おませな恋のメロディ21

おませな新婚旅行6
Written NASA



アスカちゃんとシンジくんは、おじいちゃんの病気が治り、ドイツのおじいさん、おばあさんと仲良く朝食をとりました。

『アスカちゃんは、美味しそうにご飯を食べるのね。
 1年前に比べて、本当に明るくなったわね。』

『おい、ばあさんや!
 そんな事決まっているだろ!
 なあ、アスカ?』

『・・・・』(*^^*)

『ごめんなさい、そうよね
 だって、こんなに可愛いフィアンセと食べる食事ですものねぇ?』

おばあさんとおじいさんは、アスカちゃんと隣に座っているシンジくんにドイツ語で話かけました。
勿論、シンジくんは、2人が何を言っているのか分かりません。
そっと、アスカちゃんに肘をあてて、囁きました。

「ねぇ、あーちゃん?
 おじいさんとおばあさんは、なんていっているの?」


さすがに、何時もはおませなアスカちゃんもおじいさんとおばあさんの前では良い子でいたい様です。
少し恥ずかしそうに赤い顔でシンジくんに言いました。

「しーちゃんとアタシは、おにあいのカップルですって!」(*^^*)

「ふぅ〜〜ん」

おじいさんとおばあさんは、アスカちゃんとシンジくんの仲むつまじく食べるのを見て、微笑みました。



おばあちゃんは、食事も終わり、くつろいでいるアスカちゃんに尋ねました。

『アスカちゃん、今日はどうするの?』

『う〜〜ん、しょっぴんぐ!
 しーちゃんにアタシのそだったこのマチをみせてあげるの!!』


『そうね、それがいいわね。
 だって、この街は、何時かシンジくんの第2の故郷になるんですものね。』

『うん!!』\(^◇^)

アスカちゃんは、隣に座っているシンジくんの手を取り言いました。

「しーちゃん、アタシがそだったマチをあんないしてあげるわ。」

「うん!!」

アスカちゃんは、シンジくんと腕を組むと、デートに出て行きました。



アスカちゃんとシンジくんが外出すると、やっと2階奥のモニタールームからゲンドウさん達4人が出てきました。

『お父さん?
 アスカは、何処にデートに行ったんですか?』

『確か、街の繁華街だろ?』

『えぇ、そうですよ。
 アスカちゃんは、デートがてらにシンジくんに自分の育った街を案内するみたいでしたからね。』

惣流さんが、アスカちゃんとシンジくんのデートコースを確認すると、ゲンドウさんは、急いでレンタカー屋に電話しました。

『・・・・もしもし、本日2台ワゴンを予約したいのですが』

『もし、碇さん? どうして2台も車が必要なんですか?』

おませな恋のメロディ補完委員会の実力を知らないおじいちゃんは、ゲンドウさんに尋ねました。
ゲンドウさんは、日頃若い息子夫婦の成長記録を収録するノウハウをレクチャーしました。

『いいですか、ラングレーさん?
 相手は、無限の可能性を秘めたアスカちゃんとシンジですよ!
 車1台で後ろからの収録では、見失う可能性があります!
 それに後ろからの撮影では、アスカちゃんとシンジの顔が映せません!!
 アスカちゃんとシンジの幸せな笑顔こそ、私達4人の求めているモノなんです!』

おじいさんは、ゲンドウさんの息子夫婦の成長記録を収めるバイタリティーに圧倒されました。

『うん、そうだな』(^^;;

おじいさんが納得したところで、一同はおばあさんに留守役をお願いして、アスカちゃんとシンジくんを追って出て行きました。



ベルリンの中心部

アスカちゃんは、嬉しそうにシンジくんに街を案内しました。

「しーちゃん、あのびょういん」

「えっ、あーちゃん、びょうきだったの!?」

「しーちゃんかんちがいしないで!
 あのびょういんで、アタシがうまれたの!」


「へぇ〜、そうなんだ!」

「・・・・・(ぽっ!)(*・・*)
 しーちゃん、アタシとしーちゃんのこどもはどこでうまれるのかな?」


(ぽん!)(*・・*)
 あーちゃんは、どこがいい?」


「しーちゃんとくらしているところなら、どこでもいい」(*^^*)

「ボクも、あーちゃんとくらしているところなら・・・・」(*^^*)


それから2人は、街の繁華街でウィンドウショッピングをしました。

「しーちゃん、あそこのカフェでひとやすみしない?」

「うん!!」

 カラン、カラン!!

