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ドイツのベルリン国際空港 我らがアスカちゃんとシンジくんは、入国審査のおじさんに別れを告げると、航空会社に預けた荷物を取りに走りました。 「しーちゃん、いそがないと、カバンをうけとれないわよ!!」 「うん! あーちゃん、いそごう」 シンジくんは、アスカちゃんに急かされて駆け出し、2人は荷物の受け取り所に辿り着き、ある物を見て立ち尽くしました。 2人の目の前には、乗客が預けた手荷物以外の大きな荷物が、ベルトコンベアで流れていたからです。 「しーちゃん、どうしよう?」(−−;; 「うん、あーちゃん・・・・・」(−−;; 2人は、荷物のピックアップで悩みました。 何故なら、2人の荷物は、ユイさん、キョウコさんが、 『息子と娘のお披露目!!』と、普段よりたくさんの着替え、 『旅先で何があるか分からない』と、色んな常備薬、 『お爺さん、お婆さんによろしくね』と、日本人形のお土産 等などを詰め込んだため、アスカちゃんの身体よりも大きなトランクでした。(^^;; 日本の空港では、ゲンドウさんが車で運んでくれて、航空会社に預けたので、2人はトランクの大きさを気にしませんでしたが、いざこの段階になって困り果てました。 2人は、暫し悩んだ後、シンジくんが、アスカちゃんに言いました。 「あーちゃん。まず、ぼくがとりにいくよ!!」 アスカちゃんは、シンジくんが頼もしく見えて、感動で目をうるうるして見送りました。 「しーちゃん・・・・・(じぃ〜〜ん)」(・;) しかし、どんなに頑張っても、シンジくんより重くて大きいトランクをシンジくんが、ピックアップするのは無理です。(^^;; ←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←← ↓ ↓ ↓ (TT)□ →→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→ シンジくんは、ベルトコンベアに積み込み口から積み込み口まで、荷物に引きずられてしまいました。 「しーちゃん!!」 アスカちゃんは、一目散にシンジくんに抱き着いてベルトコンベアからシンジくんを助け出しました。 「しーちゃん、だいじょうぶ?」 「うん、あーちゃんのおかげでね。」 「・・・・・うん。 でも、しーちゃん、アタシのためにそんなむりしないでね。 しーちゃんがけがしたら、アタシ、アタシ・・・・・」 シンジくんは、自分の無謀な行為でアスカちゃんを悲しませた事を反省し、アスカちゃんを抱きしめて囁きました。 「ゴメンね、あーちゃん。 あーちゃんをかなしませて。 もう、あーちゃんにかなしいおもいはさせないから。」 「ほんとう、しーちゃん。」 「うん。」 「じゃあ、やくそくのキスして・・・・」 「うん、ゴメンね、あーちゃん」 ・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ ・ 2人は、何時ものトランス状態に入り、今居る場所を忘れてラブシーンに熱中しました。 それを、柱の影から見ていたゲンドウさん達御一行は、ため息をついて愚痴りました。 「あの2人は、荷物の事を忘れて、キスをしているな。良くここまで成長したな、シンジ。」 「あなた、何言っているんですか。」 「そうですよ、碇さん。」 「碇、あの2人を早く退かさないと、また他の客に迷惑がかかるぞ。」 ゲンドウさんは、自信たっぷりに言いました。 「ふっ、問題ない。 親切な大人が、トランクを取ってあげれば、解決だ!!」 「「「でも、誰が!?」」」 3人からの質問にゲンドウさんは、ウルトラアイ(サングラス)を外して言いました。 $L 「ワシが行く!!」 それを見た、惣流さん、キョウコさんは、驚きました。 「「い、碇(さん)・・・・・本当に、碇さんなの!?」」 何故なら、”クラーク・ケントとスーパーマンの原理”で、ゲンドウさんが、まったく別人になったからです。 ゲンドウさんは、得意げに上着を着替えると、荷物の受け取り所に行き、無言で問題のトランクをアスカちゃんの横に置きました。 ゴト・・・・・ キスに夢中だった2人は、突然横に置かれたトランクに驚きましたが、ゲンドウさんは素早く背を向けると立ち去ろうとしました。 