おませな恋のメロディPS2

(レイちゃん 宣言の章)

 

Written by ロン

 

 

 

ここ、第三新東京市に綾波財閥の御所があります。

当主は綾波レイカ、財閥は世界五本の指に入るほどの資産家です。

そのある日の事です。

 

「誰か、いませんか?」

「はい何でしょう、会長」

使用人が「会長」と呼ぶ人は、綾波レイカその人です。

「悪いのですが、これを調べてください」

「では、さっそく」

「それと、レイをこちらへ」

レイカさんから書類を渡された使用人は即座にいなくなりました。

 

しばらくするとパジャマ姿のレイちゃんがきました。

「おはようございます。おばあさま」

「おはよう、レイ。こちらにいらっしゃい」

レイちゃんはおばあさまの手前3メートルの所で正座をしました。

「レイに聞きたい事があります。シンジくんのことをどう思いますか?」

「・・・・・・わかりません

レイカさんは少し分かり易く言いました。

「シンジくんといると、どう言う気持ちになりますか?」

レイちゃんは少しの間考え、顔を赤くしながら答えました。

「・・・・・・・・シンジくんといると、こころがあたたかくなります。・・・・ずっといっしょにいたいとおもいます(*・・*)

「分かりました。(ニヤリ)それなら私がシンジくんと会えるようにしてあげます。そのかわり後は、自分で行動しなさい」

はい。おばあさま(^^)

「では、食事をすましてきなさい」

レイちゃんは挨拶をすると食堂に行きました。

それをレイカさんはニッコリしながら見つめていました。

「(レイ、がんばるのですよ)」

 

「会長」

レイちゃんとすれ違いに先ほどの使用人が現れました。

「ご苦労。で、どうでした?」

「はい。こちらになります」

使用人から書類を受け取り考えながら見ていました。

「(・・・・・・碇 ゲンドウの息子・・・・もしやとは思いましたが・・・・・・・・・・・・・・それに婚約者は惣流家とは・・・・・・・・)」

「さがりなさい」

「はい」

「(研究機関ネルフ・・・・・それに、碇 ゲンドウ・・さすがに一筋縄ではいきませんか)」

書類にはシンジくんの経歴、人間関係、2週間分のスケジュールが書いてありました。

「(あら、今週末の惣流夫妻は家族で遊園地ですか。シンジくんはお留守番・・・・・・・・・・これね!(ニヤリ)」

レイカさんは今週末シンジくんを食事に招待する事に決定したようです。

 

 

 

 

<<そして・・・・・・今週末>>

 

トルルルル〜〜〜〜〜〜

トルルルル〜〜〜〜〜〜

朝食の後片づけをしていたユイさんは電話の音を聞きつけあわてて向かいました。

「はいはい、ちょっとまってね。・・・・・もしもし、碇ですが」

「私、綾波レイカと申します。先日レイがお宅のシンジくんに助けて頂いてありがとうございます」

突然の電話に、突然の人、ビックリしましたがさすがはユイさん、平然として応対します。

「いえいえ、その節はこちらこそ。シンジが「前をよく見てなくてレイちゃんとぶつかった」と聞いていたので、こちらの方から挨拶しようと思っていた所ですわ」

「お気になさらずに。それより、もしよろしければシンジくんを家に招待したいのですが?

「まあまあ、うちのシンジも喜びますわ。是非お願いします」

「では、2時頃にお迎えにあがりますのでよろしくお願いします。」

「はい。では、ごきげんよう」

がちゃん

あなた!あなた!!

 ユイさんはどうしようか、ゲンドウさんに相談しに行ったようです。

 

「何だユイ、騒々しい」

「なんだじゃありません。実はね・・・・・・・」

ユイさんは、ゲンドウさんに事の次第を話しました。

「ふむ・・・・さすがは綾波財閥。うまいところを突いてくる」

「感心している場合じゃないでしょ」

「しかしなあ・・・・ユイ、お前が行くと言った以上は行くしかあるまい?」

「そうはいっても・・・・・・・でも、アスカちゃんがいない時に言って来るとは」

「相手が相手だからな。仕方があるまい。こちらの行動は筒抜けになっていると考えた方がいいな

「そうですわね。相手の方が上ですものね」

「まだ時間はある、焦ることはない。それに決めるのはシンジだ

「そうね・・・・・それじゃシンジを起こしてきますね」

まだ寝とるのかアイツは

ゲンドウさんはぶつぶつ言いながら書斎に入って行きました。

 

 

!?

