「ときめきトゥナイト」の魅力〜第3部


1.「ときめきトゥナイト(第3部)」の時代

第3部は、第2部終了後(1990年6月号)、番外編のよみきり(1990年8・9月号)、3組の異なるタイプの女の子を別々にヒロインにして、恋愛模様を描く「ヒロインになりたい」(1991年1〜3月号)という短期連載をはさんで、1991年7月号から連載が開始しました。第2部の終了後、1年程度経過していたので、待ってましたという感じだったと思います。

当時の『りぼん』は、“低年齢化・メディアミックス化”の時代であり、読者も低年齢化し、漫画のヒロインも、高校生から中学生・小学生に下がりつつありました。「ちびまる子ちゃん」が日本中でブームになり、「姫ちゃんのリボン」、「ハンサムな彼女」が人気がありました。発行部数もうなぎ上りに増えた時期で、第3部連載中には、「ちびまる子ちゃん」の他、「姫ちゃんのリボン」、「赤ずきんチャチャ」、「ママレード・ボーイ」のアニメ化、「天使なんかじゃない」のブレイクなどがありました。(『りぼん』の低年齢化の流れは「『りぼん』はつまらない雑誌なのか?」の中に書いてあります)

また、池野先生も一条先生が『コーラス』に活動の場を移したために、『りぼん』の新人漫画賞審査委員長になり、『りぼん』の作家の代表としての地位につかれました。
第3部は途中で終わっていますが、完結編を当時の『りぼん』で池野先生が連載できなかった理由は、「ときめきトゥナイト」が人気低下で連載打ち切りをしないといけなかったわけでも、池野先生がネタに詰った訳でもないと思います。当時の『りぼん』を見れば、「ときめきトゥナイト」はトップの人気とは言えませんが、カラーの回数を見れば打ち切りするような作品とは思えません。理由は「りりかSOS」(原作:秋元康)があったからなのではないでしょうか?1994年10月号で第3部は最終回となりますが、1995年1月号から「りりかSOS」の連載が始まっています。「ときめきトゥナイト」同様、連載前からメディアミックスが決っており、1995年7月7日〜1996年3月8日までアニメが放映されました。原作付きの連載をするなら原作者との打ち合わせもあるかもしれません。アニメ化されるならそちらのスタッフとの打ち合わせも同時進行かもしれません。これだけの短期間に事が進むというあまりにも手際よい流れは、連載を続けたかったけど、一時終えて、とりあえず「りりかSOS」の方を頑張ろう!という感じに取れてしまうのです。

完結編(星のゆくえ)はよかったです。第3部見直しました。ただ、P151の間に収まるストーリーではなかったのではないかと残念でなりません。
とはいえ、「ときめきトゥナイト」のアニメが放映されたいた同時期に、アニメが放映され、『りぼん』でも「愛してナイト<りぼん編>」を連載されていた、多田かおる先生の急逝の知らせに、池野先生がショックを受けられて「自分だって明日の事はわからない、今描かなくちゃいけない」と思って、編集部に無理を言って長いページをとってもらい描いたそうなので、最善の道だったのでしょう。しかし、ファンとしてはもっとじっくり本誌で、連載して描いてほしかったと思います。

2.キャラクター

真壁愛良・・・1994年9月9日生まれ(B型)

愛良の名前の由来って何なのでしょうか?蘭世・真壁くん・卓についてはわかっているだけに気になります。性格は蘭世そっくりです。なるみも似ていたのですが、はちゃめちゃではなかったように感じます。蘭世よりも子供っぽいように感じるのは、愛良の方が年齢が低いからだったからかもしれません。しかし、あまりに蘭世に似ているので、大嫌いという面がない反面、大好きとヒロインにひかれる感じがあまりしませんでした。

