おませな恋のメロディ7

内助の功

Written NASA

 

 

場所は、遷都予定の第3新東京市

夕食も終わり、我らがアスカちゃんは、愛しのシンジくんの部屋でTVゲームに熱中していました。

(アスカちゃんとしては、TVゲームよりも、シンジくんと一緒に過す時間が大切なようです。)

そんな、アスカちゃんなので、TVゲームは途中で飽きてコントローラを投げ出しました。

「つまんなぁ〜い。しーちゃん、なにかべつのことしましょうよ。」(−−)

「でも、あーちゃん。まいにちいっしょにあそんでいるんだからさ...」(^^;;

「むぅ〜っ、かわいいおくさんをよろこばせるのも、おっとのやくめよ!!凸(^^)

「でも、あーちゃん....」(^^;;

「このごろ、しーちゃん、あたしにつめたいわ。

 まさか、ほかのところ(SS)でうわきでも...」(−−;;

「(ギクッ!!)ま、ま、まさか、あーちゃん。ぼくは、あーちゃんひとすじだよ....(^^;;;

「じゃあ、しょうこをみせてよ。」

「しょうこ?」

「ほら、さんざんれんしゅうしたでしょ!」

 

アスカちゃんは、徐にベットの隅に横になり、シンジくんを待ちました。

シンジくんは、アスカちゃんの要求している物が、わかりキスしようとしましたが、アスカちゃんは、口と口の間に指を突き出して止めました。

「どうしたの、あーちゃん?」

「しーちゃん、するまえのせりふがないわ。」

 

シンジくんは、もう一度最初から、始めました。

「いとしのアスカひめ、いとしのアスカひめ、どうかわたしのくちづけをうけてください。」

シンジくんは、ベットの隅のアスカちゃんを抱きしめると、お約束のでぃーぷキスをしました。

(どうやら、シンジくんは、あの学芸会以降アスカちゃんへの求愛のセリフを義務づけられたらしいです。(^^;;)

 

そして、数十分後

アスカちゃんは、上機嫌に頬を赤くして満足そうに言いました。

「しーちゃん。しーちゃんのきもち、うけとったわ。」(*^^*)

 

横で「ぜいぜい」と荒い呼吸をしているシンジくんは、喘ぎ声で答えました。

「(はあはあ)ありがとう、あーちゃん。」(^^;;

 

アスカちゃんは、照れ隠しにシンジくんの胸に顔を埋めて囁きました。

「...しーちゃん。あたしだけのおうじさま。」

 

 

勿論、この光景を見逃す程、甘くありません。「おませな恋のメロディ」補完委員会は!!

委員会のメンバーの3人は、惣流家のモニタールームで微笑ましくこの光景を見守っていました。

『流石、我が息子と可愛いお嫁さん。』

『流石、我が娘と愛しのお婿さん。』

『ふ、ふ、ふ。碇、約束の日は、近いぞ。』

しかし、委員長であるゲンドウさんだけは、この光景に少し不満でした。

『駄目だ、シンジ。そこで何故もう一押ししない。据膳だぞ。

 アスカちゃん、駄目だ。そんな事では、奥手のシンジを口説けないぞ。』

(どうやら、ゲンドウさんは、この頃AやA’では、物足りない様です。(^^;;)

 

そして、ゲンドウさんは、今回の計画を発動しました。

「ユイ、そろそろ2人も落ち着いた頃だ。例の物を運んでくれ。」

「「例の物?」」

「見ていれば分かる」/_\

 

ユイさんは、いそいそとシンジくんの部屋に行きました。

(KON!KON!)

「シンジ、明日着る物持って来たわよ。」

「は〜い、かあさん。」

シンジくんは、ユイさんから前にアスカちゃんの家に着て行った洋服を受け取りました。

アスカちゃんは、不思議そうに尋ねました。

「おかあさま、なんですかそれは?」

「アスカちゃん、明日はシンジの七五三なのよ。」

「七五三?」

アスカちゃんは、聞きなれない言葉に鸚鵡返しで尋ねました。

ユイさんは、アスカちゃんにわかる様に説明しました。

「アスカちゃん、日本では昔から男の子は5歳。女の子は3歳と7歳の時に

 『ここまで無事育ちました。これからも無事育ちましように』と神社のお参りするのよ。」

「そうなんですか、おかあさま。」

アスカちゃんは、聞きなれない風習なので今1つピンときません。

ユイさんは、最後にアスカちゃんに大事な事を教えました。

「アスカちゃん、明日はシンジの一生に一度の大事な日なのよ。」

アスカちゃんは、何事か思い付きました。

「はい、おかあさま。」

ユイさんは、アスカちゃんがこれから起こす行動を応援しました。

「頑張ってね、アスカちゃん。」

 

ユイさんが部屋から去るとアスカちゃんは、ユイさんの言葉をかみ締めました。

『明日はシンジの一生に一度の大事な日なのよ。』

  『明日はシンジの一生に一度の大事な日なのよ。』

    『明日はシンジの一生に一度の大事な日なのよ。』

      『明日はシンジの一生に一度の大事な日なのよ。』

        『明日はシンジの一生に一度の大事な日なのよ。』×16

 

『そうだわ!

