おませな恋のメロディ10
初デートは、神社で
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NASA
ここは、第3新東京市の碇家の若(?)夫婦のスィートルームです。
若い旦那さんのシンジくん5歳と若い奥さんのアスカちゃん5歳の2人は、夕食後の団欒を2人寄り添って座っていました。
「ねぇ〜〜、しーちゃん。ことしもあとすこしね。」
「うん、あーちゃん。
ことしは、いろいろあったね。」
「.....うん」
はぁ〜〜〜、そうよね。
しーちゃんとあったのは、ことしのはるだったわ。
それから、しーちゃんとこんやくして.....
それから、しーちゃんといっしょにねるようになって.....
それから、しーちゃんとふうふのなったのね.....
「うん、あたしにとっていきててさいこうのとしだったわ。(注:5歳のアスカの言葉です(−−;;)
だって、あたしだけのおうじさまにめぐりあえたんですもの。」(^^)
「ぼくもそうだよ。ぼくだけのおひめさまにめぐりあえたんだから、
すこしおませだけどね。」(^^)
「もぉ〜〜、しーちゃんのいじわる。」(*^^*)
「ごめん、ごめん、ゆるしてよ。かわいいおくさま。」
「(ポン!)うん、......もう1どいってよ。」(*・・*)
この様に12月に入ってから変わらない2人のコミニュケーションが続いていました。
2人の愛の一時を妨げる進入者が、部屋の外に来ました。
「シンジ、アスカちゃん。ちょっといいかしら?」
声の主は、若くして姑になったユイさんでした。
「「はい、おかあさん(さま)」」
ユイさんは、この見事なユニゾンの返事に感動してトリップしました。
『ジ〜〜〜ン、とうとう、ここまできたのね。次は、初孫ね。
そしたら、シンジが赤ちゃんを抱いてアスカちゃんを労うように
”アスカ、よく頑張ったね。”って言って
アスカちゃんも達成感のあるやつれた顔で
”シンジ、アナタが居てくれたおかげよ。”な〜んて答えて....』
「「おかあさん(さま)、おかあさん(さま)、どうしたの(ですか)?」」
ユイさんが、現世に引き戻されると目の前には、不思議そうに見上げるつぶらな4つの瞳がありました。
ユイさんは、2人のスィートルームに来た用事を思い出しました。
「....あっ、そうだったわね。シンジ、アスカちゃん、初詣の衣装を持ってきたのよ。」
ユイさんは、シンジくんに「羽織袴」を渡し、アスカちゃんには、「振り袖」を渡しました。
「ありがとう、おかあさん。」
シンジくんは、何気なく返事をしましたが、アスカちゃんは、「初詣」の意味が判らず戸惑いました。
「おかあさま、はつもうでってなんですか?」
「あっ、そうか! アスカちゃんは、初詣初めてよね。」
「....はい。」
「アスカちゃん、初詣は日本伝統行事でね。
昨年は無事に過ごせました。今年も良い年であります様にと、神社にお参りするのよ。
その時にね。男の子は羽織袴で、女の子は着物なの....
本当は既婚の場合振り袖着ないけど、アスカちゃんは特別ね。」
「はい、おかあさま!!」(^^)
ユイさんが用意した振り袖は、白地に赤い花びらをあしらった柄でした。
アスカちゃんは、初詣の意味も判り、初めて着る振り袖を見て心ときめきました。
『.....このふりそでをきて、しーちゃんとおでかけだわ。
きっと、この ふりそですがた のあたしをみたら、......
”あーちゃん、きれいだよ。”
”あたしがきれいなのは、しーちゃんのためよ。”
”しーちゃんの はかますがた もすてきよ。”
”ぼくの はかますがた もあーちゃんにみせるためあるんだよ。”
なんちゃってね。
やっぱり としのはじめは、しーちゃんと ふうふみずいらず ででーとよ!!』
アスカちゃんは、「初詣」=「初デート」と理解しました。
ユイさんは、アスカちゃんが、振り袖を抱きしめて考える仕種を見て、頬擦りしたくなるのを「ぐっ」と堪えました。
『キョウコ!! 何てアスカちゃんは可愛いの!!』
そして、リビングで酒盛りしているゲンドウさん、惣流、キョウコさんに初詣の件を報告しました。
「2人とも初詣の衣装を喜んでましたわ。」
「ふっ、計画通りだ。」
「碇、今回の計画は?」
「そうですよ、碇さん。大事な年始行事なんですから。」
アスカちゃんとシンジくんの部屋を覗いていた惣流さんとキョウコさんは、ゲンドウさんに問い詰めました。
ゲンドウさんは、今回の撮影について話しました。
「今回は、純日本風のアスカちゃんとシンジの初詣が被写体だ。
勿論、神社の手配は万全だ。第3新明治神宮を貸し切ってある。」
注)第3新明治神宮とは、第3新東京市の初詣のNo.1人気スポットです。
「でも、あなた、『除夜の鐘』は、どうするんです?
