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ここは、毎度お馴染みの第3新東京市 季節は、2月 女の子が楽しみにしているバレンタインデーの数日前です。 何時もなら、シンジくんと遊んでいるアスカちゃんが、実家である惣流家に訪れて、キョウコさんに幼稚園で聞いた”ばれんたいんでぃ”の意味を尋ねました。 「ママ、きょうね。 あたし、ようちえんのおともだちからへんなこときいたの。」 「変な事?」 「あのね、みんなが”ばれんたいんでぇ”はどうするのってきくの。」 「あぁ〜、バレンタインデーね。 そうか、アスカは、初めてかぁ?」 「ねぇ、ママ。 その”ばれんたいんでぇ”ってなんなの?」 「いいこと、アスカ。 バレンタインデーというのはね。 1年に1度だけ、女の子から男の子へ、チョコレートと供に告白する日なの。」 「へえぇ〜〜、なんだそんなひなの。 ならあたしには、かんけいないわ。 だって、もうしーちゃんにこくはくしているもん。」 アスカちゃんは、余裕たっぷりに紅茶をすすりました。 キョウコさんは、両手を広げて呆れました。 「いいこと、アスカ。 この日は、片思いの女の子も告白していい日なのよ。」 アスカちゃんは、ショックでカップを落としてました。 「えぇ〜! ママほんとう?」 「そう、だからアスカは、この日1日はシンジくんから目を離しちゃいけないのよ。 せっかく、カッコ良くなったシンジくんを他の女の子に取られてもいいの?」 「・・・・いや、いやぁーーーーー!! ぜぇ〜ったいにいやぁーーーーー!! しーちゃんは、あたしだけのものだもん!!あたしのおうじさまだもん!!」 「そうでしょ、アスカ。 ママ達も応援するから、アスカはしっかりシンジくんを掴まえておきなさい。」 「うん、ママ。 ママたちもおうえんしてくれるのね。」 アスカちゃんは、キョウコさんに泣きつきました。 「そうよ、頑張りなさいアスカ。」 「おませな恋のメロディ」補完委員会では、急遽アスカちゃん支援態勢(シンジくん隔離態勢)が立案されました。 「もし、何もせず手をこまねいていると、シンジくんが何処かの馬の骨に攫われます。 そうすると、私達4人のこれまでの苦労は水の泡です。 何か、対策を打たないといけません。」 「そうだ、碇!! ここで、シンジくんがアスカと別れると我々の老後計画が、根本から狂うぞ!!」 「ふっ、問題ない。既に手は打ってある。」 「どんな手ですか。アナタ?」 「既に研究所の赤木ナオコ博士にカカオ探知器を作らせてある。」 「「「カ、カカオ探知器!?」」」 「これでシンジの半径100mを常に探索して、シンジに近寄る不審人物はアスカちゃんにリークして排除させる。」 「「「おぉ〜、完璧だ!!」」」 「当日が楽しみだな。(ニヤリ)」/_\ こうして、バレンタインデーには、シンジくんへの鉄壁のガードが展開される事になりました。 その頃、2人のスウィートルームでは アスカちゃんが、念には念を押すようにシンジくんに甘えていました。 (だきだき)「しーちゃん。(はあと)」 「どうしたの、あーちゃん。」 「あたしたち、ふうふでしょ。 だから、しーちゃんにあまえているの。」 「・・・・うん」 アスカちゃんは、シンジくんの返事が詰まったので、 「しーちゃん? あたしにあまえられるの。・・・・いや?」 アスカちゃんは、拗ねる様にクッションを抱えていじける真似をしました。 勿論、徹底的にアスカちゃんの可愛さ(恐さ)を刷り込まれて(調教されて)いるシンジくんに拒否する考えはありませんでした。 即座、アスカちゃんを後ろから抱きしめて囁きました。 「ごめんね、あーちゃん。 あーちゃんにつらいおもいさせて。 ぼくは、あーちゃんがだいすきだよ。 ぼくは、いつもあーちゃんにあまえられてほしいよ。」 アスカちゃんは、シンジくんの優しい言葉に感動して、振り向きざまシンジくんを抱き着いて押し倒しました。 「しーちゃん! しーちゃん! だぁ〜いすき、あたしもいつもしーちゃんあまえていたいの。」 そして、アスカちゃんは、シンジくんのお約束のキスをしてから何時までもシンジくんの胸の上で抱き着いていました。 (注意)アスカちゃんが拗ねる箇所以外は、毎日の日課ですのでアシカラズ。 アスカちゃんは、バレンタインデー当日までシンジくんに愛の言葉を100回/日言わせました。 バレンタインデー当日 アスカちゃんは、前日ゲンドウさんに渡された最新式イヤホンとお手製のチョコレート50個+αの装備を装着して、洗面所で気合を入れました。 ”いくわよ、アスカ!!” アスカちゃんはダッシュで朝食を食べているシンジくんを掴まえると引きずる様に幼稚園に出かけました。 