400万Hit記念小説「寄生乳」


沙羅双樹(物語)、県晶(挿し絵CG)作
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 199X年7の月、地球を宇宙からの侵略者が見つめていた・・

「あれが地球(ちたま)きゃ?ワシらが侵略して乳球(ちちたま)にするだぎゃ。」
「大魔王様。そうでございます。あれがわれらの新しい星、乳球でございます。」
「だぎゃぁ、いつもの方法でやるぎゃ!」
「ハイ!大魔王様。」

 何やらコミカルな宇宙船に乗った宇宙人。「うにゅ!」と「さにゅ!」である。
ちなみに、うにゅ!が大魔王で、さにゅ!が家来だが、そんなことは関係ない。

7/20 伊藤 妖子
 住宅街の中、いきなり降り出した雨に驚いて駆け出す少女が一人。
雨に降られながらもなんとか家にたどりついて玄関の軒先で、一人つぶやく。
「うわわ!雨でびしゃびしゃだよぉ・・、明日にすればよかったかなぁ?」
少女の名は伊藤妖子、高校生最初の夏休みの日だった。

 彼女は薬局に行ってきた帰りです、胸が小さいことをとても気にしていて、
今年は高校生になったから、夏休みの間に胸をおおきくするぞっ!と気合を
入れてバストアップのための用品を買ってきた帰りだったのだ。

 ぬれた髪と服をタオルで拭くと、部屋に入って買い物袋にいっぱいの
豊胸グッズをどんどん部屋の床にならべる。
バスト吸引装置、ガウグルアの粉末、バストアップサポーター・・・
次々に出てくる。そして本棚にはバストアップの特集を組んだ雑誌たち。

 まずは、その中の1冊を取り出して運動方法を確認。それからおもむろに
部屋の真ん中にバスタオルをしいて。小さ目の鉄アレイを持ってきて仰向けに
寝る、そのまま両手に鉄アレイを持って腕を左右にぎっこんばんこん。
30分くらい続けたら疲れちゃったので休憩してまたバストアップ。

 眠るときもうつぶせで寝てみるし、お風呂でもバストマッサージ。
飲み物を飲むけどいつもざくろジュースもしくは牛乳、ご飯も
チーズとか生クリームをなるべくおおくするようにお母さんに頼んで、
おやつはヨーグルトをばくぱくっと。

 そんなこんなを続けて数日たったある日の朝、いつものように起きて
ブラを付けてみると、今までのようにAカップのブラの中で胸が泳がない!!
「うわぁ!やったぁ!すごぉい!すごぉい!」


 無論数日で豊胸効果が効果が出るわけではない。実は数日前の雨にうにゅ!
とさにゅ!が紛れ込んでいて、水と皮膚を通して妖子の中に入り込んだのだった。
うにゅ!とさにゅ!は侵略したい星の生物に取り込まれた上で、一番
繁殖しやすい場所にとどまる。たまたま地球人の場合はおっぱいであったのだ。
 そして、分裂して繁殖する生物の増えかたの常として、最初はゆっくりであるが
時間の経過とともに加速度的に増えていく(倍々に増える)のは、ご存知だろう。

「さにゅ!よ、そろそろ準備ができたか?」
「はいでございます!大魔王様!!そろそろ飛び立てます!!」
そんなこと、妖子が知るわけもなかった・・・


「うみにいくよぉ♪」
 今日は夏休みになって2回目の日曜日、海に行くって友達と約束してたのだ。
電車に乗って海へ、帰りは現地で男の子引っかけて足にする魂胆だ。
難しいかもしれないけど、お昼も夕飯もおごってもらえないかなぁ?なんちて
電車とバスを乗り継いで2時間、やってきました!!海ぃ!

 早速海の家で着替える。ロリ系かわいらしさを強調した水着に、パッド3枚重ね。
少ない生乳(なまちち)は上の方に寄せ上げ、パッドと共にボリュームアップ☆
「ホントは流行の三角にしたいけど、胸無いの目立つし、バストアップしなきゃ。」

 しかし夏の海、そして日曜日なんていえば、非常に混んでる!!妖子達にとっては
ナンパ待ちが主目的だと言うこともあって、混んでいる方がいいのだが・・
そうして、1時間ほど海で遊んだ後はビーチに戻ってお化粧して、目的のナンパ待ち。
「幽美、いい男来るかなぁ?やっぱり男は筋肉質よね。」
「ん〜、アタシは年上でおごってくれるんだけど、可愛いひとがいいなぁ?」
幽美が即座につっこんでくる、その後ろから霊子の声が。
「なにいってんの!?男はシゴトでしょ?エンジニアとかプログラマーとか。
 なんかかっこいい職業の名前って感じがしない?」
 しっかりものの幽美、リーダー的な存在になりつつあるがどこかぬけている霊子、
当然ながら好きになる男のタイプもそれぞれのようである。

 いかにも、ナンパまちで〜す。と言う感じでぼーっとしていると男が来た。
2人組で、サーファーです!と言わんばかりに日焼けした顔黒の兄ちゃん。
「なー、あっちーよなー。かき氷でも食べへん?」
 お決まりのパターンなのであろう、いかにも(なれてます)と言わんばかりに
ごくごく自然に声を掛けてくる。しかし男がビンボーなプーと言ったとたん、
霊子が猛反対してお流れに、結局それ以外の男が寄ってくることはなかった。
「来週もくるわよ!!」

