おませな恋のメロディ16

おませな新婚旅行2

Written NASA



第3新東京発ベルリン行の飛行機の中です。

アスカちゃんとシンジくんは、駆け足で飛行機に乗り込みました。

「しーちゃん、おそぉ〜〜い!!
(はあはあ)あーちゃんが、はやすぎるんだよ。」
「だって、しーちゃん!! いそがないとひこうきでちゃうでしょ!!

2人は、飛行機の搭乗口で何時もの様に喧嘩を始めました。
それを聞いていたスチュワーデスのお姉さんは、くすくすと笑ってアスカちゃんに教えてあげました。

「お嬢ちゃん、飛行機はね。
 搭乗手続きをしたお客様が全員乗らないと出発できないのよ。」

折角、シンジくんに飛行機の事を教えているのに、簡単にぼろが出て恥ずかしいアスカちゃんは、真っ赤な顔でスチュワーデスのお姉さんに言い返しました。

「しってるわよ、あたしは2かいめなんだから・・・・・
 これは、しーちゃんがどこまでしっているかためしたのよ!!
 それより、あたしたちのせきはどこ!?」


スチュワーデスのお姉さんは、シンジくんから搭乗券を受け取り、驚きました。
何しろ、幼児2人だけだったのですから・・・・・
((^^;;普通は、そんなことありません!!)
スチュワーデスのお姉さんは、まじまじとアスカちゃんを見ると、アスカちゃんは得意顔で言いました。

えへん!!
 あたしたち、しんこんりょこうなの
 せきはどこ?」


スチュワーデスのお姉さんは、追い討ちの言葉に気を失いそうになりました。

”この子達、何者なの!?
 どう見ても、5,6歳よ。
 たった2人で海外旅行それも・・・・・・  
えぇ〜〜!! し、し、新婚旅行ですって!!
 私でさえ、まだ独り者なのよぉ〜〜〜〜〜!!”


アスカちゃんとシンジくんは、大人のこの反応に慣れており、顔を見合わせてニヤリと笑うと悪戯を込めて言いました。

「ぼく(あたし)たち、ふうふなんです!!

スチュワーデスのお姉さんは、真っ白に燃え尽きてその場にへたり込みました。
そして、その上司であるチーフパーサーが、丁重に話し始めました。

「いらっしゃい、お坊ちゃん、お嬢ちゃん。」

1分後(^^;;;

「あーちゃん、あいしているよ。」
「しーちゃん、アタシもよ。」

「Oh〜〜〜、My〜〜〜〜、God〜〜〜〜!!」(@◇@)

チーフパーサーは、搭乗口の壁に頭を打ち付けて先ほどのスチュワーデスのお姉さんの横に倒れました。
そして、次々とスチュワーデス、パーサーが表れましたが、全員が燃え尽きるまで、搭乗口での大事件は続きました。

搭乗口に横たわる屍の山を見て、アスカちゃんはシンジくんと腕を組んで言いました。

「みんな、きょういくがなってないわ!!」
    凸(^−^)  (^−^)
          ><     >

そして、ゲンドウさんから詳しい事を聞いた交代客室乗務員が来るまで飛行機は、出発できませんでした。
後に新日本航空では、この事件を『チャイルド・インパクト』として後々まで語り次がれました。(^^;;

ようやく、自分たちの座席に案内されたアスカちゃんとシンジくんは、広々とした座席にご機嫌になりました。

なぜなら、ゲンドウさんが用意した座席は、ジャンボ旅客機のエクゼティプシートでした。
勿論、他のエクゼティプシートは、ゲンドウさんの配下の保安職員で貸し切られてました。
そして、「おませな恋のメロディ」補完委員会の面々は、2階席のファーストクラスを貸し切って監視モニターから搭乗口の顛末の一部始終を見ていました。

ゲンドウさんは、アスカちゃんとシンジくんの悪戯に満足でした。

「・・・・ふっ、計画通りだ」/_\

しかし、他の3人は、頭に大きな汗を付けて悩みました。

「「「もしかして、世界の交通網が麻痺するのでは!?」」」(^^;;(^^;;(^^;;

そして、3人の心配の通り、飛行機は1時間遅れで出発しました。



飛行機が飛び立ってからも、飛行機の中ではトラブルが続出しました。

まず、アッパークラス共通の最初のサービスである、ドリンクサービスで・・・・・
スチュワーデスのお姉さんは、独り独りにドリンクをサービスしたのですが、アスカちゃんはクレームを付けました。

 ピンポ〜〜ン!!(呼び出し音)

「はい、お客様ご用でしょうか?」

アスカちゃんは、1つのグラスを差し出して言いました。

「どーして、アタシとしーちゃんがべつべつののみものなのよ!!