「あ、あーちゃん、まだたべているのに・・・・・」(・;) 「いいの、あとであさごはんのかわりにいいものあげるから。」凸(^^) その2人をゲンドウさんとユイさんは、ワクワクしながら見送りました。 「アスカちゃん、シンジを頼んだぞ!!」 「アスカちゃん、程々にね。」 「はい、おとうさま、おかあさま!!」(*^^*) アスカちゃんは、外に出るとシンジくんの左腕にしがみつき何時もの様に2人仲良く歩きました。 シンジくんは、アスカちゃんと仲良く、何時もと同じく笑顔で歩きました。 しかし、アスカちゃんは、何時もと違い左耳にイヤホンを付けて、時々シンジくんに分からない様に周囲を警戒しながら歩きました。 ある街角にさしかかった処で、アスカちゃんのイヤホンにキョウコさんからの無線が入りました。 「アスカ、前方20mに障害物があるわ、気をつけてね。」 ”はい、ママ!!” アスカちゃんは、心の中で返事をして、『シンジくんガード作戦α』を実行しました。 @アスカちゃんが、1粒のチョコレートを口に含む。 A目標5mまで近づく。 Bシンジくんの顔を押さえつける。 C目標に良く見える様に口移しでチョコレートを食べさせる。 D目標に聞こえる様に大袈裟にシンジくんに甘える。 アスカちゃんは、濃厚な口移しの余韻に浸りながらシンジくんに尋ねました。 「しーちゃん、どう? アタシのばれんたいんでぇのぷれぜんとは?」 「・・・・うん、あーちゃんのあじがする。」(*・・*) 「・・・・あたしもしーちゃんのあじがする。(*・・*) ・・・・おいしい?」 「うん! だって、あーちゃんのあじだもん。」(*^^*) 「・・・・ありがとう。あたしもしーちゃんのあじ、おいしいわ。」(*・・*) 街角で待ち構えていた、シンジくん達と同じ歳の女の子は、他人の入れない雰囲気に負けてシンジくんにチョコレートを渡せませんでした。(^^;;; ”さすが、我が娘ね。よくやったわ。” 電柱の影からキョウコさんは、『巨人の星のアキコさん』の如く涙を流してアスカちゃんを見守っていました。 「ねぇ、あーちゃん? これだけ?」 シンジくんは、1粒では足りなくて、アスカちゃんにおかわりを強請りましたが、アスカちゃんはシンジくんのおデコをはじくと言いました。 「だぁ〜め、あとであげるからがまんしなさい!!」凸(^^) 本日は天下のバレンタインデーです。アスカちゃんの目論み通り、 街中には、シンジくん宛て以外のチョコレートもたくさん氾濫していました。 第3新東京市が誇るマッドサイエンティストDrナオコでもシンジ宛てのチョコレートとそれ以外のチョコレートを判別する事は出来ませんでした。 その為、シンジ(アスカ)をガードするカカオ探知器は、近寄るモノを逐一反応しました。 そして、その度にアスカちゃんは、『シンジくんガード作戦α』を強行しました。 横断歩道の信号待ちで、口移し・・・・ 歩道で向こうから女子学生が歩いて来ても、口移し・・・・ コンビニの搬入車が通っても、口移し・・・・ 通り道の学校の前でも、口移し・・・・ アスカちゃんは、幼稚園に着くまでに都合20回『シンジくんガード作戦α』を実施しました。(^^;; 注意:第3新東京警察署の調べによると、 この日の午前中に交通事故が普段の2倍になったと記録されました。(^^;; シンジくんは、幼稚園に着く頃には、チョコレートとアスカちゃんのキスで満腹になりました。 「しーちゃん、おかわり・・・・ほしい?」凸(^^) 「う、ううん、もうむねいっぱい。」(^^;;; そして、幼稚園に着き、教室に入ると、アスカちゃんの予想を遥かに越えた数の女の子達が、シンジくんにチョコレートをあげようと待ち構えていました。 アスカちゃんが、ガードするヒマを与えず、女の子達はシンジくんとアスカちゃんを取り囲みました。 「いかりくん、もらって」 「しんじくん、もらって」 「いかりくん、あげる」 : : シンジくんの目の前には、無数の市販のチョコレートが差し出されました。 何時もなら、優しいシンジくんは喜んで受け取りますが、 今日のシンジくんは、アスカちゃんの甘いチョコとキスを胸焼けする程食べさせられた後なので、この羨ましい状態に対して拒絶反応を示しました。 「ありがとう、みんな。 でも、ぼくチョコ・・・・もうたべれないんだ。 だから、もらえないよ。」 そして、皆が躊躇った瞬間を狙って、アスカちゃんが、『シンジくんガード作戦β』を強行しました。 @少し、溶けたパラソルチョコレートを口紅替わりに自分の唇に塗る。 Aシンジくんを抱きしめる。 B唇のチョコをシンジくんの口に押し付ける。 