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ここは、毎度お馴染みの第3新東京市の某所 暗闇の中である連中が密談をしていました。 「ねぇ、あなたどうするの? このままだと、あの子は、連中の思い通りよ!」 「あぁ・・・そうだなぁ」 「この頃、あの子は、起きるとすぐに赤いサングラスをつけたがるのよ!」 「な、何だって!! これもあの人の陰謀か!?」 「・・・・・えぇ、そうみたい。 それに・・・・」 「それに?」 「近頃あの子は・・・・・お義父様達の会議 にも加わっているみたいなの」(−−;; 「何ぃ〜〜っ!! お父さん達の会議にか!!」 「シンジぃ、どうするの!? このままでは、アユカはどんどん変な事を覚えていくわ!! 大きくなったら、人類補完計画 とか ふっ、ぶざまね! が口癖に危ない人間になるわ!!」 「アスカ、そんな事ないよ!!」 「でも、シンジぃ!!」 「大丈夫、アスカ! ボクとアスカでアユカを育てれば大丈夫だよ・・・・ねっ!!」 シンジとアスカが、立ち上がり抱き合った瞬間 |
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(パチッ!!) 「おい、碇! そろそろいいだろ? お前達夫婦に写真部の暗室を占拠されると俺が先輩達にどやされるんだぞ!!」 シンジとアスカの親友である写真部所属の相田ケンスケは、暗室で抱き合っている2人を見て”やれやれ”と言った顔で愚痴りました。 「ご、ごめん! ケンスケ!」 「ごめんね、相田くん!」 「おい、シンジ? 何でわざわざ大学のここで相談なんかしているんだ? お前達には、夫婦の部屋があるはずだろ?」 ケンスケは、もっともな疑問を尋ねました。 しかし、ケンスケに尋ねられたシンジとアスカは、バツが悪そうに顔を見合わせるとため息をついて 「それがぁ・・・・ボクとアスカも不思議に思っているんだけど 部屋や大学のカフェテリアで話していると何時もいいタイミングでお母さん達から電話がかかってくるんだ。」(^^;; 「碇、それって!?」 「ケンスケ、分かっている! それ以上何も言わないでくれ!!」 「・・・・碇、お前達も人知れず苦労しているんだな。」 「・・・・うん」 シンジとアスカは、ケンスケに哀れみの目で見送られながら”トボトボ”と写真部の暗室を後にしました。 しかし、シンジとアスカが、ここならば大丈夫と考えた写真部の暗室での密談もリアルタイムで碇・惣流家の居間のスピーカーで聞かれていました。 何しろ、アスカとシンジも知りませんでしたが、2人の持ち物には色々と仕掛けが施していました。 ◎アスカのイヤリング ◎2人のペアウォッチ ◎ボールペン : : など、数えればきりがありませんでした。 そして、碇・惣流家の居間では、この密談の結果を聞き「2人の恋のメロディ」補完委員会が開催され議論されていました。 「・・・・あなた」 「なんだ、ユイ?」 「たまには、・・・・・たまには、アユカちゃんをシンジ達に 預けて みませんか?」 「何ぃ、なんだと、ユイ!!」 「だって、あなた 彦星と織り姫だって、1年に1度は会えますよ。」 「・・・・・・そうだな」 ゲンドウさんも七夕の話をきき、たまにはアユカちゃんをシンジとアスカに預けようかと考え、膝の上でゲンドウさんのサングラスで遊んでいるアユカちゃんに尋ねました。 「どうでちゅか、アユカちゃん? パパとママとあちょんでくれまちゅかぁ〜〜?」 ゲンドウさんが尋ねると、アユカちゃんは少し悩んでから 「う・・・・ん、はぁ〜〜い!!」\(●◇●) と、元気に返事しました。 「よし、アユカちゃんの同意を得た! では、前回の功労者であるシンジとアスカくんに労いを込めて 今回は、アユカちゃんを2人に 預けて はどうだろう?」 ゲンドウさんは、他の3人に尋ねると 「碇、このままではアユカちゃん育成計画に遅れがでるが・・・・仕方ないな」 「そうですわね。」 「・・・・仕方ないわねっ」 「はぁ〜〜い!!」 と、『2人の恋のメロディ』補完委員会では、「アユカちゃんの里帰り」計画を全会一致で採決されました。 