大宇宙温泉物語

ttn 作
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「お久しぶりですわね、優弥様」
「あ、あなたは確かセシリアさん……ですよね?」

大宇宙温泉にやってきた新たな客。それは優弥もよく知る女性、大富豪のセシリアだった。
彼女は相変わらず、豊満な二つの胸の膨らみをブルンブルンと揺らしながら、優弥に向かって微笑みを浮かべている。

だが、現在優弥の前にいる彼女の姿には、今までと大きく異なっている点が一つだけあった。

「えっと、その……どうしてそんなに縮んで、というか俺と同じ大きさに?」
「簡単な事ですわ、優弥様。あなたと同じ目線で、同じ大きさで共に語り合い、触れ合いたかった。理由はただ、それだけですの」
「いや、そんな事じゃなくて。どうやって今のサイズにまで、体を縮めたのかっていう事を聞いているんですが……」

優弥からそう問われたセシリアは、肩を僅かにすくめつつ、口元に手を当てて笑い出した。

「あらあら。随分と今更な事を聞かれるのですね、優弥様は……この世界には、体の大きさを自由自在に変える方法が山ほどあるという事ぐらい、あなた様もご存じのはずでしょう?」
「まあ、それもそうなんですけど……」

完全にセシリアの言う通りだった。
優弥はこの宇宙人街で何度も、体の大きさが変わっていく人々の姿を見てきたのである。
超巨大な体格を持つセシリアが、いきなり地球人サイズにまで小さくなったところで、そんな驚く必要はないはずなのだ。

「では優弥様、早速二人きりで共に参りましょう……?」
「えぇっ!? 行くってそんな、一体どこへ……」
「もちろんお風呂ですわ。優弥様にはそこで、いつものように私の体を洗ってもらいたいのです。今日も私は、そのためにわざわざこの星にまでやって来たのですから」
「あ……ああ、体洗いの話ですね、分かりました……それじゃあ今から準備をするんで、先に温泉の方に行ってて下さい」

セシリアに向かってそう話し、先に彼女を温泉の奥へと向かわせた優弥。

だが、彼がここまで緊張するのも無理はない。優弥は昔、セシリアに捕まって連れ去られた経験があるのだ。
既にその事に関しては和解しているものの、先程のような怪しげな台詞を聞いてしまうと
やはり優弥は緊張と動揺を、隠せずにはいられないのだった。



その後、お風呂へと向かった優弥は今までと同じように、セシリアに体を洗い始めていた。

巨人の体を洗う場合、相手が裸だとしても決していやらしい感情が浮かんできたりはしない。
何故ならば、巨人サイズの宇宙人を相手にするだけで、既にもう充分なくらいに命懸けだからである。

いやらしい感情などでよそ見をしていると、いつどんなハプニングが起きてしまうか分からない。
頑強な肉体を持つヨクト星人なら未だしも、優弥はただの地球人である。
太ももやお尻に潰されてしまえば、それだけで大怪我になる場合もあるのだ。
だからこそ優弥はいつも黙々と、セシリアだけではなく他の巨大な宇宙人女性の体を洗い続けてきたのである。

そして今回もそれは同じ。
たとえセシリアが地球人サイズになり、身の危険が無くなったとしても
いつどんな事が起こるかは、やはり分からないのだ。

椅子に座っている彼女の背中を洗い流しながら、優弥は何度かセシリアのスラッとしたくびれや
安産型のお尻、そして背中越しにも見える豊満な胸の膨らみに目を奪われそうになっていた。
だが彼はすぐに、いやらしい気持ちを頭の中から懸命に振り払い、体洗いの作業を続けていく。

レイさんならきっと、冷静に淡々と素早く、体洗いもこなせるんだろうな……

そして優弥は、心の中でそんな言葉を何度も呟きながら、セシリアの全身を何とか洗い終える事ができたのだった。



セシリアが温泉にやって来てから数時間後。
優弥に体を洗ってもらった彼女は、服を着なおして大宇宙温泉を後にしようとしていた。

「いつもありがとうございます、優弥様。相変わらず、本当に素晴らしい技術でしたわ……素早く、それでいて丁寧に、優しくしっかりと、全身をくまなく洗って頂きました」
「いや、この温泉の従業員として当然の事をしたまでですよ」
「優弥様の体洗いがあまりにも気持ち良くて、何だ私……」