アスカちゃんとシンジくんは、お互い離れるとゲンドウさんの背中にお礼を言いました。 (_) (_) < >< > ゲンドウさんは、見破られないために、振り向かず歩きながら片手をあげて応えました。 それを見送ったアスカちゃんとシンジくんは、見知らぬゲンドウさんに感動しました。 「しーちゃん、しんせつなひとっているんだね。 きっと、さっきのしーちゃんをみて、たすけてくれたのよ。」 「ううん、きっとあーちゃんをみたからだよ。」 「「きっと、アタシ(ボク)たちをたすけてにきてくれた、あしながおじさん(だ)ね!!」」 それから、2人は大きなトランクを2人掛かりで押して、タクシー乗り場に行きました。 アスカちゃんとシンジくんは、客待ちのタクシーを見つけると乗り込んで、アスカちゃんが言いました。 『アタシんち!!』凸(^−^) 『☆★※!!』(@◇@) タクシーのドライバーは、呆れてすぐにアスカちゃん達を降ろしました。 『お嬢ちゃん、子供の遊びに付き合っている暇は、ないんだよ!!』 タクシーに乗車拒否されたアスカちゃんとシンジくんは途方に暮れました。 「・・・・・あーちゃん? もしかして、おうちのばしょしらないの?」 「・・・・・・うん」 「おうちのでんわも?」 「・・・・・・うん」 いくら、アスカちゃんでも4歳の時に住所や電話番号を覚えているわけがありません。 アスカちゃんは、シンジくんにすまなそうに泣き出しました。 「ゴメンね、ゴメンね、しーちゃん。(・;) アタシのためにしーちゃんまで、迷子にさせちゃって・・・・・」 「いいんだよ、あーちゃん。 あーちゃんといっしょなら、ボクはへいきだよ。」 「・・・・・しーちゃん」 シンジくんは、アスカちゃんを優しく抱きしめて、励ましました。 「さあ、あーちゃん、わらってよ。 あーちゃんになきがおは、にあわないよ・・・・ねっ!!(チュッ!)」 アスカちゃんは、シンジくんの励ましのキスで元気を取り戻しました。 しかし、モノの影から見ていたゲンドウさん達御一行は、タクシー乗車拒否を見てハラハラしました。 「アスカちゃん、頑張るのよ!!」 「シンジくん、アスカを守ってね。」 2人の母親が、涙目で息子と娘を見守っていると、ゲンドウさんが惣流さんに目配せしました。 「惣流、頼むぞ。」 「あぁ・・・」 惣流さんは、客待ちのタクシーで、人の良さそうなおじいさんに声をかけました。 『すまないが、あそこの2人を此処の住所に連れてってくれないか?』 『はい、いいですよ。』 『但し、私から頼まれたのは、内密にしておいてくれ。』 : : そして、困り果てた2人の処に惣流に頼まれたタクシーのおじいさんがやってきました。 『お嬢ちゃん、何処に行きたいんだい?』 『アタシのおじいちゃんのおうちにいきたいの』 『あれ、もしかしてお嬢ちゃんは、ラングレーさんの処のお孫さんかい?』 『えっ、おじちゃん、おじいちゃんをしってるの?』 『知ってるとも!!』 アスカちゃんは、”地獄に仏!!”で、タクシーのおじいさんにお願いしました。 『おじちゃん、アタシたちをおじいちゃんのうちまでのせてくれない?』 『あぁ、いいとも!!』 アスカちゃんは、タクシーのおじいさんの事をシンジくんに説明しました。 「しーちゃん、このおじちゃん、おじいちゃんちをしっているんですって!! おまけに、アタシたちをおじいちゃんちまでのせてくれるんだって!!」 「ほんとう、あーちゃん!!」 「うん!!」 アスカちゃんとシンジくんは、トランクをおじいさんに渡してタクシーに乗り込みました。 アスカちゃんとシンジくんは、空港での色んな出来事に疲れてタクシーの中でウトウトしていましたが、タクシーの信号待ちの停車で目を覚ましました。 タクシーのおじいさんは、可愛い乗客が目を覚ましたので、話かけました。 『お嬢ちゃん、旅行かい?』 『・・・・・えっ! そうよ!!』 『彼氏と一緒のところを見ると・・・・新婚旅行かい?』 『えぇ〜!! どうしてわかったの!?』(*^^*) 『それは、お嬢ちゃんの手を見れば分かるよ。』 普通なら、”新婚旅行”と聞いて交通事故を起こすところでしたが、そこは惣流さんがあらかじめフォローしておいたので、おじいさんは、逆に笑いながらアスカちゃんをからかいました。 