おっぱいadvertisement

ザッキー 作
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第三話
「うお」
 プロジェクト開始から1週間。研究室に入った拓海が上げた第一声は驚きとともに発された。
「どう?開始1週間にしてはなかなかの発育じゃない?」
 クルリとオフィスチェアーを回転させこちらを向いた美幸が嬉しそうに話す。一拍子遅れてたっぷんと胸が弾み落ち着く。そういう美幸自身も初めてこの計画を持ってきたときに比べてずいぶんと成長してしまっている。この一週間の間に2回の打ち合わせという名の「お誘い」でも存分に拓海はその肢体を味わったのだが、そのときよりもさらに美幸の身体は一回り成長しているようにすら見えた。
 きゅっとしまった足首から始まりふくらはぎはふくよかな曲線を描き、膝のくびれをこえるとすべすべとした滑らかな肌をはちきれんばかりにむちむちと発育した太もも。スカートの裾がむっちりと太ももに食い込み肉感的だ。そして座面いっぱいを占領する大きく横に張り出したヒップはスカートの布地をパツンパツンに引き伸ばし椅子の上から今にも零れ落ちてしまいそうだ。その上にその豊満な下半身からは想像できないほど細くくびれたウエストがあることを拓海は知っていたが今はその上半身のほとんどが巨大なバストに隠されてしまっている。優に拓海の顔よりも二回りは大きなバストはブラウスのボタンが半分までしか止まっておらず壮大な胸の谷間がたっぷりと見せ付けられ、窮屈そうな乳肉がブラウスの端を押しのけ今にもこぼれ落ちてしまいそうだ。あまりの発育ぶりに二回目の打ち合わせのときに拓海が聞いたときには
「んー、この間測ったときは150センチくらいだったかなぁ。もうモリモリ大きくなっちゃうからその時に計ってみないと正確な大きさは分からないのよね。でも、拓海のがんばり次第じゃあっという間に2メートルの大台に乗っちゃうかもね」
 と美幸はうれしそうに答えていた。美幸が椅子の上で身じろぎするたびにムニュンムニュンと柔らかく変形し弾む乳房そのうちにひざ掛けの上に乗り乗り越え膨らんでいくのかと想像すると拓海は顔がにやけずにはいられなかった。
「こら!何ニヤケてんのよ。まだまだこれから発育していくのよ」
「いや、先生みたいなナイスバディには程遠いですよ」
 そう言って謙遜する理緒の胸に美幸はボールペンを突き当てる。ムニュッとボールペンの先が理緒の乳房にめり込む。
「何いってんの。この一週間で65センチのAAカップから83センチのDカップになったんだもの。大したものじゃない」
 そう、ボールペンの先は先週まではそこには存在しなかった脂肪の塊によって受け止められていた。
「おやぁ、何かボールペンの先に当たってるぞぉ」
「やめてください。先生。あんっそこはだめぇ」
 セクハラ親父と化した美幸の攻めに理緒がくねくねと身体をくねらす。
「おいおい、うちのアイドルにセクハラは辞めてくれよ」
「あ、ごめーん。拓海の意見まだ聞いてなかったね」
 拓海が割ってはいると美幸がそちらを向く。理緒もはじめに顔だけを拓海に向けもじもじと恥ずかしがりながらも拓海の方に身体を向ける。
「あ、あのマネージャーさん。私の身体ど、どうですか?」
 顔を真っ赤に染めながらも理緒は両腕を開き身体を拓海に向け広げた。さすがにまだ美幸のような圧倒的な豊満さや肉感はないものの、すらりとした白い肢体とDカップに発達した程よい胸が若い健康的なイメージを醸し出す。
「素敵な身体だね。それならきっといい仕事ができるよ」
 拓海は普段なら女の子の機嫌を損ねないためにも常に評価には多少の上乗せをして伝えるのだが理緒の身体を評価する言葉は掛け値なしのそのままの感想だった。
「やった。これからもがんばりますね」
 うれしそうに跳ねる理緒。たゆんたゆんと白い水着の中でその双球が跳ね回る。