Cそのままの態勢で数分間ホールド Dシンジくんに毎日練習させたセリフを言わせる。 Eシンジくんに抱き着き、シンジくんに見えない様に周りを勝ち誇った目で見回し、シンジくんが誰のモノか判らせる。 @少し、溶けたパラソルチョコレートを口紅替わりに自分の唇に塗る。 「いくわよ、あすか!!」 アスカちゃんはポケットからパラソルチョコレートを取り出すと0.1秒の早技で唇に塗りました。 Aシンジくんを抱きしめる。 皆のチョコレートを嫌がる隣のシンジくんを逃げない様に抱きしめて、囁きました。 「しーちゃん、ふたりのなかをみせつけましょう。」 「・・・うん。」 B唇のチョコをシンジくんの口に押し付ける。 「しーちゃん、これがあたしからのほんとうのばれんたいんでぇのぷれぜんとよ。」 アスカちゃんは、そう囁くとチョコをぬった唇をシンジくんの唇に合せました。 Cそのままの態勢で数分間ホールド ”あ、あ、あーちゃん・・・・・・” ”にげちゃだめ、しーちゃん。あたしのくちびるを舐めるのよ。” ”・・・・・う、うん” Dシンジくんに毎日練習させたセリフを言わせる。 アスカちゃんは、唇をそっと離して潤んだ瞳でシンジくんに囁きました。 「あたし、いつもしーちゃんにあまえていたいの。・・・・・だめ?」 (勿論、少し拗ねる仕種もつけて) このアスカちゃんの仕種とセリフでシンジくんは、条件反射で叫びました。 「ぼくは、あーちゃんがだいすきだよ。 ぼくは、いつもあーちゃんにあまえられてほしいよ。」 Eシンジくんに抱き着き、シンジくんに見えない様に周りを勝ち誇った目で見回し、シンジくんが誰のモノか判らせる。 アスカちゃんは、シンジくんの言葉に(条件反射的?)感無量になり、泣きながら抱き着きました。 「ありがとう、しーちゃん!! あたしもだいすき!!」 そして、計画通り、周囲を見回しましたが、先ほど取り囲んだ女の子は2人のパフォーマンスに呆れて(諦めて)退散していました。 これを監視カメラで見ていたゲンドウさんと惣流さんは、満足げに微笑みました。 「計画通りだな、碇。」 「ああ、そうだな。」 「碇、お前はサクラまで雇って、もしシンジくんが受け取っていたらどうするつもりだったんだ。」 「ふっ、惣流、甘いな。 絶対にアスカちゃんが、阻止する筋書きだ。」 「まさか、サクラは、お前とアスカの計画だったのか!!」 「・・・・・(ニヤリ)」/_\ そして、幼稚園でのアスカちゃんからシンジくんへの口移し、チョコの口紅のキスは、数十回に及びました。(^^;; 幼稚園が終わる時間 サクラに先導されて、シンジくんにチョコレートを渡す事が出来なかった園児達が、屍として転がっていました。 この後、2年間(アスカちゃんとシンジくんが卒園するまで)幼稚園へのチョコレートの持ち込みは禁止になりました。(^^;; 夕方 アスカちゃんとシンジくんは、近所の公園へデートに来ていました。 2人は、ベンチで仲良く並んで座って話していました。 「しーちゃん、ばれんたいんでぃのチョコレートはおいしかった。」 「うん、だって・・・・・あーちゃんがきすでたべさせてくれたから。」(*^^*) 「・・・・・ばか、・・・・・ありがとう」(*・・*) 「・・・・・」 「・・・・・」 「ねえ、あーちゃん?」 「なに、しーちゃん?」 「あしたもたべさせてくれる?」 「なにえんりょしているのよ、あたしたちはふうふでしょ!! しーちゃんがたべたいなら、まいにちたべさせてあげるわ。」 「ありがとう、あーちゃん。」 「でもあしたからは、あたしにもたべさせてね。」 「うん。」 「・・・・・じゃあ、やくそくのきすして。」 「うん。」 ・・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 「・・・・・しーちゃんのきす、チョコレートのあじがする。」 「あーちゃんのきすも、チョコレートのあじがするよ。」 この日から2人のチョコレートの食べ方は、口移しで相手に食べさせる様になりました。 第3新東京市立第壱幼稚園の秘密モニタールームでは、編集したメモリアルDVD第12巻が公開されていました。 題名は、 でした。 |
果たして国会は交通安全とバレンタインデーによる経済効果,どちらをとるでしょうかね(^^)
戦闘バレンタインデー,このおませな夫婦にはバレンタインデーは必要ないかとも思っていましたが
戦闘態勢で迎えることになるとは。
それにしてもアスカちゃんの『シンジくんガード作戦α・β』敵にとっても味方にとっても効きますね(^^)
素晴らしい小説を書いて下さったNASAさんにぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。