おいでませ、魔乳の国へ

voros 作
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 暗い通路を進むと、うっすらと光が差して蒸し暑い空気が漂ってきた。
 ハンカチを取り出して滲んだ汗を拭うと、生地全体が湿ってしまった。
 長袖の上着に長ズボンを選んで着たのは失敗だったか。

「見分を行う為、女王様にお目通り願いたい」
 ビキニ鎧の女性が衛兵と思しき女性に声をかけた。
 彼女も凄まじい大きさの乳房の持ち主だ。

「はっ!」
 返事をして道を開けた衛兵の間を通り、鎧の女性は奥へと進んでいく。
「報告致します。隣境より殿方が参りました」
 ビキニ鎧の女性は女王と思しき人物に跪いて述べた。
「早く案内なさい」
 離れても聞こえる程凛とした声を出す女王。それを聞いてドレスの女性が俺の手を引いた。

「さ、こっちに付いて来て」
 言われるがままに通路を進むと、庭園のような場所にたどり着いた。
「ようこそ、我が王国へ。歓迎しますわ」
 通路の先では悠然たる態度で女王と呼ばれた女性が椅子に腰かけていた。
 
「凄い・・・」
 思わず俺は呟かずにはいられなかった。

 いきなり女王にお目通りと言う驚きの展開に驚いていたのもあるが、
 俺はそれ以上に女王の容姿に度肝を抜かれていた。
 なんと、膝から飛び出る程の巨大な双乳が見えたのだ。
 
「そうでしょう? どんな腕自慢でも私に並ぶ者はいませんのよ」
 かなり距離が離れているはずなのに、女王様は俺の声を聞き取ったようだ。
 耳の良さも相当な物らしい。

「では、我々は控えさせていただきます」
 ここまで案内してくれた二人の女性は俺を残して去って行った。
 庭園には女王と俺以外には誰もいない。

「ささ、こちらにいらしてくださいな」
 手招きをする度にたわむ乳房。誘われるがままに俺は彼女に近づいた。

「初めまして。私の名はミルヒ・セイン。
 招待に応じて下さった事、心からお礼申し上げますわ」
 立ち上がり頭を垂れるミルヒ。おっぱいが引っ掛かって会釈程度でしか
 頭を下げられていない事からも彼女の乳房が如何に大きいかが伺える。

「は、初めまして・・・」
「ふふっ。そんなに畏まらなくても構いませんわ。気軽に話してくださいませ」
 どぎまぎしつつも返事を返すと、ミルヒは微笑んで胸をたゆませた。

「まさか来て早々女王様とお目通りなんて思ってもいませんでしたからね・・・」
「私達にとっては大事な賓客ですもの。これぐらいは当然ですわ」
 息をする度に上下する乳房。彼女の体は腰巻以外で
 身を隠す物は何一つ身に付けていない。

(それにしても本当にアマゾネスの国に招かれるとは・・・)
 彼女の名前がミルヒ・セインと知ってからは疑いようのない事だ。
「しかし、私のような者が此処に来てもよかったんですかね?」
 記憶が正しければ彼女の国は男の受け入れに厳しい一面があったはずだ。

「いいえ、私達を受け入れられる貴方だからこそ我らは招いたのです。
 そんなに卑下されては困りますわ。もっと自信を持ってくださいな」
 頬を膨らませて女王様は俺を睨んだ。

「そも、貧しき胸を良しとする者達ならば矢を射かけてでも追い返しておりますわ。
 この肉体美を理解できない輩だと自ら認めるような事は許しませんわよ」
 胸を張って惜しげも無く肉体を曝け出すミルヒ。
 突き出された胸の谷間は伸ばしきった腕よりも深そうだ。

「それで、ここに招かれたという事は皆さんと暮らせるんですよね?」
「もちろん。あの貧乏主義者を追い出す事が出来たらずっと暮らしても構いませんわ」
 嫌悪感を隠そうともせずミルヒは吐き捨てる様に言った。
 
(うわぁ、エルフとの確執が酷いとは聞いていたけど、ここまで酷いとは・・・)
 女王であるにも関わらずこの暴言である。
 いかに縄張り争いが深刻なのかが伺えるものだ。
 
「負け犬の事はさておき、そろそろ本題に入りましょう。
 何をすれば良いかは分かってますね?」
「もちろんです。戦士たる皆様が万全の状態で動けるようにする事ですよね?」
「そうです。私も赴くのですから、しっかり頼みますわよ」
 ミルヒは微笑みながら頷いた。

「では、我々の訓練場へ案内しましょう。皆心待ちにしておりますわよ」
 俺の手を取り、胸を弾ませて歩み始めるミルヒ。
 音に聞こえし超乳部族の相手をする事になると考えると、胸が熱くなるのであった。

To be continued・・・