『いらっしゃいませ!!・・・・・お嬢ちゃん達2人?』

ウェイトレスのお姉さんは、いぶかしげな表情で入ってきたアスカちゃんとシンジくんを見ました。
勿論、アスカちゃんは、そんなこと言われるのに慣れています。
アスカちゃんは、シンジくんの手を引き、ウェイトレスを無視してずんずんと、店の中に入り、カウンター席によじ登りました。

『うんしょ!
 おねえさん、アタシ達ミックスジュース1つね!!
 モチロン、ストローはふたつよ!!』


『お嬢ちゃん、お金は、持っているの?』

『あたりまえでしょ!!』凸(^^)

と、言って代金の紙幣を見せました。
ウェイトレスのお姉さんも無銭飲食でないと分かると渋々とオーダーのミックスジュースを持ってきました。

『はい、注文のミックスジュースです。』

アスカちゃんは、2人の間に置かれたミックスジュースをシンジくんに自慢しました。

「しーちゃん、ここのミックスジュースは、ドイツでいちばんおいしいの!!」

「へぇ〜〜、そうなんだ。
 じゃあ、あーちゃん、さきのんでいいよ。」


シンジくんは、レディーファーストでアスカちゃんにジュースを薦めましたが、アスカちゃんはシンジくんのオデコにストローの包み紙と飛ばして言いました。

「だめよ、どうしてアタシたちがならんですわっているの?
 それにストローは2つあるでしょ!?」凸(^^)


「うん」(*^^*)

シンジくんは、アスカちゃんに促されると、アスカちゃんに頬を摺り寄せる様にして仲良くミックスジュースを飲みました。

シンジくんは、ミックスジュースを飲むのに夢中でしたが、アスカちゃんは、

”ふふふ・・・・しーちゃんとふたりで、かおをよせてジュースのんでるの!!”



アスカちゃんとシンジくんが仲良くジュースを飲んでいる姿を見て追跡班Aのキョウコさんは、思い出し笑いをしました。

「まったく、アスカったら、あの時の事を覚えていたのね。」

「キョウコ?
 アスカちゃん、何を覚えていたの?」

追跡班Aの相棒のユイさんは、キョウコさんの独り言を聞き、興味本位で聞きました。

「ユイ、それがねぇ。
 去年日本に来る前に2人で買い物の途中でこの店に寄ったのよ。
 アスカったら、あのカウンターで仲良くしているカップルを見て
 ”ママぁ〜、アタシもあんなことしたい!!”って、駄々こねたのよ。」

「やっぱり、アスカちゃんね。」

「でね、ユイ。
 アスカに”アスカも早く一緒にジュース飲んでくれる人ができたらいいわね。”って、言ったのよ。」

「そうか!
 で、本日1年越しの願望が達成できたのね。」



ミックスジュースを飲み終わり店を出たアスカちゃんは、シンジに聞きました。

「ねぇ、しーちゃん?
 あのみせで、アタシたちこいびとどうしにみえたかなぁ?」


「えっ、こいびとどうしに?
 う〜ん・・・・(ニヤリ)みえないよ!!」


アスカちゃんは、シンジくんの返事に寂しなり、暗くなりました。

「そうよね、アタシたちまだちいさいもんね。」(・;)

シンジくんは、アスカちゃんが泣きそうになり、慌てて言いました。

「ちがうよ、あーちゃん!
 ボクたちは、”こいびとどうし”でなく”ふうふ”にみえたはずだよ!!」


「そうか! そうよね!!
 だって、アタシたちふうふなんですもの!!
 しーちゃんいうとおりだわ!!」


アスカちゃんは、嬉しさいっぱいにシンジくんの腕にしがみつくと、

「しぃ〜〜ちゃん?」

「なに、あー(!)」

アスカちゃんは、呼んで振り向いたシンジくんにすかさず唇を奪いました。

 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・


「あーちゃん、とつぜんキスしないでよ!!」

オ・カ・エ・シ・(ハアト)