そう呟きながら、全身を艶めかしく動かしつつ、頬を染めるセシリア。

「そういうのは、別にもういいですから……それよりも、帰るなら少しぐらい送っていきますけど。まあ送るって言っても、少しつ一緒に付いて行くってだけですけどね」
「まあ、宜しいんですか? それはもちろん、是非ともお願いしますわ!」

彼女の事を気遣い、簡単な提案を持ち掛ける優弥。
その言葉を優弥の口から聞いたセシリアは、胸の膨らみを豪快に揺らしながら、とても嬉しそうに頷くのだった。



セシリアと共に温泉を出て、宇宙人街を歩いていく優弥。
だが急に何故か、セシリアの様子がおかしくなり始めた。

「優弥様……申し訳ありませんが、私が温泉に来てから何時間ぐらい経ったかお分かりになりますか?」
「えっとですね、少し待って下さい……ああ、もう3時間ぐらいにはなりますね」

携帯電話を開いて、時間を確認しながら話す優弥。
その言葉を聞きながらセシリアは、全身をブルブルと震わせつつ、顔を真っ赤にして息を荒げていた。

「ちょっとセシリアさん、大丈夫ですか!? 何か随分と調子が悪そうですけど……」
「優弥様の体洗いがあまりにも気持ち良くて、つい長居し過ぎてしまいましたわ……あぁっ、ああああぁぁぁぁぁんっ!」

優弥が心配して声を掛けたその時。
いきなり大きな声を出していたセシリアの胸が、いきなり瞬時にドンッと大きく膨らみ出した。

「セ、セシリアさん!?」
「3時間で、体を縮める薬の効果が切れるという大事なことを、今の今まですっかり忘れていました……ああ、もう収まりませんわ、このままじゃ……!」

そう呟くセシリアの胸は、更にドンドン巨大化していく。
真っ白なブラを胸の力だけで破壊し、高級そうな服の胸元をビリッと破りながら
突き出るようにして飛び出してきた二つの胸の膨らみ。
ムクムクと柔らかそうに、何度も妖艶に形を変えながら、胸の膨らみは更にその大きさを増していった。

しかも実際には、胸だけが大きくなっていたわけではなかった。
長めのスカートと真っ白いレースの下着を、ビリビリと破りながら現れる
ムッチリとした太ももと、安産型のどっしりとしたお尻。
その二つもまた、胸と同じように服を突き破って更に巨大化していく。

そして今では、彼女の全身そのものが凄まじいスピードで大きくなり始めていた。
着ていた服などは、とうの昔にバラバラになって破り捨てられ、今では彼女の足元に落ちている。

「優弥様、お逃げ下さい……!」
「逃げるってそんな、もう間に合わな……ぐむっ!」

その場から逃げようと体を反転させる優弥。だが時すでに遅し。
セシリアの肉体が巨大化していくスピードの方がずっと速かったらしく
あっという間に優弥は、大きくなっていくセシリアの肉体の中に埋もれて見えなくなってしまった。



数分後。そこには全裸になって、街のど真ん中に座っているセシリアの姿があった。
もちろん彼女の肉体のは、決して巨大化していったわけではない。
あくまで、セシリアの体の縮小化が今ちょうど解除されただけなのである。
これが彼女の、本来のサイズなのだ。

本当ならば早めに家へ帰って、すぐにでも服を脱ぐつもりだったのだが
今回は長居し過ぎたため、家へ変えるのが間に合わなかったようである。

「あらあら、優弥様は本当に私の胸の谷間が大好きなのですね……ですが一体、いつ間にそんなところへ?」
「まあ、色々ありまして……巨大化していくセシリアさんの体に飲み込まれて気絶して、気付いたらこんな場所に……」

セシリアの胸の谷間にすっぽりと挟まってしまっている優弥は、そのままの状態で視線を持ち上げ
とても大きなセシリアの顔に向かって話し掛けていた。

「そうでしたか……」
「そして、その……出来ればここから出してくれるとありがたいんですが……」
「ふふっ、まるで初めて会った時のようですわね……」
「……ですね」

全裸のままで胸元に目をやり、少し嬉しそうに呟くセシリア。
一方の優弥は、今回もかなりラッキーな体験をしつつも
ひどく恥ずかしい目に、また合ってしまったのだった。