おませな恋のメロディ
 
Written NASA

 

場所は、遷都予定の第3新東京市

都市開発プロジェクトの研究機関ネルフへある一家が転勤して来ました。

旦那さんは、純粋のゲルマンの血を引くドイツ人です。

奥さんは、日系ドイツ人のハーフです。

その一家の引越し先には旧知の友人が住んでいました。

 

「久しぶりだな、碇、元気か」

「ああ、お前こそ元気か惣流」

「帰国の見送り以来ね、ユイ」

「あなたも元気そうね、キョウコ」

 

2組の夫婦は、数年ぶりの再開を喜びました。

 

そんな4人の大人の足元に2人の可愛い子供がいました。

 

1人は、利発そうな女の子で

 髪は、赤く

 瞳は、蒼く

 肌は、白い

まるで、グリム童話の本から迷い出てきた女の子でした。

もう1人は、少し臆病な男の子で

 中性的な顔

 瞳は、黒瑠璃

と守ってあげたくなる可愛い男の子でした。

 

「キョウコ、その子が手紙で知らせてくれたアスカちゃん。」

「そう、この娘が、アタシの愛娘のアスカよ。

 アスカ、自己紹介しなさい。」

 

アスカちゃんは、流暢な日本語で挨拶しました。

「こんにちわ、いかりのおじさま、おばさま。

 そうりゅう・あすか・らんぐれーです。よろしくね。」

アスカちゃんは、自分のチャームポイントを引き立たせる様に

バレエの挨拶の様に左足を下げ、頭を傾げて、「エヘッ」と挨拶しました。

 

「まあ、アスカちゃん、日本語が上手ね。」(^^)

「おーーッ惣流、お前の娘とは、思えないほど可愛いな。」(^^)

アスカのお母さんは、自慢そうに

「惣流家の教育方針でね。

 ドイツ語と日本語を英才教育で仕込まれたのよ。

 ねえ、ユイ。あなたも手紙で知らせてくれたシンジ君を紹介してよ。」(^^)

 

「シンジ、お前も隠れてないで挨拶しなさい。」

シンジくんは、見も知らずの人に脅えた様子でユイさんの影から出てきました。

 

「こ、こんにちは。ぼ、ぼく、いかりし、しんじです。」

と、ここまで言うとシンジくんは、またユイさんの影に隠れてしまいました。

 

惣流夫妻は、可愛らしいシンジくんを見て、顔を崩して誉めました。

「まあ、可愛いわね、ユイ。」(^^)

「なかなかの美男子だな、碇」(^^)

 

アスカちゃんは、シンジくん,ユイさん,碇さんを見比べて考えました。

『....おとこのくせに、おくびょうもの。

      ・・・(思案中)・・・

 でも、なかなかかわいいわね。おじさまよりおばさまにね。

 まるで、「いえなきこ」のマルコのようね。

 これは ダイヤのげんせき かもしれないわ。....

よし、きめた! あたしがこのこをきょういくするわ。

 はくばのおおじさまをまつよりあたしがおおじさまをそだてるのよ!!

と、アスカちゃんは即断即決で動きました。

 

ユイさんに促されてアスカちゃんに挨拶するシンジくんに....

「あすかちゃん、よろしく(!)(☆◇★)

 パチーーーン!!

「よろしく、しんじくん」(^^)

アスカちゃんは、握手を求めたシンジくんにピンタで応えました。

 

アスカちゃんの突然の行動に一同は驚きました。

碇家の夫婦は、可愛い娘さんの悪戯と思いました。

「ほう、これは中々活発なお嬢さんだ。」(^^;;

「アスカちゃんって、元気な娘さんね。」(^^;;

惣流家の夫婦は、

「ふ〜〜ん、アスカは、気に入ったボーイフレンドを見つけた様ね、あなた。」(^^)

「そうだな、やっとアスカのお眼鏡に適う男の子が見つかったのか。」(^^)

(ドイツでのアスカちゃんは、英才教育のため気高く近所の男の子を見下して相手にもしていませんでした。(^^;;

 

でも、叩かれたシンジくんは、・・・・・・・ (^^;;

びえーーーん、いたいよーーー

と、泣き出しました。

それを見たアスカちゃんは、

だい1だんかいしゅうりょうね。』V(^^)V

と、心で笑いました。

【アスカちゃんのシンジくん教育(調教)計画では、まずシンジくんが、アスカちゃんに逆らえないこと【刷り込む】ことでした。<オイオイ(^^;;

