おませな恋のメロディ5
花嫁&花婿修行
Written
NASA前編
ここは、お馴染みの惣流家のリビングルーム(通称:おませな恋のメロディ製作委員会会議室)です。
前回同様、委員長のゲンドウさんに他の3人が今回の内容を相談しています。
「あなた! 今回はどうします。もうネタはありませんよ」
「碇さん!・・・・・」
「碇!・・・・・」
3人は、製作監督でもあるゲンドウさんに頼りきっています。
ゲンドウさんは、いつものポーズ/_\でニヤリと笑い言いました。
「無ければ、作ればいい。」
「「「
作る!?」」」「そうだ、作るんだ。
前々から考えていた『先行養子計画』を実行してみよう。」
「「「先行養子計画!?」」」
ゲンドウさんは、あまりの突拍子もない計画を説明しました。
「キョウコさん、惣流。シンジと家族の団欒を過したくないか。」
「ユイ、アスカちゃんと家族の団欒を過したくないか。」
3人は、ゲンドウの話す「団欒の一時」を想像しました。
「「ああ、シンジくん。」」「ああ、アスカちゃん。」
「だから、アスカちゃんとシンジくんを1週間ごとに交互にレンタルするんだ。
つまり、
花婿修業、花嫁修業の英才教育をするんだ。」この計画を聞いたユイさんとキョウコさんは、アスカちゃんとシンジくんに「お義母様」「ママ」と呼ばれる時を妄想して喜びました。
「ママ(ユイさん)料理を手伝いますか。」(ああ...アスカちゃん)
「お義母さん(キョウコさん)、疲れたでしょ、肩をもみましょうか。」(ああ...シンジくん)
「どうかね?」
「「ぜひ、やりましょう!!」」
またまた、この会議を盗聴していたアスカちゃんは、子悪魔の笑いで喜びました。
「おじさま、ありがとう。(ニヤリ)」
次の日の夕方、惣流家では、両親が
アスカちゃんの花嫁修業?について話していました。「アスカちゃん、私達ね、隣の碇さんと話し合って決めたの。
アスカちゃんがもっとお淑やかになる様に1週間碇さんの家でアスカちゃんを教育してもらう様にユイさんに頼んだわ。
いいわね。アスカちゃん。」
アスカちゃんは、本当の企みを知っていましたが、素知らぬ顔で切り返しました。
「ぱぱ、まま。じゃあ、1しゅうかんは、ふたりっきりね。がんばってあたしのきょうだいをつくってね。」V(^^)
「「アスカ(ちゃん)!!」」
(*・・*)(*・・*)アスカちゃんは、照れる親に素知らぬ顔で
3つ指をついて挨拶をしました。「まあまあ、ぱぱ、まま。ながいあいだおせわになりました。」m(_)m
両親が、唖然としている間にアスカちゃんは、スキップで部屋に戻りました。
アスカちゃんは、部屋に入ると愛用の「
着せ替えシンジくん」を抱きしめて独り言を言いました。「さあ! あしたからはまいにちしーちゃんと
らぶらぶなしんこんせいかつよ。まっててね、あなた。
(はあと)」
碇家でも「明日からアスカちゃんが、習い事で1週間泊り込みにやってくる」とシンジくんにゲンドウさんが話しました。
シンジくんが、
「あの、とうさん・・・」と尋ねようとしますと、ゲンドウさんは一方的に「シンジ、質問は許さん!!」と遮りました。
シンジくんは、スゴスゴと部屋に戻り、枕を頭から被り明日から日々に恐れおののきました。
「はぁ〜〜・・・・・」(−−;;
ふぁーすとでぃ
アスカちゃんは、朝6時に目が覚めるとすぐに用意していた外出用リュックを背負うとまだ寝室で寝ている両親に
「ぱぱ、まま、いってきまぁ〜す。」(^0^)/〜
と挨拶してから、駆け足で隣のシンジくんの家に行き、呼び鈴を鳴らしました。
ピンポーーン!!
