大宇宙温泉物語

ttn 作
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通称、宇宙水泳。
簡単に言えば宇宙全体での水泳大会であり
地球で言うところの、世界水泳選手権のようなものである。
今まで何度も行われてきた大会だが、地球での開催経験はまだ一度もない。

なぜならこれは宇宙全体規模での大会だからである。
当然、多くの巨人も参加するわけで・・・。



「聞いたリリ姉っ!?今度の宇宙水泳、開催地はなんとっ!この宇宙人街だって!!」
「もちろん知ってるわツグミ!絶対見に行かなきゃ・・・温泉を定休にしてもっ!!」
「いや・・・二人とも、出来れば仕事優先にして欲しいっス・・・」

仕事の合間、にぎやかに話し合うリリとツグミ。そしてドムさん。
話題はもちろん、開催が間近に迫っている「宇宙水泳」についてだ。

名前の通り、宇宙全体での水泳大会である。そして開催地はここ宇宙人街だ。
地球での開催は初めてのため、色々と問題も多いらしいが
多くの宇宙人が住むこの街なら開催もスムーズに運ぶだろう。
この大会は地球でもテレビ中継されるため、普通に家のテレビで見ることが出来る。
結構深いと言われている、宇宙人と地球人との溝を埋めてくれるかもしれない。

「でも今回は100mとかもやるらしいっスね・・・」
「ええ・・・100m競技用プールの開発が間に合うといいけど・・・」
「100m競技用のプール?普通に50mのプールの往復ですよね?」

俺はドムさんとリリに当然のように質問した。50m、100m、200mと様々あるが
わざわざそれら個別にプールを用意するわけはない。普通に何回も往復するはず。

「あの・・・優弥さん・・・100mって距離の話じゃ無いっスよ?」
「えっ!?」
「もちろん、身長の話っスけど・・・」

そう、この宇宙には小指ほどの小人の宇宙人から、大山のような巨人の宇宙人までいる。
100m、とは大きさ別での階級分けの話だったようである。
ボクシングが体重ごとにヘビー級、ライト級などとあるように
この宇宙水泳でも身長ごとに階級分けされているのだった。



「私も見たよ優弥っ!地球の選手達が頑張ってたところ!」

宇宙水泳開催中、学校での相沢との会話。話題はもちろん昨日のテレビだった。
クラスで見ていない奴はいない、そう言えるくらいのクラス中の盛り上がりだった。
無理も無い。宇宙人なんて見たことも無い奴ばかりなのだ。俺は例外だけども。

「確かに凄かったよ。宇宙人、と一言で言っても僕らが知ってる種族なんて僅かなんだね」

松尾と川田も会話に入ってきた。
松尾の言いたい事も分かる。俺も知らないような宇宙の星の出身選手が大勢いた。
大きいの小さいの、全身獣みたいなの、耳と尻尾だけついてるの、スライム状なの。
見てるだけでも、興奮してくるほどであった。

「俺もみたぜっ!!昨日の水泳っ!いやぁ凄かった!特にあの、キョーノ選手は!!」
「ああ。昨日100mクラスで1位を取りまくってたあの選手か・・・」

キョーノ。
水の星クラック星出身の女性スイマーらしい。
年はまだ俺たちと同じくらいなのに、その泳ぎは宇宙でもトップクラス。
ちなみにクラック星人は、シュレース星人並の巨人種族でもある。

「俺たちと同い年なんて信じられないよなぁ・・・」
「全くだ!あのおっぱいっ!あのお尻っ!あそこまでデッカイのがあって、どうしてあんなに速く泳げるんだっっ!?」
「はっ?」

