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アスカちゃんとシンジくんが、ドイツのラングレー本家に到着する少し前 おませな恋のメロディ補完委員会御一行様は、一足先にラングレー家に到着していました。 (注意)アスカのおじいちゃんは、仕事の関係で日本語が出来ますが、 アスカのおばあちゃんは、片言の日本語しか出来ません。 「さあ、お父さん、もうすぐアスカとシンジくんが、帰って来ますよ。」 「おぉ、アスカ・・・・・ 可愛い孫のアスカが、帰ってくるのか! おい、婆さんや、アスカの好物の苺のタルトを作っておくれ。」 「お父さん! そんな事してる場合じゃないでしょ!! アスカは、お父さんのお見舞いにシンジくんを連れて帰って来るんですよ!!」 「でもなぁ、息子よ・・・・」 アスカのおじいちゃんは、息子夫婦に唆された仮病を思い出し、孫のアスカちゃん達を騙した様で後悔しました。 何しろ、おじいちゃんの趣味は、1990年代に流行したフィットネスで 毎朝ジョギング、夜はフィットネスクラブに通うのが日課の元気な50代でした。 「でもなぁ、息子よ。ワシは、こんなに元気なんだぞ。 ここ10年風邪1つひいた事ないんだ。 それに、ベッドの上からしか、アスカとアスカの許婚のシンジくんを見れないなんて酷だぞ! そうだ! 病気は治った事にしてアスカを出迎えるのはどうだ?」 惣流さんは、首を振りながら、おじいちゃんの我が侭を否定しました。 「駄目ですよ、お父さん。 アスカは、お父さんが明日をも知れぬ重病だから、許婚を一目お父さんに見せようと帰って来るんですよ。 アスカが、心配して帰って来た時、元気ハツラツな今のお父さんを見たら、 アスカの幼い心でも”騙された!”と思いますよ。」 「でもなぁ、息子よ・・・・」 「・・・・・2日後では?」 ラングレー家の親子の会話を聞いていたゲンドウさんは、何時ものポーカーフェイスでおじいちゃんに妥協案を提示しました。 「2日後に病気が治るのでは、どうですか?」 おじいちゃんは、アスカちゃんから2日も隔離されると思い 「半日!!」 ゲンドウさんは、某闇取引の様に感情を押し殺して 「では、間を取って、1日でどうですか?」 「分かった、1日だな」 おじいちゃんは、渋々とゲンドウさんの折衷案を認めました。 ”さすがだな、碇、当初の計画通り1日にするとは!” ”ふっ、問題ない” と、惣流さんとゲンドウさんの間でやりとりが有りましたが、ゲンドウさんは当然の様に手を挙げて後ろに控えるユイさんとキョウコさんに合図しました。 合図を受けたツインマザーズは、猛禽の如くおじいちゃんに襲い掛かりました。 「や、や、止めてくれ、キョウコさん、ユイさん!!」(T◇T) 「何言ってるんですか、お義父さん。」 「そうですよ、何処にこんな健康そうな病人がいますか!?」 2人は、おじいちゃんを押さえ込むと、おじいちゃんの顔に青いファンデーションを付けました。 勿論、その間に惣流さん、ゲンドウさんは、おじいちゃんの病室(寝室)の模様替えを始めました。 ベッドは、糊の効いた新品のシーツを、いかにも床擦れしたシワクシャな状態にし、 ベッドスタンドには、あらかじめ用意した生けた花瓶を置きました。 それから、壁にネルフ職員に内職で折らせた千羽鶴を飾りました。 そして、其処におじいちゃんが、キョウコさん達に連れられてやってくると・・・・ 「嫌だぁ〜〜!!(T◇T) こんな、病人の様な部屋は、嫌だぁ〜〜!!」 「何言ってるんですか、お義父さん。 お義父さんは、今日一日は、病人なんですからね。 いいですか、お義父さん! お義父さんは、これから赤頭巾ちゃんを待つおばあちゃんの役なんですよ。 あくまで狼じゃないんですからね。」 おじいちゃんは、息子の嫁であるキョウコさんに念を押されて沈黙しました。 「(ぶつぶつ)分かったよ、ここでアスカを迎えればいいだな。」 おじいちゃんが、やっと大人しく役に就いたの確認すると、おませな恋のメロディ補完委員会のメンバーは、手慣れた手つきで撮影器材をラングレー家に設置しました。 「碇、玄関用カメラOKだ。」 「あなた、居間用カメラ設置できましたよ。」 「碇さん、お義父さんの寝室用カメラ設置できましたよ。」 「碇、2人の寝室用カメラは?」 「ふっ、問題ない!!」 臨時のおませな恋のメロディモニタールームを2階の奥に設置した一同は、最後に感動の再会をおじいちゃんとおばあちゃんにレクチャーしました。 「いいですか、お父さん。 アスカが、入ってきたら、枕元の隠した目薬を注して・・・・・」 「分かった努力しよう」(−−;; 「駄目ですよ、お父さん! アスカを泣かせないと、お父さんが欲しがってたDVDのコピーをあげませんよ!!」 