電乳戦士サイバープリキュア 第1話「誕生! 救済の戦士キュアワクチン!」

帝国城摂政 作
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「――――さぁ、立ちなさい」

 私の前に突如として現れたその人は、凛々しい声でそう言った。

 その人は最初は普通の姿でした。白を基調とした半袖の、どこかの学園の制服を着た中学生くらいの少女です。しかし、ポケットから出したスマホのようなモノにカードをかざすと、彼女の姿が白い光に包まれたのです。
 白い光が数秒光り続いたと思っていたら、彼女の姿が変わっていたのだ。全身薄緑色のドレス、模様として0と1の2つの数字が無数に刻まれていた。頭にはくるくると回り続けている電脳の球体を帽子として被っていた。そんな彼女は懐から1枚のカードを、先程変身する前に使っていたのと同じようなカードを、私の手へと差し出していた。

「きっと、ね。このカードが、あなたを導くわ。
 忘れないで、あなたは決して1人なんかじゃない。

 ―――私の名前は、【キュアアップ】。この絶望の世界を希望に導く、プリキュアよ」

 全てが闇に包まれた絶望の世界に現れた、白い光に包まれた希望の戦士。
 キュアホイップと名乗った彼女は、私の世界を――――希望の世界へと変えた。

 私こと【クラスタ】は、変異したコンピューターウイルス……通称、マチガウイルスによって滅ぼされた《電脳王国》を一夜にして復活させたプリキュアに憧れを抱いた。

 これは、1人のプリキュアに憧れた、少女の物語。


第1話《誕生! 救済の戦士キュアワクチン!》


 20XX年。世界は昔の人が憧れたほど、未来とはなっていなかった。空を飛ぶ車も、時間を自由に行き来できる機械も、夢の宇宙旅行も、やはり物語上の存在でしかない。
 ただただ、現実は技術によって少しずつではあるが、人間の暮らしを豊かにしていた。

《只今、入りました情報によりますとスマホ利用者は98%を越えて、中には5台以上のスマホを所有する方が昨年度より7%も増加したとの報告が入って来ました。続いてのニュースで……》

 テレビのニュースをさらりと聞いて、私はテレビを消す。そしてカーテンを開けると、部屋の中にさんさんと輝く日光が入って来る。
 陽の光が入って来ると共に、私の姿が光によって映し出されていた。

 明るめの茶髪。顔の前には長く伸びる髪、そして背中まで伸びる三つ編みの後ろ髪が一本長く伸びている。褐色とも思える陽に当たった肌、顔立ちは元気溢れる姿であった。
 168の高身長に、Iカップという豊満で大きな乳房。ぐーっと、大きく伸びをすると共に、パジャマ越しのその胸が大きく揺れていた。

「今日も良い日になりそうっ!」

 と、【香椎イスカ】は光り輝く太陽を満足げに見て、ふと時計を見上げる。
 そこにはデジタルの文字でしっかりと、『08:12』という文字が刻まれていた。それを見て、イスカの顔色がさぁーっと青く染まっていた。

「ちっ、遅刻だぁぁぁぁ!」

 今日は4月某日、中学2年生としての新しい一日! それなのに遅刻して溜まるかぁ!
 そうして、イスカは急いで制服に着替えはじめたのであった。



 海沿い近くの、陸続きの小島。そこは大阪と同じくらいの大きさの小島、そこにその学園はあった。外国風の3階建ての学園、その名も《アリスト学園》。
 その2階……2年生のBクラス。新入生ならば多少の驚きもあるだろうが、1年も顔を突き合わせていれば流石に目新しさもない。担任も去年と同じく、30歳くらいなのにも関わらず10代前半にしか見えない童顔の【八女ナイカ】教師だけあって、真新しくもない。まぁ、中学1年生ならいざ知らず、クラス替えがない中学2年生ならこれくらいだろう。
 しかし、その日はいつもと違う、新学年に相応しいフレッシュな出来事が2つあった。

 1つは、とある生徒が遅刻していること。まぁ、これは運動会やら、文化祭やら、そういう特別な行事だと割と遅刻しているような遅刻魔だから、あまり目新しすぎるような事でもない。
 そしてもう1つは――――

