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シンジとアスカが大学に出かけている平日のある日 碇・惣流家共同住宅のリビングでは、「2人の恋のメロディ」補完委員会のメンバーは、白熱の討論をしていました。 議題は、『アユカちゃんの公園デビュー』でした。(^^;; 「碇、どうしてもやるのか?」 「碇さん、外では危険がいっぱいですよ!?」 「あなた、まだ無理ですよ。」 ゲンドウさんからの提案に他のメンバーは、口々に反対しました。 しかし、ゲンドウさんは、メンバーの反対をニヤリと交わし、膝元の愛孫?に問いかけました。 「どうでちゅか、アユカちゃん?」 「はぁ〜〜い!!」\(^0^) ゲンドウさんは、アユカちゃんの笑顔で思わずガッツポーズをしましたが、メンバーは折れませんでした。 「でも、あなた・・・・・」 「碇、危険だぞ・・・・・」 「碇さん・・・・・・・・」 そこで、ゲンドウさんは、今回のオブザーバーのDr.赤城リツコを呼び出しました。 「赤木くん、ここに!」 「はい、会長」 部屋の隅に居たリツコさんは、持ってきた設計図を広げました。 「これは、何かね?」 「はい、惣流副会長! 碇会長から依頼されたアユカちゃん仕様の乳母車『りりす』の設計図です。」 ゲンドウさんは、アユカちゃんにも見せる様に抱き上げると乳母車の仕様を誇示しました。 「いいでちゅか、アユカちゃん」 「はぁ〜〜い」 「この乳母車『りりす』には、 坂道で暴走した時のために・・・・・・ABS 正面衝突の時のために・・・・・・・・エアバック フロントバンパー 側面衝突対策のために・・・・・・・・サイドエアバッグ ドアビーム リアバンパー 乳母車から落ちないために・・・・・・6点式シートベルト 迷子の時のために・・・・・・・・・・GPS 暴漢対策のために・・・・・・・・・・ATフィールドとエントリープラグ 勿論、動力源は・・・・・・・・・・・N2機関 を装備しているんだぞ!!」 ゲンドウさんは、嬉しそうに元は乳母車だったモノを誇示しましたが、 それに対して賛同したのは、乳母車を製作したリツコさんだけでした。 「はぁ・・・・・・い」(−−;; 「・・・・・・・」(−−;; 「・・・・・・・」(−−;; 「・・・・・・・」(−−;; 3人だけでなく、アユカちゃんまで青い顔になりました。 「・・・・・あなた?」 「なんだ、ユイ?」 「これは、乳母車なんですよね」 「ああ、そうだが?」 「どうして、乳母車に『ATフィールド』『エントリープラグ』『N2機関』を装備しているんですか?」 「うっ!・・・・・・・・それは」 「「「それは??」」」 「それは、リツコくん(本当は私)の趣味だ!!」 「「「「(あんぐり)」」」」 ここで、会議は沈黙してしまいました。 ゲンドウさんとリツコさんは、自画自賛で乳母車を眺め ユイさん達は、真っ白に燃え尽きてしまいました。 「うぅ・・・・・ばんばぁ〜〜、ばんばぁ〜〜」 この乳母車を見たアユカちゃんは、涙目でゲンドウさんの腕の中からユイさんに助けを求めました。 しかし、アユカちゃんに嫌われたゲンドウさんは、アユカちゃんの気持ちが分からず、ただユイさんに抱いてもらいたいと誤解して何も考えずアユカちゃんをユイさんに渡しました。 「ユイ、アユカちゃんがお前に抱かれたがっているぞ」 ユイさんは、アユカちゃんをゲンドウさんから受け取ると巨人の☆の「姉と弟」状態になりました。 「アユカちゃん、頑張るのよ! 私にいい考えがあるわ。 だから、もう少しだけ、もう少しだけ我慢してね。」 「ばんばぁ〜〜、ばんばぁ〜〜」 と、ユイさんが、アユカちゃん慰めていると、リツコさんとゲンドウさんは自画自賛で乳母車『りりす』を褒め称えていました。 「ああ、早く何か起こらないと性能が発揮できないな(ニヤリ)」 「そうですわねぇ・・・・(ニヤリ)」 2人が、危ない世界にのめり込んでいると、ユイさんが何気なく尋ねました。 「リツコさん、この乳母車?モニターテストしたの?」 「いえ、『まぎ』によるシュミレーションだけですが? 何しろ、アユカちゃん専用で作成したので、他に乗れる子が居ません。」 そこで、ユイさんはしめしめと喜ぶ顔を隠して、何時もの笑みで言いました。 「それなら、私にいい考えがあるわ。 モニターに適任の2人がいるわ。」 「ばんばぁ・・・・・」 アユカちゃんは涙目でユイさんに訴えましたが、ユイさんはアユカちゃんの頭を撫でて 「大丈夫よ、アユカちゃん! パパとママが頑張ってくれるわ。」 