大宇宙温泉物語

ttn 作
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俺の昔話をもっと聞きたい?
全く、物好きな奴もいるものだ。
もちろん話す事は山ほどある。

海で、砂漠で、空で。
あらゆる場所であらゆる相手と戦った。

だがこの話はそんな戦場の話ではない。
だが苦戦したほろ苦い思い出であることに間違いは無い・・・。



「本当に大丈夫なんですか?あんな小人が、それもたった一人で・・・」

若いボディーガードの男が先輩のボディーガードに尋ねる。

「安心しろ。あの男さえいれば、何万人で誘拐犯が来ようと姫様に一切の危害は無い」
「そうですか・・・。あのレイ、とかいう元傭兵がそんな実力者なんですかね?」
「当たり前だ。まぁ・・・新人ならば知らないのも無理は無いだろうがな」

先輩ボディーガードはため息を吐きながら言う。そしてこう続けた。

「レイ・・・有名なあの男が・・・まさかこんな仕事もしようとはな・・・」



これは俺が傭兵を辞めた後に、源治さん・・・つまり優弥の父親に会う前の話だ。
つまり俺はまだ、温泉で働いてはいない。
どんな危険な仕事も金さえもらえば何だってやる、そんな風に生きていた頃の話だ。

そんな時に新しく入ってきたのがこのボディーガードの仕事だった。
守る対象はオーガラ星の姫君。他の惑星へ訪問しに行く姫を守りきるのが役目だ。
報酬は凄まじい額でありもちろん受けた。
どんな相手が姫を狙おうと、完全に守りきる自身があったのだ。

そして俺はその想像通りに、姫を守りきり報酬を手に入れた。
だが・・・この仕事が・・・まさかあそこまで大変な仕事になろうとは
思いもしなかったのである・・・。

「ねぇ、にんぎょうさん!!つぎは、なにしてあそぼっか!!」
「・・・・・・」

大事な事を忘れていた。それはオーガラ星についてだ。
オーガラ星人・・・大きさなど多くの点で地球人と大差は無い。
だが、たった一つだけ。地球人とは大きな違いがあるのだった。

生まれてすぐに地球の成人の姿となる。成人後は地球人と同じように成長し、老いる。

たったこれだけである。
つまり成人以降のオーガラ星人は地球人と一切違いが無い。
姫の顔写真を見たときも知的な顔立ちの非常に美しい姫だ、としか思わなかった。
大事な事であった、彼女の年齢を聞き忘れるなんて・・・。

「ねぇったらぁ!!!きいてるのー!ねぇぇったらぁぁ!!!」
「聞こえていると言っただろうが!!!いちいち声が大き過ぎるっ!!!」
「うっ・・・うぅぅぅ・・・そんなぁ・・・!!!」
「あぁ・・・また泣くのか・・・頼むから泣き止んでくれ・・・」

オーガラ星の次期王女である彼女、キャロル・ワンダーランド。

今年で5歳になるらしい。



写真だけ見れば、知的な顔立ちの非常に美しい姫であった。
実際会ってみれば、写真以上にその美しさがよく分かったほどである。
スタイルも良く胸なども非常に大きい。それでいて優雅な雰囲気のままであった。
だが、口を開けると彼女の事がよく分かったのだ・・・。

「パパっ!このにんぎょうさん・・・キャロルにくれるの?やったぁー!!!」

「にんぎょうさんって・・・かわいいなぁっ!!!」
「こらっ・・・そんな風に持つな・・・。はぁ・・・全く・・・」

泣きそうな顔もすぐ変わり今ではやかましいほどに元気な彼女。
子供のおもちゃのように振り回される。ボディーガードではなく、むしろ子守りであった。

「あれぇー?にんぎょうさん、どこぉー?」

あまりにも彼女が強く振り回すため、俺の体は彼女の手から飛んでいってしまった。
そして落ちた先は・・・次期王女の胸の谷間である。

その豊満な大きさは、10代の少女で作るのは難しいだろう。
窮屈なドレスをはち切れんばかりに押している巨乳。
そんな深い谷間の奥に押し込まれてしまったのだ。

「あぁー!!こんなとこにいたんだぁー!!にんぎょうさん!へんなのー!?」

一切恥ずかしそうなそぶりも見せずに、ドレスの胸元を開け放つ彼女。
ブラなど着けていないため、大きすぎる巨乳がドレスから飛び出したようだ。

行動は幼児のそれと変わらない・・・だがアンバランスな、その体つきを持つ彼女に
連日おもちゃのように遊ばれて、俺はすっかり疲れ切ったのである。



「にんぎょうさーんっ!!!ばいばーい!!またきてねぇー!!!!」

無事に訪問を終えオーガラ星へと帰ってきた彼女と俺。
報酬をもらい星を去る際に彼女がとびっきりの笑顔で俺にあいさつをした。
その笑顔を見て、報酬に似合わないほどに疲れ切っていた俺も
少しは楽になったのであった・・・。



これが俺の思い出話の一つだ。
大変ではあったが、天真爛漫で好奇心旺盛な彼女との時間は悪くは無かった。

もし近いうち、温泉で休みを取れるときがあるならば
少しは外見に近づいたであろう、成長した彼女にあってみたいものだ。

また元気過ぎる彼女に翻弄されるかもしれないがな・・・。