マレーネ・ノーディスは今、キスカ城に来ていた。
あの後(突然の襲撃の後)、宿屋の主人が事態を深刻に捉え、事件の旨を城に伝えたのだ。
襲撃された事。黒衣の男達の事。そして…爆乳にされた事。
本来、王へ民間人が謁見を許可されるのは、早くて二日後、遅くて一週間と、時間のかかるものであったが、
王がマレーネの事を耳にすると、その日の内に謁見を許可したのだ。
「…ユルキナに続き…二人目の犠牲者だと…!?」
副騎士団長ヴェイラは頭を悩ませていた。ユルキナの症状が急変したのと、
彼女…マレーネが襲われたのが、ほぼ同じ時間帯であったからだ。
―この城で…、いや…この国で…いったい何が起こっているんだ…!―
事件の真相が全く掴めない歯痒さと、己の無力さに愕然とし、ただ頭を悩ませるばかりであった。
空は、昨日の豪雨の名残りで、未だに曇っていた。
謁見の間。
「マレーネ・ノーディス。顔をあげよ」
「…は…はい…」
消え入りそうな声で、ゆっくりと顔を上げる。
王…ザイデルは、縋るような瞳で見つめるマレーネを見据えた。
「ふむ…」
「あ、あの…王様…」
突如王は立ち上がり、マレーネに近づく。そして…
「やぁ…っ!!」
マレーネの爆乳を、鷲づかみした!
「お・・・王様…!や…やめ…ああっ…!!」
じっくりと、まるで料理を味わうかの様に、上下に揺さぶりをかけ、乳首を摘む。
「だ…めェ…!!おねがい…やめ…て…!」
「…なるほどな。」
王は何かを確信したかのように、マレーネの乳房から手を離した。
「…わが国の騎士団長、ユルキナ・ラプリスと同じ症状であることに間違いはない」
「そ…それは・・?」
マレーネの顔にゆっくりと近づき、小声で語り掛ける
「ユルキナに会ってみるがよい。そなたと同じ事件の被害者だ。…我々も、この事件は深刻に捉えておる。
真相が判明し次第、対策を練るつもりだ。」
マレーネは居た堪れない感情が涌き出たのか、突如大粒の涙をつっ、と流した。
「はい…!…はいっ…!お願いします・・!ザイデル王…!」
一時後…
「役者だねえ、ザイデル王」
長身の男が、王の間、柱の影からのんびりと現れる。
「ラーグンか…。直接会話する等…誰かに傍受でもされていたらどうする?」
「硬いこと言うなよ。聞かれても対した事ねーってばよ。でよ、昨日の襲撃はなかなかだったろ?いや〜、
さっすが俺様の部下だぜ」
ラーグンは満足した様に顔を笑顔で歪める。
「…まあ、正攻法ではあるな」
思わず失笑するザイデル王。そう、ザイデル・クレーデン・キスカ…この男も、共犯者であった。
ユルキナは、ベッドに横たわっていた。
昨日に比べて症状は安定した様で、今は平常心でいる事が出来た。
今までに起こった出来事を、静かに考えていた。
そして、新たな被害者の事も聞いた。自分と同年代の女性らしい。名はマレーネ。
「マレーネ…」
唇をそっと開き、名前を復唱する。
もう時期、私に面会を求めてやってくるはず。
私と同じ…―立場は違えど、同じ被害者―…そう考えると、少しばかり心が軽くなったような気がした。
コンコンっ
ユルキナは、ドアを叩く音に気づき、即座に語り掛ける。
「どうぞ」
入ってきたのは、自分と同じ、被害者の女性…。
部屋にいたのは、自分と同じ、被害者の女性…。
「あ…っ」
言葉は要らなかった。突然涙があふれ、声にならない声をあげ、マレーネはユルキナに抱きついた。
「…大丈夫…私達は一緒よ…マレーネさん…」
静かな声で、自分より少し小柄なマレーネを包みながら、耳元で囁く。
ユルキナの豊満な乳房の中で、マレーネは喜びのような嗚咽を漏らした…。
「ンん…っ」
ユルキナとマレーネは、お互いの存在を確かめ合うかの様に、熱いキスを交わした。
二人は、同性愛者等ではない。ただ、お互いの認識が、彼女等を行為に及ばせていた。
「ユルキナさん…わたし、胸が…胸が、ゾクゾクするんです…」
そう呟くと、ユルキナはマレーネの胸元のローブに手をかけ、
「ユルキナでいいわ、マレーネ…」
囁き、ゆっくりとマレーネの爆乳を露にした。
「あ…ユルキナさ…、…ユルキナ…」
「お願い、マレーネ…私を…貴方の母乳で、ぐちゃぐちゃに濡らして…」
普段では考えられないユルキナの言動。気分が高揚し、悦びに溢れているのだろうか。
「…ええ…よく、味わって下さいね」
マレーネは妖艶な笑みを浮かべると、自らの大きな果実を、両手を使って扱き始めた。
「あ…ンン…、…うう…、は…あぁ…ン」
ゆっくりと、力を込めて、丹念に揉む度に形が変わるマレーネの豊乳は、
ユルキナの豊乳と重なり、擦れあい、互いの乳房を揉み合っているかの様だった。
「ん…ん…」
ユルキナも、自らの果実を弄んでいた。
不意に、マレーネの乳首とユルキナの乳首が擦れ合う度、短い声をあげる。
少しづつ、揉む速さがあがっていく。
「ああ、マレーネ…!いいわ、貴方の、おっぱい…!柔らかくって、気持ちよくて、甘い香りが…っあ!」
「はンぁ…、ユルキナっ…貴方のも…私のより大きくって…ンっ…、
とても、とてもエッチな感じがしますわ…っああ!ん、んう…ッ!」
刺激を求め、もはや一番の性感帯となってしまっている爆乳を、あらゆる手段を使って揉みし抱く。
手を使い、胸を使い、身体(重ねあう体重)を使い…、互いの爆乳を、虐め尽くす。そして…
「も、もうユルキナ…!!私・・わたし、イく…ああン!、イッちゃうぅ…っ!!やあ、あんぅああッ!!」
「いいわマレーネ…っ!わたしももう…はあアンっ!!もう、私も…!!あはああっ…!!」
『ぁ!!ンあ、あああああああああああああああッッ!!!!』
ビュルル!!ドぷっぶしゅううう!!
…
この世のものとは思えない程の快感を味わった二人…ユルキナとマレーネ。
互いの母乳にまみれながらも、二人はベッドの上で抱き合っていた。
「ユルキナ…私達は…これからも、一緒ですか…?」
マレーネにとって初めての、しかも身体をも任せた、大きな存在。
「マレーネ…一緒にいる証は…」
自らの爆乳を、寄せる(既に密着状態ではあったが、更に引き寄せた)
「これが、証よ。」
「ユルキナ…」
二人の共通点…ヘキエルの被害者。
皮肉にもこの事件が、マレーネの心の枷を開いたのだった。
続く