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「はぁ〜〜、育児って、大変なのね・・・・・」 アスカは、愛娘のアユカちゃんのオムツを取り替えながら、ため息をつきました。 「それは、アタシとシンジが作った子供だけど・・・・・」 アスカは、誰も聞いていないと思いつつも、オムツを取り替えてもらって、ご機嫌なアユカちゃんに愚痴りました。 しかし、偉大なるツインマザーズは、24時間最愛の孫と母親であるアスカを観察していました。 「アスカも育児で疲れているのね。」 「そうよ、19歳の女の子といえば、遊びたい盛りよ!!」 「本当なら、アスカの誕生日には、デートだったのに、当日アユカちゃんが風邪をこじらせて、アスカの誕生日どころではなかったものね。」 ユイさんとキョウコさんは、娘であるアスカの愚痴を聞いて、アスカに同情しました。 そして、この憤りのない怒りの矛先は、アスカの夫でありアユカちゃんのお父さんであるシンジに向けられました。 「アスカがこんな時にシンジは、どうしたのよ!!」 「大学のクラスメートと忘年会ですって!!」 「駄目じゃない、こんな時こそ、妻を労るのが、旦那さんの役目でしょ!!」 『はぁ・・・・・』 ユイさんとキョウコさんは、モニターから聞こえてくるアスカのため息を聞き、お互いの顔を見て肯きました。 「私達からプレゼントしてあげましょう!!」 こうして、ツインマザーズプロデュースのクリスマス大作戦が発案されました。 そして、その夜 ほろ酔い気分で帰ってきたシンジは、帰宅すると玄関に入った途端 「アスぅ(!)」 シンジは、即座に拉致されて、リビングに連行されました。(^^;; そして、シンジは床に正座して、神妙に目の前の2人の母親を見上げると、そこには 仁王(阿形と吽形)が立っていました。 シンジは、即座に酔いがまわった赤い顔から、血の気の引いた青い顔になりました。 「あ、あ、あのぉ〜、母さん? 何か用?」 「用どころでは、ありません!! シンジ!! お前は、アスカちゃんにばかり育児を押し付けて、何をしているのですか!!」 「だって、今日はクラスのコンパだから・・・・・」(^^;; 「シンジくん!! アスカが、最近育児ノイローゼになっているのよ!! そんな時に飲み会とは、何事ですか!!」 「・・・・すみません。」 ユイさんは、判決を言い渡しました。 「罰として、シンジ!!」 「・・・・(ゴクリ)はい」 「クリスマスイブは、アスカちゃんと2人でデートする事!!」 「えぇ〜〜、その日は父さん達と・・・・・」 ユイさんは、後ろでお茶をすすっていたゲンドウさんを”ギラリ!!”と睨み 「いいですね、ア・ナ・タ・!!」 ゲンドウは、何時ものポーズで言いました。 「ふっ、問題ない。」/_\;; ユイさんは、ゲンドウさんから了解を取ると、シンジに再度念を押しました。 「だそうよ、シンジ 良いですね、イブはアスカちゃんと2人きりでデートするのですよ、シンジ!!」 「はい・・・・でも」 「でも、なんですか!!」 「そのぉ・・・・予算が」 ユイさんは、目の前のシンジよりも義理の娘のアスカを不憫に思い、ため息をついて言いました。 「はぁ〜〜、分かったわ なら、母さん達が、手配してあげるから、シンジはカ・ナ・ラ・ズ・アスカちゃんをエスコートするのよ!!」 「はい、すみません。」 シンジは、ツインマザーズから開放されると、愛妻アスカと愛娘アユカの待つ寝室に入りました。 「ただいま・・・・アスカ」 「あっ、お帰りなさい、アナタ アユカは、今寝付いたのよ。」 シンジは、少しやつれぎみに我が子をあやすアスカを見て、心の中で”すまない”と謝りました。 アスカは、入り口で、ぼぉ〜っと自分を見つめているシンジに尋ねました。 「どうしたの、アナタ?」 「あのさぁ、アスカ」 「なぁ〜に、アナタ?」 「クリスマスイブだけど、予定空いているかな?」 「空いているけど・・・・ 駄目よ、アユカがいるでしょ!! 何処にも出掛けられないわ。」 「うん、アユカは、お母さん達に預けるとしてさぁ」 「でもぉ・・・・・」 アスカは、アユカを残して出掛ける事に躊躇しましたが、シンジはアスカを抱きしめて囁きました。 「アスカ、アユカが産まれて3ヶ月、 アスカは、母親として休みがなかったろ? だから、”クリスマスイブだけは1児の母から19歳の女の子に戻りなさい”って、 母さん達が言ってくれたんだよ・・・・ねっ!」 「えぇ〜〜っ!! 本当なの!?」 コクリ アスカは、優しいシンジの笑顔とユイさん、キョウコさんの思いやりが嬉しくて、シンジの胸に顔を埋めて泣き出しました。 