ユイさんが「こんな朝から誰かしら?」と玄関を開けますと、アスカちゃんがユイさんの首にしがみついて言いました。
「ユイまま、おはようございます。」(^◇^)
ついでにユイさんの頬にキスまでしてから上がり込みました。
残された、ユイさんは、
「まま、おはようございます。
まま、おはようございます。
まま、おはようございます。
まま、おはようございます。
まま、おはようございます。」
エコー×16
『ああ...アスカちゃん....』
と、早くも幸せな2世帯家族の生活へと旅立っていました。
アスカちゃんは、次に食卓で新聞を読んでいるゲンドウさんに元気良く
「おはようございます。ゲンドウぱぱ」V(^◇^)
と、ピースサインを付けて挨拶しました。
ゲンドウさんも照れながら「うむ、おはよう」
/_\と返事をしました。
アスカちゃんは、そんな2人を尻目に
スウィートルーム?のシンジくんの部屋に駆け込みました。部屋には、シンジくんが何も知らずに幸せそうな顔で寝ていました。
シンジくんの寝顔を見たアスカちゃんは、今日の最初の行動を考えました。
『おはようのキスだけというのもマンネリよねぇ〜〜〜』
アスカちゃんは、少しだけ考えると
(ニヤリ)と笑い、シンジくんの毛布に足元から潜り込みました。アスカちゃんは、シンジくんの胸まで辿りつくと、
「しーちゃん、朝ですよぉーーーっ」
と囁くと、おもむろに胸に顔をつけて
(うりうり〜〜)と顔を振りながら抱き着きました。シンジくんは、突然のアスカちゃんの
(うりうり〜〜)に驚き飛び上がろうとしましたが、アスカちゃんに抱きしめられているので動けません。シンジくんは、毛布の中のアスカちゃんに眠気が覚めないまま、
「おはよう、あーちゃん。」(−−)゚゚゚
と言いましたが、既にハイモードになっているアスカちゃんには、シンジくんの朝一番がそんな一言では満足しません。
「
だぁ〜〜〜め、おはようのきす。あ・な・た(はあと)」アスカちゃんは、毛布の中から顔をシンジくんに近づけて目を瞑りました。
まだ、目が覚めていないシンジくんは、アスカちゃんにせがまれるままに
おはようのキスをしました。「はいはい、あーちゃん...」(−−)゚゚゚
1分経過(覚醒5%)
:
5分経過(覚醒30%)
:
10分経過(覚醒100%)
シンジくんは完全に目が覚めて離れようとしましたが、アスカちゃんはしっかりと抱きしめて離しません。
『あーちゃん、そろそろ・・・・』(^^;;
『だぁ〜〜め、しーちゃん』(^^)
結局2人は、ユイさんが現世に戻って呼びに来るまで続けました。
「シンジ、アスカちゃんご飯ですよ。」
アスカちゃんは、渋々とシンジから離れると、シンジくんに
「また、あ・と・で・ね。」と囁いてから元気に「はぁーーーい、ユイまま」
と返事をしました。シンジくんは、ハイモードのアスカちゃんに
「はぁ〜」と、ため息をつきました。
5分後
アスカちゃんとシンジくんは、仲良く並んで食卓に着き、
「「いただきまぁ〜〜す!!」」(^◇^)(^◇^)と、朝食を食べ始めました。アスカちゃんは、流石に初日の朝なので自重して大人しく食事をたべました。
『う、うう〜〜、しーちゃんにたべさせてもらいたい。』
(^^;;
ゲンドウさんとユイさんは、仲良く食べる2人を微笑ましく眺めていました。
『やっぱり、女の子が居ると食卓も華やかになるな、ユイ。』
『ええ、あなた。』
朝食は、アスカちゃんの
ガラスの決心により無事終わり、シンジくんは一安心しました。しかし、そのささやかなシンジくんの安堵もユイさんの一声で脆くも崩れました。
「さあ、シンジ、アスカちゃん。幼稚園の時間ですよ。
はい、アスカちゃん。お弁当。」
シンジくんは、お弁当が貰えませんでした。
「おかあさん、ぼくのおべんとうは?」