「さぁ、ではでは、【クラスタ】ちゃん。自己紹介をお願いしちゃっていいかな?」

「……はい、分かりました」

 そう言って童顔のナイカ先生に促されるようにして、銀髪の美少女が黒板の前に立つ。
 銀色の、2つのお団子髪が特徴の美少女。ちょっぴり知的な印象がする銀縁眼鏡をかけた、172cmの少女にしては高身長。しかし、一番目を引いたのはおっぱい……Jカップという、中学生には思えない爆乳おっぱい。そして、淡々と右手がスマホを叩きまくっていること。
 ゆっくりとだが、左手で黒板にチョークに名前を書いていく。そして書き終わった彼女は、スマホをポケットにしまって、生徒達の方を見ていた。

「初めまして、わたくし【江ノ島クラスタ】と申します、です。
 好きなものはゲーム、嫌いなものは運動、です。どうぞ、よろしくお願い致します、です」

 ペコリと頭を下げるクラスタ、しかし次の瞬間にはスマホを操作しており――――その様子に先生も、クラスメイト達も苦笑いしかなかった。

「え、えっと……クラスタちゃん? 出来ればスマホは止めて欲しいなぁって……」

「は、はぁ……了解致しました、です」

 しぶしぶといった様子で、スマホをポケットにしまうクラスタ。
 八女ナイカ先生に促されるまま、一番後ろの窓際の席に座るクラスタ。座ると共にスマホを弄り出したクラスタを見て、またしても全員が薄ら笑いを浮かべていた。

「さーて、全員が揃っている訳ではありませんが、早速授業を――――」

 と、八女先生が持ってきていた教簿を開けて、クラスルームを始めようとしていた。しかしその瞬間に、扉を開けて1人の女子中学生が入って来る。

 長く伸びる前髪と、明るめの後ろの三つ編みの茶髪。元気溢れる彼女は、学園指定の制服を急いで着たせいで、肌けてる部分が多くて、どことなく元気ながらも艶めかしさを感じる。
 そんな彼女が勢い良く扉を開けて入って行くと共に、クラスの中に朗らかな空気が生まれる。クラスの皆が「遅いよー」「待ちくたびれたよー」と、遅刻して入って来た彼女を明るく迎え入れる。担任の八女先生もちょっとばかり怒っているようだが、本気で怒ってはいないようである。

「もうっ、イスカちゃんってば! 遅いから転校生の紹介、終わっちゃったよぉ〜」

「転校生!? 今、転校生と言いました!?」

 バッと、クラスを見渡すイスカ。しかし、肝心の転校生の姿がどこにも見えない。

「あれっ!? 転校生さ〜ん、どこですかぁ?」

 きょろきょろと見渡すイスカ。そして、その視線が、とある一点へと向かう。そこは普通、人間が居るはずもない場所。
 イスカも何気なく見ただけで、そこに居るとは思っても見なかった。
 けれども、転校生を見つけた事で、ただでさえ元気いっぱいの彼女の顔がさらに明るく変わる。

「あっ、転校生さん! みーつけ、た!」


「……どっ、どうも」


 ――――天井の四隅。
 そこに両手足を伸ばして、まるで忍者のように貼りつくクラスタ。

 その様子を見て、イスカ以外の全員がこう叫んだという。


『いやっ、運動苦手って嘘じゃん!』




 昼休み。へろへろになったクラスタは、人込みを抜け出して誰も居ない体育館へとやって来る。
 あの後は大変だった。転校生にありがちな質問攻め、胸を大きくしたい女の子達の切実すぎるガチ質問、噂を聞きつけた部連名による勧誘……中でも一番、厄介だったのは――――

「香椎イスカ……とか言いました、ですっけ?」

 そう、香椎イスカ。
 クラスに遅刻して入って来たのにも関わらず、クラス全員から暖かい感じで迎えられた美少女。人徳、人気者、中心人物……様々な言葉が思いつくが、クラスタの頭の中に浮かぶのは、ご主人様に構って欲しくて、欲しくて、溜まらない子犬の姿であった。

