おませな恋のメロディ11

小さな来賓

Written NASA

 

 

年も明けたある日の事、ゲンドウさんにある来客が、ありました。

客の名前は
「切屡呂連津」といい、いでたちは白髪のオールバックに大きなサンバイザーと見るから危ないおじいさんでした。

 

「碇、久しぶりだな。」

「昨日、市の議会で会いましたよ議長。」

「ふっ、そうだったな。

 碇、話はそれではない。

 実は、お前の息子夫婦に頼みがあってな。」

「シンジに?」

「そうだ、来週の若者を祝う式典でアンケートをとったところ、貴様の息子夫婦が
『呼んでほしい来賓No.1』になったんだ。」

「.....議長。」

「何だ、碇」

「心中察します。」/_\

「.....ありがとう」(−−;;

 

ゲンドウさんは、切屡呂連津議長に同情しました。

何故なら、成人式の来賓に5歳の幼児のカップルを呼ぶとは、前代未聞の珍事です。

しかし、開かれた市政を目指す切屡呂連津としては、市民の声を無視出来ません。

きっと、『大人の常識』『開かれた市政』の間で苦悩したのでしょう。

普段は若々しい壮年と言われる切屡呂連津議長は、やつれて見えました。

 

ゲンドウさんは、時計を見上げて悩みました。

”もし、この時間に部屋に入ると、アスカちゃんは1週間機嫌が悪いな・・・・・”

ゲンドウさんもアスカちゃんと生活を始めて1ヶ月が過ぎ、段々と息子夫婦の生活パターンが解ってきました。

 

 

「アスカちゃんとシンジくんの週末の生活パターン」
ゲンドウメモ抜粋

 

  @起床(午前07:00)
    規則正しい生活が、お肌の荒れを防ぐのよ!!
    朝1番の夫婦のスキンシップよ!!

  A朝食(午前07:30)
    しーちゃんへの食事は、アタシの手料理よ!!
    三食妻の手料理こそ、夫婦円満の秘訣よ!!

  B洗濯(午前08:30)
    しーちゃんによる洗濯
    これからの時代は、夫婦分業よ!!

  C御勉強(午前10:00)
    やはりしーちゃんには、英才教育よ!!
    アタシの将来の為にも頑張るのよ!!

  D昼食(午前12:00)
    例え、ユイお母様でも、しーちゃんへの食事は作らせないわ!!

  E散歩&お昼寝(午前02:00)
    しーちゃんとの大事なスキンシップですもの
    しーちゃんに抱いてもらってのお昼寝よ!!

  F買い物(午前05:00)
    夕食の買い物も2人で行けば、デートよ!!
    もちろん、腕を組んでの買い物よ!!

  G夕食(午後07:00)
    夕食は、2人だけの食事よ!!
    2人で箸は1つだけよ。

  H入浴(午後08:00)
    お父様にも内緒よ
    だって、2人で一緒に入浴なんて知れたら...(ポッ!!)

  I就寝(午後09:00)
    お休みのキスをして...
    寝る時の抱き枕は、しーちゃんよ!!
    しーちゃんの抱き枕は、アタシよ!!

 

 

ゲンドウさんは、メモ帳と時計を見て「お昼寝の時間」に起こしたらどうなるかと悩みました。

ゲンドウさんの悩む顔を見て、議長は尋ねました。

「お前の息子夫婦の都合が悪いのか?」

「いえ、ちょっと時間が・・・・」

「時間?」

「いえ、何でもないです。」

ゲンドウさんは、新しいゲームソフトの出費を覚悟でユイさんに2人を呼びに行かせました。

「いいですね、アナタ。」

「問題ない・・・・・かな」/_\;;

 

そして5分後

アスカちゃんが、シンジくんを引き連れて怒鳴り込んできました。

 

「どぉ〜して!!

 あたしとしーちゃんのふうふのじかんをじゃまするの!!」

「すまん、アスカちゃん。/_\;;

 今日は、アスカちゃんとシンジに大切なお客様が来ているんだ。」

「へっ、おきゃくさま?」

 

アスカちゃんとシンジくんは、ようやく部屋の片隅で唖然とする切屡呂連津議長を確認しました。

そして、アスカちゃんは、
0.5秒余所行きモードに切り替わりました。

「いらっしゃいませ、おじさま。(えへっ)

 

議長は、噂に優るアスカちゃんにしり込みしながら挨拶しました。

「あ、ああ、こんにちわ。君があのアスカちゃんかい?」

「はい、そうです。」

「じゃあ、隣にいる男の子が....」

「はい、あたしのだんなさまのしーちゃんです。(ほら、しーちゃん)

シンジくんは、アスカちゃんに後押しされて挨拶しました。

「こんにちわ、いかりしんじです。」

「こんにちわ、シンジくん。」

 

切屡呂連津議長は、2人を見た第1印象で波乱の成人式を予測しました。(−−;;

そして、2人は、議長とゲンドウさんから先程の成人式の祝辞依頼を聞きました。

 

まぁ〜かせなさい!!凸(^^)

 これからは、わかもののじだいよ!!