ユイさんは、楽しそうに言いました。
「ああ、言い忘れていたわね。アスカちゃんに渡したお弁当は、大人用なの。アスカちゃん、シンジにも分けてやってね。」
ユイさんとゲンドウさんは、幼稚園で起こる光景に思わず
(ニヤリ)と笑いました。勿論、アスカちゃんに異論はありません。
「はい、ユイまま。」(^^)
ユイさんは、シンジが逃げない様に念を押しました。
「シンジ、行く途中でパンを買ったら、来月の小遣いあげませんよ。」
「...はぁ〜〜い。」
(−−;;
アスカちゃんは、張り切って幼稚園に行きました。勿論、シンジくんが途中でパンを買わない様に腕を掴まえて離しません。
「あーちゃん、みのがしてよ。」(^^;;
「だぁ〜〜め、しーちゃん。」凸(^^)
そして、お昼のお弁当の時間
「はい、しーちゃん。あ〜〜〜ん。」
「...あーちゃん、はずかしいよ。」(^^;;
「だぁ〜〜め、あ〜〜〜ん。」(^◇^)
「...あ〜〜〜ん。ぱくっ」(^◇^;;
アスカちゃんは、シンジくんに箸を渡して、
「しーちゃん、わたしにもぉ〜〜〜〜」
「...あーちゃん、はずかしいよ。」(^^;;
「だぁ〜〜め、あ〜〜〜ん。」(^◇^)
「...はい、あ〜〜〜ん。」(^◇^;;
この様な光景が、延々30分続きました。
アルバイト保母のマヤさんが、注意しようにもこの2人に周りは見えない壁があるようで何もできませんでした。
ご存知、モニタールームでは、碇&惣流夫妻がこの一部始終を覗いていました。
でも、ゲンドウさんを始めとする製作委員の面々は、何故か不機嫌でした。
「ふっ、甘いな。」
「そうよ、シンジくんここは、....」
流石にアスカちゃんの何時ものパワーに見慣れた4人には、この程度では満足できませんでした。
でもアスカちゃんは、次の行動を考えていました。
『ふっ、まだまだこれからよ。』凸(^^)
幼稚園のお昼寝の時間にアスカちゃんは、行動を開始しました。
『しーちゃん、まってなさい。』
シンジくんは、男の友達と一緒にお昼寝していましたが、アスカちゃんは、抜き足、差し足とシンジくんに近づくと(そぉ〜)っとシンジくんの腕を枕に寝始めました。
『うふっ、あたしだけのまくら。』(^^)
腕に違和感を感じたシンジくんは、眠気眼で腕枕のアスカちゃんを見つけるとそのまま左手で包み込む様に抱きしめました。
『....またかい、あーちゃん....』
お昼寝の時間が終わるとシンジくんとアスカちゃんの周りには人垣ができていました。
「まやせんせぇーーー、あすかちゃんとしんじちゃんをおこさないですかぁ」
「まやせんせぇーーー、もしかして、これが
「そいね」というんですかぁ」「まやせんせぇーーー、もしかして、あれが
「うでまくら」というんですかぁ」:
:
アスカちゃんとシンジくんの組のアルバイト保母のマヤさんは、2人を興味津々に眺める園児の質問攻めで困ってしまいました。
周りの騒がしさにシンジくんが目を覚ましますと、友達とマヤさんが人垣になっていました。
「....うっ!! みんながみている。(ゆさゆさ)あーちゃん、おきてよ。」
シンジくんは、慌ててアスカちゃんを起こそうとしましたが、アスカちゃんはシンジくんの腕枕ですっかり幼稚園のお昼寝をわすれて、
「しーちゃん、おはようのきぃすぅ〜〜〜〜〜〜」
(*^◇^*)
もちろん、幼稚園では、
マヤさんがサードインパクトの大騒ぎになりました。「不潔よ!!不潔よぉーーーーーー!!」
(アタシだってまだしてないのに)その後、アスカちゃんとシンジくんは、
真っ赤な顔のマヤさんに怒られましたが、アスカちゃんは素知らぬ顔で「
まやせんせぇ、ひがまないの。あたしとしーちゃんは、ふうふなの。」凸(^^)と、シャアシャアと答えました。
