大宇宙温泉物語

ttn 作
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「よしっ!次はどこで、どんな女の子に会えるんだろうな……ホント、いつだってワクワクが止まらないぜっ!なあ、松尾っ!?」
「確かに……川田と一緒にいると、凄く良い暇つぶしにはなるね」
「はははっ!松尾は相変わらず、怖いくらいの落ち着きようだよな!」

今日もまた宇宙人街で、休日の暇な時間をのんびりと過ごしていた川田と松尾のコンビ。
もちろん今日も川田の目的は、宇宙人街にいる多くの女の子へのナンパとセクハラ行為である。
そしてその様子を傍観しながら、松尾は宇宙人街を練り歩き、楽しそうに観光をしていた。

「しかし、いつも見てもこの宇宙人街は新鮮だよね。この街はとても広大で、しかも毎日のように新しい建物が増えていくんだ……同じ場所を通ったって、一ヵ月後にはまた全然違う景観になってるだろうね」
「街の話なんてどうでもいいっての!それよりも…………」

その時、辺りをキョロキョロと見回していた川田が、突如大きな声を上げた。

「おおおおおっ!目の前にいるあの女の人……一目見ただけで、何だかビビビッと来たぞぉっ!そう思うだろ、松尾もよぉっ!」

そんな川田の声を聞き、松尾は仕方なく目の前にいる女の子に目をやる。
そこにいたのは身長10メートルほどの、巨人の女性であった。

年齢は20歳ほど。肌は浅黒く日焼けした褐色である。
緑色の帽子を被っており、長い赤毛がポニーテールになっている。
確かに一目見ただけで、活発で元気そうな雰囲気が伝わってきた。

そして上はラフなTシャツ姿。
彼女の服の下にはTシャツを突き破るほどに
ドンっと前方に大きく張り出しながら自己主張をしている、超特大サイズのおっぱいがあった。
そのおっぱいのあまりの大きさゆえに、全体の形から先端部分まで全てが、ハッキリとTシャツの上からでも分かってしまう。

川田でなくとも、こんな姿を見て興奮しない男は中々いないだろう。
そう思えるほどに、魅力的な姿であった。

だがもちろん松尾は、いつものように、冷静な面持ちのままであった。

「それで……やっぱり行くのかい、川田?」
「当たり前よっ!さぁ、今抱きついてやるからな……元気で豊満な、特大サイズのお尻ちゃああああぁぁぁん!」

そして川田はいつものようにセクハラ行為をするべく、目の前の女の子へ向かって勢い良く走り出していった。



「お姉さぁぁぁぁんっ!その柔らかそうなお尻に、俺の全身を埋めさせて下さぁぁぁぃっ!」
「うわぁ!何なんだ、いきなりっ!」

川田は、目の前の女性が取り乱している隙を狙って
巨大な塔のような太ももを登っていき、念願のお尻へと飛びつこうとする。
彼女はピチっとした短めのジーンズを履いており
間近で見ると健康的で豊満な、張りのあるお尻の形がよく分かった。

「それぇぇぇぇっ!」

歓喜の声を上げながら、目の前にいる女性のお尻に、凄まじいスピードで飛びついた川田。
だが彼を待っていたのは、全身を包み込んでしまいそうなほどに、豊満で柔らかなお尻のお肉ではなかった。

「ん?俺が今いるのは、一体どこなんだ?もふもふ、とした地面のこの感じは…………まるでネコの……」

そんな事を呟いていた松尾は
いきなり強力な力で、もふもふとしたその場所から引き剥がされた。
どうやら川田は、この女性に捕まってしまったらしく
今も大きな右手で全身を締め付けられている。
川田の目には、怒りの表所を浮かべている女性の、大きな顔が視界一杯に広がっていた。

「あんた、私に向かっていきなりこんな事するなんて……覚悟は出来てるんだろうね?」
「そっ!そ……その頭は……もしかしてっ!?」

女性は被っていた緑色の帽子を取る。
するとその頭部では突起が二つ、ピコピコと可愛らしく動いていた。



「ネ……ネコ耳!?つまり、あなたのお尻にあったのは……」
「その通りさ。私ら一族の大事な尻尾に、無理やりしがみ付くなんて……よくもやってくれたじゃないか……なあ、これから一体どんな事をされると思う?」