一方アスカちゃんは、隣にいるシンジくんに握られた手を見て、照れながら言いました。 『ありがとう、おじさん。 このひとは、アタシのおうじさまなの!!』 『そうかい、だったらしっかり捕まえておくんだよ。 まあ、坊ちゃんもその歳でお嬢ちゃんの様な、可愛い人に捕まって幸せだね。』 『あ、ありがとう!!』(*^^*) 勿論、2人の会話が分からないシンジくんは、アスカちゃんに尋ねました。 「ねぇ、あーちゃん? おじちゃんとなにをはなしていたの?」 「うん、しーちゃんは、アタシのようなかわいいこにみそめられてしあわせだねって!!」 「おじいさん、ありがとう!!」(*^^*) と、こんな会話をして、タクシーは無事にドイツのラングレー家に到着しました。 『はい、お嬢ちゃん着きましたよ。』 『ありがとう!! で、いくらなの?』 『**マルクだよ』 アスカちゃんは、財布の中を見て焦りました。財布の中には、”日本円”しか入っていませんでした。 何故なら、アスカちゃんとシンジくんは、ドイツに到着してから両替をするのを忘れていました。 アスカちゃんは、すまなそうに言いました。 『あのぉ〜、おじちゃん?』(−−;; 『いいんだよ、お嬢ちゃん。 今日は、サービスにしてあげるよ。』 勿論、タクシーのおじいさんは、前払いで惣流さんから代金を貰っていたので、アスカちゃんをからかったのです。 でも、アスカちゃんは、そんな事知りません。 アスカちゃんは、感動して涙を流しながらおじいちゃんの手を握り、お礼を言いました。 『おじちゃん、ありがとう。』(・;) 勿論、シンジくんもアスカちゃんの態度を見て、同じ様にお礼を言いました。 「おじちゃん、ありがとうございます!!」 それを見て、おじいさんは、アスカちゃんとシンジくんの頭を撫でて、 『2人も幸せにな!!』 と、言って、走り去りました。 タクシーを見送ったアスカちゃんとシンジくんは、荷物を押して入り口の前に着きました。 アスカちゃんは、ドアの前でシンジくんの手を握り、お願いモードに入りました。 「ねぇ、しーちゃん? アタシ、ちいさいころからのゆめがあるの・・・・」 「えっ、どんな?」 「おおきくなったら、このドアをアタシのおうじさまにだかれてはいるのがゆめなの・・・・だめ?」 アスカちゃんは、もじもじと下を見ながら、シンジくんの手を両手で握り言いました。 アスカちゃんのお願いの仕種にシンジくんは、”断る”と考えた事は一度もありません。 シンジくんは、アスカちゃんを抱っ子して、よろけながら言いました。 「これでいいのかな、あーちゃん。」 アスカちゃんは、シンジくんの首にしがみついて、 「ありがとう、しーちゃん。」 と、言って、ドアをノックしました。 KON!! KON!! 『はぁ〜〜い!!』 ドアの向こうでは、アスカちゃんのお婆ちゃんが、外の2人を今や遅しと待っていました。 お婆ちゃんが、ドアを開けると、其処には予想を遥かに上回った”シンジくんに抱かれるアスカちゃんの姿”が目に入りました。 『お帰りなさい!(@◇@)』 お婆ちゃんが驚くと、アスカちゃんは少し照れながら言いました。 このひとがアタシのおうじさまなの!!』 (^−^) \(^−^) > 勿論、空港からの一部始終は、惣流さんのハンディカムDVDカメラに収められました。 そのカメラのDVDには と書いてありました。 後書きです。 久々のおませです!! 海外旅行用トランクを5歳児の2人には、巨大な荷物ですね。 やっと、ドイツのラングレー家に到着出来ました。 次回は、ドイツでのデートにしたいのですが・・・・・ スケジュールで、また脱線します。 これから年末年始にかけて、特別編が続きますので(^^;; では、また!! |
『アタシんち!!』って誰んち(^^;
かわいいですね,まるで1人でお使いを見ているようでこういう子供らしいところがあるとホッとします。
タクシーの運ちゃんも驚いたでしょう。
さまざまな苦難の末やっとおじいちゃん家に着きましたね。
大人にはなんでもない旅でも幼い2人にとっては大冒険の末の到着。
次回はデートという事はこれまでの苦労の分よりラブラブになっているでしょうね。
| 素晴らしい小説を書いて下さった作者にぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。 |