「仲良くしたいというのは構いません、ですが、あそこまで付いて来られると困り者、です」

 顔の距離が近い、いっぱい話しかけて来る、どこまでも後ろをついて来る。
 なにがどうして気に入られたのかは全く分からないが、ともかく厄介な事になったのは確かだろう。

「……転校したい、です」

 ガクリと頭を下ろすクラスタ。

「いけません! いけません! いけません、なのっ!」

 しかし、そんな彼女をしかりつける、甲高い声が響き渡る。
 キョロキョロと辺りを見渡すクラスタ、そしてスマホを操作すると――――なんと中から、可愛らしい妖精サイズの少女が現れる。
 大きさは30cmくらいとぬいぐるみくらい、着ている服はオーソドックスなメイド服の"黒と白"と"青と白"に変えたもの。そして極めつけは、背中から生える薄水色の四枚羽。

「《電脳王国》姫様御傍付きメイド長でもある、この【ナノピコ】から言わせて貰えるとするならば、そんな後ろ向きな考えではいけませんなのよ、姫様っ!」

 小さな身体には似合わず、耳の奥まで響き渡る大きな声に思わず手で耳栓をしてしまうクラスタ。その様子を見て、ナノピコと名乗る妖精メイドがさらに怒りを露わにする。

「だいたい、姫様はお友達を作らなさすぎますなのっ! あそこまでぐいぐいと、姫様の事を気に入っていらっしゃいますご婦人に対して、何故そこまで強い拒絶をするなのっ!
 姫様に足りないのは、彼女のような積極性だと思いますなのっ!」

「……いや、でもです。彼女のはちょーっと。いや、かなーり、積極的すぎだと思いますですよ? 流石にトイレまで付いて来るのはちょっと……」

「気概の問題なのっ! そのくらいの気持ちで接しろという意味なのっ!」

 ふんっ、と鼻息を荒くして言うナノピコ。

「姫様、我々は確かに異物ではあるなのが、それ以前にここでは一人の女学生っ! ナノピコとしましては、姫様にはもーっと社交性を身に着けた、次期《電脳帝国》女王に相応しき方へと成長していただきたく、常日頃からそう思っているだけなのっ! 全く身体だけは立派になっても、心身としてはまだまだでございますなのっ! そもそも――――」

 と、Jカップと言うかなり大きめのクラスタの胸をたゆんたゆんっと小さな身体で動かしながら、説教を続けるナノピコを、クラスタは冷めた目で見ていた。

「そもそも私の目的は、学生になる事じゃなくて……」


「――――今、妖精と喋ってませんでしたかっ!」


 ばんっ、と体育館の扉を開けて現れたのは、今ちょうど話題としてあがっていた香椎イリス。そのイリスの瞳は「あちゃ〜」と頭を抱えているクラスタ、そして「やってしまったぁ〜」と顔を青くしているナノピコに向けられていた。

「わぁ〜、妖精だぁ〜! 私、妖精なんて初めて見たよっ! すっごぉい〜、どうなってるの?
 びっくりぃ、すごぉい! すっごぉぉぉい!」

 初めて妖精を見た少女はここまで饒舌に喋れるのだろうか? そんな事を思わず考えてしまうほど、イスカの喋りは非常に饒舌だった。止まる事を知らなかった、息継ぎが心配になるほどである。
 そんな風に構われているナノピコは、身体のあちらこちらを触れまくって「やっ、やめて欲しいなのぉっ〜」とくすぐったそうにしていた。一方、ナノピコを見て困っている様子なのはクラスタ。関わり合いになりたくなくて逃げて来たのに、まさかこんな辺鄙な場所まで追って来るとは……。

「何でも良い、です……。とにかく、あなたと仲良くなるつもりは一切、これっぽっちも、全くない、縛りプレイをしております、ですっ! それなので、さっさと帰って――――ッ」