「よかったわね。理緒ちゃん。これからもがんばってね」
「はい!」
「それじゃ、私はたく・・・じゃなくてマネージャーさんとお話があるから着替えてらっしゃい」
 理緒はぺこりと二人に頭を下げると更衣室へとスキップするように入っていった。
「さて・・・」
 理緒がいなくなり美幸が真剣な顔で拓海に話し掛ける。
「どう思う?」
「そうだな。今の本当のサイズが知りたいな」
「さすがね。仕事で見慣れてるだけのことはあるわ。すぐ気づいたの?」
「いやいや、さすがに俺もこれだけのもんはここでしか拝めないさ」
 そう言って拓海はいやらしい顔でデスクにたっぷりと乗り上げた美幸の乳房に手を伸ばす。
「お馬鹿。どこ見てんのよ」
 その手を美幸が思い切りボールペンで突き刺す。
「いてぇ!何すんだよ!」
「私の話をしてるんじゃないの!理緒ちゃんのことよ!」
「んー確かにいい感じに発育してきてるよね。確かに顔もかわいいしイイ線いってるけどDカップじゃまだ足りないねぇ」
「それよ」
 美幸は拓海の答えを待っていましたとばかりにまくし立てる。
「彼女には83センチのDカップって伝えてるけど実際には88センチのFカップあるわ。薬を使い始めて1週間で23センチ。私でも驚異的だったのに彼女の場合はそんなことを吹っ飛ばすくらいの勢いだわ。しかも一定の刻みで大きくなってるわけじゃなくて週始めはほとんど変化がなかったのに週の終わりに近づくにつれて加速度的に成長してるの」
「いいんじゃないか?薬が効き始めてるってことだろ?それに大きい方が話題性も大きいしさ」
「何言ってんの!?このプロジェクトは貧乳アイドルが劇的発育を遂げて爆乳アイドルになることでわが社の薬の価値が宣伝できるのよ!それとあなた気づいてないようだけど!・・・」
「着替え終わりました〜」
 美幸のしゃべりがさらにヒートアップするところで着替えを終えた理緒が部屋に戻ってきた。今にも椅子から立ち上がる勢いだった理緒はそれを見て慌てて座りなおす。ブルンッ!ギシギシ。勢いよく胸が弾み椅子が悲鳴を上げる。
「あら、早かったわね」
「え?いつも通りじゃないですか?」
 そう言って首を傾げる理緒のセーラー服姿を拓海は改めて観察する。確かに美幸の言う通り83センチのDカップというにはセーラー服の胸元の盛り上がり方が立派過ぎる。
「セーラー服も似合ってるね」
「そ、そうですかぁ?」
 軽いお世辞にも理緒はうれしそうに頬を赤らめる。初々しい理緒の反応に目を細めながら拓海が腕時計に目を落とすと
「あ、まずい。もう行かなくちゃ。じゃあ、そろそろ失礼するわ」
「え、ちょっとどこ行くのよ」
 拓海が理緒の手を取り外へ出て行こうとするのを美幸が呼び止める。拓海は理緒に先に車に行くように促す。
「理緒ちゃんの初仕事だよ」
「あ、そう」
「そういや、さっき何か言いかけてたな?何だったんだ?」
「ううん、なんでもない。とにかくひとつでも多くの仕事をこなしせるように頼むわ」
「任せとけ!」
 そう言って部屋を出て行く拓海の背中を美幸は見送るとゆっくりと椅子に腰を下ろした。ゆさゆさと目の前で揺れる自分の乳房を眺めながらさっき言おうと思った言葉を美幸は反芻する。
「あいつ、理緒ちゃんが自分を好きなこと気づいてるのかな?・・・」
 それは美幸が理緒とのカウンセリングや理緒の拓海に対する普段の接し方から導き出した女の勘でもあった。
「成長期の上に恋愛感情なんて要素が重なったらどうなるか分かんないのに・・・」
 美幸は自分でも信じられないほど大きくなってしまった自分の身体を抱きしめる。腕の間から巨大な乳房がはみ出しスカートがミチミチと音を立てる。
「恋する乙女のパワーは実証済みなのに・・・」

 週明け。美幸は拓海の連絡で理緒の初仕事を評価するために新聞を開き、そこにあった理緒の姿に大激怒した!