水上開陸(新庄彬水)・・・1994年生まれ

庶民的?なヒーローです。真壁くんはあまりにもクールすぎ、鈴世は完璧であったのに対し、開陸はあまりにも普通だと思いました。第3部に思い入れがある人が少ないのは、ヒーローの魅力不足があったのではないでしょうか?愛良が新庄に惚れるエピソードも少なく(卓&ココペアに振り回されているだけという感じで、彼自体は特に何もしていないような気がしました)、もっとじっくりいろいろなエピソードを読んで見たかったと思います。(開陸も同様)

真壁卓・・・1991年2月14日生まれ(O型)

卓とココとのエピソードは丁寧に描かれていてとても好きです。愛良&開陸(新庄)ペアよりも、浸れたような気がします。最後には大学生になっていますが、将来、卓はどんな職業に就くのでしょうか?ふと、思ってしまいました。

神谷夢々・・・1994年9月10日生まれ(AB型)

夢々は曜子そっくりなキャラでしたが、卓に振られてフォローがないのは可哀想・・・憎めないキャラです。

神谷風・・・1994年9月10日生まれ(A型)

ニブニブの愛良・夢々とは大違いの細かいことに気がつく子です。弱虫という設定ですが、感性が細かく、ヒロインの秘密を知る点では、1部の筒井くんの立場にいるような気がします。上手く描けているキャラで私は好きです。

ココ=ティナ=ウォーレンサー・・・1986年5月31日生まれ(B型)

第2部では嫌われまくったキャラだと思うのですが、第3部では愛良よりも恋に泣き読者の心を奪っていたと思います。(卓しっかりしろ!と感じました)ふと見せる表情が好きでした。25歳だからおかしくはないのですが、最後に妊娠したというのは驚きました。幸せになってほしいものです。

レオン=パドック=ウォーレンサー・・・1991年生まれ8月1日生まれ(AB型)

二重人格者で世渡り上手という設定で、他のキャラとのバランスがすごくよくてかなり動いてもイヤミにならず、ストーリーを作ってくれたように思います。ただ、レオン自身の魅力みたいなものは描かれていなかったので、なんだかどのエピソードにも絡んでいたわりには印象が薄い感じがしました。

3.話の構成

第3部(23巻〜30巻+星のゆくえ)は、時間の経過を区切りにして話がいくつかに分かれています。時間軸を整理しながら話を整理してみたいと思います。
(○○編というネーミングは私が勝手に付けたものですので、実際にはありません)

23〜25巻第1話・・・幼稚園編(1999年)

幼稚園編は、愛良の能力の目覚めと謎の少年・開陸との出会いが話のメインです。鈴世&なるみのカップルのその後なども山場の1つ。愛良によって周りの雰囲気が温まるというエピソードが多いです。

25第2話〜28巻第3話・・・小学生編(2003年)

愛良が大魔女としての素質があると見込まれ魔女になるための修行と、開陸正体がわかるエピソードがメインです。私は愛良のコスチュームにどうしても馴染めなかったです。何で変身する必要性があるのでしょうか?変身の過程は「神風怪盗ジャンヌ」のジャンヌはこれとまったく一緒です。髪にリボンではなくて(これは「姫ちゃんのリボン」)首にという違いはありますが・・・『りぼん』での定番かもしれません。

28第4話〜30巻・・・中学生編(2007年)

新庄さんを好きになる愛良と、卓&ココの恋の行方がメインです。急に出てきた新庄というキャラにかなり戸惑ったように記憶しています。展開も早く、6歳の年齢差+魔界人・人間の違いと2つのハードルがあったはずなのに、さら〜と流されてのラストには違和感を感じました。

星のゆくえ・・・高校生編(2010年)

完結編を読んでやっと、今までのつかえが取れたように思います。新庄=開陸だったわけです。開陸は、2003年から1997年にタイムスリップして、新庄彬水として生きてきたわけです。こういうことになると、1997年〜2003年までは、二人の人間が存在するということになって不思議な気もするのですが、第1部での「ときめきトゥナイト」ではそれもありなようです。(クリスマスのシーンで)

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