幼稚園も終わり、シンジくんの苦難の1日、アスカちゃんの夢の様な1日が終わりました。
2人が、シンジくんの家に帰りますと家に居るはずユイさんが居ませんでした。
居間には、1枚のメモがありました。
『シンジ、アスカちゃん、お父さんの急な用事で外出します。明日には帰ります。』
このメモを読んだシンジくんは、
『おかあさん、たすけてよぉ〜〜』(^^;;このメモを読んだアスカちゃんは、
『ユイまま、ありがたくいただきます。』V(^^)
2人は、ユイさんが作っていた夕食を温めて夕食を食べ始めました。
勿論、2人だけの夕食では、シンジくんも恥ずかしがらずに食べていました。
「はい、あーちゃん。あ〜〜〜ん。」
「あ〜〜〜ん。ぱくっ」(^◇^)
「はい、しーちゃん。あ〜〜〜ん。」
「あ〜〜〜ん。ぱくっ」(^◇^)
:
:
この時の2人の心境は。
『ふぅ〜〜ん、しーちゃん。わかってきたわね。』(^^)
『さあてと、どうやってまもろうか。』(−−;;
シンジくんの心配は、前回痛い目にあったお風呂でした。
アスカちゃんが、満足した夕食が終わると、シンジくんは脱兎のごとくお風呂に入り、中から鍵がかけられました。
アスカちゃんが前回同様、幼児用水着でお風呂に入ろうとしましたが、入れませんでした。
「
(どんどん)しーちゃん、あけてよ! しーちゃん、あけてよ!!・・・・・あたしよ、あーちゃんよ!! しーちゃん、あけてよ!!・・・・・」
『あけちゃだめだ、あけちゃだめだ、あけちゃだめだ、あけちゃだめだ、・・・・・』(−−;;
「そう、しーちゃん。あたしをきらいになったのね。
(ぐすん)・・・・・」アスカちゃんは、諦めてシンジくんの部屋に引きこもりました。
モニタールームでは、碇&惣流夫妻がこの一部始終を覗いて涙を流していました。
「「(うるうる)アスカちゃん可哀相・・・・・」」
ゲンドウさんは、奥様達をフォローしました。
「心配しなくていい。明日は風呂場の鍵を壊しておくからな。」
シンジくんが、部屋に戻るとアスカちゃんがベットで毛布に包って泣いていました。
「
(ぐすぐす)しーちゃんは、あたしのことがきらいなんだ。」シンジくんが声をかけても、アスカちゃんは涙を流して返事をしてくれません。
「あーちゃん・・・・・・」
「
(ぐすぐす)・・・・・・」気まずい空気が、部屋に漂っていましたが、アスカちゃんが涙声でシンジくんに尋ねました。
「・・・・しーちゃん、あたしのこときらいなの・・・・」
「ちがうよ、あーちゃんのこときらいなわけないだろ。」
アスカちゃんは、シンジくんの言葉で復活し、毛布ごと抱き着きました。
「
ほんとうね、ほんとうね、しーちゃん、しーちゃん、しーちゃん、しーちゃん・・・・」しかし、抱き着かれたシンジくんは、毛布の下の
アスカちゃんの水着姿に驚きました。「あーちゃん、パジャマにきがえなよ。」
「いや、しーちゃんとはなれたくないの、このままねようよ・・・・」
アスカちゃんは、シンジくんに抱き着いて泣き疲れたのか幸せそうに寝息を立て始めました。
「Zzzzzz.....」
「あーちゃん? あーちゃん?」
シンジくんは、諦めてそのままアスカちゃんを優しく包む様に抱きしめて寝ました。
せかんどでぃ
「くしゅん!!」
シンジくんは、アスカちゃんの可愛いくしゃみで目が覚めました。
「あーちゃん、みずぎでかぜをひいたの。」
「
くしゅん!!うん、そうみたい。きょうはおやすみね。」
「そう、じゃあ、あーちゃん。きょうはおとなしくねているんだよ。」
シンジくんが、幼稚園に行こう準備するとアスカちゃんがシンジくんの
パジャマの裾を掴んで涙目でせがみました。「しーちゃん、いかないで。
あたしさびしいの。」(・;)アスカちゃんに涙目でせがまれたシンジくんは、アスカちゃんを置いていくことはできません。