第3新東京大学への通学路 アスカとシンジが、重い足を引き摺り”トボトボ”と帰宅していると、アスカがぽそりと話始めました。 「シンジぃ〜〜、帰っても、アユカは(迎えにも来てくれないのね)・・・・・」 「アスカ、そんな事ないよ。 いくら、アユカが、おじいちゃん子、おばあちゃん子だからって アユカは、ボク達の子供だよ!!」 「じゃあ、シンジ? 今週は、(アユカは)出迎えてくれた?」(T◇T) 「・・・・・・・くれない」(−−;; 「じゃあ、先週は?」(T◇T) 「・・・・・・・くれない」(−−;; 「じゃあ、先月は?」(T◇T) 「・・・・・・・くれない」(−−;; と、話していてアスカとシンジは、悲しくなり路上で抱き合いました。 「アスカぁ〜〜〜〜」 「シンジぃ〜〜〜〜」 「何時か、何時か、きっと、アユカは、ボク達のところに戻ってくるよ!!」 「そうよ、そうよねっ・・・・・・」 2人は、周りの目を無視して暫くの間抱き合ってから、シンジは顔をあげてアスカに手を差し出して言いました。 「さぁ、アスカ、帰ろう!! アユカが待っているボク達の家へ!!」 「うん、そうね!!」 アスカは、シンジの手を握ると笑顔を返して、シンジと寄り添う様に歩き出しました。 そして、碇・惣流家の玄関で ピンポぉ〜〜ン!! 「「ただいまぁ〜〜っ!!」」 シンジとアスカは、無駄だと知りつつ帰宅の挨拶をすると、アスカが切望する声が帰ってきました。 「はぁ〜〜い!! マんマぁ〜〜!! パんパぁ〜〜!!」\(^0^)/ 「「えっ!?」」 アスカとシンジが、顔を見合わせてから玄関を覗くと、其処には福助人形の如くちょこんと座っているアユカちゃんの姿がありました。 『『えっ、アユカ!!』』 : : : : シンジとアスカは、目の前に座っているアユカちゃんの姿を信じられず、 アスカはシンジの、シンジはアスカの頬を同時に”ペシッ!”と叩きました。 「「痛い!!」」(×◇^!!(×◇^!! 2人は、叩かれた痛みで目の前にいるアユカちゃんが夢や幻でないと自覚しました。 それから、アスカとシンジは、呆然と玄関でアユカちゃんを見つめて立ち尽くしますと アユカちゃんが、可愛らしく首を傾げて「マんマぁ〜〜? パんパぁ〜〜?」と呟きました。 アスカは、そのアユカちゃんの声を聞き、夢遊病者の如くふらふらとアユカちゃんに近づき、アユカちゃんを抱きしめました。 「アユカぁ〜〜、アユカぁ〜〜!!」 アスカは、泣きながら戻ってきた我が子の名前を何度も何度も呼びながら抱きしめました。 そして、頃合いを見計らって居間からキョウコさんが出てきました。 「アスカ?」 「(びくっ!)マ、マ、ママ!!」 アスカは、キョウコさんの顔を見ると、脅えてアユカちゃんをしっかりと抱き抱えてそのまま後ずさりました。 「マ、ママ、来ないで!! やっと、アユカがアタシに懐いてくれたのよ!! アタシを出迎えてくれたのよ!!」 アスカは、涙目で愛娘を取り上げられない様に訴えました。(^^;; それを見たキョウコさんは、頭に大きな汗をつけて”私達は、人さらいかい!?”と、心の中でツッコミながら 「アスカちゃん、誰もアユカちゃんを取ろうとはしないわよ。」 「うそ、うそ!!」(T◇T) さすがにこの数ヶ月の両家の親+アユカちゃんの行動にアスカは、疑心暗鬼にキョウコさんの言葉を信じませんでした。 そして、キョウコさんが1足前に出るとアスカは、キョウコさんに背を向けてアユカちゃんを隠す様にしゃがみ込みました。 それを見たキョウコさんは、”やれやれ”とまともな会話を諦めて、アユカの背中に言いました。 「じゃあ、アスカちゃん、そのまま聞いてちょうだい。」 「(ぴくっ!)」 「今日は、私達は町内会の旅行で湯元温泉に泊りがけで出かけるわ。」 『えっ! ・・・・泊りがけ!!』 「でっ、アユカちゃんの子守りだけど」 『いや、アユカは連れていかせない!!』 「・・・・・できないよの。 だからアスカちゃん、アユカちゃんの事よろしくね。 シンジ君と2人で頑張るのよ。」 『・・・・えっ!』 