 しかし今日海で遊んでうにゅ!とさにゅ!を海水中にばら撒きまくったことには、
誰も気づいていない・・本人の妖子でさえも。


 次の日妖子は昼過ぎに目が覚めた、いつものようにブラをつけるとキツイ。
付らけれない訳ではないが、ブラから気持ちお肉がはみ出す位に成長している。
「うわぁ、すっぉごい!!なんでこんなにおっきくなってんの?!?
 そろそろ効果が出てきたのかな?夏休み中にDカップにならないかなぁ?」

 効果が出てきたことで、ますます豊胸に対する意欲が強くなる妖子、
今日も胸を大きくするために、せっせとがんばることにする。
そしてモスへアルバイトに行く。

 そして豊胸中も、バイト中だろうと、お構いなくうにゅ!とさにゅ!が、
今も猛烈な勢いで、その二つの胸の中で増え続けている。
そして海でいやというほどばら撒いた、うにゅ!とさにゅ!達もそれぞれの
宿主の中で現在猛烈に育ちつづけている。静かに、静かに・・・・・。


 次の日妖子が目覚めてみると、胸がまた膨らんでいる。「ぎゅっ」と寄せれば
谷間が、何とかできるんじゃいかってくらい。今までのブラはちょっと使えない。
 でも、こんなに大きくなるなんて・・このペースで膨らみ続けたら夏休みが
終わる頃にはどんなになってるんだろ?

 もうそろそろトレーニングとかやめよかな?大きくなり続ける胸がちょっと恐い。
妖子はそう思って、その日はトレーニングをしずに、夏休みの宿題をしていたが、
実は合うブラを持っていないから、ノーブラなのでなんとなく落ち着かないのだ。

貯金を見てみるけど、千円札が数枚・・豊胸に必要なものばかり買って、
その後に必要なものを忘れてたよ、それほど大きくなるなんて思わなかったし。
でもまぁ、あと1週間で月末になるし、月末になればバイト代入るからいいや。

 そしたら、今年流行の三角ビキニ買って海へいくっ!あれは多少胸が無いと
似合わないのよね。だから三角ビキニが似合うくらいの胸になるっ!
ということで、水着を買うためにも、がんばってバイトするんだっ!

 その次の日・・妖子が目覚めると・・胸が・・片手でなんとか収まるくらい
それほど大きく成長していた・・これだけの成長は変だよ。
「おかーさーん!胸が変なのーー!」

 母親に胸を見せたところ、Dカップくらい?じゃないかなぁと言う話で
数日間でこんなに大きくなるのは確かに変なので、いつものかかりつけの
お医者様へ行こうということになった。

 お母さんに連れられていったのは、豊饒レディスクリニックと言うところ。
私が生まれたときはまだ豊饒産婦人科という名前だったのが、5年位前に
新しくなったらしい。

「ほぉ・・確かに異常なほどの成長ですが、異常は認められませんな。
 私としては気になりますし、一度大きな病院へいかれたら如何でしょう?」

 ということで、先生の紹介状を持って一応大学付属病院へ行く。
病院で詳しい検査をしてもらうと、胸の中に何か異物が入っているらしい。
ということで、手術で取り出さなくてはいけないかもしれないということだった。
 しかし手術というのも、大げさっぽいので様子を見ることにする。



==そして、1週間後==





 妖子のバストサイズは既に400万ミクロンに達し、日常生活が困難になっていた
他の女の子も400万ミクロンに達している子がちらほらと・・ワイドショーでも
特集を組む所が現れた。
 しかし、医学会も手をこまねいていたわけではない。この現象にたいし医学会は
ウイルスの仕業と断定、そして400万ミクロンで成長が停止するのは、ウイルス
自体が増えすぎて、宿主もろとも消えないようになる。と言うことも分かった。
 現在ウイルスを総意開発中であり、ウイルスをコントロールできるであろう。

 それと、ほぼ同時期に男性局部が超巨大化するという現象も現れた。これも同一の
原因らしいということである。



==それから、1年後==




「トリプルZカップブラのタイムサービスです!!」
 威勢のいい声が店内に響く、日本では今やバスト400万ミクロンに成長した
女性が全体の3割を占め、局部が巨大化した男性もそれなりに増えていった。
 バストが400万ミクロンになった女性用のブラジャーも開発され、
それとそれを付ける女性は「トリプルZカップ」と呼ばれるようになった。
 もちろん妖子も「トリプルZカップ」の可愛いブラジャーを選んでいます。


 今ではトリプルZカップ用のブラジャーは言うに及ばず、Zカップ女性の
生活が楽になるような補助機具もどんどん開発されている。
 そのため、ウイルスの予防注射を拒む女性も増えてきているといい、この
現象が小学生にまで広がっており、将来のトリプルZ女性予備軍が増えて
いるのは間違いないことである。


 実は、うにゅ!とさにゅ!は宿主の体を大きく変化させて性生活を困難にさせ、
その種族が繁栄するのを止めてしまう。そうするとうにゅ!とさにゅ!自体も
宿主がいなくなるので滅んでしまう。それを待って本体が乗り込んでくる
という筋書きだったのだが、それを人類の英知が救ったのだった。
 大量の超乳娘と、右手が恋人になっている巨ちん男を残して・・。