを用いていた。

「はいです! このオパディア大遺跡にデカイ・ジュエルがあるとメカイジンシリーズ第8弾が言っているのですよ、はい! この宝石がもしアタリだったら、我々の夢が叶うのですよ、アリエーヌ様!」

「そ……そうよね! デカイ・ジュエルの3つ目! 3つ集めれば全ての願いが叶うのよね! 行くわよ、ツクルノラ!」

「はぁぁぁい!」

 そう言って怪盗コンビは走り出す。

 ――――デカイ・ジュエルを盗るために。
 ――――もうそれを止める者が居ないと確信しての行動だった。



 一方、雨洞優の手によってメモリを破壊されてしまった、ジャスティスブラックの黒山渚とジャスティスホワイトの白雪このはの2人はと言うと――学校の屋上にて、物凄い勢いで落ち込んでいた。

「……気にする事はない、とでも言っておきましょうか」

 溜め息を吐きながら、ナッノ博士は手にしたアイパットをパラッパラッと操作していた。

「え、えっと……なぁ! ナッノ博士! もう1回エスパーメモリとウィザードメモリを作ってくれないか! 今度こそ、あの幼女を倒して見せるからさ!」

「そ、そうですね! もう1回チャンスがあれば、あの不意打ちみたいな形であろうとも絶対に倒して見せますので!」

 なんとか復活(?)した2人は、ナッノ博士にそう言って詰め寄るのだがナッノ博士の反応は冷たかった。

「一応は復元できましたが、あの2つのメモリはボクの中でも異例中の異例とも言える三大超常能力メモリであって、能力までは再現できてないよ。一応、戦えはするくらいの最低限の護身用武器はあるけど、それだけですよ。
 そもそも偶然、たまたま、なんの反応か分からない、良く分からないものを入れたものを作れだなんて……。必然、当然、完全に反応を調べ切るという、ボクの《知識欲》が許さないからね」

 と、ナッノ博士はそう言って2つのメモリ……変身機能がないそのメモリを渡したのだが、渚とこのはの眼は曇ったままだった。能力も、そんなものがない物を渡されたところで、変身して正義の使者と活動できない事に、2人の気持ちは晴れなかった。

「まぁ、もっと科学的に解明できている物ならば渡せるんだけどね。
 君達の使っていた相手に触れずに攻撃できるのならば、他にも候補はあるよ。
 『G(グラビティー)』、重力を操る能力。『A(エアー)』、空気を操作する能力。『M(ムーブ)』、物体を移動させる能力……などなど、他にも使えそうな能力はある。その2つにこだわらなければ意外と道は……」

「「それじゃあダメなんですよ……!」」

 2人の返答にもっともだと、ナッノ博士は思った。
 2人の戦う理由……それはナッノの助手であった須子井こころの意思に報いるためである。2人は三大超常能力メモリに耐えられるように生まれた人造人間であり、彼女に正義となれと言われたから、正義の使者として戦いのである。
 今は明確な敵……アリエーヌとツクルノラの怪盗コンビ。それにナッノ博士の三大超常能力メモリの2つを体感した事のある2人は、なおさらその2つを使いたいのである。

「……っ! このは、これを見て!」

 そう言って、渚はこのはにスマホを見せつけていた。それを見て、このはも顔を険しくする。そして2人して顔を見合わせて、『ウィザード』メモリと『エスパー』メモリを取って、そのまま屋上の扉を出ていく。
 呆気に取られたナッノ博士だったが、スマホで2人が見ていたページを見つけて納得する。

「【怪盗アリエーヌ・ルパンの次の狙いはオパディア遺跡の宝石か!?】ですか。確かに正義の使者として戦おうとしている2人にとっては、行かないといけないのかもしれないけど、あの護身程度のメモリでどう戦うんだか……。もし【エスパーメモリ】と【ウィザードメモリ】を完全に復元するのは無理だけどね。それはもう、砂漠で針を探すくらいにあり得ないくらいにね」



「遂に見つけたわ、3つ目のデカイ・ジュエル! オーホホホホ! 完璧よぉ!」

「おめでとうございますです、アリエーヌ様!」

 オパディア遺跡にてデカイ・ジュエルを見つけ出した怪盗コンビ――――アリエーヌとツクルノラの2人は喜び勇んで遺跡から出て来ていた。嬉しそうなアリエーヌは、ツクルノラに宝石を見せつけていた。

「ねぇ、ツクルノラ? デカイ・ジュエルが3つ揃えばあらゆる願いを叶える事が出来るのよね? それは今じゃないとダメなのかしら? 私は今すぐ、デカイ・ジュエルの力で最強、いえ最胸の乙女になりたいのだからね!」