「あーちゃん、ぼくがあーちゃんをおいていくわけないだろ。」
アスカちゃんは、涙目で言いました。
「ほんとう?」
シンジくんは、アスカちゃんの髪の毛を撫でながら言いました。
「うん、だからおとなしくしているんだよ。」
「うん。」
シンジくんは、一生懸命にアスカちゃんの為におかゆを作ってきました。
「さあ、あーちゃん。ごはんだよ。」
アスカちゃんは、毛布に包って言いました。
「しーちゃん、食べさせてよ。」
「うん。」
「ふぅ〜〜、ふぅ〜〜。さあ、あーちゃん。あ〜〜〜ん。」
「あ〜〜〜ん。」(^◇^)
「あーちゃん、おいしい。」(^^)
「うん、おいしい。」(^^)
「ふぅ〜〜、ふぅ〜〜。あ〜〜〜ん。」
「あ〜〜〜ん。」(^◇^)
:
:
「しーちゃん、あいすがたべたいのぉ...」(^◇^)
「うん、いいよ。」
「しーちゃん、*****がたべたいのぉ...」(^◇^)
「だめ、おとなになるまでまってね。」
(*・・*)アスカちゃんは風邪を引きましたが、その代わり1日中シンジくんの献身的な看病に甘えられる嬉しい1日でした。
夕方になり、すっかり良くなったアスカちゃんは、気弱なアスカちゃんから何時ものアスカちゃんに戻り、昨日にリベンジを考えました。
『ふうふのいとなみ、きょうこそ、
ボディチェックよ!!いれてくれないなら....
まってなさいしーちゃん。』凸(^^)夕方になり、ユイさんが帰ってきました。
「シンジ、アスカちゃん元気にしていたの。」
「おかりなさい、おかあさん。あーちゃんがねぇ・・・・」
シンジくんは、ユイさんにアスカちゃんの風邪のことを話しました。
「そう、アスカちゃんがねえ。あたしが看てくるからシンジは居間で遊んでなさい。」
「はぁーーーい。」
ユイさんは、そっとシンジくんの部屋のアスカちゃんを覗きました。
『まぁ、アスカちゃんったら。
(クスッ)私が、助ける必要ないわね。
アスカちゃん、シンジをよろしくね。』
ユイさんは、新しい策を弄するアスカちゃんを見て微笑みました。
ユイさんは、夕食の用意を済ませるとシンジくんとアスカちゃんに言いました。
「ごめんね、シンジ、アスカちゃん。今日は、この地域の会合なの。」
ユイさんは、そう言ってまた出ていきました。
残された2人は、考え事をしながら夕食をとりました。
『あーちゃん、おふろはひとりではいりたいの、ごめんね。』
『あまいわね、しーちゃん。』
2人は夕食の間、この後のお風呂のことに夢中で無言で食事をしました。
夕食が終わり、シンジくんは、自分の身の安全も考えて優しく言いました。
「あーちゃんは、かぜがなおったばかりだから、もうねたほうがいいよ」
いつもなら、反発するアスカちゃんが、素直に
「うん、あたし、もうねるからね。」
とシンジくんの部屋に戻りました。
シンジくんは、食器の片づけが終わり入浴の時間になりました。
まず、シンジくんは、お風呂場に誰も居ないのを確かめると、昨日同様にお風呂場のドアに鍵をかけてから服を脱ぎ、お風呂場に入りました。
「はぁ〜〜、きょうもつかれた。」
シンジくんが湯船に入ろうとしますと、
急に湯船から(さばぁーーーっ)と、アスカちゃんが現われました。アスカちゃんの今回の作戦は、
水中メガネとシュノーケルで湯船に潜って待ち伏せすることでした。
「
あ、あ、あーちゃん。どうしてここにいるの。」(@◇@)アスカちゃんは獲物を掴まえた狩人の笑みを浮かべました。
「どうしてかしらね。」凸(^^)
シンジくんが逃げ出そうとしても入り口には、シンジくんが掛けた鍵がかっていて出れません。
前回同様、シンジくんは後ずさりましたが、今回の
アスカちゃんは昨日の恨み?から容赦しません。「あ、あ、あーちゃん。ゆるしてぇ〜」
シンジくんが