 そんなだいじなひなら、しっかりとおくりだすのがつまのやくめよ!!』

アスカちゃんは、決心しました。そして、横でウトウトしているシンジくんを起こしました。

「しーちゃん、おきなさい。ほら、おきて。」

「う〜ん。なに、あーちゃん。

 おやすみのきす? はい。(チュッ)

(ポッ)あ、ありがとう。

 そうじゃないわ。しーちゃんおきてよ。おきて。」

シンジくんは、しぶしぶ起きました。

「いったい、どうしたの? あーちゃん。」

アスカちゃんは、徐に言いました。

「ほら、あしたは七五三よ。

 しーちゃんのいっしょうにいちどのたいせつなひよ。

 だから、もういちどおふろにはいるのよ。」

 

シンジくんは、まだ目が覚めない状態でお風呂に連行されました。

シンジくんが、段々はっきりしてくると目の前には、何もつけてない少し恥ずかしがっているアスカちゃんの姿がありました。

「ど、どうしたの、あーちゃん?」

「う、うん。あたしが、しーちゃんをあらってあげるね。」

 

アスカちゃんは、からだにボディソープを塗りたくるとシンジくんに近づきました。

「....しーちゃん、うごかないで。あらうから...」(*・・*)

「う、うん。」(*・・*)

 

しーちゃん、あんまりうごかないで。

...うん。でも、あーちゃん。

なぁ〜に、しーちゃん。

ううん、あーちゃん。なんでもない。

...しーちゃん。

なぁ〜に、あーちゃん。

...すきよ、しーちゃん。うごかないでね。

...うん。

さあ、てをどかして。いつもみているじゃあない。

...うん。

 

「どう、しーちゃん?」

「...きもちいい。」(*・・*)

「...ありがとう。」(*・・*)

 

 

勿論、この光景を見た委員会のメンバーの3人は、感激の涙を滝の様に流しました。

『シンジ、ここまでアスカちゃんにしてもらって、責任をとりなさいよ。』

『シンジくん、アスカをよろしくね。』

『さすがだな、碇。』

しかし、発案者のゲンドウさんは、あまりのシーンの為、興奮して倒れました。

『........後は、まかせたぞ、シンジ。』/_\

 

そして、お風呂から上がった2人は、居間で介抱させているゲンドウさんを見て、声をかけました。

どうしたの、おとうさん(さま)

「...なんでも無い」/_\

ゲンドウさんは、2人の顔を見て、また倒れました。

ユイさんは、2人を見て照れながら言いました。

「ほら、2人とももう寝なさい。お父さんは、だだの飲みすぎよ。」

 

勿論、2人は何時もの様にお互いを抱き枕にして寝ました。

「ZZZzzzz。。。う〜ん。あーちゃん。」

「ZZZzzzz。。。う〜ん。しーちゃん。」

「ZZZzzzz。。。あーちゃん。すきだよ。」

「ZZZzzzz。。。しーちゃん。あたしもよ。」

 

(2人とも、寝てもお互いの夢を見ている様でした。(^^))

 

 

シンジくんの七五三当日

シンジくんは、一張羅の洋服をアスカちゃんに着せられました。

「はい、しーちゃん。このふくをきるのよ。」

「ちょっと、しーちゃん。えりがまがっているわよ。」

「ほら、しーちゃん。ねくたいをいまむすんであげるから。」

シンジくんに洋服を全部着せるとアスカちゃんは、スタイリストの様に少し下がって眺めました。

「ふ、ふ、ふ。やっぱりしーちゃんは、あたしがみこんだだけのことあるわ。

 これであたしをえすこーとすれば...そうだ! そうよ!

アスカちゃんは、独り言を呟くと、シンジくんの部屋から飛び出していきました。

「しーーーちゃん。あとでねぇーーーーー!」(^^)/〜

後に残されたシンジくんは、頭に?マークをつけながら両親の待つ居間に行きました。

「あらおはよう、シンジ。アスカちゃんと喧嘩?」

「おはよう、かあさん。ちがうよ、あーちゃんがひとりでとびだしていったんだよ。」

新聞を読みながら、母子の会話を盗み聞きしていたゲンドウさんは、(キラリ)と目を光らせました。

「また何か、思い付いたな。アスカ君。」/_\

 

朝食も終わり、碇家の3人は七五三のお参りに行こうとしますと、呼び鈴が鳴りました。

    ぴんぽーーん。

シンジくんが、外を覗きますと、其処にはシンジくんに負けない余所行きの洋服を着たアスカちゃんが立っていました。

「しーちゃん。どう、似合う?」_(^^)_

(やっぱり、まずシンジくんの感想が大事なようです。)

