色々と戯れて遊んでみました。非常に見にくいですがご了承くださいm(__)m
CSS使ってますので、IE4またはNC4で読んでください。

 


 

よく晴れた日、電線の向こう、遠く青い空

書いた人:乾


 

昨日は雨の日。

雨垂れの連弾。パールブルーの音に包まれた静寂。

聞こえたのは二つの鼓動。あたたかい心音。碇くんとわたしの。

絶え間のないそれは命の証。

今日は晴れの日。よく晴れた日。

蝉の合唱。静けさの中に響くクロムイエローの声。

それは絶え間のない命の証。

 

よく晴れた日、部屋に差し込む太陽の光はオレンジの匂い。

ベッドの上でわたしは空を見下ろす。

ゆったりと配置された、

橙の太陽、

灰白色の月、

乳白色の雲たち。

何に比べてもあまりにも空は大きい。海と同じくらいに大きい。

空の青海の青より乾いてる。

もう一つの海へいつまでも沈んでいく感覚、嫌いじゃない。

地面から自由になる。その開放感はストロベリーの甘酸っぱい香り。

希薄でさらりとしたスカイブルーが心地よい。

胸一杯に吸いこむとミントの味がする。

わたしは空に溶けこんでいく。

 

シトラスの香り広がる中を泳いでいる。

白い風が向こうからやってくる。触れればひんやりと冷たく。

ときおり出会う小さな雲はもちろん綿菓子の味。

ブラスを奏でる追い風に乗って上に下にと宙を舞う。

ここでは太陽は鮮やかにレモン色、月はエメラルドグリーンに輝く。

地上で見るのとはまったく違った色。地上にいては決して知ることのできない世界。

内から外に広がる喜びが溢れる光となってわたしを輝かせている。

この気持ち、分けてあげたい。

誰よりも、碇くんに。

 

遥か彼方には街が見える。

私たちの街。碇くんが、わたしたちが守る街。

薄鈍色のキャンバスの上にみかん色が注がれてローズグレイの赴き。

どこまでも届く蝉の声もここでは琥珀色。

たくさんの人たちの声はクリーム色の泡となって立ち消える。

通りの木々からはスノーホワイトのストリングス。

動物たちの鳴き声と重なって一つの音楽に聞こえる。

そんな青空を泳いでいく。

 

どこからか、ベース音が聞こえてくる。

遠く、小さく。けれど確かに一つの流れがわたしを貫いていく。

一分間に七十回。ワインレッドの鼓動がわたしをとても落ち着かせる。

それはわたしの心に刻まれた音だから。

わたしはどんな音を奏でよう。

そう、わたしは歌おう。声の限りに。

わたしの喜びを。碇くんに遭えたことへの歓喜の歌を。

 

碇くん。

あなたが見える。

街を歩く碇くんが。

瑠璃色の輝きをもったその姿が。

風や木々や人々や生き物たちと、わたしと碇くんが演奏する音楽。

みんなに聞こえればいいのに。

碇くんに聞こえたらいいのに。

わたしは精一杯に微笑んでみせる。

自分の音が届くようにと。

 

その日、街を歩いていた少年は、

無数に伸びる電線の向こう、

遠く青い空に光の筋を見た。

確かに聞こえてきた。ささやくようなターコイスブルーの歌声が。

それが自分に微笑みかけてきたような気がして、

少年は柔らかに笑みを返した。

 

 

よく晴れた日、電線の向こう、遠く青い空、

音は色、色は匂い、匂いは音。

 

 

 


アトガキ

どうもこんにちは、駄文書きの乾です。
今回は処女作「重なる、音二つ」の続きです。
レイ一人称の話が書きたくて書きました。
五感フル活用のはずでしたが、目立つのは色ばっかりであまり上手くいってません。
う〜ん。もっと上手くなりたいですね。
色をやたらとたくさん使いましたので、非常に読みづらかったと思います。すみませんでした。
それでは。

1998.07.27 乾

参考資料

色見本の館 http://member.nifty.ne.jp/iro/j_index.htm


 感じる物を全て色で表現したっていう感じですね。

これだけの色を使って表現されるというのはすごいです。


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感想は作者への感謝と次回作を生み出すエネルギーです。 

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