と、囁きました。 その頃、大学のカフェテリアでは、何も知らないアスカとシンジが同時にくしゃみをしました。 「「くしゅん!!」」 「アスカ、風邪かい?」 「シンジ、こそ?」 2人は、身に覚えのないくしゃみに傾げました。 「でも、シンジぃ?」 「何だい?」 「そろそろ、アユカを公園デビューさせた方がいいんじゃないかしら? 何時までも家の中でお義母様達に甘やかされては駄目じゃないかしら?」 「うん、そうだね。 じゃあ、今度の日曜日にでもアユカを近所の公園に連れて行かないかい?」 「そうね、公園ならお義父様の邪魔も入らないし・・・・たぶん」(^^;; この時、何も知らない2人は親子3人で仲むつまじく公園で遊ぶ姿を想像しました。 そして、2人は帰宅して、リビングで寛いでいる両親達に日曜日の事を相談しようとした矢先に、 ユイさんがにこやかに、とってもにこやかに切り出してきました。 「「あのぉ・・・・母さん(お義母様)」」 「あら、シンジ、アスカちゃん、お帰りなさい。 丁度よかったわ、あなた達に相談があるのよ。 あなた達、今度の日曜日、アユカちゃん・・・を連れて近所の公園まで散歩してきなさい。 本当は私達が連れて行きたいんだけど、やっぱり最初はアユカちゃんの親であるあなた達の方がいいわね。」 「「・・・・はぁ」」 「で、あなた達の相談って何なの?」 「「い、いえ、何でもないです。」」(^^;;(^^;; 2人は、ユイさんからの相談する内容を先に言われて気が動転してユイさんの言葉の間に気が付きませんでした。 そんな2人を見たユイさんは、思わずゲンドウさん笑いで顔を隠しました。 そして、2人は寝室に入ると抱き合って喜びました。 「シンジぃ〜〜」 「アスカぁ〜〜」 「なんだかんだ言って、お義母様達は、アタシ達の事考えてくれていたのね。」 「うん、そうだね。 アユカの公園まで最初の散歩を僕達に譲ってくれるなんて・・・・」 2人は、親達を誤解していたと心の中で謝りました。 そして、日曜日 アスカとシンジは、早起きして早速アユカちゃんと散歩に出掛けようとすると、アユカちゃんの姿が見当たりません。 「アユカぁ〜〜 アユカぁ〜〜 アユカぁ〜〜 何処にいるの、お出掛けよ出てらっしゃい!!」 しかし、アスカの声に答えたのは、やっぱりユイさんでした。 「アスカちゃん、アユカちゃんなら、今お出掛けの用意をしているわ。 アスカちゃんとシンジは、玄関で待っていてくれないかしら?」 「・・・・はい、お義母様」 アスカは一抹の不安を抱きつつ、素直にシンジと玄関の外でアユカちゃんを待つ事にしました。 そして、30分後 アスカとシンジが玄関で待っていますと・・・・・・ ガチャ! 「あっ、アユカ、遅かったわ(!)」 アスカは、開いた玄関を見つめて固まりました。 ガシャン、ガシャン、ガシャン・・・・・・ ウィーーーン、ウィーーーン・・・・・・・ 玄関から出てきたのは、アユカちゃんでなくロボコップ顔負けのロボットでした。 そのロボットは、2足歩行で2人の前まで来ると、ゼンマイが切れた様に立ち止まりました。 アスカは、そのロボットに脅えて、シンジの影に隠れながら、シンジに囁きました。 「シ、シンジ? あれは、何なの?」 「さ、さあ?」 2人の心の中には、『もしや』と、一抹の不安が広がりました。 『『まさか、お父さん(お義父様)達が作ったの??』』(^^;;(^^;; ウィーーーン、ガシッ!! 2人が、ゲンドウさんの顔を思い浮かべた瞬間、ロボットは突然アームを伸ばして、シンジの右腕とアスカの左腕を掴まえました。 「な、何よ、これ!?」 「何なんだ!?」 2人は、掴んだロボットのアームを振りほどこうとしましたが、ロボットのアームは手錠の如く、しっかり2人の腕を捕らえて離しませんでした。 そして、ロボットの顔の部分のモニターに2人の馴染みの顔が映りました。 「母さん!?」 「お義母様、これは何ですか!?」 モニターに映ったユイさんは、何時もよりにこやかに微笑みながら言いました。 「ごめんなさい、アスカちゃん、シンジ (^ー^) 2人には、この乳母車『りりす』のモニターをしてもらいたいのよ。」 「「・・・・・・乳母車?」」(^^;;(^^;; アスカとシンジは、目の前のロボットを見て、唖然としました。 「そうなの、これはお父さんが考案して、リツコさんが開発したアユカちゃん専用の乳母車なの」 「えぇ〜〜、リツコが開発したの!!」 