第1話のシンジくんでしたら、何も言わずに照れる処ですが、既に手後れと言われるまで教育(調教)が進んだシンジくんは、満面の笑みで、

「うん、あーちゃん。にあっているよ。まるでおひめさまみたいだね。

アスカちゃんは、シンジくんからのお褒めの言葉を貰い上機嫌で、お礼のキスをしました。

(チュッ!)ありがとう、しーちゃん。」

アスカちゃんは、そっとシンジくんに寄り添うようにして腕を組みました。

「さあ、いきましょ。あたしのおうじさま。

「やるわね、アスカちゃん!」

「よくやったな、シンジ。」

こうして、朝からアスカちゃんとシンジくんは、保護者同伴のデートを始めました。

 

そして、七五三の神社に4人が到着しますと、やはり七五三にお参りに来た家族で賑わっていました。

それぞれ家族が、思い思いに我が子、我が娘を自慢していました。

そこに突然現れた小公子(シンジくん)小公女(アスカちゃん)に、あっというまに大人達の関心は、引き付けられました。

 

「まあ、なんて可愛いのかしら...あれが息子ならねぇ」

「まあ、なんて奇麗なのかしら...あれが娘ならねぇ」

「まるで、オルゴールの人形みたい...」

 

大人達は、口々に2人を絶賛しました。

そんな、大人の羨望の眼差しを知ってか知らずか、シンジくんとアスカちゃんは腕を組み歩いていました。

きゃあ!

途中、アスカちゃんが神社の石畳に躓き転びますと、シンジくんは優しくアスカちゃんを抱き起こしました。

「だいじょうぶ、あーちゃん。」

「ありがとう、しーちゃん。」

「ごめんね、ぼくがついていながらあーちゃんをころばせて。」

「いいのよ、しーちゃん。きにしないで。」

 

この2人の僅かのやり取りを聞いても、教育が行き届いていると大人達は関心しました。

何しろ、4,5歳の男の子が、転んだ女の子を労り抱き起こしたのですから。

でも、周りの大人達は、誰もシンジくんをここまで教育したのが、当のアスカちゃんだとは、知りませんでした。

 

アスカちゃんは、シンジくんにだけ聞こえる様に囁きました。

「ふ、ふ、ふ、あたしのおうじさま、ありがとう。」

今日のアスカちゃんは、普段とは別人のお淑やかな女の子でしたが、でもシンジくんにだけは、本当の素顔を見せていました。

シンジくんは、そんなアスカちゃんを愛しくなり「ギュッ」と抱きしめました。

そして、アスカちゃんにだけ聞こえる様に言いました。

「さあ、おひめさま。つづきは、おうちでね。」

「うん。」

そして、2人の小公子と小公女は、周りの大人達の羨望の眼差しの中、シンジくんがアスカちゃんを助け起こして、どちらともなく腕を組みながら、2人で仲良く歩き出しました。

七五三のお参りも、記念撮影もシンジくんの横には、アスカちゃんが寄り添う様に居たのは、いうまでもありません。

しかし、記念撮影の時、周りの大人達も何故か自分の子供より、シンジくんとアスカちゃんの写真ばかり写していました。

 

惣流家では、編集したメモリアルDVD第7巻が公開されていました。

題名は、

『〜おませな恋のメロディ7・内助の功?の章〜』

                  でした。

 

FIN

 

後書きです。

少し間が空きましたが、一応予告通りに七五三編を投稿しました。

途中の空白には、文字がありますので、アシカラズ。

小生のキーボード上?のアスカちゃんは、シンジくん一途の可愛い性格です。

但し、あまりアスカちゃんの性格が、突出しているのでライバルが現れ難いです。(^^;;

う〜ん、最初は、「ミサちゃん」も「アスカちゃん」も「あすかちゃん」も同じだったのに、どうしてここまで性格が違うのだろう。

では、次回のアスカちゃん誕生日編にて

 

PS:ロンさん、初投稿おめでとうございます。m(_)m

   パラレル・ストーリーなので思う存分暴走して下さい。



8 メモリアルバースディ へ



 途中の空白の部分は見えましたか?なしつぶは見えました(*^^*)

補完委員会委員長もAやA’じゃ物足りないだなんて,
最初なんのことだか判らなかったけど凄いこといいますね。

 しかしゲンドウも物足りないとかいって倒れていれば世話無いですね,
まあそれだけあーちゃんの行動が想像以上だったんでしょうけど(^^)
 一生に一度の大切な日でなんでいきなりおふろ?と思いましたがそこはお約束ですね。

シンジ君,こころも?からだもきれいになって七五三を迎えられまいしたね。

素晴らしい小説を書いて下さったNASAさんにぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。


作者 NASA様へのメール/小説の感想はこちらへ
NASA
 

投稿小説に戻る