milk story

ttn 作
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「はぁ・・・今日も駄目だった・・・」

私は三枝由紀、22歳。現在就職活動の真っ最中なのだが
就職氷河期と言われるだけあってなかなか上手く行かない。
今日はこんな遠い街まで来たというのに何の収穫も無しだ。

「ねぇそこの美人さん、このミルク一本買ってかない?」

落ち込んだ私に話しかけてきたのはいかにも怪しい風貌の男。
手には牛乳瓶のようなものが握られている。

「このミルクは特別でね。この街の周辺でしか手に入らないレア物なのさ。安くしとくからお土産に・・・どう?」

何の収穫も無しに帰るのは流石に寂しい。
値段の高くは無かったので私はその牛乳を買った。
そして、その場で飲み干したのだった。

「あ・・・美味しいぃ・・・」

思わず声が出る。今までの人生で飲んできたあらゆる飲料の中でダントツだ。
この牛乳を飲めただけでも遠いこの街まで来た甲斐がある・・・とさえ思えた。

私はこの牛乳をくれたその男の人に感謝した後、家に帰るためバス停へ向かったのだった。


「ククク・・・今回はどんな騒動が起きるか・・・楽しくなりそうだよ」

極秘のルートを使い、やっと手に入れたこのミルク。
果たして今回はどんな騒動を起こしてくれるのか・・・



バス停の前にはたくさんの人が並んでいた。私はその一番後ろに並ぶ。
あの牛乳を飲めたおかげか、落ち込んだ気持ちも少しは晴れていた。
その時

びくっ!と体に衝撃が走った。
思わずうずくまる。そして胸元を見て驚いた。

「濡れ・・・てる・・・?」

就職活動のため買ったスーツの胸元が大きく二ヶ所湿っている。
まるで・・・胸の先っぽから「何か」が漏れ出したような・・・そして

びぐんっ!と第二の衝撃。さっきよりずっと大きい。
そして今度の変化もとても大きかった。

「胸が・・・膨らんで・・・あっ・・・止まらないぃ・・・」

両手でスーツの上から押さえてももう遅かった。
ぐぐぐんっと大きく成長していく二つの乳房。
まずは付けていた小さ目のブラをぶちん、と破壊する。
そしてシャツ、スーツをビリビリと押し破って行く。
気付けば胸の部分は完全に露出していた。そして最後の衝撃。

びぐぅんんっっ!最後には全身の巨大化。
腕が、足が、体が、頭が、お尻が。ムクムク巨大化していく。
服などは簡単にちぎれ去る。全裸になっても巨大化は止まらない。

「ど・・・どうしたらぁっ・・・」

気付けば周りにいた大勢の人は消えていた。
その代わりに遠くから彼女を監視しているパトカーの群れ。
その巨体で道路を尻の下敷きにして、建物を押しつぶしていく。
そしてミルクの力による最後の変化が起きた。

「ち・・・乳首がぁ・・・熱いっ・・・」

その後三枝由紀はその巨体のままドガンッと音を立てて倒れた。
巨大化しドラム缶並の大きさとなった乳首から
ぶっしゃああぁ・・・とまるで消防車の放水のようなミルクを
街全体に雨のように降らしながら・・・



「目が覚めました?随分眠っていましたよ・・・あなた」

目が覚めた私の横にまるで小人のように小さな男の人が立っている。
いや・・・違う。私が大きいんだ・・・

「あの・・・私あのあと・・・」
「大丈夫です。壊れた建物の修理費は全部私が出しました。幸い、建物の被害だけで怪我人は一人もいませんよ」

ホッ・・・と胸をなでおろす。でもどうして突然あんなこと・・・

「あなたミルクを飲みませんでした?」
「あっ・・・ハイ。街で買ったんですけど・・・」
「それが原因ですよ。あのミルクは普通のミルクじゃない。シュレース星の人から絞ったミルクなんですよ・・・」

シュレース星人・・・聞いた事がある。
何でも体からいくらでもミルクが出続けるという不思議な体質を持ち
そのミルクはとても美味しく宇宙全土で愛されてるとか。
でもそのミルクを女性が飲んでしまうと・・・

「体の大きさ、体質、全てがシュレース星人と同じになる・・・」
「その通り」

現実を受け入れきれず、真っ青になる私にその小さな男の人は優しく言う。

「大丈夫。大きさ、体質、全てが元に戻る薬はあります」
「ほ、本当ですかっ!」
「ただし条件があります」
「じょ、条件って・・・」

恐る恐る聞いてみる。

「ここで今日一日アルバイトをしてもらう事です。建物の修理費、情報統制のための賄賂、そして元に戻る薬の代金の代わりですよ。どうです?」

私に選択肢は無かった。それに今日一日くらい・・・

「分かりました・・・やります!今日一日ここで働きます!」



自らを「マスター」と呼べというその男は
さっそく私に仕事の内容などを一から詳しく説明した。
私が行う仕事とはズバリ自分の胸から絞ったミルクの提供だという。
全てのシュレース星人が体からミルクを生み出すが
その味や量には違いがあり、体のサイズで決まるという。
体の大きなシュレース星人ほど胸も大きく
ミルクもたくさん絞れて味もレベルが上がるとか。
私はシュレース星人としては大型の部類らしい。

マスターに言われた場所へ移動する。途中で他のシュレース星人と出合った。
私の腰ほどの背丈しかない人もいれば、私でさえも顔が見えないほどの高身長な人もいる。
本当に様々だ。
そしていよいよ仕事部屋へ。まずはマスターから与えられた制服に着替える。
制服と言っても簡単に言ってしまえば白黒のぶち模様、つまり牛柄のビキニだ。
もちろん胸で仕事をするので下だけで上は付けていない。
かなり恥ずかしいが、マスターはこれが正装だと言い張る。

仕事は簡単。私は胸を目の前にある二つの穴へ入れて待機するだけ。
胸を枠の中へ入れ続けるなんて大変そうと思ったが不思議な事に心地良いくらい。
そのままゆったり待っているとついにお客が来店。

「いらっしゃーい・・・あ、久々ですね」
「いつものを頼む」
「はい、特濃一つですね・・・」

特濃・・・マスター曰く結構多めに一気に絞るやり方らしい。

その後はマスターによる熟練の技が私の胸に加わる。
優しくさすってくれて胸の力を抜いたと思ったら、一気に揉みほぐす。
そして遂に絶頂の時。

「マスタぁ・・・そろそろ・・・・」

そう語る私の声を聞いたのか一気に乳首の周りに力を入れた。絶頂の波が胸からほとばしった。

気持ち良い・・・こんなにも気持ち良いなんて・・・
あまりの快感にマスターがミルクを止める合図を出したのにもかかわらず
中々ミルクを止める事ができなかった程であった。



「ハイ、元に戻る薬です。これであなたは普通の地球人に戻ります」
「・・・・・・・」

言い出せない。だが言うしかない。言わないと、もう二度とこんな快感は・・・っ!

「こっ・・・これからもっ・・・ここで働かせてくださいっっ!!」


私はこの店、milk barに就職した。元に戻る薬は今も持っている。
だが使う事はおそらく無いだろう。
マスターの小さな指先で。胸全体を、乳首の先を、優しく激しく。

「あっっあんっ・・・・あぁあぁあああんっ!!!」

胸の先からあふれ出す大量のミルク。あの快感は今日も私を虜にして離さないのであった。