ユイさんはベットにシンジがいないのでビックリしましたが、なんて事はないベットから落ちていたようです。

「あらあら、シンジったら。シンジ起きなさい、11時過ぎてますよ。・・・・・・ほらシンジ起きなさい」

「・・・・・ふにゃ・・・・・おかあさん・・・・おはよう・・・」

「ほら、早く。今日は、レイちゃんに招待されているのだから」

シンジくんは「レイちゃん!?」と言う単語を聴き、一気に覚醒しました。

レ、レイちゃんがどうしたの?

「さっきね、レイカさんが家に招待したいって、電話があったのよ」

「じゃあ、いついくの?」

「もう少ししたら迎えに来るって」

「そうなの?・・・でも〜・・・・・・・」

シンジくんは話をしてるうちに、暗い顔になっていきました。

「あらあらシンジ、どうしたの?」

うん。あのね、こんどくるときはあーちゃんもつれてくるって、レイちゃんとやくそくしてたの

「・・・そう・・・・・じゃあレイちゃんに、今度アスカちゃんがいるときに家に招待しましょうね」

うん!(^^)

「じゃあ、さっさと着替えなさい。ここに出して置くから」

シンジくんはユイさんによそ行き用の洋服を出してもらい、着替えてレイちゃんが来るのを待つことにしました。

「あーちゃん、ゆうえんちをたのしんでるかな?」

 その頃、アスカちゃんはと言うと

 

 

ぱぱぁ!ままぁ!ジェットコースターに、のろうよ〜!!(^^)

「アスカ、もう7回目だぞ。勘弁してくれ」

「あなた。わたし疲れたので、ここで休んでいますね」

キョウコさんはジェットコースターの近くにあるベンチに、倒れるように座りました。

キョウコ、ヒキョウだぞ!夫婦と言うものは、表裏一体、一心同体、苦しみも分かち合うものだぞ

ぱぱぁ!はやく!!(^^)

キョウコ・・・・・・TT

ごゆっくり〜〜(^^)/~~

エンジョイしてる見たいですね。(^^;)

 

<さあ、話を戻しましょう。>

 

 

「お嬢様、昼食の準備が整いました」

「わかりました。すぐいくます」

レイちゃんはシンジくんのために、一番お気に入りの白のワンピースを着ていました。

「(シンジくん、ほめてくれるかな?・・・・・・はやくこないかな・・・・・・)」

レイちゃんは時間を気にして、何をするのもはかどりません。

ようやく食堂に着いたときにはすでにレイカさんが座ってました。綾波家は当主が来るまでに家族全員そろってなければなりません。今はレイカさんとレイちゃんの二人しか居ませんので、当然レイちゃんの方が早く来なければなりません。ちなみにレイちゃんのお父さんは、海外へ出航中です。

レイ、何をしていたのです。決まりをきちんと守りなさい。

もうしわけありません、おばあさま

レイちゃんは謝りながらでも時間を気にしてるようです。

「レイや、アセる気持ちも分かります。しかしね、「強いては事をし損じる」と言うように、アセっては駄目ですよ。気持ちを落ち着けなさい」

「はい」

レイちゃんが気持ちを落ち着かせると、タイミングをはかったように使用人が食事を並べ始めました。アスパラサラダ、コンソメスープ、ホワイトソーススパゲッティーが今日の綾波家の昼食です。

「レイ、今日は何をして遊ぶつもりですか?」

「え〜と、おにわのプールおよぎたいとおもいます」

「そう。じゃあシンジくんの水着を用意しないといけませんね。悪いけどそう言う事だからお願いね、サイズは書類に書いてあるから」

レイカさんは後ろを向き、近くにいた使用人に声をかけました。

「はい、すぐ用意させます」

使用人は返答して食堂から出ていきました。

「レイ、これは人生の先輩からのアドバイスです。恋というものは、ジッとしていてもやってきません。時には積極的にすることも大事です。覚えておきなさい」

はい、がんばります(^^)

 

昼食もいつも通り、何事もなく終わりました。その頃シンジくんは

 

 

「おかあさん、ぼうしどこにあるの?」

「このあいだ、洗面所に手を洗った時に忘れたでしょ。駄目よ忘れちゃ、アスカちゃんに怒られるわよ」

シンジくんはアスカちゃんに怒られた時の事を思いだし、ビビってしまいました

わ、わかったよこれからはちゃんとするよ(--;;)

ユイさんはそれを聞くとニッコリして、リビングに帽子を取りに行きました。

 

「ユイ」

ユイさんが振り向くと、ゲンドウさんが書斎から出てきていました。

「どうしたんです?あなた」

「悪いがこれをシンジに持たしてくれんか」

ゲンドウさんはそう言うと、タバコと同じぐらいの大きさのお守りをユイさんに渡しました。

「今回はDVDの撮影は無理みたいだからな。これの中にネルフで開発した超小型の録音機器が入ってる。これで声は拾えるだろう(にやり)」

「分かりました(にやり)シンジには首からぶら下げてもらいましょう。洋服の中にでも入れとけば、邪魔にならないと思いますし」

「たのんだぞ、ユイ」

ゲンドウさんはそう言うと、また書斎に戻っていきました。

シンジ〜、こっちに来なさい

ユイさんはシンジくんを呼び、帽子とお守り?を付けてあげました。

「おかあさん、なにこれ?」

「これはね、お守りと言って肌身はなさず持っていると良いことがあるの。だから外しちゃ駄目ですよ」

「うん」

 