「シンジぃ〜、シンジぃ〜、 アタシ、嬉しいぃ〜のぉ〜!!」 「うん」 「アユカは、アタシの愛しい娘だし、シンジとの結婚は嬉しいんだけど、 高校時代の友達に最近の事を聞くと、アタシ、アタシ・・・・憂鬱になっていたの。」 アスカは、シンジに自分の胸のうちをあけました。 シンジは、アスカを優しく抱きしめて慰めて囁きました。 「ゴメンね、アスカ。 アスカにだけ、育児を任せて・・・・ アスカの苦労を分かってあげなくて、ゴメンね。」 アスカは、シンジの慰めの言葉を聞き、泣き止みましたが、代わりに2人に忘れられたアユカちゃんが泣き出しました。 ・・・・ホンギャ、ホンギャ、ホンギャ、ホンギャァ〜〜 アスカとシンジは、顔を見合わせて、微笑みました。 「アスカ、あんまり大きな声を出すから、アユカが起きちゃったよ。」 アスカは、シンジの胸から離れると、夜泣きしているアユカちゃんを抱き上げて、あやしました。 「ああ、ゴメンね、アユカ。」 ホンギャ、ホンギャ・・・・・キャッキャ、キャッキャ 「アユカちゃんも喜んでくれるのね。 ママね、パパとクリスマスにでぇ〜とするんですよぉ〜〜」 シンジは、久々に見るアスカの心からの笑顔に顔を見て微笑みました。 クリスマスイブ当日 シンジは、ユイさんが用意した服を着せられると、ユイさんに家から追い出されました。 「母さん、どうして!!」 「シンジ、恋人同士のデートは、ムードが大切なのよ!! アナタは、アスカちゃんが玄関から出てくるまで、これを持って外で待ってなさい!!」凸(^−^) 「そんなぁ〜〜」(・;) 「じゃあ、頑張りなさい!!」 バタン!! アスカは、キョウコさんの寝室で用意した服に着替えていました。 「ねぇ、ママ? この服、なんか・・・・・」 アスカは、用意されたドレスを着て、躊躇しましたが、キョウコさんは我が子を見て、褒め称えました。 「う〜ん、さすが、我が娘ね。 子供を産んでも、身体の線は崩れていないわ。 ねっ、アユカちゃん。ママ綺麗でしょ?」 キャッキャ、キャッキャ アユカちゃんは、アスカのドレス姿を見て笑いました。 「ほら、アスカ アユカちゃんもママのドレス姿を見て喜んでいるわよ」 「そぉ、似合う!?」 アスカもキョウコさんとアユカちゃんに誉められて、いい気分になりました そして、そこにシンジを追い出したユイさんも現れて、アスカを誉めました。 「まあぁ〜、アスカちゃん!! 本当に綺麗ね!!」 「ありがとう、お義母様」(*^^*) アスカは、ユイさんにまで誉められて、有頂天で3人の前でファッションショーを始めました。 廊下から背筋を伸ばして歩いて、ユイさん、キョウコさんの前で、一回転しました。 「どぉ、ママ? お義母様?」 「ばっちりよ、アスカ!!」 「本当に良く似合うわよ、アスカちゃん! ・・・・・でも、アスカちゃん、そろそろシンジの処に行ってくれないかしら? シンジは、玄関の外でアスカちゃんが出てくるのを待っているのよ。」 「えぇ〜〜!!(^0^) 本当ですか、お義母様!!」 アスカは、慌ててコートをドレスの上に着ると、シンジの待つ玄関へ飛び出して行きました。 「頑張るのよぉ〜、アスカ!!」(^^)/〜 「楽しんでらっしゃい、アスカちゃん!!」(^^)/〜 ばぶぅ〜〜(^^)/〜 「アスカ、アユカちゃんのお土産よろしくね!?」 「・・・・はぁ〜い、行ってきます!!」 アスカが玄関から出ると、そこにはシンジが待っていました。 「ゴメンね、待った?」 「ううん、ちっとも」 そう答えると、シンジは後ろに隠していた薔薇の花束を渡しました。 「えつ、何?」 「メリー・・・・クリスマス・・・・ディア・アスカ」 アスカは、花束を受け取ると、改めてシンジの服装を見直しました。 シンジの服装は、フォーマルなタキシードで、アスカのドレスに合せたものでした。 ”クリスマスイブだけは、母から19歳の女の子に戻りなさい・・・・” アスカは、シンジと見送ってくれた2人の母親に感謝し、花束で顔を隠して泣き出しました。 ”ありがとう、ありがとう、ママ、お義母様、シンジぃ〜〜” シンジは、アスカの顎を持ち上げて、頬の涙を拭いてから、おどけて言いました。 「さあ、美しきお嬢さん、舞踏会は始まったばかりですよ。 それとも、ガラスの靴を脱いで帰りますか?」 アスカもおどけて応えました。 「いえ、王子様 今日は、エスコートお願いします。」 シンジは跪くと、アスカの手を取り、ネルフのVIP用リムジンに招きました。 「さぁ、姫 こちらの車にお乗り下さい。 