命乞い?をしても「だぁ〜〜〜め、
ふうふにかくしごとはなしよ。」凸(^^)アスカちゃんは、子悪魔の笑いで拒否して、
赤スリタオルを怪しく絞りました。
(ごし)(ごし)
「いたいよぉーーーーーー!!」
「かくしごとをしたばつよ。」
:
:
(ごし)(ごし)
「あーちゃんそこもうすこしやさしくしてよ」
「だめよ、
ここはよぉ〜〜くあらわないとね。」(すこしおおきくなったわね。)
:
:
(ごし)(ごし)
「もう、おふろにかぎをかけないとやくそくしなさい。」
「(ひりひり)はい、もうしません。」
:
:
(ごし)(ごし)
「これからは、あたしといっしょにおふろにはいるわね?」
「(ひりひり)はい、はいります。」
シンジくんは、
アスカちゃんの献身的な赤スリで稲葉の白兎状態になりました。シンジくんは、決してアスカちゃんに逆らわないと心に誓いました。
アスカちゃんは、すっかり満足すると隠していた
普通のタオルをシンジくんに渡して、水着を脱いで言いました。「しーちゃん、きのうのぶんもあらってね。」(*^^*)
入浴タイムを一部始終覗いていたモニタールームの碇&惣流家の奥様達は喜んでいました。
「「やったわね、アスカちゃん!!」」(^^)/\(^^)
ゲンドウさんと惣流さんは、シンジくんに同情しました。
『負けるなよ、シンジ(くん)』(;;)(;;)
入浴後、シンジくんは、ベットで横にいるアスカちゃんを
「ぶすぅーーー」とした顔で眺めていました。シンジくんの不機嫌に気が付いたアスカちゃんは、尋ねました。
「ねぇ、しーちゃん。どうしたの。」(^^;;
「まだ、ひりひりする。」
(−−#アスカちゃんもやりすぎたと思い濡れタオルでシンジくんの体を冷やしながら謝りました。
「ごめんね、しーちゃん。
でも、しーちゃんがわるいんだよ。
せっかくなかよくしーちゃんとおふろはいりたかったのに・・・・・」アスカちゃんは、涙を瞳に溜めながらシンジくんのパジャマに顔を埋めました。
シンジくんの最大の弱点であるアスカちゃんの涙
を見せられてしまい、シンジくん全面降伏しました。「あ、あ、あーちゃん。ぼくがわるかったよ。だからゆるして、なかないで。」
「....やくそくして。」
「やくそく?」
「もう、あたしをひとりにしないって」
「...うん、やくそくするよ。」
「あーちゃんうれしい!! じゃあ、
おふろもいっしょだね。しーちゃん。」シンジくんは、何時の間にか怒っているのを忘れてアスカちゃんに謝っていました。
アスカちゃんは、シンジくんの赤スリ状態も忘れて抱き着きました。
『うっ、はかられた!!』(^^;;
『やったわ、これからはいつも
いっしょのおふろよ!!』V(^^)
こうして、シンジくんの1日の疲れを癒すお風呂の時間は、
さーどでぃ
この日は、ゲンドウさんも
隣の家への出張(?)から戻り、2日ぶりに1家4人が揃った夕食になりました。ゲンドウさんは、上機嫌?でアスカちゃんに話しかけました。
「すまんな、アスカちゃん。急な出張で家を留守にして。」
この3日間、シンジくんと過ごせて幸せなアスカちゃんは、満面の笑顔で答えました。
「いいえ、ゲンドウぱぱ。
しーちゃんがずぅ〜〜といっしょなんですもの、まんぞくよ!!」ゲンドウさんもユイさんもアスカちゃんの笑顔を見て微笑みました。
勿論、シンジくんもアスカちゃんの笑顔には勝てませんでした。
夕食も終わり、4人が寛いでいると、シンジくんがお風呂に入ろうと恥ずかしそうにアスカちゃんに囁きました。
「.....あのう、ぼくおふろにはいるけど....」
アスカちゃんは、勝利者の顔でゲンドウさんとユイさんにも聞こえる様に言いました。
「あたしも
はいるからまっててね、しーちゃん。」次いでにシンジくんだけに聞こえる様に...