「えぇ、えぇ……アリエーヌ様! 今日帰った後に、デカイ・ジュエル3つを連結操作させまして、世界の運命を揺らがすほどの能力を得て……って、あれは?」

 と、双眼鏡を覗いていたツクルノラはそこで2人を、メモリと言う力を失った渚とこのはの2人だった。

「ツクルノラ! アリエーヌ! その宝石は渡しません!」
「ここで倒しますよ!」

 彼女達はメモリを構えてボタンを押す。ボタンを押すと共に、2人の身体から未知の物が姿を現す。渚の身体からは火水雷風と言った魔法が飛び出し、このはの背後では沢山の石が宙に浮かびあがっていた。
 その様子を見て、ギガウィザードとギガエスパーの戦闘力を知っているアリエーヌが怯えながらツクルノラに攻め寄る。

「た、たた、たいへんよ! ツクルノラ! あのジャスティスライダー! やっぱり変身装置をもう1つ隠し持っていたのよ! どうするのよ!」

「……(うっひょー! アリエーヌ様の胸、溜まんないですわぁ!)
 そう、じゃああの娘を出します! メカイジン第0弾《ナイトンゲール》……いや、メカイジン第7弾の《雨洞ユウテイル》を出しますです! せーっの、たゆんっとな」

 ポチッと、ツクルノラがボタンを押すと共に砂からずずぃっと、何かが現れる。砂をかき分けるよ運敷いて現れた人物は、愛らしい赤毛の少しウエーブした髪に、年齢にしては少し大人っぽい顔立ち。赤いコートに身を包んだ125cmくらいの幼い彼女――――前回2人のメモリを完全に破壊した、雨洞優だった。前回と違う所は頭とお尻にあった。
 その頭には狐を思わせる金色の狐耳。そしてお尻からは3本の銀色の毛の狐の尻尾がゆらゆらと揺れ動いていた。

「……まさか再び、こうして私達の前に立ち塞がるとは予想以上に愚か者ですこん。折角、メモリを壊す程度で止めておいたのに……とんだ愚か者だこん」

「どうだか……こうやってメモリを持っている以上、ナッノ博士に復元して貰いましたよ!」
「えぇ! あの場で止めを刺さなかった事を公開してください!」

 2人は強気で言う。そうじゃないと、このメモリが護身用程度の戦闘能力しかないとばれてしまうからである。

「……図に乗らないでくださいですこん。あなた達を殺さなかったのは、単にメモリを壊すだけで良かっただけで、あなた達を倒す事など簡単すぎることですこん。その証拠を今お見せいたしますこん」

 そうやって彼女は再び、あの時と同じように2本のメモリのスイッチを押す。

『フォックステイル!』
『シノビ!』

「第7戦術、なのですこん!」

 そう言って彼女は、自分に2本のメモリを腰に付けたベルトへと差す。
 再び成長していく雨洞優の身体。ぐぐぐっと手足が伸びて、女の子っぽい顔が大人びた顔立ちへと変わる。そして赤いコートを押しのけるようにして、胸が風船のように膨らんでいく。赤いコートが羽織りのように小さくなり、彼女は190cmくらいの高身長、そしてRカップという巨大な胸を持つ美女へと変わっていた。そして愛らしい狐の耳と九本の尻尾が伸び、網タイツの扇情的な格好に変わっていた。

 ――――銀色の尻尾から2枚の手裏剣を取り出していた。

「金の衣は絶望への道、ジャスティスゴールド……とでも名乗っておきましょうかね。
 再び、あなた方を絶望に叩き込んで見せるこん」

 そう言って、2枚の手裏剣を投げる。投げられた手裏剣は、的確に2人のメモリを撃ち抜いていた。

「「……っ!?」」

「変身メモリを何度出そうと、本当に無駄な事ですこん。今のように全て撃ち抜いて見せるだこん。それに、このデカイ・ジュエルが本物ならば我々の勝利は確実だこん。どちらにせよもう手遅れ……だこん。
 さぁ、早く帰れば良いだこん。たかが8歳の幼女に血なんか見せないで欲しいと思って――――」


「そう、それはZA☆N☆NE☆Nでしたねぇ〜☆ 雨洞優さん☆」


 ジャキン、と彼女の背中が刃によって切り裂かれる。そのまま雨洞優の背中から血がたらーっと流れ、その場に片膝をついて倒れる。

「……っ! こ、これは……どういう事……こん?」

 と、変身解除した雨洞優が後ろを振り返ると、そこには右腕に小型のチェンソー型武器を着けた巫女服の女性。赤と白のオーソドックスな巫女服の胸元を大きく開けた格好で、Kカップという大きな胸を見せつけている。薄い水色の肌を持つ彼女は、ニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。金色の髪をショートヘアーにしており、その頭には大きな地球儀が回っていた。