 

両家の再開の挨拶が済んでから惣流家の3人は、碇家に訪問しました。

こうなると学生時代からの友人の親達は、子供を忘れて昔話に夢中になりました。

         :

「あの時のユイの酔った姿を旦那さんに見せたかったわ。」(^^)

「なに言ってるの、キョウコだって一緒に暴れ廻ったじゃないの。」(^^;;

         :

 

親に忘れられたシンジくんに、アスカちゃんは、第2段階の教育(調教)を始めました。

「あ、あすかちゃん、どこいくの...」

「どこって、しんじくんのへやにきまっているでしょ。」

アスカちゃんは、ずしずしと効果音を立てながらユイさんから聞いたシンジくんの部屋に連れて行きました。

まださっきの事で泣き止まないシンジくんにアスカちゃんは、叱りました。

なくのは、やめなさい!おとこのこでしょ。それとももうひとつほしいの。」

シンジくんは、驚いて泣き止みました。

「うん、ぼくもうなかないよ。」

アスカちゃんは、シンジくんに宣言しました。凸(^^)

「いいこと、しんじくん。きょうからあたしが、あんたの が〜るふれんど になってあげるわ。

 あんたにだけは、とくべつにあーちゃんとよぶことをゆるしてあげるわ。」

シンジくんは、一方的なアスカちゃんの宣言に圧倒されました。

「うん、ありがとう。あーちゃん。ぼくのことは、しーちゃんとよんでね。

アスカちゃんは、『シンジくん第2段階教育』を宣言しました。凸(^^)

「しーちゃん。

 きょうからあたしが、しーちゃんをあたしのぼ〜いふれんどにふさわしいようにきょういくするわ。

 いいこと、しーちゃん。」

シンジくんは、またまた一方的なアスカちゃんの宣言に圧倒されました。

「うん、あーちゃん。」

アスカちゃんは、(ニヤリ)を笑って優しい口調で言いました。

「しーちゃん、これはあたしのくにのゆうこうのしるしよ。(チュッ)

アスカちゃんは、挨拶のつもりでシンジくんの頬にキスをしました。

もちろん、受けたシンジくんは、そんな免疫(あったら恐い)がないので顔を真っ赤にしました。

それを見たアスカちゃんは、

だい2だんかいしゅうりょうね。』V(^^)V

と、心で笑いました。

【アスカちゃんのシンジくん教育(調教)計画の第2段階では、アスカちゃんはシンジくんの「ガ〜ルフレンド」であることを【刷り込む】ことでした。<策士だな(^^;;

 

この光景をコッソリ覗いていた両家の母親は、

「さすが、アスカちゃんね。積極的なところは、キョウコに似たのね。」(^^)

「ふっふっ、シンジくんは、旦那さん似かしら、ユイ?

 ユイと違ってお淑やかね。」(^^)

「まあ、キョウコ。それはないでしょ。」(^^;;

「お互いさまよ。」(^^)

    :

と、母親達の間では、『許婚』から『初孫』まで妄想されていました。

 

【ああ、シンジくん君の運命は、4歳にして定められていたのか。(^^;;】

 

碇家と惣流家の両親が共働きであり、この日よりアスカちゃんのシンジくん教育(調教)の日々が始まりました。

 

アスカちゃんは、シンジくんと2人で遊んでいる時は、

「しーちゃん、さかあがりもできないの。」

「あーちゃん、まだむりだよ。」

「しーちゃん、あたしをみなさい。ほらかんたんでしょ。」

「あーちゃん、ぼくにはできないよ。」

「しーちゃん、あまえちゃだめ!できるまでとっくんよ。」

          :

          :

 

おやつの時間でも

「わーい、おやつだ、いただきます。」

「しーちゃん、てをあらった。」

          :

          :

 

もちろん、食事の時間でも

「わーい、ごはんだ、いただきます。」

「しーちゃん、たべるまえにおいのりをしなさい。」

「てんにまします。われらがかみよ・・・・・いただきます。」

「しーちゃん、ないふとふぉーくはそとからよ。」

          :

          :

 

やっぱり、お出かけの時

「いってきまーーす。」

「しーちゃん、ちょっとまちなさい。

 あたしをえすこーとするのよ。あたしにふさわしいかっこうをしなさい。」凸(^^)

          :

          :

 