 嫌そうな顔でスマホを操作していたクラスタだったが、その顔が一瞬で険しげな顔へと変わっていた。

「えっ? どっ、どどどうかしたの?」

 クラスタのいきなりの真剣そうな表情に対して、イスカはキョロキョロと辺りを見渡す。
 すると、彼女も異変に気付いた。体育館の扉、床、それに教卓などの体育館のあちらこちらが"電脳化しているのである"。

「どっ、どうなってるのぉ!? いきなりデジタルになってるんだけど!? どうなってるの、これっ!?
 ねぇっ、クラスタちゃん! 妖精ちゃん!」

 キョロキョロと辺りを見渡しているイスカに対して、クラスタの方は真剣な顔で見つめていた。そして妖精ナノピコは、イスカの肩を掴んで奥へと連れ込もうとしていた。

「イスカ様っ! ここは危ないので、早く逃げてくださいなのっ! 今から【ヌルリス】が来ますなのよっ!
 速く、一緒に逃げますなのっ!」

「ヌル……リス……?」

 どういうことかとイスカが思っていると、急に壁から大きな穴が生まれる。そこから1人の女性が現れる。その女性はまるで天使のような、そう表現するのが相応しい姿であった。
 金色に光り輝く輪っかが頭上数センチの所を浮かんでいる、金髪ロングのお嬢様風の顔立ち。胸の大きさはおよそLカップほどだろうか、まるで二次元から飛び出したかのような巨大なおっぱい。
 白のローブに身を包み、背中からは黒い翼が大きく羽ばたいていた。その天使のような姿をした女の人は、「あらあらあらぁ〜」と笑っていた。

「ここは体育館、という事かしらえる? あらぁ……クラスタちゃんじゃないえる?」

 天使のような女は胸を揺らしながら、クラスタの顔を見て嬉しそうに見ていた。

「やーっぱり、クラスタちゃんが立ちはだかって来るんだねえる? やはり【サエスディ】は、あなたと戦わないといけない、みたいだえるね〜」

 サエスディがニコリと笑うと、右手で鳥籠を手に取る。

「まずは、邪魔な観客を片付ける事を始めるえる!」

 そう言いながらサエスディが胸元から取ったカードを持ったことで、クラスタの顔がさらに険しくなる。そして逃げようとしているイスカに向かって大声を出す。

「――――香椎さんっ! 逃げてっ!」

「えっ……!?」


「鳥籠よっ! チガウイルスの力を借りて、新たな姿へと生まれ変われ!」


 カードをサエスディが鳥籠へと挿し込む。すると、鳥籠を白い煙が包み込む。
 煙の中から2本の細い肉球がついた腕が飛び出し、ナノピコと香椎イリスの身体を掴む。

「きゃっ!」

「なっ、なのっ!?」

 そして煙の中から現れたのは――――

「完成える! 鳥籠とライオンウイルスで、トリカゴライオンだえる!」

 巨大化した鳥籠の身体。そして上部にはライオンの顔が付いており、2本の紙のじゃばらのような肉球の腕。それは鳥籠に、紙で作ったライオンのパーツを取り付けたかのような姿である。
 鳥籠の身体の中には、ナノピコとイリスが捕らえられ、2人の身体が徐々にデータへと変わって行く。

「なっ、なにこれっ!」

 慌てるイリス。ナノピコは既にぶくぶくと口から泡を出していた。

「くっ……! 仕方がない、ですっ!」

 クラスタはそう言って、スマホとカードを取り出す。
 イリスがその姿に、先程のサエスディの行動を思い浮かべるが――――


「だいじょうぶ、です。
 あなたは絶対に、この私が助け出す、です。あの時の私のように」


 その言葉に、安心し――――ゆっくりと瞳を閉じた。



「さぁ、ここからは縛りプレイ解禁、ですっ!」

 力強く、クラスタが宣言して、スマホの電源をいれる。スマホにはカードスキャンの画面が映し出されており、クラスタはそこに持っていたカードをスキャンする。

「キュアライゼーション! ワクチンっ!
 救済を、今ここに! レッツ・プリキュアチェンジ!」

 クラスタが叫ぶと共に、彼女の姿が真っ白な光に包まれる。

 まず、彼女の銀色の髪が桃色の、鮮やかな色に変わると共に、背中の方まで長くさらーっと伸びる。服は真っ白なドレス、かと思いきやその上にピンク色のワンピースが着けられる。ワンピースに押し潰さられ、ただでさえ大きな彼女の胸がさらに大きく見える。
 靴もカジュアルなピンクの動きやすそうなシューズに、両手には殺菌のためかピンク色の手袋がはめられる。