アスカちゃんは、嬉しそうにシンジくんに抱き着きました。

(注意)ここは、繁華街の歩道です。(^^;;

2人は、アスカちゃんの悲しい顔あたりから、ここが何処であるか忘れて、2人の世界に入っていました。
2人にとって2人だけの世界でも、現実にはドイツの首都ベルリンです。
2人の周りには、人垣が何重にも出来て可愛らしいカップルを物珍しそうに眺めていました。

アスカちゃんとシンジくんは、やがて痛くなる程に視線を浴びて現実に戻りました。

「「「「「じぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」」

「ねぇ、あーちゃん?」

「うん、しーちゃん!!」

『退いて! 退いて!!
 見世物じゃないわよ!!』


アスカちゃんとシンジくんは、手を取り合って野次馬の輪を突破しようとしましたが、

「あっ、あーちゃん!!」

「し、し、しーちゃん!!」

運命の悪戯でアスカちゃんとシンジくんは、人込みに負けて離れ離れになってしまいました。
2人は、お互いの名前を呼び合いましたが、2人とも大人達の人の流れに押し流されて別々の方向に行ってしまいました。

シンジくんが、気が付いたら、当たりにはアスカちゃんの姿が見えません。

「あぁーーーーちゃん、どこ、どこにいるの!!」

シンジくんは、アスカちゃんを探して辺りを見回しましたが、何処にもいません。

「あーーーちゃん!!」
「あーーちゃん!!」
「あーちゃん!!」

周りの大人は、シンジくんにドイツ語で話かけました。

『どうしたんだいだい、ボク?』
『お父さんやお母さんは、何処だい?』
『何処から来たんだい、坊や?』

「あぅ、あぅ、ボク、わかんない。」(T◇T)

シンジくんは、アスカちゃんが居なくなり、大事な事を思い出しました。
シンジくんは、ドイツ語も喋れず、アスカちゃんのエスコートで此処まできたので、家に帰る事もできません。

「あーちゃん、どうしよう?」(・◇;)

シンジくんは、頼りになる愛しのアスカちゃんを思い出し、1人呟きました。



この2人のトラブルを見ていた追跡班は、即座に活動を開始しました。

「ユイ! 出番よ!!」

「分かったわ、キョウコ!!」

ツインマザーズは、アイコンタクトでシンジくんのフォローを開始しました。

@旅行中のOL風に変装
A大き目の帽子を被り、少し色が入った伊達メガネをつけ
B地図とガイドを片手持つ


「どうかしら、キョウコ?」
「さすが、若づくりのユイね。これならばっちりよ!!
 さあ、シンジくんが困っているわ、サポートしてきてね。」

「分かったわ。」

ユイさんは、ワゴンを颯爽と降りると涙を流して迷子になっているシンジくんに近づきました。

「坊や、どうしたの?」

「あっ、おねえさん、にほんごはなせるの?」

「えぇ、話せるわよ。」

「ボク、あーちゃんをさがしているんだけどみつからないの?」

「あーちゃん?
 坊やのガールフレンドかな?」

「うん、ボクのだいじなおくさんなの」

「まあ、坊やの奥さんなの!!
 そうだ、私が良い事教えてあげるわ。
 坊や、そのあーちゃんの写真ないの?」

ユイさんが尋ねると、シンジくんはポシェットから前にアスカちゃんを一緒に写した写真を差し出しました。
ユイさんはその写真を受け取ると、近くに在ったダンボールに写真を貼り付けて下にドイツ語でメッセージを書き込みました。
そして、そのダンボールを紐を通すとシンジくんの首にかけて上げました。