アスカとシンジは、開発者がリツコさんと聞き、即座に危ないモノと判断しました。 「嫌よ、ぜぇ〜〜たいにイヤ!!」 アスカが嫌がっていますと、モニターの人物がゲンドウさんに切り替わりました。 「アスカくん、何をそんなに嫌がっているんだ。 これは、アユカちゃん専用に開発した乳母車だぞ。 (仕様説明) アユカちゃんは、アスカくんの娘だろう。 愛娘のためにモニターするのが親の義務じゃないかね?」 「嫌よ、ぜぇ〜〜たいにイヤ!!」 アスカは、乳母車『りりす』のモニターをやりたくないとその場に座りこんでしまいました。 また、モニターがユイさんに戻り、ユイさんは怪しく微笑みながら言いました。 「アスカちゃん、心配しなくていいわ。 『りりす』の中には、アユカちゃんは入っていないわ。 その代りに『だみーぷらぐ』を入れてあるの。 だから、暴走 や 事故 を起こしても(アユカちゃんは)安全よ!!」 それを聞いたアスカとシンジは、『りりす』から逃げようと決意しました。 「「動くな、動くな、動くな・・・・・・・・・」」 アスカとシンジは、駄々っ子の如くしゃがみ込みモニター(モルモット)を拒否しようとしましたが、 ゲンドウさんは怪しくサングラスを光らせて、ボイスコマンドを音声入力しました。 『グアッ!!』 ガシャン、ガシャン、ガシャン・・・・・・ (T0T)/\(+◇+)/\(T0T) : : : : 「「いやぁーーーーーーっ!!」」 『りりす』は、しゃがみ込んでいるアスカとシンジを引き摺りながら外に走り出して行きました。 そして、数時間後、第3新東京市のある公園で乳母車と呼ばれるモノの暴走事故がありました。(^^;; その報告を聞いたユイさんとアユカちゃんは、アスカの決めポーズ(胸を張り腰に手をあてて威張る)でゲンドウさんを言いました。 「やっぱり、あれは危険だったでしょ、あなた!!」凸(^0^) 「ぶぅ〜〜!!」凸(^0^) 「す、すまん。」 「じゃあ、あなたの小遣いで乳母車を買ってくださいね。」 「うっ・・・・・!」 「いいですね、あ・な・た!!」凸(^0^) 「分かりました。」(^^;; それを聞いたアユカちゃんは、無邪気にゲンドウさんにお礼を言いました。 「あんがとぉ〜〜、じぃ〜じぃ〜!!」 そして、今回の『りりす』事件の一番の被害者のアスカとシンジは・・・・・ アスカが左肩脱臼、シンジが右肩脱臼で1人では食事も出来ない状態になり、2人は肩の脱臼という公然の口実で毎日お互いに食べさせあいました。 「シンジ、あ〜〜ん!!」 「あ〜〜ん、ぱく!!」 「おいしい?」 「うん、アスカが食べさせてくれたからね!! アスカ、あ〜〜ん!!」 「あ〜〜ん、ぱく!!」 「おいしい?」 「だって、シンジが食べさせてくれる食事ですもの!! ・・・・・この怪我のおかげでまたシンジとこうして食事ができて・・・・良かったわね。」 「うん、そうだね。」 「でも、もう2度とあの乳母車は、嫌よ!!」 「・・・・うん」(^^;; 2人は、公園の散歩の恐ろしさをしみじみと痛感しました。(^^;; 後書き \(^0^)なしつぶさん、「EF5」70万ヒットおめでとうございます!! アユカちゃんの公園デビュー編です。 超過保護なゲンドウさん達が考える安全対策は、やはり危険ですね。(^^;; 暴走したゲンドウさんに危険を分からせるために親であるアスカとシンジに尊い犠牲なってもらいました。 アスカ! シンジ! 君たちの犠牲は無駄にしないよ!! ・・・・では、あまりにも酷だったので、食事シーンを追加しました。(^^;; まあ、我が子のためなら、ケガの1つや2つ、我慢できるでしょう・・・・たぶん(^^;; では、また |
70万ヒット記念ありがとうございました。
アユカちゃんの公園デビューの話ということでしたが主題はマッドリツコの方とその被害者ですね(^^;
エアバッグやN2機関ってかえって危険なんじゃって思っっていました。
それでも一応乳母車の形を保っているものとばかり思っていたらロボットっていったい(^^;;;
やっぱりマッドは危険ですね。
>暴走 や 事故 を起こしても
っておきるんかい!
アスカ達が強硬に抵抗するのもわかりますね
まあこれもアユカちゃんに変わっての尊い犠牲ですね。
くわばらくわばら(-_-)
| 素晴らしい小説を書いて下さった作者にぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。 |