「きょうは、あたしをさきにあらってね。
(ちゅっ!!)」アスカちゃんの囁きとキスにシンジくんは
顔を真っ赤にしてお風呂に逃げました。この2人の会話を素知らぬ顔で聞いていたゲンドウさんとユイさんは、アスカちゃんがお風呂に入った後で抱き合いました。
「おい!聞いたかユイ。」
「ええ、あなた。やったわね、あのシンジから・・・・」
やっと、満足なシンジくんとのお風呂が達成できたアスカちゃんは、風呂あがりの牛乳を飲んでいました。
『(ゴクゴク)ぷっふぁ〜〜〜、きょうもいちにちじゅうじつしていたわ。
あしたもしーちゃんと...うふふふふ』
(碇さんの家でアスカちゃんを教育してもらう様にユイさんに頼んだわ。)
アスカちゃんは、キョウコさんに言われた事から閃きました。
『はっ! そうだわ。ユイままにおねがいして
しーちゃんのこうぶつのたまごやきをおぼえるわ!!むふ、あしたからはあたしの
あいさいべんとうで・・・・』アスカちゃんは、即断即決でユイさんの処にいき、得意の
『うるうるお願い』モードで言いました。「ユイまま、おねがいあるの。」
勿論、
外見は人形の様に可愛いアスカちゃんに『うるうるお願い』され、ユイさんは掴まえて頬擦りしたくなるのをぐっと堪えて答えました。『あぁーー、アスカちゃん可愛いわぁ〜〜』
「なあにアスカちゃん。」
「....ええとね、しーちゃんのだいすきなたまごやきをつくりたいのぉ。だからユイままおしえてほしいのぉ。」
ユイさんは、普段は
あんなにおませなアスカちゃんも本当は、好きな男の子に料理を作りたい女の子なんだと解り微笑みました。「いいわよ、アスカちゃん。じゃあ、今から練習しましょ。明日のシンジのお弁当はアスカちゃんお願いね。」
こうして、アスカちゃんの一夜漬けの卵焼きの特訓が始まりました。
流石に下拵えをキョウコさんが手伝った前回と異なり、今回は「卵の解き方」「だし汁との混ぜ具合」「焼き方」までユイさんがとことん教えました。
「だめだめ、殻が入っているわ。」
「はい、ユイまま」
「だし汁を入れ過ぎると、卵がかたまらないわ。」
「はい、ユイまま」
「だめよ、火が強すぎる。」
「はい、ユイまま」
:
:
「(もぐもぐ)アスカちゃん、合格よ。」
「ありがとう、ユイまま。」
3時間後にやっとユイさんを満足させる卵焼きが完成しました。
ふぉーすでぃ
シンジくんとアスカちゃんは、何時もの様に元気に幼稚園に行こうとすると、ユイさんがアスカちゃんに声をかけました。
「アスカちゃん、なかなかの出来よ。頑張ったわね、
可愛いお嫁さん。」(^^)「はい、ユイまま。」(^^)
アスカちゃんは、喜んで返事をしました。
何も知らないシンジくんは、ユイさんに聞きました。
「どうしたの、おかあさん。」
「アスカちゃんと2人だけの内緒の話しよ。」
「さあ、しーちゃん。いこう、おくれるよ」
シンジくんは、少しだけ悩みましたが、すぐにアスカちゃんに幼稚園へと引っ張られて忘れてしまいました。
お昼になり、アスカちゃんは自慢のお弁当をシンジくんに差し出しました。
そのお弁当は、
ご飯とおかずにアスカちゃんが昨日特訓した卵焼き....だけでした。流石に卵焼きが好物なシンジくんもこれには困りました。
「あーちゃん、これなに?」(−−;;