かぼちゃの馬車でありませんが。」(^^) 「はい、王子様」(^^) シンジは、アスカの手を引き、家の前に止めてあった、ネルフのVIP用リムジンへアスカを招き入れました。 アスカとシンジが、乗り込むと、シンジは運転手に、「出してくれ」とだけ言いました。 リムジンが、走りだすと、アスカは期待を込めて、シンジに尋ねました。 「ねぇ、シンジ? 何処に連れてってくれるの?」 シンジは、もったいぶって言いました。 「着いてのオ・タ・ノ・シ・ミ・」 「むぅ〜、イジワルぅ〜〜」 アスカは、ワクワクと期待しながら、リムジンが止まるのを待ちましたが・・・・ 着いた場所、第3新東京市の郊外の空き地でした。 アスカは、辺りを見回して、不機嫌になりました。 「シンジ、ここは何処なの? 何にも無いじゃない。 ドレスとタキシードでアウトドアでもするの?」 シンジは、苦笑いしながら、目的のモノが待つ所へ連れて行きました。 「ははは、違うよ。 アスカ、次はこれに乗るんだよ。」 シンジの合図で、アスカの目の前にヘリコプターがライトアップされました。 アスカは、シンジの顔を唖然として見ました。 「・・・・シンジ?」 「さあ、姫 ボクと一緒に飛んでくれませんか?」 「・・・・喜んで」 2人がヘリコプターに乗り込むと、ヘリコプターは一気に上昇して第3新東京市中心部に向かって飛行しました。 シンジは、アスカの頬にキスをして、囁きました。 「アスカ、窓の外を見てごらん。」 アスカは、シンジに囁かれるままに窓の外を見ると、そこには普段は見れない第3新東京市の夜景が広がっていました。 「うわぁ〜〜、綺麗・・・・・・」 アスカは、窓の外の夜景に見とれていました。 そんなアスカに、シンジは後ろから肩越しに囁きました。 「これが、ボクからのクリスマスプレゼントだよ。」 アスカは、振り向いてシンジに抱き着きました。 「ありがとう、アタシの旦那様、いえアタシの王子様」 「喜んでくれて嬉しいよ、ボクの奥様、ボクのお姫様」 「・・・・うん」 それから、ヘリコプターは、第3新東京市の中心部にある、第3新帝国ホテルの屋上に着陸しました。 「さあ、お姫様着きましたよ。」 「ありがとう、王子様」 アスカは、シンジにエスコートされるまま、ホテル最上階のレストランに行きました。 「碇です」 「はい、お待ちしておりました、碇様。」 2人は、見晴らしのいい窓際の席にとおされました。 そこは、先ほどのヘリコプターに優るとも劣らない、夜景が綺麗な席でした。 アスカは、夜景のほのかな明かりで浮かび上がるシンジの笑顔を見て自問自答しました。 ”えっ、ここは何処なの? シンジと2人きりで、夜景が綺麗なレストランで食事だなんて・・・ 今、アタシは夢をみているのかなぁ? もし、夢ならまだ覚めないで、お願い神様!!” アスカは、夢心地で正面に座るシンジの顔を見ていました。 シンジは、アスカに微笑みながら言いました。 「さあ、アスカ。 母さんや父さん達が、プレゼントしてくれたこの時間を楽しもうよ。」 ”そうよ、これは夢じゃないんだ。ありがとう、ママ! お義母様!” 「うん!」 シンジは、アスカが笑ったのを見て、グラスを持って乾杯しました。 「アタシ達の優しい親達に」 「「可愛い我が子に」」 「「乾杯!!」」 後書き \(^0^)なしつぶさん、35万ヒットおめでとうございます。(^0^)/ メリー クリスマス!! 前回、予告した様に育児抜きの2人の話しです。 アユカちゃんを親に預けての2人だけのクリスマスデートにしました。 今回のネタは、エヴァ本を読んでいる人には、分かりますね。 タキシードに花束、ヘリコプターによるナイトフライト、展望レストランでの食事 ここまで、エスコートされれば、アスママも満足でしょう。 次回は、年末年始の特別編です。 では、また!! |
NASAさん35万ヒット記念ありがとうございますm(__)m
子育てに追われるアスカを尻目にシンジは忘年会とはツインマザーズに迫られても全然かわいそうじゃないぞ〜(-.-)
クリスマスイブだけは1児の母から19歳の女の子に戻れるというまるでシンデレラのようなお話でアスカも育児に追われる日常からたまには離れてシンジと2人っきりで・・・。
予想していなかったクリスマスのイベントにアスカもさぞ喜んだことでしょうね(^^)
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感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。 |