爆乳ライダーL&M 第8話

帝国城摂政 作
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 ギガロードとギガレジェンドの2人に対して、メモリを投げる。
 それで"彼女"の役目は終わった。

「ふむ……計算通りだな」

 うんうん、と彼女は首を振っていた。
 ギガロードの元へと向かったメモリ、それは『アクセル』というバイクの加速の力を詰め込んだメモリである。全てを振り切る銀色の単車の力は、魔王というギガロードの力と組み合わされる事によって、誰をも振り切る風のような疾風の力を彼女に与えていた。
 ギガレジェンドの元へと向かったメモリ、それは『セキトバ』という強靭な馬の力を詰め込んだメモリである。伝説として名高い赤き馬の力は、勇者というギガレジェンドの力と組み合わされる事によって、誰をも慕わせる英雄としての力を彼女に与えていた。

 本来、彼女達はバイクに乗って平和維持活動をしてきた者達。つまりは、ライダー……乗る者である。そんな彼女達にとって『バイク』と『馬』は非常に相性が良かったのだ。さらに魔王と勇者もまた、相乗効果としてバイクと馬、黒山と白雪に影響を与えている。

 これだけのおぜん立てをすれば、もう大丈夫だろう。
 そう思って彼女はゆっくりと、誰も見られてない内に逃げようとその場を離れようとする。

「……どこに行こうとしているこんか?」

 と、そんな風にして悠々と去ろうとする彼女だったが、それを呼び止める者が現れる。
 それは変身前なのにも関わらず、9本の狐尻尾を生やした雨洞優だった。身体に遭わない服を着ているせいなのか少しつんつるてん。長袖だった服は半袖くらいまで、ミニスカートは超ミニ、要するに無理矢理小さな服を着ているせいなのか少し窮屈そうに、いやかなりきつそうに見えた。

「おや? あなたは雨洞優さんじゃないですか、その調子ならあなたも無事勝ったみたいですね。けれどもその窮屈そうな服を見るとどうやらあの2人とは違って、なんらかの副作用が出ているみたいですね。
 恐らくではありますが、メモリ自体が進化なんかでもして、変身後の身体がさらに大きくなったんじゃないですか? そのせいで身体が自発的にその身体に近付けようと変質してるんじゃないでしょうか。まぁ、今はどうでも良いけどね。2人に会ったら伝えといてくださいよ、頑張ったねとかそういう形の言葉を」

「そんな言葉なら自分で伝えといてくださいこん。それよりも聞きたい事があるこん、今はそっちに応えて欲しいこん。

 ――――なんであんたがお兄ちゃんが閉じ込められてる杖を持ってるこんか、ナッノ博士」




「何でと言われてもねぇ……」

 と、ボク――――エージェント・ナッノは真っ黒な闇を思わせる『T』のメモリを取り出す。

「そもそもボクは、乳房帝国ネームネームから生まれ出でた者。あなたのように外から中へと怪人化された者じゃなく、ボクは元から怪物なんですよ。今までは正義側だったのかもしれないが、これがボクの真の姿。今からボクは怪盗コンビに協力して、最終計画とやらに協力する為に"生まれ変わった"」

 ――――だからこれで、おさらばだ。

 杖を、兄を取り戻そうとした雨洞優はボクの影に飲みこまれて……そして……