ぴんぽ〜ん ぴんぽ〜ん

「迎えが来たみたいね」

ユイさんは玄関にシンジくんを連れて行きました。

 

「碇シンジくんをお迎えに参りました」

「それはどうもご親切に、お世話になります。シンジ、迷惑かけちゃ駄目ですよ」

「うん。それじゃ、いってきま〜す」

「いってらっしゃい」

 シンジくんはユイさんに手を振ってから車に乗りました。

ガチャ

ブロロロロロ〜〜〜〜

 

 

 

<レイちゃんのお部屋>

 

「・・・・・シンジくん・・・・・・・・・はやくこないかな〜〜・・・・・・・・・・・・・・・」

レイちゃんは時間を気にしながら、シンジくんと出会った時のことを思い出していました。

「お嬢様、買い物のお時間です」

「わかりました」

レイちゃんは、レイカさんに「綾波家の跡継ぎとして、社会を見てきなさい」と言われ、月に1回買い物に行くことを決められてました。

もちろん、陰からレイちゃんを見守る視線があることは言うまでもありません。

シンジくんとぶつかった時は、「相手が同じくらいの子供だから」って事で見過ごしたようです。

「それではお嬢様、今日はこれを買ってきて下さい」

「それじゃ、いってきます」

使用人からいつものようにお金と紙を渡され、買い物に行きました。そこでシンジくんと出会ったわけです。

「シンジくん・・・・・はじめてふつうにせっしてくれたひと

レイちゃんは「綾波家の跡継ぎ」と言うことで、接する人たちはすべて敬語づかい。性格が無口になったのも、物心がついたときには父親は海外へ、母親は他界。まわりは大人ばかりで、同い年の子は怖がって相手にされず、しかも跡継ぎと言うことで帝王学を少しづつ教えられていました。でも、シンジくんはレイちゃんの事は知らないので関係無く、友達として接しました。家に入ったときも、大きな家でビックリしましたが気にしませんでした。シンジくんがそこまで考えたかどうかは分かりませんが・・・・・・

もうすぐね

レイちゃんは初めて出来た友達と言うことでうれしくてたまりません。鏡を見て髪をブラッシングしたり、お部屋の窓から玄関を見てみたりとシンジくんが来るのを今か今かと待ちわびています。

 

 

 

 

「お嬢様、シンジくんがお着きになりました」

使用人がそう言うと、レイちゃんは返事もせずに玄関まで走って行きました。使用人はそれを見ると微笑みながら玄関の方へ向かいました。使用人たちもレイちゃんに友達がいないことを知っていたので、自分のことのように喜んでいました。

「お嬢様ったら」

 

 

ようこそ。シンジくん(^^)

レイちゃんはスカートを手でひろげ、足をクロスさせておじぎをしながらシンジくんに挨拶をしました。

「(かわいい。おにんぎょうさんみたい)」(*・・*)

「ほんじつは、ごしょうたいしていただきありがとうございます」

シンジくんは、ユイさんに教えてもらったとおりに挨拶いました。

「じゃあシンジくん、こっちにきてくれる?」

シンジくんはレイちゃんに引っ張られてお庭の方へ行きました。

 

 

「レイちゃんどこにいくの?」

「う〜とね、プールでおよぐの」

ぷ、プール(@@)

シンジくんはプールと聞いて驚いてしまいました。普通、庭に連れていきプールがあること自体驚くのですが、シンジくんの場合はカナヅチで泳げないので、遊ぶのが泳ぐ事と聞いて驚いたようです。

「レイちゃん・・・・・わるいんだけど・・・・・」(--;)

「どうしたの?シンジくん」

「ぼく、・・・・その・・・・・・・・およげないんだ

だいじょうぶ。わたしがおしえてあげる」(^^)

でも・・・・・・・みずぎもないし・・・・・・・・・」(--;;)

「みずぎならよういしたから」

あ、ありがと。(やっぱりおよぐしかないのか)

 

 

体育館くらいの大きさの温水プールに着きました。そこにも使用人がおり、シンジくんは海水パンツを受け取りました。

「ここがこういしつだから。きがえたらでてきてね」

レイちゃんはそう言うと女子更衣室に入っていきました。シンジくんもそれに習い、男子更衣室に入りました。

はぁ〜・・・・こんなことならいえにいるほうがよかったな〜・・・・・」

シンジくんは後悔しましたが、今更どうすることも出来ません。覚悟を決めて水着に着替えました。着替えおわり、プール前でレイちゃんを待ってると使用人が話しかけてきました。