あれは、神社ではつけませんよ。」
「問題ない、第3新浅草寺の年越しの番を既に予約してある。」
注)第3新浅草寺とは、第3新東京市の除夜の鐘のNo.1人気スポットです。
「でも、碇さんどうして第3新浅草寺は貸し切りじゃないのですか?」
「ふっ、我々で107回つけないからだ。」
(流石に、ゲンドウさんも5歳の2人で鐘をつくのは、1回しか出来ないと分かっていました。)
「「「・・・・・・」」」
ゲンドウさんは、補足説明を続けました。
「流石に第3新明治神宮を我々碇家・惣流家の6人で貸し切ると世論が五月蝿い。
そこで、カモフラージュとして、ネルフ職員とシンジとアスカちゃん面識者に特別に解放しよう。」
この時、ゲンドウを含む4人はある1人の保母さんが不幸になる事を知りませんでした。
何しろ、ネルフ職員以外でシンジとアスカちゃん面識者で初詣に来るのは1人しかいませんでした。(^^;;
大晦日当日
シンジくんは、キョウコさんに羽織袴の着付けをしてもらいました。
(勿論、キョウコさんがユイさんに拝みたおして着付けの役を交代してもらいました。)
羽織袴を着たシンジくんは、何とも言えないアンバランスからキョウコさんは、可愛くなり抱きしめました。
「おかあさん!!」
キョウコさんは、シンジくんに”おかあさん”と呼ばれて、ユイさんと同じくトリップしました。
『ジ〜〜〜ン、とうとう、シンジくんが私を”おかあさん”と呼んでくれる様になったのね。
春に引っ越して来るまでは、アスカはどんな捻くれた娘になるんだろうと心配したけど、
今では、こんな可愛い王子様まで掴まえて、・・・・・・
後は、2人の正式な式と初孫よね。』
「キョウコかあさん、どうしたんですか?」
キョウコさんは、シンジくんの心配そうな言葉に現実に引き戻され、慌ててシンジくんから離れました。
「何でもないのよ。さあ、早くこの格好をアスカに見せてきなさい。」
「はい!!」
シンジくんは、キョウコさんに促されるまま、アスカちゃんの待つ部屋へと走っていきました。
一方、アスカちゃんは、ユイさんに振り袖の着付けをしてもらいました。
(勿論、キョウコさんがアスカちゃんも着付けの役をせがみましたが、ユイさんはこの役は譲りませんでした。)
アスカちゃんの着付けは、シンジくんの着付けと違い大変手間がかかりました。
まず、美容院で着物に合せた日本髪風にセットして、振り袖の着付けを始めました。
そして、着付けが終わったアスカちゃんの姿は、和洋折衷の喩えるなら”着物姿のリカちゃん人形”でした。
その姿を見直したユイさんは、キョウコさんと同じくアスカちゃんを抱きしめました。
『まぁ〜、本当にお人形の様に可愛いわ。
この子は、私の(義理の)娘なのね。娘なのね。』
「おかあさま、ユイおかあさま?」
ユイさんは、アスカちゃんの心配そうな言葉に現実に引き戻され、慌ててアスカちゃんから離れました。
「何でもないのよ。さあ、早くこの格好を外で待っているシンジに見せてきなさい。」
「はい!!」
アスカちゃんは、ユイさんに促されるまま、外で待つシンジくんへと走っていきました。
「「・・・・・・」」(*・・*)(*・・*)
2人は、廊下でお互いの姿に見とれました。
『あーちゃん、なんてきれーなんだろ。』
『しーちゃん、やっぱりあたしがみこんだだけのことはあるわ。』
「ねぇ....あーちゃん。」(*・・*)
「うん....しーちゃん。」(*・・*)
数分後、2人はお互いに手を取り合って恥ずかしそうにスィートルームに戻って行きました。
そして、2人で甘い時間を過ごす.....
つもりでしたが、今回は珍しく、キョウコさんとユイさんが止めに入りました。
「はい、お2人さん。今日は駄目よ。」
「そうよ、アスカちゃん。明日までお預けよ。」
「「えーーーっ! どうしてなのおかあさん(ママ)!!」」
2人は、夫婦のユニゾンで反論しましたが、両家の親は許してくれません。
そして、ユイさんが少しキツイ口調で言いました。
「アスカちゃん。あなたの着付けにどれくらい時間かかったの?
