おませな恋のメロディ17

おませな新婚旅行3

Written NASA



第3新東京発ベルリン行、新日本航空の飛行機の中

アスカちゃんとシンジくんは、2人抱き合って寝て、2度めの機内食を食べて、いよいよドイツと心ワクワクさせていました。

「あーちゃん?」
「なぁ〜に、しーちゃん?」
「もうすぐ、ドイツだね。」
「うん!
 アタシのすんでいたくにだよ。
 アタシのだい2のこきょうだよ!!」

「じゃあ、だい1のこきょうは?」
「もちろん、にほんよ!!
 だって、しーちゃんとあえて、しーちゃんといっしょにくらしているところですもの。」


2人は、こんな会話をしながら、配られた入国カードに記入しました。
勿論、シンジくんには、ドイツ語、英語が分かりません。
アスカちゃんのうる覚えのドイツ語で記入項目を埋めていきました。

『ファーストネーム』「ここは何?」「いかりってかくのよ!!」
『ミドルネーム』「ここは?」「しんじよ!!」
『ファミリーネーム』「ここは?」「ラングレーよ!!」

こうして、シンジくんの新しい名前は、アスカちゃんにより、「碇・シンジ・ラングレー」と銘々されました。(^^;;

『***(性別)』「ここは?」
(ぽっ!)あ、あ、アタシたちは、ふうふだけどまだよ!!(*・・*)
      これは、おとなになるまでまってね。」

「・・・・(ぽっ!)うん」(*・・*)
「・・・・はやく、できるようになりたいね。」
「・・・・うん」

アスカちゃんは、性別に書いてある単語を大きく誤解したようです。
アスカちゃんは、シンジくんに真っ赤になって力説しますと、シンジくんもアスカちゃんの意図が分かり誤解してしまいました。
2人は、顔を真っ赤にしながら、項目に『キスまで』と記入しました。

2人は入国カードを、アスカちゃんの迷通訳により、なんとか(全部平仮名で)埋めました。

2人が、しっく八苦して入国カードを書くと、スチュワーデスのお姉さんが、忘れていた機内販売のカタログを配ってきました。
勿論、EVASSで共通のアスカちゃんの癖の衝動買いは、ここでも発生しました。
アスカちゃんは、配られたカタログを見て、心躍らせました。

  ”ひこうきのなかのげんていはんばい!!”
  ”このハンドバッグ、あのスカーフ・・・・”


アスカちゃんは、居ても立ってもいられず、スチュワーデスのお姉さんを呼び付けようとしましたが、横に座っているシンジくんの心配そうな横顔が、目に入りました。
アスカちゃんは、シンジくんの顔をみて、空港でのユイさんの言葉を思い出しました。

  ”無駄遣いは、駄目よ!!”
  ”はい、ユイママ!!”


アスカちゃんは、渋々と衝動買いを諦めました。
そして、カタログを何気なしにめくると、ある1つ商品に目が止まりました。
それは、赤と青の子供用ペアウォッチでした。

アスカちゃんは、お出かけ用の洋服でその腕時計をしているアスカちゃんとシンジくんを思い浮かべて・・・・
アスカちゃんは、即座にシンジくんにお強請りしました。

まず、シンジくんの胸に抱き着いて・・・・
少し潤んだ瞳でアスカちゃんはシンジくんを見上げました。

「アタシ・・・・このとけい、ほしいの。
 アタシ、しーちゃんとぺあうぉっちしたいの。」


シンジくんも、愛妻!のアスカちゃんに涙目でお強請りされては「No!!」とは、言えません。
シンジくんもアスカちゃんとのペアウォッチが気に入りました。

シンジくんは、顔を崩して、承諾しました。

「うん、いいよ。ただしこれだけだよ。(^〜^)
 かわいいおくさんのおねがいだもんね。」

「ありがとう、しーちゃん!!(ちゅっ!)

アスカちゃんは、お礼のキスをしてから、元気いっぱいに立ち上がり、スチュワーデスのお姉さんを呼び付けました。

「きないはんばいかうわよ!!」

スチュワーデスのお姉さんが、渋々とやってくるとアスカちゃんは、カタログを広げて子供用ペアウォッチを指して言いました。

「このとけい、あかあおを1コずつちょうだい!!」

「はい、畏まりました。」

「あっ! それからとけいはつつまないでね。
 これから、アタシとしーちゃんがするんだから!!