思わず呆れたため息と声が出る俺。隣にいた松尾は力説する川田を愉快そうに眺める。

「見たかよあの爆乳!ぶるぶるぅっんと揺らしながらのバタフライなんか最高だった!」
「川田君ったら・・・ヘンタイぃぃっっ!!」

相沢がバチィィンッッ!!と強烈なビンタを川田にぶつけ、教室を出て行く。
まあ、当たり前の女子らしい反応であった。

「お前・・・あとで相沢に謝っとけよ・・・?」
「ヘ・ン・タ・イ。俺らしい称号じゃないか・・・」

ダメだコイツ・・・と俺は心の中で呟いた・・・。



次の日の放課後いつものように大宇宙温泉へと行った俺だが、何やら様子がおかしい。
ツグミの元気すぎる声が温泉の外にまで響いている。一体何が・・・。

「ああぁっ!優弥さーんっ!マッサージを頼みたいっていうお客さんが・・・」
「今行くって伝えとい・・・あっ!?この人・・・もしかしてっ!?」

目の前にいる巨人の人影を見上げる。間違いない。
昨日あんなにまで川田を興奮させていた、超特大の爆乳が俺の頭上をふさいでいる。

「水泳選手の・・・キョーノさん・・・?」
「そうだよー。ここのマッサージ評判良いから、地球に来たら来たかったんだよねー」

リリやツグミ、ドムやノヤから詳しく話を聞いた。
何でも温泉の近くが騒がしいと思ったら、かなりの巨人がやって来たと言う。
だがこの何でもアリの宇宙人街、巨人というくらいで騒がれるような街ではない。
やって来たその巨人の姿に問題があった。

スク水。
その巨人はスクール水着姿であった。そんな水着姿で街を歩けば騒がしくもなる。
だが騒ぎ立てる街の人々に、その巨人の彼女はこう言い放ったという。

「いやー、他の星に行くときは正装するのがうちらクラック星でのルールだしねー」

このスク水・・・にしか見えない格好が彼女らクラック星人の、他の惑星での正装らしい。
シュレース星人の牛柄パンツに乳丸出しの格好といい
どうして他の星だとこう、おかしな格好が正装扱いなんだろうか・・・。



急いでスク水姿のキョーノさんをマッサージ場へ案内する俺。
こんな格好でそこらをウロウロされたら人だかりが出来るばかりだ。

「えっと、じゃあマッサージを始めますんで・・・」
「ねぇ君さー名前はー?」
「お、俺ですか?吉田優弥って言いますけど」
「じゃあ優弥君って呼ぶから。今日はよろしくね?優弥君っ?」

フレンドリーに話しかけてくるキョーノさん。まぶしい笑顔を俺に見せた。
早速マッサージを俺は始めた。まず、巨大な彼女の体の上に乗る。
水着で覆われていても、お尻やおっぱいの大きさがよく分かる。
俺はそんな彼女の体を、マッサージし始めるのだった。



「本物っス!本物のキョーノ選手っスぅぅ!!サインもらいたいっス!!」
「ドム興奮しすぎ・・・でも改めて見るとホントびっくりよねぇツグミ?」
「そうだねリリ姉!テレビでも凄かったけど・・・本物は違うよっっ!!」

マッサージ室の扉の隙間からのぞくリリ、ツグミ、ドムの3人。
3人とも本物の水泳選手に、興奮を隠しきれないようである。

「あのおっぱいっ!あのお尻っ!あそこまでデッカイのがあって、どうしてあんなに速く泳げるっのかしらっ!?」
「へっ?」「はぁ・・・」

ツグミの言葉にドムは開いた口が塞がらなくなり、リリはまたか。という感じでため息を吐く。

「見たでしょあの爆乳!ぶるぶるぅっんと揺らしながらのバタフライなんか最高だったよ!」

優弥が聞いていたら、こう思ったに違いない。
やっぱりツグミと川田はそっくりだ、と・・・。



生身のお尻や胸へのマッサージに比べると水着越しの方が楽・・・と考えていた優弥。
だが実際は、むしろ優弥を困らせるほどに誘惑し続けていた。

まずはお尻。水着の上なのだが、完全にお尻の形があらわになってしまっていた。
あまりにもお尻が大きいために水着はピチピチになっているためであった。
お尻の間などは、水着がギュッと引っ張られており生身よりも興奮を掻き立てるほどであった。

そしておっぱい。水着を突き破りそうな特大ボリュームの爆乳である。
こちらもおっぱいが大きすぎるために、水着はピチピチである。
そのため水着の先端部分がぴんっ!と突き上がっているのがわかる。乳首だ。
水着越しでもその乳首の形、大きさまでもがよく分かってしまった。

そんな誘惑に耐え、何とかマッサージを終えた優弥であった。
ちなみにレイはこの時、ユノとの3度目の戦いを繰り広げている真っ最中であった。



「それではキョーノ選手っ!見事1位となりましたがこの喜びを誰に伝えたいですか!?」

数日後テレビでは100mクラスで1位、そして新記録樹立を果たしたキョーノさんがいた。
記者のインタビュー。そこでキョーノさんはこう答えたのだった。

「優弥君っ?またいつか、地球に来れる時は必ず寄るからねー?よろしくねー!」

俺が開いた口が塞がらなかったのはもちろん、その場でテレビを見ていた
従業員全員が唖然としてしまったのは、言うまでもない・・・。

かくして、大宇宙温泉に新たな常連さんが増えたのであった。