ここで、また2人で寝ながら抱き合ったらせっかくの着付けが台無しでしょ。」
「は〜〜い、おかあさま。」(−−)
『せっかく、しーちゃんにおびをほどいてほしかったのに
たしかてれびでは、
”ほーれ、ほーれ”
”あれーだいかんさま、おやめになって”
なんて、おとこのひとがおんなのひとのおびをほどいていたわ。』
「分かればいいのよ。でもキスくらいならいいわよ。」(^^)
「はい!!」(*^^*)
こうして、2人は部屋ででぃ〜ぷきすだけで我慢しました。(^^;;;
大晦日の0時前
アスカちゃんとシンジくんは、両家の親に連れられて第3新浅草寺に着きました。
しかし、アスカちゃんは少し不機嫌です。
何故なら、シンジくんと2人きりのデートの予定が、保護者同伴になったからです。
「ママ、パパ、どうして、ふたりっきりにしてくれないの?」
「アスカ、ほらこの人混みでしょ? だから我慢しなさい。」
「はぁ〜い」(−−)
キョウコさんは、アスカちゃんを宥めすかしました。
「その代わり、神社では2人きりにしてあげるわ。」
「わかったわ、ママ。」(^^)
両家6人が、除夜の鐘の前まで来ますとそこには蟻の行列の様にたくさんの人が順番を待ってました。
その光景を見てゲンドウを除く5人は、諦めかけました。
しかし、ゲンドウはそんな行列を無視して鐘の脇で年越しの時を待ちました。
ゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!
ゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!
ゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!
:
:
そして、年越しの鐘の番になりました。
ゲンドウは、徐にその鐘のつく番の人に言いました。
「ゴクロウ、君が当選だ。」
「はっ! ありがとうございます。」
その人は、喜んでその番をアスカちゃんとシンジくんに替わりました。
そして、アスカちゃんはゲンドウさん、シンジくんは惣流さんに抱っこされて「年越しの除夜の鐘」をつきました。
ゴォ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!
2人のついた鐘の音は、大人のついた音より短かいものでしたが、2人にとって思い出に残るモノでした。
しかし、後に並ぶ人達は、何故か落胆していました。
何故なら、この除夜の鐘の行列は、ゲンドウさんの命令によるネルフの社員の行列だったからです。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 告 ┃
┃ ┃
┃大晦日第3新浅草寺の除夜の鐘で ┃
┃年越しの鐘の番の者には臨時賞与を与える┃
┃ 碇ゲンドウ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
つまり、後ろで並んでいる人達は、臨時賞与が貰えませんでした。
この後の鐘の音は、聞くからにアスカちゃんとシンジくんがついた鐘より弱々しい音になりました。
ゴォ〜〜〜〜〜〜ン!!
ゴォ〜〜〜〜〜〜〜ン!!
ゴォ〜〜〜〜〜ン!!
:
:
一同は、何かおかしな鐘だなと思いながら、第3新浅草寺を後にしました。
元旦の早朝3時
アスカちゃんとシンジくんは、両家の親に連れられて第3新明治神宮に着きました。
第3新明治神宮は、先の第3新浅草寺と違いネルフが貸し切っているので、両家の親は安心してアスカちゃんとシンジくんを2人きりにしました。
「じゃあ、アスカちゃん。私達はここで4時に待っているから1時間後に帰ってきなさい。」
「はい、おかあさま!!」(^^)
アスカちゃんは、やっと念願の初デートができると喜びました。
アスカちゃんは、シンジくんの腕を掴まえると慣れない着物と草履でヨタヨタと歩きました。
シンジくんは、危ない足取りのアスカちゃんが転びそうになると、しっかり抱き止めました。
コツン
「あっ!!」
「あーちゃん危ない!!