もちろん、シンジくんは黙って全部従ったわけではありません。

時には、

「えーっ、あーちゃん、いやだよ。ゆるしてよ。」

と逆らいましたが、もちろんその時はアスカちゃんのピンタによる教育が施されました。

 

シンジくんには、地獄のような日々も数ヶ月が過ぎますと、シンジくんはアスカちゃんの見込み通りの才能を開花し始めました。

運動、勉強、マナー、ファッションセンスのアスカちゃんが一応満足できる様になりました。

 

アスカちゃんは、そんなシンジくんを見て喜びと焦りを覚えました。

『さすがは、あたしがみこんだしんじね。やっとあたしにふさわしくなってきたわ。

 ....でも、このごろようちえんでもしんじのにんきがでて、みーはーなれんちゅうがうるさいわね。

 しんじもゆーじゅーふだんだからさそいには、ことわれないし。

 ここはしんじはあたしのものと、はっきりしんじにわからせるひつようがあるわね。

 そうすれば、しんじもみーはーなれんちゅうをあいてにしなくなるわ。(にやり)

 

アスカちゃんは、夜、自分の部屋でシンジくん第3段階教育(調教)』を企みました。

『らいげつは、しんじのたんじょうびね。

 よし、ここはおしのいってね。

 ふっ、ふっ、ふっ、まってなさい。しんじ

アスカちゃんは、援軍を頼むためリビングに居る両親に相談に行きました。

アスカちゃんは、自分のチャームポイントを引き立たせる様に

後ろに腕を組みやや俯いてから涙目で両親を見上げて、少し小さ目の声で

「ぱぱ...まま....おねがいあるの....」

        :

 

この頼み事を聞いた惣流夫婦は、涙を流して抱き合って喜びました。

「キョウコ、これで惣流家も安泰だな。」(;;)

「ええ、あなた。早速ユイにも連絡して相談しましょ。」(・;)

「ああ、碇ともこれで...」(^^)

と、アスカちゃんの目論見通り惣流家、碇家を巻き込んだ大イベントになりました。

 

その頃、シンジくんは、悪寒に襲われたのは言うまでもありません。

 

そして、今日はシンジくんの誕生日。

幼稚園のシンジくんファンクラブの面々が、シンジくんにプレゼントを渡しています。

「しんじくん、たんじょうびおめでとう。」

「しんじくん、たんじょうびおめでとう。」

「しんじくん、たんじょうびおめでとう。」

        :

        :

シンジくんも嬉しそうに笑顔で答えています。

「ありがとう、みんな。」

もちろん、横にいるアスカちゃんは、ジト目でシンジくんに近寄る女の子を牽制しています。

『やっぱり、ゆだんもすきあったものじゃないわ。

 あたしが、ここまできょういくしたしんじをあんたたちにわたすものですか。』

 

アスカちゃんは、幼稚園が終わると、いつもの様にシンジくんを引っ張って帰りました。

でも、アスカちゃんが真っ直ぐ帰らず、寄り道するのか別の方向に連れて行きました。

「あーちゃん、どこいくの。しらないところにいくと、おとーさんやせんせいにおこられるよ。」

でも、アスカちゃんは答えず、ずしずしと効果音を立ててある建物へ連れて来ました。

シンジくんが、その建物を見上げると....

「しーちゃん、ここまであたしのきょういくについてこれたわね。

 きょうは、あたしがしーちゃんにごほうびあげるわ。」

「ごほうび!?」

シンジくんが、驚くのも当たり前です。

シンジくんは、ここ数ヶ月、アスカちゃんに叩かれ、叱れたことは日常茶飯事でも誉められた事は数回しかありません。

アスカちゃんもシンジくんの態度に反応しました。

「なに、しーちゃん。もんくあるの。」

(ぷるぷる)「いえ、なにもないです。」

アスカちゃんは、シンジくんの手を引いて建物の中に入って行きました。

 

建物の中には、中央にイエス・キリスト像、左右に長椅子がありました。

(シンジくんは知りませんが、この建物はアスカちゃんのなじみの教会でした。)

最前列の長椅子には、仕事で忙しはずの碇家の夫婦と惣流の夫婦が拍手で迎えました。

「シンジ、アスカくんおめでとう!」

「シンジ、アスカちゃんをおめでとう!」

「シンジくん、アスカおめでとう!」

「シンジくん、アスカおめでとう!」

 

シンジくんは、本能で危険を察知しました。

『にげちゃだめだ、にげちゃだめだ、....

