従姉妹との日々

時雨鴇音 作
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「もう時間的に風呂も満杯になってんじゃねぇかな。とりあえず色々あって疲れてんだろうし、二人で順番決めて入って来たらどうだ?」

「えっ……お先に入っても良いんですか?」

「良いよ、俺は最後に入るから」

「でも……」

「遠慮すんなって」

「そうですか?……その、ありがとうございます」

「……そういや忘れてたけど、二人の部屋どうすっかなぁ……」

「部屋……私達はこの家に居ても良いと言う事でしょうか……?」

「むしろ聞くけど、これから住むかどうかは別にしても他に当てはあったりすんのか?」

「うっ、ないです……」

「だよな。二人共こっちには他に知り合いとか居なさそうだし、ホテルにしても駅前くらいにしかなかったはずだからこっからだとそこそこ歩くし、今から行っても確実に部屋取れるかもわかんねぇからな……だからこのまま泊まるって事で良いんよな?」

「は、はい!よろしくお願いします!」

「……お願いします」

ハルカがそう言ってからそれに続く様に今まで静かにしていたヒサギも姉を真似るようにそう言った。

「まぁそう言うわけだから、とりあえずの寝る部屋を……と思ったんだが」

「な、何か問題でも……?」

「いや客間が使えたら一番なんだけど、滅多に使わないせいで小まめには掃除してないから多分埃っぽいんだよな……掃除は明日するにしても、今日の寝床としたらちょっと嫌だろ?」

「そ、それは……」

「だからさ、今日だけは俺の部屋にでも二人で寝てもらう感じでどうだ?布団一組くらいなら使えるのもあると思うし」

「で、でも、それだとなっちゃ……じゃなくてナツキさんはどうするんですか?」

「俺は掛け布団だけ用意すればこのソファーでも寝れるから問題なし」

「だ、ダメですよ!そんなの!」

「ダメって言われても……他に思いつかないから仕方ないだろ?」

「で、でも……」

「ほれ、俺は布団用意してくるから二人は順番決めてとっとと入って来てくれって」

「うぅ……わ、わかりました……」

渋々といった感じにハルカがそう応えて、そのままヒサギと共に自分達の荷物が置いてある場所へ行った。