1.公称部数と発行部数

発行部数と一口で言っても実際にはいろいろなところが、いろいろな名目で算出した数字があります。
発行部数には、主に“公称部数”、“発行部数”、“推定部数”、“実売部数”の4種類があります。

1.公称部数
マンガ雑誌が自社で発表している「発行部数」のことを言います。「公称部数」は広告スポンサー向け・雑誌同士のライバル関係により水増しした部数で、実態とはかなりかけはなれている数字です。「JMPAマガジンデータ」「雑誌新聞かたろぐ」を始め、一般的に出回る発行部数は公称部数のことです。

2.推定部数
全国出版協会・出版科学研究所著の「出版月報」、「出版指標年報」で使われています。
取次ルートを経由した部数から算出された発行部数で、読者への直送や、出版社と書店の直取引は含まれてはいませんが、出版社からのデータではないので、信憑性は高いものです。

3.発行部数(ABC部数)
日本ABC協会の公査員(事務局職員)が発行社を訪問し、調査・確認した部数を掲載する半年に1回発表する「公査レポート」での部数のことをいい、実態に近いと言われています。別名「ABC部数」ともいわれます。

4.実売部数(販売部数)
マンガ雑誌が実際に何冊売れたかという「実売部数」は、編集部の最も基本的な機密の一つであり、編集部によっては編集者の士気に影響するので、具体的な数値を内部の者にも明かさない場合さえあるようです。

時期
(データ元)
1997/03
(1998・か)
1997/05
(みんマ)
1998/03
(1999・か)
1998/
(雑誌協)
1998/06
(噂の真相)
発行部数の種類 【公称】 【推定】 【公称】 【公称】 【発行】 【実売】
りぼん 182.0 161.5 162.0 154.0 138.0 116.1
なかよし 123.0 72.2 80.0 * 58.0 45.2
ちゃお 70.0 52.7 70.0 60.0 54.5 43.6
マーガレット 28.0 38.0 31.0 26.3 32.0 26.7
ザ・マーガレット 34.0 * 35.0 36.0 * *
花とゆめ 30.0 27.5 30.0 30.0 27.0 22.5
少女コミック 50.0 40.7 50.0 42.0 35.0 26.9
少女コミックCheese! 30.0 * 30.0 25.0 * *
デザート 16.0 * 15.0 * * *
別冊マーガレット 71.0 73.5 69.0 70.0 68.0 55.8
別冊フレンド 27.0 26.2 25.0 * 22.0 16.9
別冊少女コミック 25.0 19.6 25.0 25.0 18.0 13.0
LaLa 24.0 19.0 22.0 22.0 17.5 13.6
メロディ - 11.0 16.0 * * *
ASUKA 20.0 5.7 20.0 * * *
プリンセス 35.0 8.2 35.0 25.0 * *
ぶ〜け 15.0 13.2 14.0 * 13.0 9.2
コーラス 25.0 24.2 24.0 * 22.0 16.3
プチコミック 30.0 * 30.0 24.0 19.5 13.7
FEEL YOUNG 15.0 8.7 12.0 13.0 * *
YOUNG YOU 30.8 * 28.0 26.5 23.0 16.8
KISS 28.0 * 26.0 * 24.0 19.1
プチフラワー 20.0 * 10.0 10.0 * *
BE LOVE 27.0 * 28.0 * 27.0 21.3
Lady's Comic YOU 46.8 * 43.0 40.5 37.0 28.2

<注意>
・単位:万。
・−は発行される前でデータのないもの、*は資料上にデータがなかったものを表しています。
・「1998・か」は「1998新聞雑誌総かたろぐ」(1999同様)、「このマ」は「このマンガがえらい」(「月刊メディアデータ1996年6月号」より引用)、「みんマ」は「みんなのマンガ」、「雑誌協」は「日本雑誌協会」のHP、「噂の真相」は「噂の真相1998年9月号」よりデータを引用しています。
・「日本雑誌協会」のデータの時期は、HPにデータがアップされたのが1999年2月3日であることから、1998年後半のデータであると推測しました。

 上記のリストは、1997、1998年の主要少女マンガ雑誌に関して、公称部数・推定部数・実売部数との差がどれくらいあるのかを示した表です。

公称部数・発行部数・実売部数の差から、出版社毎の性格がわかります。集英社はとりあえず最も細かく公称部数を出しているようですが、8を多様するあたりがバーゲンセールに見られる値段の付け方を思い浮かべてしまいます。講談社・小学館共にサバの読み方はすごいものがありますが、秋田書店(「プリンセス」)・角川書店(「ASUKA」)に比べればまだましのようです。

Back

Presented by Eiko.