大宇宙温泉物語

ttn 作
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休日、学校の近くを歩いていると友人の二人、川田と松尾と遭遇する。
前から頼まれていた宇宙人街の案内を、休日だから、という事で今日行う事になった。

俺はいつも通りに宇宙人街へ向かう。だが二人にとっては初めての場所である。
宇宙人街へ行くのには難しい審査も長い距離もいらない。隣町に行くぐらいの気軽さだ。
だが100メートル以上の巨人が住む町・・・それだけで普通の地球人はあまり来ない。
つまり、俺はもう、地球人的に見てかなり珍しい存在になりつつある・・・。



「すっっっげえええぇぇぇっっっ!!!!!これが宇宙人街かっっ!!巨人なんて写真でしか見たこと無かった!!案内頼むぜ優弥ぁぁ!?」

大声で叫ぶのは友人の一人である川田だ。相変わらずのやかましさ。
そしてテンションが高くて、憎めないが結構なバカなのだ・・・。

「へぇ。やっぱ実際来て見ると迫力あるね」

逆に大人しく冷静すぎるのが友人の一人である松尾。川田と同じく始めての
宇宙人街なのにこの落ち着きは何だ?俺でも始めて来たときは結構興奮してたのに・・・。

「おぉっ!早速宇宙人発見っ!ねえねえそこの女の子たちぃ?少し俺らと話そうぜー?」
「あはは、川田は相変わらずだね。相手が巨人でもこのノリの軽さは尊敬できるよ」
「いや、お前の異様な落ち着きも俺は凄いと思うぞ・・・松尾?」

嫌な予感がする・・・が、とりあえず街の案内を俺は始めた・・・。



「そこの可愛い女の子達どこの学校ぉ?あとパンツ丸見えだけど、もしかして見せ付け・・・」
「きゃああぁっ!見ないでよっ変態ぃっっ!!」

川田が15メートルほどの宇宙人と話している。下校中の女子高生らしく同い年に見える。
そんな相手にさえナンパしセクハラ発言までしている川田・・・。
女子高生の集団に踏み潰されようとしてるが上手く避けきっていく。
認めたくないが・・・何だかあの素早さはレイさんを思い出す・・・。

「川田みたいな事はしないけど、確かに巨大宇宙人を見上げるとスカート丸見えだよね」
「まぁな。でも暗黙のマナーとして誰も、凝視するようなバカな事しないから・・・」

その後も街を回っていくが、川田の暴走はどこでも止まらない・・・。

「あ、ごめん!ボーっとしてたらいつの間にか、おっぱいの谷間の中に入っちゃってたとは!いや、もちろんわざとじゃないよっ!」
「いやいやごめん!階段かと思ったらおっぱいの上に乗ってたとは・・・だからわざとじゃ無いって!」

止まらない川田の暴走。巨大な宇宙人達に対しての、彼のセクハラは止まらない。
おっぱいの谷間に挟まってみたり、全身でしがみ付くように巨人サイズの胸を揉んでみたり。

「いやあ。川田は酷いね!他人の振りしようか、優弥」
「そうしよう・・・しかし松尾・・・落ち着きすぎで少し怖い・・・」

川田の暴走を楽しそうに眺めて笑う松尾。どんな巨人を見てもいつもの雰囲気のまま。
この冷静さ・・・俺も欲しいくらいだ。いつも仕事で精神的にも疲れてるし・・・。



「いやホント、良い思い出になったよ」
「あー楽しかった!ありがとな優弥!やっぱ巨人サイズのおっぱいは最高だったぜ!今度はお前の職場にも呼んでくれよな!」
「あ・・・ああ。いつかな・・・」

街の案内が終わった帰り道。
そんなことを言い出す川田だが正直いって・・・気が乗らない。
恐らく温泉でも川田は相変わらずの行動をし続けるに違いない。
リリもツグミも、ノヤも。きっと川田のセクハラを受けまくるに決まっている。
きっと川田だったら、あの規格外の巨人であるノヤの胸元にだって、全力で飛び込んでいくはずだ。

そして、どんなに怒鳴られようと叩かれようと挫けない。まっすぐなバカであり変態だ・・・。
そして松尾はそれを冷静に落ち着いて楽しそうに眺め続けるだろう・・・。

俺と相沢と川田と松尾・・・いつも俺達は4人で仲良くやって来た。
一見バラバラに見えて上手くやってきたし、これからも仲良くやっていくだろう。