「はい!?」(^^;;

アスカちゃんは、グラスからストローを取ると言いました。

「アタシとしーちゃんは、いつも1つのジュースを2つのストローでのむの!!凸(^^)

「・・・・」(−−;;

スチュワーデスのお姉さんは、呆れ顔で渡されたグラスを持って帰りました。


そして、1回目の機内食の時間

スチュワーデスのお姉さんは、何時も通りに丁寧に独り独りにオーダーを聞きに来ました。

「『ビーフ』『チキン』『フィッシュ』『ベジタリアン』のどれにしますか?」

アスカちゃんは、素直に『びーふ』と答えました。
しかし、シンジくんは、首を横に振って答えません。
スチュワーデスのお姉さんは、具合が悪いのか尋ねました。

「お客さま、具合でも悪いのですか?」

「・・・・・みんな、きらい」

今度は、アスカちゃんが心配そうに聞きました。

「しーちゃん、ぐあいでもわるいの?」

シンジくんは、恥ずかしそうにアスカちゃんに耳打ちしました。

「だって、どれもあーちゃんがつくったりょうりよりおいしくなさそうなんだもん。」

アスカちゃんは、シンジくんの額を軽く弾いて言いました。

「すききらいいったらだめでしょ、しーちゃん!
「・・・・でも。」

「あとで、しーちゃんのためにおいしいものつくってあげるから・・・・ねっ!
「うん!!」

シンジくんは、アスカちゃんとの約束に機嫌を直しました。
そのやり取りを横で聞いていたスチュワーデスのお姉さんは、怒鳴りたい気持ちをぐっと堪えて言いました。

「あのぉ・・・・・お客様、そろそろいいでしょうか?」(−−;;

アスカちゃんは呆れ顔で言いました。

「あんた、まだいたの!?」
「しかたないよ、あーちゃん」

「だって、しーちゃん。
 あのおばさん!!、アタシたちのあいのかいわをぬすみぎきしたのよ!!」

「あーちゃん、あのひともしごとなんだからさ」

スチュワーデスのお姉さんは、アスカちゃんの”おばさん”の一言で怒る寸前まできましたが、ぐっと堪えて言いました。

「『ビーフ』『チキン』『フィッシュ』『ベジタリアン』のどれにしますか?」

「う〜〜ん、あーちゃんとおなじ『びーふ』かな・・・」

「だめ、しーちゃん!!」

アスカちゃんは、シンジくんのオーダーを遮りました。

「どうして、あーちゃん?」

アスカちゃんは、少し恥ずかしそうに言いました。

「だって、アタシが『びーふ』でしょ・・・・」

シンジくんは、アスカちゃんの意図が分かり、アスカちゃんに尋ねました。

「あーちゃんは、ほかになにがたべたいの?」

『ふぃっしゅ!!』

シンジくんは、スチュワーデスのお姉さんに向かって言いました。

「じゃあ、ぼくは『ふぃっしゅ』をおねがいします。」

スチュワーデスのお姉さんは、頭に大きな汗をつけて呆れ顔で言いました。

「はい、『ビーフ』と『フィッシュ』ですね。」

そして、ギャレーに戻ったスチュワーデスのお姉さんは、同僚に訴えました。

「お願い、誰か変わって!!」(TT)

しかし、飛行機に搭乗している乗務員全員が、『おませなカップル』の破壊力を知っているので誰もが首を横に振るだけでした。

食事の配膳では、先ほどのスチュワーデスのお姉さんが、きわめて事務的に食事を置いて、立ち去ろうとしました。
しかし、ここで簡単に終わらせないのが、常道です!!
アスカちゃんは、スチュワーデスのお姉さんにニヤリと笑いながら言いました。

「しょくごにオレンジジュースおねがいね。
 もちろん、ストローは2つよ!!