川田にどんな仕打ちを与えてやろうかと、怪しげな笑顔を浮かべる女性。
だが川田は一切怯える事も無く、いきなり彼女に向かって大声で話し始めた。

「まさかこんな所で、巨人のネコ耳お姉さんに出会えるとはっ!今日は……なんて素晴らしい日なんだろうっ!」
「は……はぁ?」
「夢みたいだ!おっぱいとお尻と、ネコ耳と尻尾だなんて……俺の好きな物が、こんなにもたっぷり詰まっている!お姉さんっ!あなたは、何て素晴らしい人なんだろうかっ!」

川田の言葉を聞き、女性は呆れた表情を浮かべている。

「俺は、どんな仕打ちでも受けます!ですから、どうかその前にもう一度、ピコピコと動くそのネコ耳を触らせて頂けないでしょうかっ!お願いしますっ!」
「……はははっ…………あははははっ!何だか呆れ過ぎて、怒りの感情を通り越しちまったよっ!お前、正気か!?」

女性は川田の話を聞きながら、笑い声を上げていた。
どうやら、怒るのも馬鹿らしくなってしまったのだろう。

「ええ、もちろんです!ですから、そのお尻と尻尾をっ!もふもふ、もみもみ……と触らせてください!一生のお願いですっ!」
「うーん……どうしようかねぇ……」

女性は楽しそうに、顎に手を当てて考えている。

「あっ、そうだ。あいつらのトコに、こいつを連れて行けば……」

そして女性は、急に何か良いアイデアが浮かんだらしく
右手で掴んでいる川田に向かって話し始めた。

「よし、決めた!私の体にはこれ以上、絶対に触らせてやらない」
「えええぇぇぇっ!?そんなぁぁ…………」

泣きそうな表情になる川田。だが女性はすぐに言葉を続ける。

「まあ待て。その代わり、私の知り合いのトコに連れてってやるよ。あいつら、私よりもずっとスタイルが良いからな……お前だってそっちの方が、もっと嬉しいだろ?」
「お姉さんよりもスタイルが良い…………マジですか……?」
「ああ、マジさ。今すぐにでも連れてってやるから」
「いやっほおおぉぉぉっ!今日はもふもふ、もみもみ祭りだあああぁぁぁっ!」

そして女性は、右手の中でガッチリと川田を掴んだままで歩き去っていく。

「私はな、ただの雑種のネコ獣人なんだ。一般的なタイプさ……でも、これから会いに行く奴らは違う。あいつらは、私ら一族の中でも凄く珍しいタイプの獣人なんだ」
「なるほど……ネコに種類があるように、お姉さん達の種族にも色んなタイプのネコ耳や尻尾があると…………それで、今から会いに行くお姉さん達は、何の種類の獣人なんですか!?」

川田は、とても興奮した表情で尋ねる。

「ライオンさ」
「なるほど……ワイルドなネコ耳お姉さんのおっぱい……何だか想像しただけで、テンションが上がりますねっ!」
「そして好物は肉。一応、ライオンだからね」
「なるほどぉ!何だかドンドン妄想が膨らんできましたっ!そんなお姉さんに俺が会えるなんて、良いんですかね!本当にっ!?」

そして女性は最後に、とびっきりの笑顔を浮かべながら、こう答えた。

「ああ、もちろんさ。だってあいつら、一度でいいから人間を食べたいって言ってたからね。ちょうどいい奴が見つかったし」

「…………ん?ちょっと待って下さいよ?つまり俺は…………?」
「ほぉらっ!細かい事は気にするなって!あんたはこの中で、ゆっくりしてれば良いんだから!な?」

そう言うと女性は豊満な胸の谷間の奥深くに
川田を強引に無理やり押し込んで出られなくした。

「えっ!?ちょっとお姉さん、嘘ですよね!?冗談ですよねっ!?」

胸の谷間の奥底から今も小さな声が聞こえているが、もう女性は全く気にしない事にした。

「俺の反応を見て、楽しんでるだけですよね!?お姉さんっ!お姉さぁぁぁぁぁぁんっ!?」

そして川田を胸の谷間に挟んだまま、女性は街の中に消えていった。



「まさか川田が捕まるとは……珍しい展開もあるもんだ」

そして相変わらず、松尾はその様子を遠くから眺めている。

「まあ、あの川田だ。何があっても生き残るさ。特に理由は無いけれど、絶対にそうだと思うね、僕は……」

松尾は川田を心配することもなく、のん気に宇宙人街の観光を続ける事にした。
川田はそういう男なのだ。どんな目にあっても、何とか生き残る。
そんな川田の凄まじいタフさを、松尾は誰よりも理解しているのである。