 あたしが
れきしにのこるしゅくじをよんであげるわ!!」

 

アスカちゃんの返事に切屡呂連津議長は、波乱の成人式を確信しました。(−−;;;

 

「.....議長。」

「何だ、碇」

「心中察します。」/_\;;

「.....ありがとう」(−−;;

 

こうして、アスカちゃんとシンジくんの
早すぎる成人式が、決まりました。

 

 

「おませな恋のメロディ」補完委員会は、市の公式行事への進出が決まり大はりきりです。

撮影器材、フィルムも今までよりグレードアップした物を揃えました。

しかし、1つの問題が生じました。

 

今回の場所は、第3新東京市講堂での成人式

何時もの最前列は、成人の男性、女性が座るので確保できません。

一同は、悩みました。

「シンジの公式行事初デビューなのに....」
(・;)

「アスカのデビューなのに....」(・;)

      :

      :

 

ゲンドウさんは、第3新東京市講堂を設計図を見て、今回の全員の配置を決めました。

「私は、市長の横に特別席を設ける。」/_\

「惣流は、モニタールームで撮影のコントロール」

「キョウコさんは、スポットライトからの望遠撮影」

 

「アナタ、私は?」

「ユイは、
得意の若作りで参加者として最前列で2人を見守るんだ。」/_\

「任せて、アナタ。(ニヤリ)
(^−^)

惣流の2人は、ユイさんの学生時代のあだ名、『若作りのユイ』を思い出しました。(^^;;(^^;;

 

 

その頃、2人のスウィートルームでは、アスカちゃんがシンジくんに初舞台

ベッドに座り、しーちゃんの上に立ち、シンジくんを観衆役にして、練習していました。

 

「しーちゃん、いいこと。

 これは、あたしたちふうふのなかをせけんにしらしめる
ちゃんすよ!!」凸(^^)

「・・・・うん」(^^;;

「すぴーちは、あたしがするわ。

 だからしーちゃんは、あたしの
ぱふぉーまんすにきょうりょくしてね。」

「う、うん。(^^;;

 だけど、どんなぱふぉーまんす?」

あまぁ〜いぱふぉーまんすよ。

 あたしとしーちゃんがまいにちしているやつよ。

「あ、あれをやるの。」(^^;;

「そうよ、あれよ!

 だから、きょうから
まいにちとっくんよ。しーちゃん(はあと)

 

それから毎晩、2人のスウィートルームでは、夜を徹して
シンジくんの嬉しい悲鳴が聞こえました。

 

 

1月15日(成人の日)

 

成人式場には、アスカちゃんとシンジくんの顔なじみが2人いました。

1人は、式場のビールをグイグイ飲んでいる
(別性)葛城ミサト

もう1人は、金髪の若きマッドサイエンティスト赤木リツコでした。

 

「ミサト、そろそろ時間よ。ビール止めなさい。」

「平気よ、平気。

 リツコ!! 今日からは正々堂々と
大手を振ってお酒が飲めるのよ!!(ヒック)

「何よ、ミサト!!

 あなた、
中学生の頃から飲んでいたじゃない。

「へへへっ、

 それも成人式が過ぎれば
時効よ! 時効!!

「だからって、アナタ!!

 成人式場で、ビールを飲んでいるのは、ミサトくらいよ!!」

「いいの、いいの。

 今日の式の主役は、アタシ達よ!!

 主役のアタシがイイって言ってるんだから、イイのよ!!」

「ほら、ミサト。始まるわよ。」

          :

          :

 

成人式は、市長の挨拶、お偉い来賓の挨拶と進んでいき、アスカちゃんとシンジくんの挨拶の番になりました。

 

「では、今回の
特別来賓の碇・シンジくんと婚約者のアスカちゃんです。

 

アスカちゃんとシンジくんは、舞台の袖から飛び出してきました。

勿論、MCのメインは、アスカちゃんです。

 

「みんなぁ〜〜〜!! げんきぃ〜〜〜!!」

 

 (ガタァーーーーン)”ミサト、はしたないわよ。”

 
うぉ〜〜〜〜〜〜!!

 

「きょうはおめでとぉ〜〜〜!!」

 

 
うぉ〜〜〜〜〜〜!!

 

アスカちゃんは、ミサトさんを指差して

「みんな、おさけは、ほどほどにねっ♪ あんなふうにアルちゅうになっちゃだめよぉ♪」

 

 (ぶぅーーーーーーっ!!)”ミサト、無様ね”

 
うぉ〜〜〜〜〜〜!!

 

アスカちゃんは、シンジくんを抱きしめて

「それから、みんなぁ〜!! はやくお〜じさま、おひめさまをみつけるのよ!!」

 

 
うぉ〜〜〜〜〜〜!!

 

「あたしたちみたいに、ねぇ〜しーちゃん」

アスカちゃんの合図で、シンジくんは打ち合せ通りアスカちゃんを抱きしめてでぃ〜ぷキスのパフォーマンスをしました。

 

 
うぉ〜〜〜〜〜〜!! どん!! どん!! ・・・・・・・

 

こうして、アスカちゃんの祝辞は、第3新東京市の成人式の伝説になりました。

 

 

第3新東京市講堂では、編集したメモリアルDVD第11巻が公開されていました。

題名は、

『〜おませな恋のメロディ11・小さな来賓の章〜』

                  でした。

 

FIN

 

後書きです。

今回は、なしつぶさんの期待に反して成人式編です。

段々とアスカちゃんとシンジくんは、アイドルになってきてます。(^^;;

こんな、成人式があったら・・・・こわいですね。

では、また



12 戦闘VDへ



 NASAさん見事に前話の後書きからのなしつぶの予想を裏切ってくれましたね,

それにしても・・・なんなんだこのノリは(^^;;;

これじゃすっかりアイドルコンサートじゃないですか
まあこの二人がアイドルみたいにかわいいというのは分かるけど・・・。

 だけど来賓の祝辞がこんなのだったら退屈しませんね,ふつう呼ばれるのはのは人じゃなくて名前,肩書ですからね。
こんな成人式なら楽しいだろうけど,果たしてこの成人式の参加者達は大人になれたのだろうか?

素晴らしい小説を書いて下さったNASAさんにぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。


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