アスカは、キョウコさんの言った内容を理解して、はっ!となり振り返りました。 「ママぁ!!」 キョウコさんもアスカがやっと振り返ってくれたので一安心してニッコリと笑い言いました。 「いいわね、アスカちゃん?」 「うん!!」(^◇^) キョウコさんは、アスカに笑顔が戻ったのを確認すると、お役ゴメンとばかりに居間に戻りました。 (*勿論、町内会の温泉旅行は何時もの口実です。(^^;;) そして、玄関での感動の親子の対面から暫くしてアスカとシンジが”いまだ信じられない”といった顔で居間に入ってくると、 「アスカちゃん、シンジ、留守番よろしくね!」 「アスカちゃん、シンジくん、しっかりアユカちゃんの面倒みるのよ!」 「ふっ、土産は期待するな!!」 「碇、何時までも座っていないで立て!!」 と、申し合わせた様にゲンドウさん達は、入れ替わりに自称:温泉旅行に出かけました。 「はい、パパ、ママ、お義父様、お義母様、行ってらっしゃい!!」 「はい、アユカの事は、2人で頑張ります!」 「はぁ〜〜い、じぃ〜じ、ばぁ〜ば!!」 と、アスカとシンジとアユカちゃんは、出かける4人を玄関まで見送りました。 アスカとシンジは、4人が本当に出かけたのを確認すると、安心して気が抜けた状態になりました。 「(ふぅ〜〜)ねぇ、シンジ?」 「何だい、アスカ?」 「昼間、アタシ達が悩んだのは、何だったのかしら?」 「さぁ〜〜?」 2人は、あっけなく望みが叶い、暫くぼぉ〜っとソファーに座り込んでいました。 アスカとシンジにして見れば、親子で過す何もない時間もいいのですが、これを許さない4+1人がいました。 碇・惣流家の地下に設営されている第2モニタールームでは、ぼけ〜っとする2人を見てゲンドウさん達がやきもきしていました。 「どうしてだ、どうして動かない!!」 「何故だ、何故、親子のふれあいをしないんだ!!」 「アスカちゃん、あなたに与えられた時間は、限りあるものなのよ!!」 「アスカちゃん、今この時を大切にしないと後悔するわよ!!」 4人は、それぞれに動かないアスカとシンジを見て愚痴ってから、ユイさんが徐にマイクのスウィッチを入れました。 ”アユカちゃん! アユカちゃん! このままだと、パパとママは、動かないわ! アユカちゃんに特別指令を送ります。 パパに突撃しなさい!!” ユイさんの指令は、アユカちゃんに装着したカチューシャのイヤホンを通じてアユカちゃんに伝わりました。 ”らじゃ〜〜っ!!” アユカちゃんは、元気に返事をすると、たどたどしい歩き方でシンジに近づき、シンジの胸にダイビングしました。 「パんパぁ〜〜!!」 「「はっ、アユカ!!」」 シンジもアスカも流石に親だけあって、アユカちゃんの突然(計画通り)の行動に見事に反応しました。 シンジは、起き上がって飛び込んできたアユカちゃんをしっかり受け止めると 「あぶないなぁ、アユカ!!」 「ホント、シンジ、大丈夫?」 「あぁ、何とか抱き止めたよ。」 と、アスカとシンジが、シナリオ通り起き上がると、アスカはアユカちゃんを抱いているシンジに話し掛けました。 「シンジぃ〜〜、これからどうする?」 「そうだね・・・・」 2人が、久々の親子水入らずの時間を持て余していると、アユカちゃんにユイさんからの次の指令が届きました。 ”アユカちゃん、パパとママを買い物に誘導するのよ!!” ”らじゃ〜〜っ!!” アユカちゃんは返事をすると、シンジの腕を抜け出して部屋の済みにあった買い物カゴのところに行き、買い物カゴで遊び始めました。 「だぁ〜〜、だぁ〜〜!!」 と、アユカちゃんは、アスカが気がつく様に買い物カゴをアピールすると、それを見たアスカはアユカちゃん(ユイさん)の思惑通り 「あっ、そうだったわ! シンジ、夕食の買い物に行かないといけないわ!」 「えっ、買い物!? でもその間、アユカはどうするんだい?」 育児の経験の無いシンジは1人でアユカちゃんの育児をする事に躊躇し、アスカにアユカちゃんを連れていく様にお願いする瞬間 アユカちゃんの元に第3の指令が入ってきました。 ”アユカちゃん、パパに抱き着いて泣きなさい!!” ”らじゃ〜〜っ!!” アユカちゃんは、指令が下ると即座にシンジの元に近寄り、シンジに抱いてもらうと即座にシンジの胸元をしっかり握り泣き出しました。 「(ぐすぐす)パぁ・・・・・パぁ・・・・・・ (ぐすぐす)パぁ・・・・・パぁ・・・・・・」 これを見たアスカは、にやりと笑い、子供言葉でおどけました。 「あら、アユカちゃんは、パパと離れたくないみたいでちゅねぇ〜〜」 「そんなぁ〜〜、アスカぁ〜〜」(^◇^;; シンジが初めての子守りに戸惑っていると、アスカが妥協案を提案しました。 「シンジぃ〜〜、アタシにいい考えがあるわ。」 「いい考え?」 「そう、いい考え シンジは、1人でアユカの子守りは出来ないし、 アタシもアユカを子守りしながら買い物はきついわ!」 「うん・・・・・」 「だから、シンジがアユカを抱いて、アタシの買い物についてくるのよ!! そうすれば、いざという時、アタシがアユカの面倒を見れるわ。」 「えっ! ・・・・ボクがアユカを抱いて買い物についていくの?」(^^;; シンジは、驚き半分、戸惑い半分の顔をしていると 「何よその顔は!! 嫌ならいいわよ。シンジが1人でアユカの子守りができるならねっ!!」 シンジは、勝ち誇ったアスカの笑顔と胸にしがみ付いたアユカちゃんの(うそ)泣きに負けて無条件降伏しました。 「・・・・・・はい、わかりました。」 「分かれば、よろしい!!」凸(^0^) 「だぁ〜〜!!」\(^0^) そして、数刻後 第3新東京市のスーパーに向かう街角に見るからに若い母親と子供を抱いた若い父親の姿がありました。 しかも、2人とも第3新東京市では知らない人がいない有名人でしたので、道ですれ違う人は全員が3人の姿を見る度に微笑み小声で隣の人と話だしました。 シンジは、周囲の視線、噂話に耐え切れず何度も顔を隠そうとしましたが、腕に抱いているアユカちゃんのために顔も隠せませんでした。 「アスカぁ〜〜、何で遠くのスーパーなんだい? 近所のコンビニでもいいだろ?」 シンジはアスカに助けを求めると、 『親子3人の幸せ』を満喫しているアスカは、満面の笑みで 「だぁ〜め!! だって、インスタント食品だとアユカの発育によくないわ! ほらっ、シンジぃ〜〜! 立ち止まっていないで歩こう・・・・・・だ・ん・な・さ・ま・!!」 アスカは笑いながらシンジの二の腕を掴まえると、シンジを引っ張る様に歩き出しました。 シンジも久々に見るアスカの最高の笑顔を見て、口では「やれやれ」と言いながらもニヤケタ顔で歩きだしました。 「わかったよ、かわいい お・く・さ・ま・!!」 「もうぉ〜、シンジったら!!」(*^◇^*) シンジとアスカが、じゃれあっているとシンジの腕の中でアユカちゃんが自己主張しました。 「ぶぅ〜〜!!」 「ははは、アユカも可愛いよ!!」 「はぁ〜〜い!!」 3人は仲むつまじく夕方の街を歩き出しました。 後書き \(^0^)なしつぶさん、「EF5」75万ヒットおめでとうございます!! 突貫作業で作成したSSです。(^^;; ちなみにアユカちゃんのカチューシャに仕込んでいるスピーカーは、骨伝導式でシンジ達には聞こえないタイプです。 それとこのSSが掲載されている時は、きっと日本にいません。国外逃亡中です!! 後編は、小生が無事帰国できました80万の時に投稿します。(^^;; では、また!! |
75万ヒット記念ありがとうございました。
いやはや一番怖いのは極悪非道なパパラッチにツインマザーズですね。
>「アユカちゃんを預けてみない?」
ってアユカちゃんはおのれらの所有物かい!!!
もうすでに自分たちの子供同様,というかそれ以上の存在というのが何とも恐ろしい(^^;
この機会にシンジとアスカはアユカちゃんを取り戻せるのか?
続きはNASAさんの無事の帰国を祈ってください。
NASAさん,国外逃亡中???
いやいや取材旅行の間違いでしょう。
帰国後の続編を待っています。
それではよい旅を!
| 素晴らしい小説を書いて下さった作者にぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。 |