「シンジくん、お嬢様はお友達がいらっしゃらないので仲良くしてあげてね」

はい

シンジくんが返事をすると使用人は微笑みました。

シンジく〜ん、おまたせ」(^^)

「・・・・・・・」

レイちゃんは白い水着を着ていました。白い肌に、白い水着、バランス良くてシンジくんは見とれてしまい、声が出ません。

シンジくん、はずかしいから あんまりみないで(*・・*)

「ご、ごめん」(*・・*)

シンジくんもようやく立ち直りました。

「まずは、じゅんびたいそうからね」

「うん、わかった」

準備体操もおわり、泳ぐ練習が始まりました。

「シンジくん、まずはみずになれることからはじめましょ」

「どうするの?」

「こうするの」

レイちゃんは30秒ほど、水の中に潜りました。

「じゃあ、やってみて」

「うん(コクリ)せ〜の

シンジくんは目を瞑り、心の中で30秒数えました。

ぷはぁ〜!

「そのちょうし!そのちょうし!」(^^)

こうして10回ほど練習しました。

 

「だいぶなれた?」

た、たぶん(^^;)

「じゃあ〜つぎは、バタあしのれんしゅう」

うん

レイちゃんはビート板を持ってきてシンジくんに渡しました。

「これつかってね」

「うん」

「じゃあ、してみるからみててね」

そう言うと、レイちゃんはお手本をシンジくんに見せました。

「こんどはシンジくんのばん」

「うん、いくよ」

「ここは、こうだよ」

「そうそう、そのちょうし」

1時間ほど、練習をしていたのでシンジくんも疲れてしまいました。

「レイちゃん、すこしやすも〜よ〜」

「じゃあ、シンジくんはきゅうけいしてて。わたしはすこし、およいでくるから」

「うん、わかった」

 

 

シンジくんはプールサイドに上がり、レイちゃんの泳ぐところを見ることにしました。

「(すごいや。まるで、にんぎょみたい)」(・・)

レイちゃんは魚のように、華麗に泳いでいました。

「さあ、シンジくん。つづきをはじめましょ」

レイちゃんはひと泳ぎすると練習を再開しました。

 

シンジくんも要領が分かってきたのか、バタ足はうまくなりました。

「シンジくん、バタあしはかんぺきだよ」(^^)

ほんと!やったぁ〜\(^^)/

シンジくんも泳ぐのが上手なレイちゃんにほめてもらったので嬉しくなりました。

 

「お嬢様」

突然呼ばれて、レイちゃんはシンジくんと話してるのを邪魔されてムッとしてしまいました。

なに?

「そろそろ、夕食のお時間になります。」

もうすこしあとにして

「そう言うわけには参りません。会長に言われていますので」

わかりました

レイちゃんは、シンジくんともっと遊びたかったのですが、綾波家では当主の言うことは絶対です。しかも昼食の時の事もあり、しぶしぶ返事をしました。

「シンジくん、そういうことだから・・・・・ごめんなさい・・・・・」

「いいよべつに。ぼくもかえらなきゃいけないから」

二人は更衣室に行き着替えを済ませて玄関へ向かいました。

 

 

 

 

「シンジくん、きょうはありがとう」

「ううん、ぼくもたのしかったよ」

「またあそんでくれる?」

「もちろんだよ」

「じゃあ、やくそくのしるし」

 

チュッ

 

れ、レイちゃん」(*・・*)

「それじゃあまたね、シンジくん」(*・・*)

レイちゃんはシンジくんにキスすると、手を振りながら家に入っていきました。

シンジくんは放心状態になってしまい、使用人がシンジくんを車に乗せてシンジくんの家へ向かいました。レイちゃんはお部屋の窓から、車が出ていくのを見ていました。

 「わたし、まけないから

レイちゃんはまだ見ぬアスカちゃんに、宣言しました。

 

 

 

碇家では、長編編集したメモリアルS−DATテープ第1巻が作成されました。

 

 

 題名は、

『〜おませな恋のメロディ(P・S)2〜レイちゃん 宣言の章〜』

 

Fin



次話



 シンジ君いきなりふたりっきりのプールでレイちゃんの個人授業を受けるとはうらやましい(^^)

このぐらいの年なら二人一緒に着替えてもおかしくないような気がしますが
(*^^*)あうあう

3作目はほぼ出来ているとのこと,早く読みたい方は感想を送ろう〜
 
素晴らしい小説を書いて下さった作者にぜひ感想を!
感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。


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ロンねこ

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