 いや、にげなきゃだめだ、にげなきゃだめだ、にげなきゃだめなんだ。』

と、シンジくんがお決まりの自問自答していると、アスカちゃんが電光石火のピンタで止めさせました。

 パチーーーン

「しーちゃん、めがさめた。

 きょうは、しーちゃんのたんじょうびのおいわいに ぱぱやままやおじさまやおばさまがかけつけてくれたのよ。」

「う、うん。」

シンジくんは、アスカちゃんの強引な説得に負けてそのまま祭壇に連れて行かれました。

 

「さあ、しーちゃん。あたしからのたんじょうびぷれぜんとをあげるからめをつぶって。」

「う、うん」

シンジくんは、アスカちゃんの強引なエスコートで祭壇目の中央で目を瞑りプレゼントを待ちました。

『あーちゃんのぷれぜんとはなにかな....』

     :

 

数秒後、シンジくんの唇に柔らかく暖かいものが触れました。

シンジくんが慌てて目を開けますと、そこには頬を真っ赤に染めたアスカちゃんの顔がありました。

「あ、あーちゃん!」(*・・*)

「...しーちゃん、あたしのふぁーすときっすがぷれぜんとよ。(はあと)(*^^*)

 

これを期待していた大人達は、場所が教会であることを忘れて、やんや!やんや!の大騒ぎになりました。

「やったわね。ユイ!」\(^0^)/

「うん! これから私達は、親戚ね。キョウコ!」\(^0^)/

「音声は、うまく撮れたかた惣流」

「ばっちりだ。映像はどうなんだ碇」V(^0^)

「プロ用のDVDに完全に録画したぞ。」V(^0^)

 

大人達の騒ぎに取り残されたシンジくんにアスカちゃんは、一方的宣言しました。

「あたしのいえでは、ふぁーすときっすはしょうらいのおむこさんにするものなの。

 つまり、きょうからしーちゃんは、あたしのふぃあんせよ。わかったあなた。」凸(*^^*)

シンジくんは、何が何だかわからないまま婚約を受け入れました

「う、うん。」(*・・*)

アスカちゃんは、嬉しさのあまりシンジくんに抱き着きました。

「しーちゃん、だーーーいスキ!!

シンジくんは、抱き留めて答えました。

「ぼくも初めて会った時からあーちゃんがスキだよ。」

 

もちろん、この瞬間も当然の如く記録されていました。

 

この誕生日の婚約以降もアスカちゃんとシンジくんの関係は、変わりませんでした。

ただ、すこしだけアスカちゃんがやさしくなった点を除いて。

 

「しーちゃん。」

「なに、あーちゃん。」

「なんでもない。よんでみただけ。」

「じゃあ、あーちゃん。」

    :

 

 

後日、碇家・惣流家共同制作メモリアルDVDがアルバムに納められました。

 

題名は、

『〜おませな恋のメロディ・婚約の章〜』
                  でした。
 
FIN

 

後書きです。

なしつぶさん、毎回メールどうもありがとうございます。

お礼?に愚作ですが、短編を投稿します。

26話のアスカに本編の賢いアスカをシフトしたら「ませた」アスカになりました。

子供のセリフを平仮名のみにしましたら読みづらいのは子供なので大目に見て下さい。m(_)m
 
 

2 愛の逃避行へ
 


  NASAさんありがとうございます。
 

 いいですね,いきなりピンタ炸裂これでもうしーちゃんの運命は決まりましたね。
しかしなんて前向きな考え方なんでしょうか,「待つより育てる」受動的ななしつぶはちびアスカちゃんを見習いたいです。

 あーちゃんぜひなしつぶにもピンタを(*^_^*)

パチーーーン!!

「なにしゅうるの−あーちゃん,なんでぼくが」(>_<)

「しーちゃんがあたしをわるいむしからまもらないからよ」

「そ,そんな〜」

ジロ 「なにかいった!」
 

あーちゃんなしつぶにも(^^;
 

パチーーーン!!

「またぶった〜」
 
 

あ,あーちゃん・・・ (Π▽Π)
 
 


ちびアスカのお話しは R.S.Products Infomation Service - 別館 にも投稿されています。
こんなおもしろい話しを投稿して下さったNASAさんにぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。 
作者 NASA様へのメール/小説の感想はこちらへ
nasa@roy.hi-ho.ne.jp
 

投稿小説に戻る