-雅's side-
翌日。
「うーん、ワンピースだとちょっと地味かなぁ。」
今日は兄さんの家に行く日。普段は出来る限り胸が目立たない
(それでも隠し切れないけど…)服を着ますが、
今日だけは特別なので、色々と試行錯誤しています。
今まで友達の家にお泊りなんて、中学校の頃にあったっきり。
ましてや異性の家なんて初めてです。
厳密に言えば、本格的に寝泊りとなると初めてになります。
あの日はずっと起きていましたから。
イブに兄さんと過ごした一夜は、私の胸に顔を何度も埋めてくれて、
恥ずかしさ以上に、兄さんが私を受け止めてくれる事による
充足感と喜びで満ちていました。翌日のデートでも、
兄さんが私を気遣ってくれて、帰るのが名残惜しかったです。
そんなイブから2か月以上。やっと、再会出来るという喜びと、
兄さんを喜ばせたいという一心で、鏡の前で着替えては考えます。
今着ているワンピースだと、胸から下がダルマみたいになっちゃうし、
かと言ってアンダーの周りに紐を巻いてしまうとそこだけ不自然だし、
黒タイツだとあまりにスタンダード過ぎるかなと思い、止める事にしました。
「んしょっ、と。やっと脱げた。」
やっとの事でタイツとワンピースを脱ぐと、下着しか着けていない
自分の姿が鏡に映りました。改めて自分の身体を見ていくと、
その成長ぶりと色っぽさに我ながら驚きます。確かに男女問わず
この身体なら注目されるのも無理はありません。
しかもここ数ヶ月、受験のストレス発散を食事に向けてしまったせいで、
胸や太もも、更には二の腕やお腹にもお肉がたっぷり付いちゃって、
少し動くだけでも容赦なく揺れます。よくよく見てみると、
気付きやすかった胸以外の部分にも、以前に比べて相当お肉が付いていました。
顔は変化が無いようですが、以前から違和感を持っていた胸はやはり
ブラに合っていないようで、乳肉が2段になってしまっています。
しかも今着けている水色のブラは3ヶ月前に買ってもらったばかりで、
これでもアンダー77のKカップなのに…当時はピッタリ合っていて
「この世に私に合う下着があるんだ!」とビックリしていたのに、
この瞬間、鏡にいる自分には別の意味でビックリしました。
またこんなに大きくなっちゃって…何時の間に??
しかも以前とは質感もかなり変わっています。
前はどちらかというと脂肪の塊といった感じで、
大きさの割に軽く(それでも片方3キロもありましたけど)、
ふわふわと柔らかく、コシのない感触をしていました。
お風呂に入るとプカプカと浮いて、ノーブラだとちょっと垂れ下がっていました。
しかし今の胸は密度がぎっしりと詰まっていて、持ち上げると今までとは
比べものにならないほどずっしりとした重みと程よい硬さを感じ、
ノーブラでもズドンと前に突き出て全く垂れていません。
この変化は普段、身体のケアをあまりしない億劫な私には嬉しい変化です。
視線を下に向けると、ウエストこそあまり変わっていないようですが、
その下のお腹の肉が、ブラとお揃いで買った水色のショーツの上に
乗っかっていて、触るとフニフニとした柔らかい感触を感じます。
お尻は水色一色のシンプルなショーツが可哀想になるまでに引き伸ばし、
両側にずっしりと張り出したヒップがその存在を誇示します。
両手で触ってみると、胸とは違う弾力と暖かさ、そして鏡の中から
溢れ出る母性を感じ、我ながらクラクラと来てしまいます。
更に目線を下げると、ずっしりとしたヒップから伸びる太ももにも
たっぷりと肉が詰まっており、真っ白な肌をパツンパツンに
引き伸ばしているように見えます。普段スカートしか
着ないので気付きませんでしたが、ちょっと針とかを刺せば
爆発しちゃいそうな程の瑞々しさと張りを湛えています。
その下のふくらはぎにも多少肉が付いていましたが、
太ももとバランスが取れているスラリとした感じで、
自分で言うのも何ですが、美脚の一言でした。
身長以外はどこを取っても大きく、重く、太くなってしまった私。
3ヶ月ほど前に比べるとずっしりとした重み、そして
元から無い身体のキレがますますなくなってしまう程に太ってしまいましたが、
以前にも増して女らしく、色香の増した大きな身体をした鏡の中の女の子に、
太った事に対する呆れ以上に、うっとりしてしまいます。
鏡の前で両腕で胸を寄せてみたり、前後にブルブルと揺らしてみたり、
後ろを向いては太ももとお尻をグッと突き出して強調してみたり、
しばらく鏡の中の自分に酔っていました。そして、少し前の自分には
絶対になかった、自信のようなものもフツフツと湧いてきました。
「ああ、何ていやらしくて巨大で素敵な身体なんだろう…。
この身体なら、きっと、どんな男性でも、虜に出来そう…。」
ふと我に返り、自分で自分の豊満な身体に酔ってしまっていた事を恥じ、
