「じゃあレイさんは出加の間でこのお客さんの体洗い、お願いしますねー」
レイは客を見て驚いていた。もちろん体の大きさにではない。
もっと巨大な客は山ほど見てきた。その客はレイがよく知っている相手だったからだ。
「百戦錬磨の・・・ユノ・・・。どうしてここを・・・」
「私は客よぉ?早く浴槽まで案内しなさい?」
傭兵を辞めて結構になるが、惑星イーズムでの戦いを忘れたレイでは無い。
記憶がよみがえる。突如基地前方に現れた彼女をバズとのコンビで打ち倒した。
まさか、ここでリベンジを果たすつもりか?いや、まさか温泉でやるわけが・・・。
「では体を洗うのでここにうつ伏せに・・・っん?」
「決して忘れたとは言わせないわ・・・惑星イーズムでの・・・あのっ・・・!」
「まさか貴様、やはりっ!?」
「あの日の完敗!その屈辱を、今日こそ晴らしてやるわ!覚悟おぉっっ!!」
跳躍、そしてさらに大きさを増したお尻をレイに向けたユノ。そして・・・
ドゴオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ・・・・・・
必殺のヒッププレスは、強さも速さも昔から進化していた。だが。
「相変わらずだな、ユノ。尻が大きすぎて狙いが不安定だぞ?」
「フンッ!そう言われると思って別の必殺技も編み出したのよっ!くらいなさいっっ!!」
そう言うとユノは上半身を激しく振った。
ふたつのおっぱいもかなり成長したらしく、まるでシュレース星人並みである。
「ほらほらあぁっ!体も鈍ったみたいねっ!逃げてばかりじゃないっっ!!」
ぼにゅうっん!と激しく揺れる胸で俺の小さな体を叩き落そうとしてきた。
接近戦は不利、と考えて距離をとる。だが・・・。
「だったら新技っ!小人のアンタなら一撃よっ!」
乳首の周りを激しくなでるユノ。これは・・・。
やはり、ぷしゅうううううぅぅぅぅぅ!!!とミルクを発射してきた。
だが全て避けきる。シュレース星人のミルクに比べたら量も勢いも大した事ない。
「何でよっ!必死に編み出した新技が全部・・・アンタ一人にっっ!!!」
「悪いな。傭兵は辞めたが、俺の力は・・・傭兵時代から上がってるほどだっ!」
日々の仕事の辛さは傭兵時代に比べれば少しは優しいかもしれない。
だが多種多様な宇宙人と接する事でハプニングに対処する技は昔よりも磨かれたのだ。
跳躍する俺。体洗いで鍛えた足は更なる高い跳躍を可能としていた。
「なっ!?私の顔面まで飛んでっ・・・!?!?」
「昔はよじ登ってやったが、今ならば・・・直接こうだっっ!!!」
そのまま薄いピンクの突起への全力の体当たり。すると・・・
「ひゃあああああああぁぁぁぁぁっっっんんっっ!」
その快楽に悶えた声は、あの頃とほとんど変わらない可愛らしさを持っていた。
ユノの乳首の弱さは相変わらずであった。そのまま悶えながら倒れるユノ。
ビグウッ・・・と時折震えるその体を、洗い終わるのはすぐのことであった。
「また完敗、そして捕虜にされた時の屈辱も晴らせないなんて・・・!!!」
「ユノ、貴様は俺を恨んでここまで・・・?」
「それは違うわ、あの日の完敗は私の弱さが生んだものよ・・・」
興奮も収まり、少し晴れやかな顔となったユノはこう話し始めた。
「復讐や恨みではない。ただ鍛え上げた自分の力で今度こそあなたを倒したかった」
「単に俺と再戦がしたくて、この星を探し当てたと・・・?」
「ええ。まさかこんな風呂屋で働いてるなんてね。宇宙中に名の知れたあんたが・・・」
「昔の事だ。それにあいつがいなければ、あの日のお前を一人で倒せてたかどうかも・・・」
懐かしい記憶がよみがえる。バズ・・・俺の戦友・・・。
ヤツと共に宇宙のあらゆる星で戦い続けた。あの日々を忘れた事はない・・・。
傭兵を辞めてから会ってないな、そういえば・・・。
「スッキリしたわ、これでまた明日から新たな戦場へと行ける・・・」
「お前、今もデカンで傭兵を?」
「ええ。自分を強くし、いつかあんたにまた挑みに来るけど・・・良いかしらっ?」
「構わん、いつでも来い。客として迎えてやる」
その後、ユノは温泉を後にした。ツグミ曰く「晴れやかな顔」だったらしい。
俺はバズに会いたくなっていた。ヤツが今何をしているのかさえ俺は知らない。
まだ傭兵としてどこかで戦っているのか・・・?
それを確かめるために俺は早速、懐かしい友人達と連絡を取り始めるのだった・・・。