本田恵子を読み解くためのキーワード
  本田先生の作品のキーワード・キーポイントとなる点をまとめてみました。今後も気がついたときにまとめていきたいと思います。

== 詩情性 ==
  本田先生の作品を評価する際に、“詩情性”という言葉が用いられています。(「日本漫画家名鑑500」)確かに、先生の作品は絵もネームが詩のようにキレイな表現になっていて、ファンタジーでなくても、どこか現実離れしているような印象を受けることがあります。タイトルもキレイな言葉が多いと思います。「また会う約束」は同名の単行本から、「月の夜から星の朝へ」は「月の夜 星の朝」の最終回のネームからいただいたものです。「また会う約束」はページコンセプトと合う言葉だったので、そして「月の夜から星の朝へ」は本田先生の作品の“詩情性”が表れている言葉だったので、サイトのタイトルに使用させていただいています。本田先生の作品の大きな特徴の一つだと思います。

== 優等生 ==
  先生の作品のヒロインの多くは優等生です。つまり、かわいくて(ちょっとかわいいなどのレベルではない)、頭がよくて、人気があって、スポーツもできて、努力家で・・・というヒロインなのです。しかし、優等生には違いないのですが、読者が何か共感できる部分、憧れる部分を持っていると思います。私は「お江戸はねむれない!」の薄曇が、今まで読んだすべての少女マンガの中のヒロインの中で一番好きです。客観的に好きというよりも、「こうありたい」と思う姿のヒロインだからです。
  また、優等生からの脱皮というキーポイントもあります。「ティア・ドロップス」、「ビビデ・バビデ・ラブ」など、優等生でなければならなかったヒロインが成長する過程のストーリーも数多くあります。
  私は本田先生の作品に優等生が多いのは先生自身が優等生だからだったのではないかと考えています。写真で本田先生はかなりの美人であることは明らかですし、++Profile++を見ていただければわかるように頭もよく、スポーツもできることでしょう。また、「月の夜 星の朝」は20代前半の作品で若くして成功を収めているといえます。つまりは優等生といえるのではないでしょうか?先生が生み出すヒロインが生き生きしているのは、御自身に重ねているからと推測できます。
  本田先生のヒロインは一歩間違えば、イヤミな女だと思います。しかし、ヒロインは作品全体の雰囲気・奥行きにより魅力のあるキャラになっていると思います。

== 教師 ==
  先生が教師を目指していたことは「地平線まで」でのコメントや、プロフィールから明らかです。また、教師という職業に先生がかなりの関心を寄せていることが作品から感じられます。「地平線まで」を始め、「ティア・ドロップス」、「天使の惑星」など教育に視線を向けた作品を数多く書かれています。本田先生が、恋愛以外に重点をおいているポイントの1つではないかと思います。コメントも、何か読者=生徒であるような話口調ぽいなと感じるときもあります。しかし、全然説教っぽくならないのが、先生の読者に対する距離感なのかもしれません。

== 両想いになってから ==
  少女マンガは一般的にいかにして片思いの彼と両想いになるかに重点がおかれ、両想いになったあとは、キャラのラブラブぶりがうっとうしく感じたり、いかにも二人の仲を裂くためだけに登場したキャラがでてきたりと、話の展開が読めてしまい作品に飽きてしまうことがあります。本田先生の作品では、ヒロインがかなりモテキャラであることもあってか、すぐに両想いになる傾向がありますが、そこからの展開が非常に引き付けられるのです。両想いになってからお互いに成長し、困難を乗越えていくストーリーが魅力的だと思います。


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