大宇宙温泉物語

ttn 作
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「では用件通り頼むぞ、惑星ゲムズの攻略にはもうどれだけの予算をつぎ込んだものか・・・!」
「安心していただいて構わんよ?金は貰った、私らは言われた通りの仕事をするだけさ」
「それは頼もしい!ゲムズさえ落とせれば・・・この戦争も我々の勝利で終われるのだ・・・!!!」

ここはデカン星のとある基地。
ここで二人の人物が話し合いを続けていた。
一人は位の高そうな軍服を身に纏っている、小太りの中年男。
もう一人も軍服を身に纏っているが、こちらは好戦的な雰囲気と妖艶さを併せ持つ美熟女であった。

詳しく説明するならば、小太りの中年男はとある星の軍に所属する高い階級を持つ軍人である。
その星は宇宙でもトップクラスの巨大な軍隊を持つ超軍事国家なのであった。

対する美熟女はこのデカン星基地における司令官のバーバラである。
迷彩柄の軍服を着てはいるが凄まじいボディを持つ彼女。
軍服の胸部分から超乳がドドンッッ!と飛び出してきそうなほどに張り出していた。

デカン星人。かなりの巨体を持つ女ばかりの種族。
昔からの戦闘種族であり巨体での戦い方を熟知している。
デカン星人に踏まれ潰された基地は数知れ無い・・・。

つまりその中年軍人はこの度、大勢の部下を引き連れ
このデカン星人の傭兵達のトップと、ある取引の為にやって来たのである。

それがゲムズの攻略。大量の金と引き換えに彼女達デカン星人の力で
難攻不落の敵惑星を落として欲しいと依頼をしたのである。
バーバラはもちろん引き受けた。それだけの金を貰ったのであった。

「オイ、ご一行がお帰りになられるぞ・・・?」

バーバラの声を聞き入り口付近にいた見張りのデカン星人がズン!ズン!と近づいてくる。
そしてそのままデカン星人サイズのテーブルの上にいた砂粒のような大勢の軍人達を
片方の手のひらに載せ基地の外まで運んでいったのであった・・・。

「さーてとっ・・・誰にやらせるか・・・」

考え始めたバーバラの視線は壁に貼られた写真に
自分とツーショットで写っているもう一人のデカン星人傭兵である
ユノへと注がれていた・・・。



「全く・・・姉さんの考えは分からないわ・・・なんでそんな星に私がっ!!!」

小惑星よりも巨大なデカン星人サイズの移送船の中で
現在のデカン星傭兵最強と言われる「百戦錬磨のユノ」がため息をついていた。
ユノにとってバーバラは先輩傭兵。バーバラの現役時代はいつも彼女に寄り添うように戦っていた。

現役時代は宇宙最強、とまで恐れられていた「天下無敵のバーバラ」。
時が流れ、バーバラは前線を退き司令官の役に着いた。
そしてユノはバーバラの後を次ぎ、今もこうして前線で戦い続けていたのである。

「まあ良いじゃないですか。惑星ゲムズなんて私ら巨人から見たらカスみたいな星ですよ?」

そうユノに気軽に問いかけるのは移送船の操縦士であるデカン星人の少女。

「だからよっ!私は自分を鍛えたい・・・もっと戦い甲斐のある戦場へ行きたいわっ!!」
「でもぉ、ユノさんを満足させるような戦場なんて・・・なかなか無いですよね?」
「確かにそうだけどっ・・・!!!でもこんなゴミ掃除みたいな戦いはもう・・・」
「まあまあ、ユノさん・・・仕事ですよ?」

そう言われてはユノも返す言葉も無い。
自分を打ち負かしたあの男・・・レイを打ち負かす為にも強くなりたい・・・!
その思いは今も変わらずユノの精神を強くしているのである。

「ユノさん!そろそろ惑星ゲムズ前線基地上空ですけど!」
「ありがと、ここまでで良いわ・・・もう自分で降りるから」

そう言ってユノは移送船から飛び降りた。
基地の上空数百メートルはありそうな高さではあるがパラシュートなどは一切いらない。
デカン星人の屈強な肉体はどんな衝撃や攻撃を受けても、全くビクともしない。
むしろユノの着地の衝撃で基地周辺に甚大な被害を与える事であろう。



数週間後、惑星ゲムズはまるで星全土にて大天災が起きたような悲惨な光景となった。
ユノの胸で、尻で、ありとあらゆるものが粉微塵になっていたのである。
もちろんこれ以上戦う事など、まず出来るわけなどなかった・・・。

その後ユノは、バーバラからの新たな傭兵活動の指令を受ける。

「今度は潰し甲斐がありそうねぇ・・・」

そんな言葉を発しながら次なる戦場の惑星へと百戦錬磨のユノは向かっていく・・・。