「・・・・はい、畏まりました。」(−−;;



それを見ていた2階席のゲンドウさんは、ある妙案を思い付きました。

「ちゃぁ〜〜んす(にやり)/_\

ゲンドウさんの突然の言葉に一同は、さぁ〜〜と引きました。(^^;;

「あなた、起きてますか?」
「碇さん、熱があるんですか?」
「碇、気は確かか?」

ゲンドウさんは、一同の心配を他所にアスカちゃんから注文を受けたスチュワーデスをインターホンで呼び付けました。

「速く来い!!」

スチュワーデスのお姉さんは、尋ねる間なく切られたインターホンに渋々と2階席にやってきました。

「はい、何でしょうか?」

ゲンドウさんは、あらかじめ用意していたペアウォッチをスチュワーデスのお姉さんに渡して言いました。

「この時計をあの子達にあげなさい!!」

「この時計をですか?」

「そうだ!!」

「でも・・・・」

「質問は許さん!!」

「はい!?」

「この時計を航空会社のプレゼントで渡したまえ。」

「・・・・はい。」

ゲンドウさんの他のメンバーは、ゲンドウさんの素早い行動に唖然としました。
そして、ゲンドウさんは、得意げに渡した時計の仕掛けを話しました。

「あの時計は、今までより高性能マイクと発信機が仕込んである。」

  「「「!?」」」

「これから先、2人は見知らぬ土地で何があるか分からないからな。」

  「「「!?」」」

一同は、ゲンドウさんのケアに感動しました。



1階席に戻ったスチュワーデスのお姉さんは、納得いかない顔でアスカちゃんの席に行きプレゼントを渡しました。
渡されたアスカちゃんは、青い腕時計をシンジくんの左腕に着けてから、シンジくんに赤い腕時計を渡しました。

「はい、しーちゃん。
 アタシのとけいは、しーちゃんがつけてね。」

「うん!!」

シンジくんも嬉しそうにアスカちゃんに赤い腕時計を着けました。

「どお、しーちゃん? にあうかしら?」
「うん、あーちゃんのぴったりだよ!!」
「ありがとう、しーちゃんもおにあいよ。
 ・・・・・それにアタシたちぺあうぉっちだしね。」(*・・*)

「・・・・うん」(*・・*)

渡してから僅か10秒で発生した2人の世界に巻き込まれたスチュワーデスのお姉さんは、

  ”もう、私を許して!!”(TT)

と、心の中で血の涙を流しながら撤退しようとしましたが、アスカちゃんはスチュワーデスのお姉さんの腕を掴まえて引き止めました。

「ねぇ、おねえちゃん? にあうかしら?」レ(^^)レ(^^)

アスカちゃんは、シンジくんとぴったり寄り添って、並んでガッツポーズで聞きました。
スチュワーデスのお姉さんは、一生懸命業務スマイルで、

「ええ、お似合いですよ。」(^^;;

と、答えて立ち去ろうとしましたが、アスカちゃんは離してくれません。
スチュワーデスのお姉さんは、アスカちゃんに尋ねました。

「あのぉ〜、お客様? まだ何か、ご用でしょうか?」

アスカちゃんは、胸をはって言いました。

あんた、ばぁかぁ〜〜!!
 アタシたちまだ、おかねをはらっていないわよ!!


スチュワーデスのお姉さんは、心の中でお経を唱えて、心を落ち着かせて、一世一代の業務スマイルで答えました。

  ”南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・・・”

「はい、これは私たちの航空会社を利用して下さいましたお客様達の新婚旅行の記念のプレゼントです。」

 「えぇ〜〜!! これくれるの!!」(@◇@)(@◇@)

アスカちゃんとシンジくんは、うるうると涙目でスチュワーデスのお姉さんの腕を掴んでお礼を言いました。

 「ありがとう!!おねえちゃん!!」(;;)(;;)

スチュワーデスのお姉さんは、アスカちゃんとシンジくんに感激されて、

  ”はぁ〜〜、なんだかんだ言っても子供なのね。”

と、「おませな天使達」に本当の笑顔で応えました。



飛行機は、無事?定刻通りベルリン空港に到着しました。

アスカちゃんとシンジくんは、合せて搭乗口の第1歩を踏み出しました。

 トン! トン!