興味本位でメジャーを取り出し、自分の身体を測ってみる事にしました。
兄さんの所に行くちょっと前、ママが
「雅ちゃん、今年の貴女へのプレゼントは服一式にしたいんだけど」
と連れられてオシャレな洋服屋さんに行った時に、店員さんが
測ってくれた時のデータを書いてもらった紙を探してみると、
┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃宮野 雅 ┃
┃ ┃
┃計測日時;12/7 ┃
┃ ┃
┃身長 192.5cm ┃
┃体重 68.8kg ┃
┃股下 93.2cm ┃
┃ ┃
┃スリーサイズ ┃
┃トップバスト 113.0cm ┃
┃アンダーバスト 77.6cm ┃
┃トップ-アンダー 35.4cm ┃
┃サイズ 77-Kカップ ┃
┃ ┃
┃ウエスト 69.2cm ┃
┃ヒップ 93.5cm ┃
┃ ┃
┃タイプ:やせ型 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━┛
とありました。さて、3ヶ月経ってどれだけ変わったのか、
楽しみよりも不安が私をよぎります…
〜15分後〜
「う、ウソでしょ…。こんなに変わってるものなの?」
身長や股下は測れる機械がなかったので、それ以外を
出来る限り精確に測定しましたが、計測後、あまりの変化に
ショックと戸惑いが入り混じった感情を整理し切れず、
ショーツ1枚でペタンとお尻を床に付け、女の子座りをして
呆然としていました。
体重…84.0kg
トップバスト…120.2cm
アンダーバスト…79.9cm
トップ-アンダー…40.3cm
サイズ…80-Mカップ
ウエスト…74.5cm
ヒップ…109.6cm
思った以上に大きく、もとい太った自分。
10kgはいかないだろうと高をくくっていたら、まさか15kg以上だなんて。
しかも胸はまだしも、お尻がこんなにも大きくなっちゃったなんて。
そして何より、こんなになるまで気付かなかったなんて。
大きいと言っても足りない。
ムッチリと言っても足りない。
豊満と言ってもまだ足りない。
あまりに大きく、太ってしまった自分に
しばらく呆然としましたが、
ふと鏡を見ると、そこには全身から
フェロモンがムンムン漂い、きっと誰もが振り返るであろう、
太っているというよりは、とても肉感的で魅力的な、
一人の可愛くてセクシーな女の子の姿がありました。
先ほど湧いてすぐ失った自信が、再び湧いてきました。
まるで鏡の中の女の子が、応援してくれているように。
大きいと言っても足りない。
ムッチリと言っても足りない。
豊満と言ってもまだ足りない。
だけど、決してデブではない。
だってウエストはくびれがあるじゃない。
おっぱいだって、こんなに大きいじゃない。こんなおっぱい、貴女だけよ?
太ももだって、こんなにムチムチじゃない。こんな脚も、貴女だけよ?
お尻だって、こんなに張ってるじゃない。こんなお尻だって、貴女だけよ?
今の貴女には、貴女の全てを受け止めてくれる彼氏(ひと)だっているじゃない。
鏡の中の女の子は、まぎれもなく貴女自身。
男なら、毎日だって抱きたいくらいよ?
自信持ちなさいよ、雅。
「よしっ!!」
勇気が出た私は大声で気合いを入れました。
反動で全身のお肉が暴力的に揺れます。
「はぁん。うわぁ…やっぱりすごい。」
思わず甘い吐息を出し、少し快感が走りました。
ココで私は一つの考えを思いつきました。
この女らしく大きくなった身体のラインを、思いっ切り誇示しようと。
どうせ周りに見られるのなら、いっその事それを大っぴらにしちゃおうと。
ママの言うとおり、この身体で兄さんをメロメロにしちゃおうと。
そして、それに相応しい服装を思いつき、試してみる事にしました。
クローゼットを開け、今まで1度しか着なかったベージュのショートパンツと、
濃紺のブルマを引っ張り出しました。ブルマは夏場の家で暑さを凌ぐためと、
自分の部屋で自由に動き回れるようにと買ったものです(学校用ではありません)。
もちろん、両親の前でブルマ一枚だけの下半身姿なんて見せられませんが…。
ショートパンツも外で動きやすそうだったので買ったのですが、
ひきこもり経験が元で制服以外で滅多に外出しなくなった私には、
今日までこのショートパンツは無用の長物と化していました。
ブルマを履くと、引き伸ばされたショーツのラインが浮かび上がり、
ただでさえいやらしいお尻がブルマ独特の効果でしょうか、
更にエッチに見えてしまいました。ですが伸縮自在なブルマは
下着替わりにもなりそうで、やはり動きやすさには替えられません。
さらにショートパンツを着てみると、やはり数年ぶりだからでしょうか、
動くたびにミシミシと音が鳴りそうな程パツパツでした。