 
\(^^)  (^^)/

 
 『この娘は、僕の大事な奥さんです。』 
 『見かけた方は、指差して下さい。』 
 


「坊や、人に聞くときにこのメッセージを見せると良いわ。」

「ありがとう、お姉さん!」

シンジくんは、OLユイさんにお礼を言うと、駆け出して行きました。

「頑張るのよ、シンジ!」



それから30分後

シンジくんは、色んな人のメッセージを見せて、アスカちゃんの行方を捜し廻りました。
そして、街角で寂しそうに立っているアスカちゃんを見つけました。

「あーちゃん!!」

シンジくんがアスカちゃんを呼ぶと、アスカちゃんはシンジくんの胸に飛び込みました。

「しーちゃん、どこいってたの。
 アタシ、アタシ、アタシ・・・・ほんとうにしんぱいしたんだから。」(・;)


アスカちゃんは、シンジくんの胸の中で涙声で振るえました。

「ごめんね、あーちゃん。」

「だって、しーちゃんドイツごもはなせないし、
 ゆーかいでもされたら、アタシ、アタシ・・・・」


シンジくんは、アスカちゃんがどれだけシンジくんの事を心配しているか分かり、強くアスカちゃんを抱きしめました。

「ごめんね、あーちゃん・・・・」

「し−ちゃん・・・・・」

 ・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・


アスカちゃんは、再開のキスを終えると、シンジくんの胸元に違和感を感じて、シンジくんの胸のメッセージボードを見ました。

 『この娘は、僕の大事な奥さんです。』 
 『見かけた方は、指差して下さい。』 

「ねぇ、しーちゃん? これなに?」(^^;;

「うん、しんせつなおねえさんがかいてくれたんだ。」

「・・・・もしかして、このいたをまちのひとにみせながらさがしていたの?」

「うん、そうだよ。
 みんな、さいしょは、おどろいていたけど、
 しんせつにあーちゃんをさがしてくれたんだ。」


(ポン!)(*・・*)
「しーちゃん、しーちゃんは、あたしたちのことをせんでんしてまわったの!!」


アスカちゃんは、周りで見ている人を見回し恥ずかしくなりましたが、シンジくんはアスカちゃんを逃がさない様に抱きしめてでぃ〜ぷキスをしました。

”おちついて、あーちゃん!”
”し、し、しーちゃん・・・・・・”

 ・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・
 ・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・


「落ち着いた、あーちゃん?」

「・・・・うん」

「ねぇ、あーちゃん、いいじゃないか!
 まちのひとにぼくたちのことがしれても。
 ぼくは、そんなことより、あーちゃんとはなればなれになるほうがさびしいよ。」


アスカちゃんは、優しいシンジくんの顔を見て、嬉し涙を流して囁きました。

「うん、ごめんね、しーちゃん。
 アタシもしーちゃんとはなれてたほうが、さびしかったの。」


周囲の野次馬も2人に優しく拍手しました。

『おめでとう、坊や!!』
『そうだよ、坊や、こんな可愛い奥さんを泣かせるなよ!!』
     :
     :

アスカちゃんは、そんな野次馬に向って宣言しました。

『みなさん、このひとが、アタシのだんなさまなの!!
 アタシのだんなさまは、せかいいちやさしいの!!
 ねぇ、しーちゃん!!』


アスカちゃんは、シンジくんの首に抱き着くと、周囲に見せ付ける様にキスをしました。


勿論、この迷子騒動の一部始終は、惣流さんのハンディカムDVDカメラに収められました。
そのカメラのDVDには

『〜おませな恋のメロディ21・おませな新婚旅行の6章〜』

と書いてありました。


FIN



後書きです。

19話で、LASが足りないと指摘されたので、増やしました。
ドイツ語が分からないシンジくんには、
『電○少年』顔負けの『おませ特製』メッセージボードを着けてもらいました。
これで、アスカちゃんとシンジくんは、ベルリン公認の夫婦ですね。

次回は、スケジュール的に「2人の恋のメロディ」の予定です。

では、また!!


22 おませな新婚旅行7 へ



 なしつぶです

 おじいさんの病気?も治り異国の地でのデート。
でも場所が変わってもおませなしーちゃん&あーちゃんは変わりませんね(^^)

 ドイツでの平穏な日はあーちゃんの町の案内。
喫茶店に入って何でわざわざ「うんしょ」とカウンターに登ってるのかと思ったらそう言う事だったんですね(*^^*)
 頬摺り寄せて飲むためだったんですね。


素晴らしい小説を書いて下さった作者にぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。
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