**** 表紙・巻頭カラー分析 ****

  表紙と巻頭カラーは、『りぼん』の顔の部分とも言える重要な部分です。時代毎に、その時代を代表する漫画家がまかされてきました。そこで、1984年からの表紙と巻頭カラーが、『りぼん』にどのように関わっているのかを整理・分析します。

一覧表  年代別回数表

  1984年から2000年の間に、表紙を担当した漫画家は19人、巻頭カラーを担当した漫画家は20人しかいません。その間にデビューした漫画家は189人、この中には1984年以前にデビューで表紙・巻頭カラーの経験がある池野・一条・浦川・小椋・佐々木・高田・高橋・本田・水沢先生が含まれていないことを考えると、表紙と巻頭カラーをまかされる漫画家というのは、いかに『りぼん』にとって重要な位置にいるのかがわかると思います。

表紙   巻頭カラー
回数 作家名   回数 作家名
29 池野恋   32 吉住渉
27 吉住渉   29 池野恋
20 水沢めぐみ   24 水沢めぐみ
13 柊あおい・矢沢あい   16 柊あおい・矢沢あい
12 小花美穂・椎名あゆみ   14 小花美穂・椎名あゆみ
10 高須賀由枝   9 本田恵子・藤井みほな・種村有菜
9 藤井みほな   7 浦川まさる
8 本田恵子・種村有菜   6 高須賀由枝
4 浦川まさる・佐々木潤子・萩岩睦美   4 一条ゆかり
3 樹原ちさと   3 佐々木潤子・萩岩睦美

  上記は、3回以上表紙と巻頭カラーを担当した漫画家の回数の表です。表紙・巻頭カラーの第1、2位は池野恋先生と吉住渉先生となっています。表紙・巻頭カラーの回数は、巻頭カラーの回数がいずれも小さくなっていますが、順位としては重なる部分が多く相関関係があることがわかります。

  表紙・巻頭カラーの両方に起用されている漫画家のうち、表紙→巻頭カラーが9人、表紙=巻頭カラーが2人、巻頭カラー→表紙が4人で、初めて表紙・巻頭カラーに起用される場合には、まず表紙からという場合が多いようです。
巻頭カラー→表紙の場合は、新人で前回の連載がある程度好評だった場合の新連載開始時であることがわかります。(浦川まさる「いるかちゃんヨロシク」、吉住渉「ハンサムな彼女」、矢沢あい「マリンブルーの風に抱かれて」)
表紙=巻頭カラーの場合は、アニメ化企画に絡む『りぼん』編集側の押しが関係しているものと思われます。(藤田まぐろ「ケロケロちゃいむ」、種村有菜「神風怪盗ジャンヌ」)
  また、表紙→巻頭カラー表紙=巻頭カラーの場合において、連載開始から初めて表紙・巻頭カラーをもらうまでの期間は、3ヶ月…水沢めぐみ、4ヶ月…藤井みほな小花美穂高須賀由枝、5ヶ月…種村有菜、6ヶ月…柊あおい・椎名あゆみ、1年以上…高田エミ・彩花みん藤田まぐろとばらつきがあります。

  表紙巻頭カラーを連続して受け持つということが、連載開始後5ヶ月間連続(1975年5月号〜9月号)巻頭カラーという一条ゆかり「5愛のルール」などがありましたが、近年では、1986年2月号の本田恵子「夢だらけのエンゼル」(大ヒット作品「月の夜 星の朝」の次の連載作品)、1992年5月号の吉住渉「ママレード・ボーイ」(こちらも、大ヒット作品「ハンサムな彼女」の次の連載作品)だけであり、表紙&巻頭カラーとして作品を盛り立てる場合が多いようです。
  表紙&巻頭カラーは、80年代は平均で1.7回(1984〜87、90年2回、198889年1回)だったのが、90年代は平均で4.6回(1995、99年2回、1996年3回、1991、93年4回、1992、94年5回、2000年6回、1997年7回、1998年8回)と急激に増加しています。

  また、ここ2年間は新たに表紙巻頭カラーを担当する新たな漫画家の人数が0となっており、高須賀由枝種村有菜藤井みほな先生のプッシュもいいのですが、新たな漫画家に目を向け、表紙や巻頭カラーにチャレンジさせる必要があるのではないかと感じます。


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