パンツの下からブルマのラインがクッキリと浮かび上がり、
豊満なラインを惜しげもなく披露するその姿は、
間違いなく私が今まで着用したボトムスの中で一番いやらしいものでしょう。
だけど、今の私はこのくらい刺激的なボトムスを着れるだけの勇気がありました。
そして黒のニーソックスを履くと、真っ白な太ももが映え、
完璧な下半身が完成しました。
そしてトップスの入っているクローゼットを引っかき回し、
奥からまだ新しい、薄いピンク色のセーターを取り出しました。
このセーター、実は高校1年の頃に買ったもので、モノトーンの柔らかな色と
キラキラとしたラメのアクセントがお気に入りでした。当時180cmだった
私には、身長としては問題ありませんでしたが、当時Gカップだった
胸には少しキツく、割とピタリとするタイプのセーターだったので、
2度ほど家で着たっきり、タンスの肥やしとなっていました。
180cmでギリギリだったのに今の身長には合う訳ないし、ましてや
当時のGカップでキツかったのだから、単純に考えて15cmも膨らんだ
Mカップの胸を持つ今の私に合う訳は当然ないのですが、
いつ着るの?今でしょ。と言わんばかりに、袖を通します。
やはり最初は胸でつかえましたが、思いっ切りセーターを伸ばし、
何とか身体をその中に収めました。
「ぷはっ。やっと収まったぁ。」鏡を見てみると…
「うわっ、すごく…いやらしい…。だけど…やっぱり素敵…。」
キラキラした薄ピンクのセーターを突き上げる巨大な2つの球体。
深いV字ネックからは、深い深い谷間が見えています。
「おおぅ、こんなになっちゃうんだ。谷間が見える服、初めてかも。」
そして、ピッタリとボディラインに付いているせいで、惜しげもなく
その球体の形も、ウエストのくびれも、ちょっと出てしまったお腹も、
ワンサイズ小さいブラのおかげで2段になっている乳肉をも、
全て包み隠さず晒しています。
試しに動いてみると、下着だけだった時の暴れるような揺れがそのまま
服の上からでも分かるように再現され、数倍いやらしさが増しています。
時計を見ると2時半。身体洗ってから行こうと思い立ち、
服に身を包んだままシャワーに行く事にしました。
お風呂から上がり、また一苦労して服を着ると3時。
私は自慢の身体をブルンと揺らし、
大きなトランクを持って家を出ました。
今日は暖かい日で、セーター1枚でも快適でしたが、
街中ではやはりというべきか、電車に乗っても注目の的で、
周りの男女の視線が容赦なく突き刺さります。
流石に痴漢するような、勇気のある男子はいませんでしたが。
今までなら化物のような好奇の目つきですが、今の周りの視線はむしろ、
『驚愕の美しさ』を持つ女性に対するものでした。
歩くたびに大きく揺れる巨体に、周りから驚嘆の声が聴こえてきます。
「すげ…」「あの胸、詰め物じゃないの?」「ううん、深い谷間見たもん。」
「あの子のスタイル素敵…」「あんな身体になりたいわ…」
「可愛いし巨乳だな」「ケツ見ろよ。パンツのラインクッキリだぜ」
「太もももすげえよ、ひざまくらしてほしいわ」「色白で可愛いなあ」
「でけぇなあ」「あんな彼女欲しいわ〜」「彼氏になったら毎日楽しそう」
「神様は残酷よ、あの子にばっかり贔屓して」「ねぇ。羨ましいわぁ」
(うふふ〜、すごいでしょ。もっと見てくれて良いのよ〜〜。
でもこの身体は一人だけの物ですけどね。)
今日に限っては、この突き刺さるような視線がたまらなく気持ち良かったです。
こんな気持ちになるのは初めてで、初めて歩くのが楽しくなりました。
2時間後。兄さんの住んでいるアパートに到着しました。
はやる気持ち、疼くおっぱいを抑え、扉を叩きます。
コンコン。
『兄さん、雅です。開けてもらえますか?』
「はいよ。」
そう言いながらドアへ向かってくる足音が聞こえてきます。
ガチャ。
ムギュッ
兄さんの頭を、特大のバストで包み込む私。
胸の中で、兄さんがムグムグと動きながら私に
身体を任せて来ます。胸の中で頭が動くたび、
全身に弱い電流が流れるような、快感が走ります。
「兄さん、お久しぶりです」
「ぷはぁ。久しぶりだな、雅。」
胸の間から兄さんが顔を出して、私を見つめます。
あ、兄さんの顔、赤らめていて苦しそう…
そりゃあそうよね、こんな大きくて硬いおっぱいに埋もれたら、
息苦しいもんね…。ごめんなさい。
私はもっと抱きしめたい気持ちを退け、両腕をほどいて兄さんを解放しました。
兄さんを解放すると、兄さんは「すごい…」といわんばかりに私の身体を
上から下へと視線を動かし、胸やお尻に止まっては、まじまじと見つめます。
ああ、兄さんが私の身体を見てくれている。
でも、ドアの前で見られるのは、ちょっと恥ずかしいかな…
「入って良いですか?」
それが、私と兄さんとの2ヶ月ぶりの再会でした。