「一体!どうゆうことなの!?」
 新聞を机に叩きつけ拓海を怒鳴りつける。そこは新聞の地方欄の片隅そのほんの端っこに献血募集の広告の一部として理緒の姿はあったのだった。
「いや、ほら。やっぱりこういうことは地道なとこから始まるもんでさ」
「だからってこれは何!?こんな地味なワンピースで献血のお願い?私はね!こんなことさせるために貴方と頼ってるんじゃないわ!もっと肌の露出を!胸を前面に押し出してむしろ男どもを興奮させまくって献血で頭冷やさせるくらいの演出を期待してたのよ!」
「でも、いきなりの水着グラビアは難しすぎるよ」
「難しいからこそ貴方に頼んでるのよ!全く、全然頼りにならないじゃない!」
 美幸はそう言って胸の谷間に手を差し入れる。
「あれ?ここに入れといたはずなんだけどな」
 胸の谷間をグニグニとかき回す美幸。それに合わせてムニュンムニュンと柔らかく変形する乳房。激しい手の動きにブラウスから乳房が今にもこぼれ落ちてしまいそうだ。そうして出てきたのは札束だった。それを拓海に投げつける。
「これは?」
「会社からの追加資金よ。ただしこれが最初で最後。そのお金を使ってなんとしても短期間で彼女をグラビアアイドルにしなさいっ!・・・って!」
「いやぁ、ほらいい香りと温かみがさ」
 力説する美幸をよそに投げ渡された札束に頬擦りする拓海。その頬目掛けて飛ぶ平手を拓海は片手で受け止めそのまま美幸を引き寄せる。
「美幸が最近お預けだからさ・・・」
 ほとんど露になっている乳房の上部を拓海の舌が舐め上げる。
「いやぁ。だめぇ。早く・・・仕事に・・・」
「そんなこと言って反応は早いなぁ」
 美幸の乳首はすでに硬いブラジャーの布地を突き上げ、ブラウスに突起を浮かび上がらせている。
「だめ、そこ触られたら・・・」
「大丈夫、す〜ぐイカせて上げるからねぇ」
「だ、だめだってば・・・」
「いいじゃん。すぐ済ませちゃおうね〜」
「早く仕事いけぇ〜〜〜!!!」
 最後の理性を振り絞った美幸の渾身のアッパーが拓海の顎をカチ上げたのだった。

 それから拓海は美幸から渡された金を随所に振りまきなんとかしてそこそこの週刊誌のグラビアページを手に入れるまでにこぎつけるのだった。
そして、グラビア撮影当日・・・
控え室で着替える理緒を外で待つ間、拓海は美幸から手渡された理緒のプロフィールを眺めていた。
「身長158センチ体重52キロ上から83−55−82か・・・。全く美幸のサバ読みにも限界がありすぎるよ」
 実際、最速で仕事にこぎつけたとは言え、すでに10日目。拓海の目に見えて理緒の成長は目覚しいものだった。グラビアアイドルのスリーサイズのサバ読みはめずらしくないとはいえ、理緒の数値操作は難しそうだ。しかし、実測値を使えば商品として豊胸薬の効果を強く訴えることもできない。さらには理緒の爆発的成長を留める方法など皆無だ。そうなれば無理やりにでも掲載する数値だけでも小さく見せるしかない。幸いグラビアなんてのは雑誌の刊行に合わせるから現在進行形のグラドルのスリーサイズはそこまで問題じゃない。要は成長過程を世間に示すことが重要なのだ。
「バスト100センチで公表するときにはどうなってることやら・・・」
 今の美幸と同等かそれ以上の爆乳を重そうに震わせながらカメラのシャッターを南国の海で受ける理緒。そんな妄想に拓海が耽っていると控え室から理緒が出てきた。
「お、・・・」
 出てきた理緒の姿を見て拓海は声を失う。髪の毛をツーサイドアップにまとめ、ナチュラルメイクを施した理緒は健康的美少女そのものだったが、その首から下は暴力的な肉感を振りまいている。パンパンに張り詰めた乳房はバレーボール並みの大きさで彼女の細い体どころか腕の一部まで隠してしまっている。ずっしりとした重量感のある乳房は垂れることなく若々しくツンと上を向いている。ウエストはきゅっとくびれむっちりとした腰つきは大人への成熟を見せ始めている。若々しい太ももがまぶしいくらいだ。しかも、着ている水着は雑誌に載せるプロフィールに合わせて作られているものだからそこかしこがピチピチだ。特に胸は普通の三角ビキニのはずが下や横からも乳房がはみ出してしまっている。
「ど、どうしよう。すごいピチピチなんですけど」
 理緒の顔はすでに真っ赤に染まっている。初めての水着グラビアの上しかもこんなギリギリの水着では当然の反応だろう。膝ががくがくと震えている。
「大丈夫。すっごいセクシーだよ。これなら絶対うまくいくよ!」
「本当・・・ですか?」
 理緒の表情がわずかに緩み、拓海もホッと安堵する。そこにガヤガヤと撮影スタッフが集まってきた。
「お、ケンさんの紹介で飛び込みで来た娘ってのはこの娘かい」
「今日はよろしくお願いします!高村さん」
 拓海は中年のがっちりとした髭もじゃの男のカメラマンに挨拶する。女の子のグラビアだけではなく写真家としてもそこそこに業界では有名なカメラマンだ。しかし、高村は拓海の挨拶などそこそこに早くも理緒の身体をマジマジと観察している。