それから、アスカちゃんとシンジくんは、肘掛けから出されたテーブルに乗せられたお盆の1つを2人の間の肘掛けの上の置き、2人とも椅子の上で正座して向き合いました。
アスカちゃんは、にこやかに言いました。

「まずはアタシが、しーちゃんにたべさせてあげるわ!!」
「うん!!」

「じゃあ、おにくからね。あ〜〜ん」
「あ〜〜ん、パクッ!」(^◇^)(もぐもぐ)

「しーちゃん、どお?」
「うん、あーちゃんがたべさせてくれるからおいしいよ!!」

「じゃあ、しーちゃん、たべさせて」
「うん、あーちゃん、あ〜〜ん」
「あ〜〜ん、パクッ!」(^◇^)(もぐもぐ)

「あーちゃん、どお?」
「うん、しーちゃんがたべさせてくれるんだもん、おいしいにきまっているわ!!」

      :
      :

こうして、2人の何時もの食事光景が繰り返されました。
勿論、食後のドリンクサービスを注文されたスチュワーデスのお姉さんは、遠目ながらも、2人の食事を見せ付けられるハメになりました。
そして、スチュワーデスのお姉さんは、涙目で独り言を繰り返しました。

「お願い、誰か変わってよぉ〜〜〜〜〜!!」(TT)


そして、2人は食後に座席に設置されているTVゲームで1時間程遊んで・・・・・
アスカちゃんが欠伸をしながら言いました。
「・・・・しーちゃん、そろそろねましょ?」
「・・・・そうだね、あーちゃん」

そして、アスカちゃんとシンジくんは、座席をリクライニングして寝ました。

”やれやれ、どんなにおませでも子供ね・・・・”

と、スチュワーデスのお姉さんは、毛布を掛けに行こうとしますと、
アスカちゃんが「むくっ!」と起き上がり、隣のシンジくんの座席に移りました。

(ゆさ)(ゆさ)「しーちゃん、しーちゃん」

「・・・・どうしたの、あーちゃん?」

シンジくんが、眠そうな目で尋ねますと、アスカちゃんは指を咥えて言いました。

「アタシ、まくらがかわるととねむれないの・・・・」

シンジくんは、そっとアスカちゃんの頭を自分の腕に寝かせました。

「はい、あーちゃん。」
「うん!!」

アスカちゃんは、返事をしましたが、まだ何か物足りない顔でシンジくんを眺めています。

じぃ−−−−−−っ

シンジくんは、アスカちゃんのオネダリの視線を感じて、アスカちゃんに尋ねました。

「どうしたの、あーちゃん?」

アスカちゃんは、涙目で言いました。

「・・・・いつもの、おやすみのキィスゥ〜

シンジくんは、アスカちゃんにそっと囁いて、キスをしました。

「ゴメンね、あーちゃん。(ちゅっ!)

アスカちゃんは、何時ものシンジくんのキスを貰い笑顔で応えました。

「うん、ゆるしてあげる。」

こうして、2人は幸せそうに寄り添って眠りました。

そして、この2人のおやすみの会話を聞いたスチュワーデスのお姉さんは、出るに出られず固まってしまいました。

”・・・・ま、負けたわ”(TT)


この一部始終を見ていた、ユイさんとキョウコさんは、2人が寝込んでいる機会にアスカちゃんとシンジくんの顔を覗きに行きました。
座席を覗くと、リクライニングさせたシンジの座席に寄り添う様にアスカちゃんとシンジくんが寝ていました。

「・・・・・あーちゃん」
「・・・・なぁ〜に、しーちゃん」
「・・・・・だいすき」
「・・・・・アタシもだいすきよ」

ユイさんとキョウコさんは、2人の寝言を聞き、微笑みました。

「まったく、賑やかな新婚旅行ね。」

「寝ても覚めても、仲がいいのね。」

そして、ユイさんとキョウコさんは、2人が寒がらないように毛布をかけながら、囁きました。

「シンジ頑張るのよ、お姫様を守のは王子様の役目よ。」

「アスカ、あんまり王子様を苛めちゃ駄目よ。」


この光景を撮影しているファーストクラスのDVDデッキのメディアには、
『〜おませな恋のメロディ16・おませな新婚旅行の2章〜』

と書いてありました。


FIN



後書きです。

前回の続き、新婚旅行ネタです。
飛行機の乗客では、普通は幼児2名はありませんね。特に海外便では!!
そこで、思い付いたのが、『チャイルド・インパクト』です。
やはり、5歳児2人で「「あたしたち、しんこんりょこうよ!!」」と言われれば、普通は驚きますね。
さすがにマヤさん、ミサトさんクラスの免疫がないと、この2人には勝てません。
2人は、何処に行っても無敵です!!
次は、ドイツ到着からです。

では、また次回をお楽しみに!!


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感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。
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