「....うん、しーちゃんのすきなたまごやきよ。」(^^)
「
(ほかの)おかずは?」(−−;;「....うん、しーちゃんのすきなたまごやきよ。」(^^)
「(ほかの)おかずは?」(−−;;
「
....だってしーちゃん、たまごやきすきでしょ。だからあたし....」(;;)ここまで、話してシンジくんは、
このお弁当がアスカちゃんの手作り弁当だと分かりました。「あ、あーちゃん。ぼ、ぼく、
あーちゃんのたまごやきたべたいな。」(^^;;「ほんとう? しーちゃん。」
「
ほんとうだよ、あーちゃん。」(^^)「じゃあ、あ〜〜〜ん、して。」
「あ〜〜〜ん。」(^◇^)
「しーちゃん、
おいしい?」「
うん、おいしい!!」(^^)少し俯きだったアスカちゃんは、
「パッ!」と元気を取り戻し、シンジくんに抱き着きました。「ありがとう、しーちゃん。だぁ〜いすき。
(チュッ!!)あたし、しーちゃんのこうぶつのたまごやきをユイままにおそわったの。」
アスカちゃんのこの気持ちにシンジくんは感無量で抱きしめました。
「ありがとう、あーちゃん。」
アスカちゃんは、照れながら言いました。
「と、とうぜんでしょ、
だんなさまのこうぶつをつくるのはつまのやくめよ。」(*・・*)「うん、あーちゃん。こんどはぼくがだべさせるよ。あ〜〜〜ん。」
「あ〜〜〜ん。ぱくっ」
「あーちゃん、
おいしい?」「
うん、おいしい!!」
モニタールームで惣流家の2人は、泣きながら抱き合っていました。
「あなた、
あの我が侭なアスカちゃんが.....」(・;)「うん、
あのアスカが、人の為に料理するなんて.....」(・;)「「やっぱり、シンジくんはアスカの王子様だな(ね)!!」」
こうして、この日以降、シンジくんのお弁当は、アスカちゃんが作る様になしました。
「あーちゃん、あしたは『たこさんうぃんなー』もいれてね。」(^^)
「うん、しーちゃんいいよ。そのかわり、
ずぅーーと、ずぅーーとたべてね。」凸(^^)
惣流家では、制作途中のメモリアルDVD第5巻が公開されていました。
題名は、
『〜おませな恋のメロディ5・花(嫁)修行の章〜』
でした。
Continue
後書きです。
今回は、途中で暴走して行数が多くなりましたので、シンジくんの「花婿修業編」は次回に持ち越します。
なしつぶさん、心配しないで下さい。このシリーズは、決して18禁にはなりません。(^^;;
それに作成途中でも書ききれないネタが浮かんできますので続きます。
今回は、アスカちゃんに「仕事人の秀」になってもらいました。
明るいアスカちゃんは、変幻自在でシンジくんを教育していきます。
胸に顔をつけて(うりうり〜〜)
擬態語がいいです。うりうり〜〜 うりうり〜〜 うりうり〜〜 って,あうあう(●^^●)
今回もおふろ&みじゅぎのシーンがありますね,読者の心をわかってらっしゃる!
おふろで潜ったり,あかすりでこすられて痛いっていうのは子供の頃を思い出しますね。
さあ,「花婿修業編」への妄想をふくらませつつNASAさんへ感謝の言葉を贈ろう。
素晴らしい小説を書いて下さったNASAさんにぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。