「息子よ、そんな殺生な」(T◇T) (注)どうやら、おじいちゃんは、アスカちゃんの成長記録である『おませな恋のメロディのDVD』のコピーが欲しくて、補完委員会に協力した様です。(^^;; 「じゃあ、お父さん、後は頼みましたよ。」 補完委員会一同は、アスカちゃんとシンジくんに見つからない様にモニタールームに隠れました。 このひとがアタシのおうじさまなの!!』 (^−^) \(^−^) > 「「「「おぉ、アスカ(ちゃん)、シンジ(くん)」」」」 (^ー^)(^ー^)(^ー^)(^ー^) 補完委員会のメンバーは、アスカちゃんとシンジくんの凱旋?パフォーマンスに酔いしれました。 勿論、息子である惣流さんから、アスカちゃんのおませぶりを聞かされていたアスカのおばあちゃんは、何も知らない民間人程驚きませんでしたが、初めて見る孫のパフォーマンスに腰を抜かしました。 ”あ、あ、あのアスカちゃんが、こんなに明るくなって、可愛いらしい男の子を連れて帰ってくるなんて!!” 何しろ、アスカのおばあちゃんが覚えているアスカちゃんは、プライドが高いせいで内向的に見える孫でした。 それが、許婚に抱かれて笑顔で帰ってきたのですから、おばあちゃんにはカルチャーショックです。 一方、アスカちゃんとシンジくんは、おばあちゃんがしゃがみ込んだのでの抱っこを止めて、おばあちゃんに駆け寄りました。 『だいじょうぶ、おばあちゃま』 『あぁ、大丈夫だよ、アスカちゃん。』 『おばあちゃん、しょうかいするね。 アタシのすてきなおうじさまのしーちゃん。』 『しーちゃん??』 「こんにちわ、いかりシンジです。」 おばあちゃんは、シンジくんの自己紹介を聞き、片言の日本語で挨拶しました。 「イラッシャイ、アスカノミライノダンナサン。ワタシハ・・・・・」 シンジくんが、返事をする前にアスカちゃんが、真っ赤になっておばあちゃんに言いました。 『お、お、おばあちゃま!(*^◇^*) あんまりはっきりいわないでよ!!』 『おや、アスカちゃん? 違うのかい? 私は、てっきりもう将来の約束をしているもんだと思ったんだけど?』 『・・・・うん、しているけど』(*・・*) 『なら、いいだろ、アスカちゃん? おじいさんにアスカちゃんの許婚を紹介しに来たんだろ?』 『うん!』 アスカちゃんとおばあちゃんは、ドイツ語で許婚(シンジくん)の事を話していましたが、当のシンジくんは、ドイツ語が分からず、一段落ついたところでアスカちゃんに尋ねました。 「あーちゃん、なにをはなしていたの?」 「しーちゃんとアタシが、しょうらいをやくそくしたふうふだってことよ!!」凸(*^ー^*) 「うん!」(*^−^*) 勿論片言の日本語が分かるおばあちゃんは、アスカちゃんとシンジくんの会話が分かりました。 おばあちゃんはシンジくんを抱き寄せて、シンジくんに頬ずりしました。 「イラッシャイ、アタラシイマゴヨ・・・・」 「ただいま、おばあちゃん」 おばあちゃんとの感動?の対面を済ませた後 『アスカちゃん、おじいちゃんが、アスカが来るのを待っているよ。早くシンジくんを連れて行っておくれ』 『うん!』 アスカちゃんとシンジくんは、おばあちゃんに促されておじいちゃんの寝ている寝室にお見舞いに行きました。 トントン!! 「(ゴホゴホ)はい、どうぞぉ?」 おじいちゃんは、台本通り、病人らしく返事をしました。 この仮病を知らないアスカちゃんとシンジくんは、おじいちゃんの咳を聞き、心配そうに部屋に入ってきました。 「おじいちゃま、ぐあいわるいの?」 「(ゴホゴホ)おぉ〜、アスカ、よく帰ってきてくれたね。」 おじいちゃんは、懸命に病人のふりをしてアスカちゃんを手招きしました。 勿論、普段はおませなアスカちゃんも、大好きなおじいちゃんのこの演技は見抜けません。 アスカちゃんは、薄暗い病室、さりげない千羽鶴、花瓶、顔色が悪いおじいちゃんを見た時から、完全にドラマの悲劇の主人公に成りきってしまいました。 「おじいちゃまぁ〜、おじいちゃまぁ〜・・・・・」(・◇;) アスカちゃんは、涙うるうるで、おじいちゃんに抱き着きました。 おじいちゃんは、アスカちゃんの泣き顔を見て、アスカちゃん詫びる気持ちで涙を流しアスカちゃんを抱きしめました。 「おぉ〜、アスカ、よくぞ帰ってきてくれた。」 「おじいちゃまぁ〜、おじいちゃまぁ〜・・・・・」(・◇;) 祖父と孫の感動の再会から数分後、おじいちゃんは2人の再会にもらい泣きしていたシンジくんに気がつきました。 「アスカや、そこに居る男の子は、もしかして?」 「うん、おじいちゃま このひとが、アタシのだんなさまのしーちゃんよ。」 「こんにちわ、いかりシンジです。」 