「ほら、理緒ちゃん挨拶して」
「Ri、Rioといいます。よ、よろしくおねがします」
 ガチガチに緊張してほとんど声の出ない理緒。高村の後ろを通るスタッフが口々に理緒の身体を舐めまわすように見ていく。
「うほっ、すっげーおっぱい。」
「すげーな。手に収まらないとかのレベルじゃねーな」
 その視線と言葉にビクビクと身体を震わす理緒。高村がひとしきり理緒の身体を見終えたようだ。
「お嬢ちゃん。馬鹿な下っ端どもはつまんねーこと言ってやがったが、あんたには光るもんがある。一緒にいい写真を作ろう」
 理緒は差し出された高村の手を恐る恐る握る。
「よろしくお願いします!」
 声も出せなくなってる理緒の代わりに拓海が精一杯の挨拶をする。
「それじゃ、お嬢ちゃんの準備ができたら入ってきな」
「はい!」
 そう言って高村もスタッフに続いてスタジオ内へ入っていく。
「さぁ、理緒ちゃん。行こうか・・・。理緒ちゃん?」
 拓海が振り返るとそこには蹲りカタカタと歯を鳴らす理緒の姿があった。
「り、理緒ちゃん大丈夫!?」
「む、むりです!私、男の人の前でこんな格好見せるなんて!」
「何を言ってるんだこんな時に!大丈夫。僕がそばにいるから!」
「無理です!だめなんです!私なんか!」
「私なんかなんて言うな!」
 拓海が強い口調で言うと理緒の顔がハッとなる。
「君は一体何のためにここまできたんだ!自分を変えるためにここまで来たんだろ!」
「私は…」
 理緒は震える声で言葉を紡ぐ。
「別にグラビアアイドルになりたかったわけじゃない」
「え?」
 思わぬ反応に拓海も仰天する。徐々に細くなる理緒の声に耳をそばだてる。
「私は別に自分を変えようとかアイドルになろうと思ってるわけじゃない・・・」
「じゃあ、なぜこの世界に?」
 拓海の質問に理緒は俯いた顔を上げる。そして意を決したかのように
「拓海さんに振り向いて欲しかったから・・・」
「え?」
「田舎から出てきた私に初めてやさしくしてくれたのが拓海さんでした。私みたいな娘にアイドルにならないか?って薦めてくれて、私、自分に自信がなかったけど拓海さん一生懸命励ましてくれたからここまできたの・・・」
「そうだったのか・・・」
「迷惑ですよね。拓海さんにとって私なんて大した存在になれない。せっかく胸も大きくしてもらったのに。いざ、撮影になったら自分には到底できそうにない。何もできない・・・」
「そうだね。だけど、このままじゃ君は何も変わらない」
 二人の間に僅かな沈黙が停滞する。
「もし、君が自分に自信がなくて何もできないなら・・・その代わりに本当に僕のことを思うなら、僕のために立ち上がってくれないか?」
 拓海の話に理緒の震えが止まる。
「君が自分に自信を今すぐ持てとは言わない。その代わり今は僕のためだと思って出てくれないか?君が自分に自信を持つのはこれからゆっくりやればいい」
「私がグラビアに出ることが拓海さんのためになる・・・?」
「そうだ。自分のためじゃなくて困っている僕を助けると思って」
「私でいいんですか?」
「君にしかできない・・・」
 拓海の返事が出るか早いか理緒が勢いよく拓海を押し倒す。二人の間で押しつぶされた胸は柔らかく変形して拓海の胸板いっぱいに広がる。乳房を介して伝わる互いの鼓動。そしてそっと互いが唇を重ね、離れる。
「理緒ちゃ・・・!」
 理緒の身体が離れると拓海は起き上がり振り返る。
「マネージャーさんはズルイ人ですね。私ができないことを俺のためにやれなん・・・」
「勝手だよな・・・ごめん」
「いいんです!」
「え?」
「その代わりこの責任はちゃぁんと取ってもらいますから!」
 そう言って理緒が振り返るとさっきとは比べ物にならないほど大きく膨らんだ胸が身体の前に突き出している。三角ブラはほとんど乳輪しか隠しておらずしかも大きさを支えきれず紐が乳肉に食い込み布地部分は山形に盛り上がった乳輪とその上で鋭く尖った乳首がはっきりと浮かびあがってしまっている。ほとんど球体に近い形になりつつある乳房はビキニで締め上げられたボンレスハムのようだ。
「うっはぁ、重い。それにもう水着限界。ピッチピッチですよ。これ以上マネージャーさんに見られたらきっと水着はち切れちゃう」
 そう言って動き回る度にたぷんたぷんと弾む乳房に拓海が見とれていると
「こら、撮影前にはち切れさせちゃうつもりですか?」
 理緒が両腕で胸元を隠すも3分の2ははみ出してしまっている。そのまま乳房を抱きかかえてスタジオに入っていく。
「あ、本当に入ってきちゃ駄目ですよ?もう本当に限界パツパツなんだから。じゃあ、写真楽しみにしてくださいねぇ〜」
 理緒は手を振りながら笑顔とともにスタジオに消えていってしまった。拓海は柔らかい少女の唇の感触と胸板残る乳房の温かみを反芻しながら呆然としていた。