プレゼント -After Story-

残塁マニア 作
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-匠's side-


翌日。



「こんなもんかな。」
今日は雅が僕の家に来る。普段からそこそこ綺麗にしてはいるけど、
昨日今日と掛けて念入りに掃除をした。


今まで男友達を泊めた事は数あれど、
女性は前回の雅が初めてだった。
ただ、あの時は一晩中座って話してたから、
本格的に寝泊りとなると初になる。


ましてや雅は190cm以上はあるであろう高身長。
何とかして整理しないと、とてもじゃないが横になれないだろう。
当然お風呂もトイレも使うだろうから、そこも綺麗にした。



あれから2ヶ月以上。あの日以来、雅の胸の感触が忘れられなかった。
初めて会った時、その柔らかさと暖かさにやられてしまい、
イブは一晩中、雅の胸の中に顔を埋めては、クールな雅の
デレる一面がたまらなく可愛くて、何度も繰り返した。
朝になり、デートに誘いだした時も、隣でドキドキが止まらず、
夕方にクリスマスに帰すのが密かに惜しかった。
時間は3時。思いの外掛かったが、5時に間に合った。
そこから買い出しに行き、家で準備をする。


ちょうど5時になった頃…。


コンコン。


『兄さん、雅です。開けてもらえますか?』


「はいよ。」
そう言いながらドアへと向かう。


あ、あの日は勢い余って雅の胸に飛び込んでしまったっけ。
今日はそんな事のないように、少し離れて…




ガチャ。ムギュッ


んぐっ!?



目の前が薄いピンク一色になり、大きな球体と甘い香りに顔が包まれる。
しかも、3ヶ月前よりもコシと張りが別人のように増しており、
程よい硬さがと密度の詰まった乳肉が、今までの単に柔らかな感じ以上に
心地良く、ズブズブと雅の身体にもたれる。
ただ、その胸に違和感も持った。もしかして、まだ大きくなっている?


「兄さん、お久しぶりです」
上から雅の声が聞こえた。昨日の最後に聞こえた、甘い声。

「ぷはぁ。久しぶりだな、雅。」
やっとこさ彼女の胸から脱出し、顔を出して返事をする。


解放してくれる雅。あの時と変わらない、可愛い顔立ちとサラサラの黒髪。
ただ、身体つきは以前にも増して色香と女らしさを増していた。
その変化ぶりに、思わず上から下へと視線を動かし、
主張するパーツに目を奪われてしまう。


190cm超えの身長と長い脚。ただ長いだけではなく、
太ももにはたっぷりと肉が詰まり、
黒のニーソックスからはち切れそうなほどの瑞々しさを湛えている。
一方でふくらはぎにも程よく肉づいているが、
太ももとは対照的にスラリとしており、まさに美脚の一言。

そして、着ているベージュのショートパンツを破きそうなほど、
ヒップはパンパンに張り出している。下着のV字が前から見ても
浮き上がり、その豊満さを感じさせた。


薄ピンク一色のセーターは雅のボディラインにピッタリと張り付き、
V字ネックから見える深い谷間と合わせて、大きな胸が惜しげもなく主張する。
そして抱き締められた時に感じた違和感は、雅の胸を見て確信に変わった。
デカい。デカすぎる。明らかに3ヶ月前よりも膨らんでいる。
ドンと前に突き出し「どうだ!」と言わんばかりに鎮座するその双球は、
着けているブラが小さいらしく、乳肉が二段になってしまっており、
巨乳で売っているグラビアやAV女優なんか目じゃないくらいだ。


キュッとしながらも細すぎないウエストは、
雅があまり無理のない、健康な身体のようで安心した。



雅自身は自分自身を「化物みたいな身体」と言うが、
こんな抜群のスタイルと可愛い顔なら街中・学校で
注目されまくってもおかしくない。
男子はいやらしい目つきで見るだろうし、
女子にとっては羨望と嫉妬ばっかりだろう。

ただ、ここまでの身体を望まなかった雅にとっては、
とても悲しい中高生時代になってしまったのだろうけど…。



「入って良いですか?」少し顔を赤らめて雅が聞く。


それが2ヶ月ぶりの再会だった。