おじいちゃんは、何度もアスカちゃんからのメールで知らされた実物のシンジくんを見て感動しました。 ”おぉ、この子が、アスカに見初められたシンジくんか!? 確かに母親似の可愛い子だ。 う〜ん、さすがアスカの高いハードルをクリアしただけの事はある!!” と、おじいちゃんもシンジくんを一目見て気に入り、アスカちゃんを抱きしめていないあいている手で、手招きしました。 「さあ、近くに来て、顔を見せておくれ、シンジくん。」 「はい、おじいちゃん!」 おじいちゃんは、アスカちゃんとシンジくんを抱きしめると、演技に熱が入りました。 「アスカ、良い王子さまに巡り合えて良かったな。 シンジくん、アスカの事をくれぐれも頼んだよ。」 「おじいちゃま、しんじゃぁ、イヤ!!」(・◇;) 「おじいさん、いつまでもボクたちをみまもってよ!!」(・◇;) おませな2人は、”おじいさんは、後少しの命”と思い何時までも泣き続けました。 : : : アスカちゃんとシンジくんが、泣き疲れて寝てしまった後 居間では、おじいさん、おばあさんが、補完委員会の面々に苦情を漏らしていました。 「もうワシは、嫌だ!! あんな年寄り思いのアスカとシンジくんを騙すのは、嫌だ!!」 ゲンドウさん達4人も、アスカちゃんとシンジくんのおじいさん思いの面を見て、心を痛めました。 「そうですね、私達も同感です。 でも、おじいさん、あなたの仮病がなければ、 アスカちゃんもシンジもここに来る事が出来なかったんですよ。」 「・・・・・まあ、そうだな。」(−−;; 「どうですか、明日の朝、あなたがアスカちゃんとシンジを起こすのは? そうすれば、きっとアスカちゃんもシンジも笑顔で許してくれますよ。」 「・・・・そうか、そうだな! アスカとシンジくんの顔を見て、元気になった事にすれば・・・・・」 「「「!!」」」 一同は、ゲンドウさんの息子夫婦を感動させる演出の凄さに驚きました。 そして、次の日の朝 アスカちゃんとシンジくんが、寝ているベッドの横に、ファンデーションをやや明るくしたおじいちゃんがやってきました。 「起きなさい、アスカ、シンジくん。」 「・・・・う〜〜ん、あと5ふんだけ、ねかせてしーちゃん。」 「・・・・あーちゃん、まだはやいよぉ〜」 2人とも、起こしている人物が分からず寝ぼけていました。 おじいさんは、目の前のベッドで抱き合って寝ているアスカちゃんとシンジくんを見て苦笑しました。 「起きなさい、2人とも! まったく、こんなに若い時から抱き枕に腕枕とは、アスカとシンジくんは・・・・・」(^^;; 2人は、聞きなれないボヤキを聞いて、目を覚ましました。 「うみゅ〜〜・・・・・ あっ! おじいちゃま!!」 「う〜ん・・・・ えっ、おじいさん!!」 最初にアスカちゃんがおじいちゃんに右肩に抱き着き、次のシンジくんが左肩に抱き着きました。 「お、お、おじいちゃま、げんきになったの!!」 「そうだよ、アスカの顔とアスカの許婚の顔を見たら、急に元気なったよ。 きっと、神様がアスカとシンジくんの子供を見るまで頑張りなさいと応援してくれたんだよ。」 「やったぁ〜〜!! おじいちゃまが、ゲンキになったぁ〜〜!!」 「おじいさん、おじいさん・・・・・」 アスカちゃんとシンジくんは、嬉し涙を流しておじいちゃんにしがみつきました。 「「「「よかったね、アスカ(ちゃん)シンジ(くん)」」」」 (・;)(・;)(・;)(・;) 『おじいさん、よかったわね。』 (・;) アスカちゃん、シンジくんのお見舞いは、DVDに収録されました。 そのDVDには と書いてありました。 後書きです。 新婚旅行編再会です!! 何時までも、仮病のおじいさんでは、悪いのでゲンドウさんのシナリオで回復させました。 まあ、2人の新婚旅行の功労者は、おじいさんと加持さんですね。 ◎仮病の演技を強いられたおじいさん ◎無精ひげと馬の尻尾を切られた加持さん ご苦労さまでした。<(_)> 2人のドイツでのお役目はこれで終ったので、次回からはドイツでのびのびできますね。 新婚旅行編・・・・1月は、特別なイベントが少ないので進みますね。(^^;; では、また!! |
とうとう年を越しての新婚旅行編再会,道中いろんな事がありましたね。
それにしても可哀想ですね,いやおじいちゃんが(^^;
だって元気満点なのに病人の真似事までさせられちゃってしかもあの凝りよう。
ファンデーションや千羽鶴。
あまつさえわざわざシーツをしわくちゃにして。
惣流夫妻なんかうらみでもあるんですかねえ(^^;
| 素晴らしい小説を書いて下さった作者にぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。 |