大丈夫、あーちゃん?」
「うん、しーちゃんが抱き止めてくれたから。」
それからは、シンジくんは、転ばないようにアスカちゃんの腰に腕を回して抱く様にして歩きました。
勿論、アスカちゃんは、シンジくんの胸に抱き着く様にして歩きました。
ゲンドウを筆頭とする「おませな恋のメロディ」製作委員会(補完委員会)は、この2人の後を映画用の撮影クレーンと撮影用トロッコで追い続けました。
「ふふふ、計画通りだ。」/_\
「シンジ、しっかりアスカちゃんを守るのよ!!」(^^)
「アスカ、もっとしな垂れかかるのよ!!」(^^)
「アスカ、ほら、そこでもっと躓かないのか!!」(^^)
4人は、それぞれが映画監督の気分で可愛い俳優2人へ心の中で演技指導していました。
2人は、しっかりと寄り添い、境内の参道をゆっくりと歩いていると、前から2人が見慣れた人が表れました。
「ねえ、マヤ? どうして境内には人が入れないんだろう?」
「そうよね、入り口で皆締め出されていたわね?」
「でも。マヤの顔をみたら無条件で入れてくれたの何故かな?」
「さぁ〜〜〜」
アスカちゃんは、からかう様に話しかけました。
「おけましておめでとうございます。マヤせんせい。(にやり)」
まるで見せたくないモノを見つけられた子供の様にマヤさんは、隣にいる人を後ろに隠して、挨拶しました。
「あ、あ、明けましておめでとう。アスカちゃん、シンジくん。アナタ達も初詣?」
「はい、あけましておめでとうございます。マヤせんせい。」
アスカちゃんは、少し意地悪く質問しました。
「うん、マヤせんせいも?」
「え、えぇ」(−−;;;
「ねぇ、マヤせんせい?
うしろにかくしているひと、せんせいのこいびと?」
アスカちゃんが、マヤさんの後ろを覗くと、そこにはロン毛のお兄さんが居ました。
マヤさんは、諦めてしぶしぶと後ろの彼氏をアスカちゃん達に紹介しました。
「この人は、先生の学校の友人で青葉さんというのよ。
この子達は、私の受け持っているクラスの園児のアスカちゃんとシンジくん。」
「明けましておめでとう。君達、マヤのアルバイト先の園児かい?
俺、いや、お兄さんは、マヤの友達で青葉シゲルというんだ。ヨロシク!」
「あたしは、いかりアスカ。よろしくね。」
「ぼくは、いかりシンジです。」
青葉さんは驚いて尋ねました。
「えっ、君たちは姉弟かい? 似ていないけど」
アスカちゃんは、この質問にむっとしながら答えました。
「おにいちゃん、しつれいよ!
これでも あたしたちは、ふうふなのよ!!」凸(^^)
「えぇーーーーーーーーーーーっ!!!!」(@◇@)
青葉さんは驚いて腰を抜かしました。
(普通5歳の幼児に”姉弟かい?”と尋ねて誰も夫婦と回答するとは、思っていません。(^^;;)
アスカちゃんは、少し不機嫌にマヤさんに言いました。
「マヤせんせい。もうすこし、かれしをきたえるひつようがあるわね。
あたしなんか、これからしーちゃんとふうふみずいらずではつでーーとなんだから、じゃましないでね。」凸(^^)
「・・・・・ぐぅ」(−−;;;
まさしく、「ぐぅ」の音もでないマヤさんと腰を抜かした青葉さんをそこに置いたまま、アスカちゃんとシンジくんは、先ほどと同じく2人抱き合いながら歩き出しました。
「あーちゃん、だいじょうぶ?」
「うん、しーちゃんがまもってくれるから。」
「あたりまえだろ、ぼくたちはふうふなんだから。」(^^)
「うん! そうよね。」(^^)
そして、2人は本宮で仲良くお賽銭を投げてお参りしました。
『
ぼくのおひめさまにあわせてくれてありがとうございます』
『
あたしのおーじさまにあわせてくれてありがとうございます』
『
『あーちゃん(しーちゃん)とずぅ〜〜〜としあわせでいられますように』』
帰宅後、惣流家では、編集したメモリアルDVD第10巻を肴にお神酒で酒盛りが開かれていました。
題名は、
『〜おませな恋のメロディ10・初デートは神社での章〜』
でした。
FIN
後書きです。
第1話は5月末、それから....(回想編2話もありますが、)なんと10話まできました。<(_)>
よくぞここまでネタが続くものだと我ながら呆れてます。
今回は、初詣の神社を貸し切っての初デートでした。
羽織袴と振り袖で寄り添って歩く2人も前には、敵はいません。(^^)
アスカちゃんとシンジくんの愛の一時は、親でも邪魔できません。
しかし、ストーリーの展開とはいえ、8月に正月ネタを書くのは辛いです。
次は、定番の予定です。
11 小さな来賓 へ
このお話で「おませな恋のメロディ」シリーズもとうとう十作目です。
なしつぶもこんなに長い連載小説が投稿され続けるとは思ってもみませんでした。
まだこれで終わりじゃありません。
次回は定番とのこと,これは1月の話だからということは・・・
やはり「バンアレンタイ」
地球の赤道上空を取り囲んでいる放射能粒子の帯のことでしょうか?
違うって(^^;
素晴らしい小説を書いて下さったNASAさんにぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。
作者 NASA様へのメール/小説の感想はこちらへ
NASA
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