アスカちゃんとシンジくんは、お互いの微笑み合って言いました。

「あーちゃん、ついたね。」
「うん、ついたね。
 いらっしゃい、しーちゃん!!
 あたしのうまれたくにへようこそ!!」


2人は、微笑んでから仲良く歩き出しました。


そして、2人は案内通りに歩いて、入国審査と書いてあるゲートに辿り着きました。

「・・・・・あーちゃん」
「・・・・・しーちゃん」

2人は、ゲートの前にあるカウンターを見て途方に暮れました。
何故なら、入国審査カウンターは、ファーストフードレストランよりも高く、カウンータまでの高さは、150cm程ありました。
ちなみに2人の伸長は、100cmでした。

「・・・・しーちゃん、これがせけんのかべなの」
「・・・・あーちゃん、たかいね。」

2人は、お互いの顔を見合わせると、肯きました。

「やっぱり、これしかないわね。」
「そうだね。」

そして、係員のおじさんが、2人を呼びました。(ドイツ語は『』で書きます。)

『次の人、どうぞ』

アスカちゃんとシンジくんは、この声合図に一度パスポートをカウンターに投げ込んでから、一旦下がりカウンター目掛けて走り出しました。

  「ホップ!」

  「ステップ!!」

  「ジャンプ!!!」

2人は、カウンターに飛びつきました。

  「はい!!」

   m(^^;;mm(^^;;m
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2人は、懸垂状態で笑顔で答えました。
勿論、後ろでコッソリ見ていた、ゲンドウさん達も驚きましたが、
突然、目の前に幼児が現れた係員のおじさんは、驚いてパニックなりました。

『君たちは、何者だね?』

『アタシが、いかりアスカで、
 こちらが、おっとのいかりシンジです。』 m(^^;;m

                     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アスカちゃんは、ここで大きな間違いを犯しました。
戸籍上では、アスカちゃんは、まだ惣流・アスカ・ラングレーであり、2人は正式な夫婦でなかったのです。(^^;;
ゆえに、パスポートには、アスカちゃんの名前は、「惣流・アスカ・ラングレー」になっていました。
係員のおじさんは、アスカちゃんの自己紹介を鼻で笑うと、説教を始めました。

『お嬢ちゃん、わしは忙しいんだよ。
 お嬢ちゃん達の遊びに付き合っているほど、暇じゃないんだよ。
 さっさとお父さん達を呼んで来なさい。』

そして、2人は、力尽きて、カウンターから落ちてしまいました。

   m(^^;;mm(^^;;m
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ・      ・
      ・      ・
      ・      ・
      ・      ・
      ・      ・
  どすん!!  どすん!!
    (X◇X)  (X◇X)

アスカちゃんとシンジくんは、お尻を摩りながら、言いました。

「あーちゃん、そういえば、おとうさんたちがまえにふたりはいいなずけだっていっていたよ。」
「そうか、せけんでは、あたしたちのこといいなずけというのね。
 でも、もう1かい、あそこにとびつくのはむりね。」

「あーちゃん、ぼくにいいかんがえがあるよ。」

そして、アスカちゃんは、シンジくんに肩車されて、再度係員のおじさんに交渉を始めました。

『あのぉ〜〜、おじさん。』m(^^)m
              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             <(^^)>

アスカちゃんは、余所行きのモードで話し始めました。

『何だい、お嬢ちゃん。
 お父さんは、何処だい?』

『それが、・・・・・アタシたち2人のドイツまできたの。』

『子供2人で!?』

『うん、だっておじいさんがびょうきで、アタシのなまえをうわごとでよんでいるの。
 おじいさんにアタシのうぇでぃんぐどれすをみせることができないから
 せめて1どだけでも・・・・1どだけでもアタシのいいなずけをみせたかったの。』


アスカちゃんは、うるうるの瞳で、係員のおじさんに訴えました。
勿論、アスカちゃんの訴えを聞いた、係員のおじさんも涙を流して、

『そうなのか・・・・・さっきは、あんな事、言ってごめんね。お嬢ちゃん。』

『ありがとう、おじちゃん。・・・・・・・だから、いい?』

『おぉ〜〜、済まなかったね。お嬢ちゃん。』

係員のおじさんがアスカちゃんとシンジくんのパスポートに入国スタンプを押して、アスカちゃんに渡すと同時に、シンジくんは力尽きて倒れました。

 グラグラ・・・・どっし〜ん!!