 右手に持つ大きな注射器、そして背中の白い翼。
 それはまるで、白衣の天使の言葉が相応しい姿である。

「世界の浄化の、救世主! キュアワクチン!
 スーパープレイ、見せちゃうよっ!」

 決めポーズも決まり、そのままトリカゴライオンに向かって走り出す。

「キュアワクチン! 今日こそやっつけるえる! いけ、トリカゴライオン!」

「マッチガーウ!」

 個性的な鳴き声と共に、トリカゴライオンの手が伸びる。それに対してキュアワクチンは注射器をクルクルと回転させると、そのまま思いっ切り振りかぶる。
 注射器はトリカゴライオンの顔にクリーンヒットし、後ろに倒れるその一瞬。キュアワクチンは鳥籠の扉を足で蹴破ると、ナノピコとイスカを両手で抱えて脱出する。

「ああっ! 人質作戦が台無しえる!
 トリカゴライオン、もう一度捕まえるえる!」

「マッチガーウ!」

 注射器をどけて、トリカゴライオンは両手で地面を押し、そのまま空中へとジャンプ。そのまま巨体でキュアワクチンの上に押し潰すようにして、落ちる。

「やった、える!」

「――――いえ、そうはいかないです」

 トリカゴライオンを押しのけ、キュアワクチンは平然そうな顔でその場に立っていた。

「あまり長丁場はごめん、です。
 一気に肩をつけるです。【フロッピー】!」

 パチンと指を鳴らすと共に、彼女のスマホから出て来たのは1匹の馬。
 銀色の毛を持つ、美しい馬はキュアワクチンの隣に立つと、そのままキュアワクチンは馬の上に跨る。

「――――いきますっ! フロッピー!」

 キュアワクチンが手綱を握ると共に、馬は勢い良くトリカゴライオンの方へと向かって行く。
 馬が走るのに合わせて、Jカップの大きな胸が揺れ動いて、目に毒だろう。そしてキュアワクチンは自分と同じくらいの大きさの巨大注射器を片手で持つと、馬の進行方向に注射針を向けていた。


「プリキュア! ワクチン・インパクトっ!」


 馬が光の速さに加速し、トリカゴライオンの横を通り過ぎると、トリカゴライオンには巨大な注射器が身体を思いっ切りへこますほど入っていた。
 注射器が突如として爆発し、トリカゴライオンをピンク色の煙がつつむ。

 煙が晴れると、そこには少しへこんだ鳥籠が床に落ちていた。

「くぅーっ! 覚えているえるよっ、キュアワクチン!
 次こそは、我らがヌルリスの恐ろしさを見せてやるえるっ!」

 サエスディが負け惜しみと共に帰ったのを見て、ほっと一息吐くキュアワクチン。早々に立ち去ろうと、ナノピコをがしっと遠慮なく掴んで帰ろうとして――――


「いまっ、プリキュアって言いましたっ!?」


 きらきらとした瞳でこちらを見る香椎イリスに、苦笑いを見せるキュアワクチンであった。




【次回予告っ!】
「ねぇ、クラスタちゃん! クラスタちゃん!」
「なんです、いきなり?」
「あの時、プリキュアって言ってたよねっ! カッコ良かったよね、私もプリキュアなりたいなぁ〜!」
「そんな簡単になれるものではないです、諦めるです」
「でもっ、やっぱり先にクラスタちゃんと友達から、親友にランクアップしないとねっ!」
「いつから、友達になってるですっ?!」

次回、サイバープリキュア!
【すっごぉ〜い! キュアフレンズ登場!】

「楽しもうよっ、クラスタちゃんっ!」
「全力で遠慮します……」