「……ヒミッコク」

「SO☆U! 身長131cmで、86cmのKのCup! メカと偉人で、メカイジン――――な、メカイジンシリーズ第8弾の《卑弥呼》をモチーフとした《ヒミッコク》だよぉ☆ ねっ、メカイジンシリーズ第7弾《雨洞ユウテイル》……いえ、収着使徒ユウの残骸よ」



「収着使徒ユウの……残骸?」

 背中から血を流しながら、《ヒミッコク》を睨み付ける雨洞優。

「はーい! MI☆KKO☆KU☆しまーす!
 収着使徒ユウ……乳房帝国ネームネーム界外支部の幹部にして、その裏でネームネームを牛耳ろうとしていたその女は、殺されてしまいました。けれども生と乳に収着するその幹部は、自分が死んだ時のバックアップを取っていたんですよ。クローン技術を用いて自分のクローンを作っていたんですよ。それがあなたなんですよ、雨洞優(8)、《雨洞ユウテイル》」

「……っ!」

「まぁ、《ナイトンゲール》メカに選ばれたことは予想外だったけどなぁ。案外、ネームネームで幹部をやっていた事実が、生と乳に収着する気概が選ばれたりしてね。KYA☆HA☆」

 そう言ってヒミッコクは頭にある地球儀に手を添えると、その回転を止める。

「今から1つ、YO☆GE☆N致しますですよ。あなたはもう必要が無くなりました、だからもう貴方の出番はもうO☆SI☆MA☆Iです。喰らえ、ヘブンズスペース・ホール!」

 クルリと地球儀を大きく回すと、彼女の胸元がぐぐぃっと大きく渦巻く黒い渦が巻き起こり、雨洞ユウテイルの身体全体に渦が巻き起こる。そしてググっ、グググっと、ヒミッコクの胸元へと吸い込まれていく。

「わ、わたしが吸い込まれるなんてこん……! わたしはきちんとツクルノラ様が言われた通り、あいつらのメモリを……」
「壊してくれたでしょ? それがあなたのメカイジンとしての"機能"、作られたI☆MI☆でしょうねぇ。その"機能"を果たしたあなたにもうI☆MI☆はありません。こちらはこちらで、I☆MI☆を果たしますよぉ。ツクルノラ様から与えられたその役割を」

 地球儀を物凄い勢いでさらに回すと、ヒミッコクの胸からさらに黒い渦が巻き起こる。

「い、いやっ……やめっ……ゆ、許しません! アリエーヌ、あなたにはきちんと復讐を……!」

 そしてヒミッコクの胸に雨洞ユウテイルが包まれる。雨洞ユウテイルが巻き込まれる姿を見て、渚とこのはの2人が怒りと悲しみを露わにする。

「ひ、ひどい! 仮にも仲間を……こんなの、悲しすぎます」
「許さないですよ、ヒミッコク!」

 そう言って懐からナイフを取り出した2人は、そのままヒミッコクへと振り下ろす。そんな2人をヒミッコクはニヤリと見ていた。

「丁度良いですねぇ、あなた方もKYU☆U☆SYU☆U☆させていただきますねぇ! ヘブンズスペース・ホール!」

 さらに地球儀を激しく回転させると共に、自分の胸にさらなる吸収力を生むヒミッコク。それはまさしく暴風を巻き起こすほどの激しい回転であり、2人はヒミッコクの胸元へと吸い込まれる。

「「きっ、きゃあああああああああ!」」

 2人は為す術なく、ヒミッコクの中へと吸い込まれる。そして完全に2人を吸い込んだ後、ヒミッコクは不敵に笑う。

「ヒミッコク、いえ怪盗勢の完全勝利ぃぃぃぃなのですぅぅぅぅ! YE☆EEEEEEEEEEEEEEEEEEE☆XI☆!」

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メカイジン第7弾;雨洞ユウテイル
偉人モチーフ;玉藻の前
身長;125m
外見;愛らしい少しウエーブした赤髪、8歳にしては大人っぽい顔立ちをしている。赤いコートを着込んでおり、頭には金色の狐耳と3本の銀色の狐の尻尾を持っている。
説明;メカイジン第0弾《ナイトンゲール》をその身に宿した雨洞優(8)の変身した姿。戦闘の際には『フォックステイル』の急成長した姿と『シノビ』の忍者の姿で戦う。メカイジンシリーズの1体ではあるが、ツクルノラは単なる傭兵か使い捨ての道具かと思っている。
欠点;???
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