勿論、アスカちゃんは、シンジくんの上に落ちたので怪我はありません。

「しーちゃん、だいじょうぶ?」
「・・・・う〜〜ん、くらくてよくみえないよ。」

アスカちゃんは、シンジくんの声の方向を眺めますと、シンジくんがスカートに頭を入れてもがいていました。
アスカちゃんは、真っ赤になってスカートをめくると、シンジくんに顔を近づけて言いました。

「しーちゃんのエッチ!!」
「なんだよ、あーちゃん!!
 こんなのいつもみているだろ!!」

「こんなのとは、なによ!!」
      :
      :

2人は、カウンターの前で痴話喧嘩を始めましたが、すぐにアスカちゃんの頭の上から声がかかりました。

『お嬢ちゃん、そこで未来の旦那さんと痴話喧嘩しないでおくれ。
 それにそんな恰好で喧嘩していると、お嬢ちゃんが襲っている様だぞ!!』

アスカちゃんは、係員のおじさんに言われて、自分たちの恰好を見直しました。

アスカちゃんは、シンジくんに馬乗りになって顔を近づけていて、端からみているとシンジくんにキスを迫っている様でした。

アスカちゃんは、真っ赤になってシンジくんから飛びのきました。
シンジくんもアスカちゃんと周りの雰囲気から、何を言われたか悟り、真っ赤になりました。

そして、係員のおじさんは、アスカちゃんに止めの一言を言いました。

『お嬢ちゃん、そんなに旦那さんを尻に引くんじゃないよ。
 まあ、今からカカア天下なら、一生幸せだね。』

アスカちゃんは、お返しに係員のおじさんによく見える様にシンジくんにでぃ〜ぷキスをして答えました。

『おじさん、よぉ〜くみててね。』
「さあ、しーちゃん、アタシたちのふうふのあかしをみせましょう。(んっ!)

 ・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・


アスカちゃんは、シンジくんから唇を離すと勝ち誇った様に言いました。

『どお、おじさん? このひとが、アタシのだんなさまなの!!

おじさんも、苦笑いして手を振りました。

『お嬢ちゃん、わかったよ。お前さん達は、本当に夫婦なんだね。』

シンジくんもおじさんの笑顔で答えました。

「はい、あーちゃんは、ぼくのさいこうのおくさんなんです!!
「・・・・しーちゃん、うれしぃ〜〜!!

アスカちゃんは、シンジくんの言葉に感激して抱き着きました。


アスカちゃん、シンジくん、係員のおじさんは、満足でしたが、3人は、大事な事を忘れていました。
ここが、入国審査のカウンターである事を・・・・・


アスカちゃんとシンジくんが、カウンターを通り過ぎ、係員のおじさんが、業務を再開しようとすると、目の前には、長蛇の列ができていました。おまけに左右のカウンターも見物の野次馬が止まって、入国審査を止めていました。

『おぁ〜〜、まぃ、ごっど〜〜』

この後、ベルリン国際空港の入国審査は、2時間に渡り麻痺しました。(^^;;

勿論、この一部始終は、惣流さんのハンディカムDVDカメラで記録されていました。
そのカメラのDVDには
『〜おませな恋のメロディ17・おませな新婚旅行の3章〜』

と書いてありました。


FIN



後書きです。

今回も、新婚旅行ネタです。
入国カードの性別は英語でS○Xです。
なまじ耳年増なアスカちゃんは、誤解したようですね。(^^;;

2人の新しいアイテムは、ペアウォッチです。
これは、韓国の風習で恋人の証だそうです。

それから、今回のトラブルは、入国審査です。
入国審査のカウンターは、本当はもっと高くて2人には手が届きません。
おまけに、ここで何時ものオノロケをされ、野次馬で滞ると空港全体が麻痺します。
空港の出口は幾つもあっても、入国審査のカウンターは、1フロアなのです。
ここが止まると、後から到着した乗客で空港は、すし詰め状態になります。

次回の「おませ〜」はお休みです。
30万記念の「2人の恋のメロディ」の予定です。
では、また!!


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 なしつぶです

 スチュワーデスには効いたおませな2人の「夫婦宣言」(チャイルド・インパクト)も入国審査の係員のおいちゃんには鼻で笑われてしまいましたね。
ミサト,マヤ,スチュワーデスには効くけどおいちゃんには効かなかった。
ということはこの三人の共通点は?

 今回も絵文字の素晴らしいこと!
おませな2人のカウンターにぶら下がっている様がハッキリとわかりますね。
「夫婦宣言」(チャイルド・インパクト)が効かなかったおいちゃんにはおませな2人の合体しての心理攻撃。
(合体といっても釣りバカ日○の合体とは違います。肩車です。くれぐれも誤解しないように ^^)
こちらの方はおいちゃんには効果バッチリでしたね(^^)


素晴らしい小説を書いて下さった作者にぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。
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