**** 表紙・巻頭カラー分析 **** 表紙と巻頭カラーは、『りぼん』の顔の部分とも言える重要な部分です。時代毎に、その時代を代表する漫画家がまかされてきました。そこで、1984年からの表紙と巻頭カラーが、『りぼん』にどのように関わっているのかを整理・分析します。 1984年から2000年の間に、表紙を担当した漫画家は19人、巻頭カラーを担当した漫画家は20人しかいません。その間にデビューした漫画家は189人、この中には1984年以前にデビューで表紙・巻頭カラーの経験がある池野・一条・浦川・小椋・佐々木・高田・高橋・本田・水沢先生が含まれていないことを考えると、表紙と巻頭カラーをまかされる漫画家というのは、いかに『りぼん』にとって重要な位置にいるのかがわかると思います。
上記は、3回以上表紙と巻頭カラーを担当した漫画家の回数の表です。表紙・巻頭カラーの第1、2位は池野恋先生と吉住渉先生となっています。表紙・巻頭カラーの回数は、巻頭カラーの回数がいずれも小さくなっていますが、順位としては重なる部分が多く相関関係があることがわかります。
表紙・巻頭カラーの両方に起用されている漫画家のうち、表紙→巻頭カラーが9人、表紙=巻頭カラーが2人、巻頭カラー→表紙が4人で、初めて表紙・巻頭カラーに起用される場合には、まず表紙からという場合が多いようです。 表紙・巻頭カラーを連続して受け持つということが、連載開始後5ヶ月間連続(1975年5月号〜9月号)巻頭カラーという一条ゆかり「5愛のルール」などがありましたが、近年では、1986年2月号の本田恵子「夢だらけのエンゼル」(大ヒット作品「月の夜
星の朝」の次の連載作品)、1992年5月号の吉住渉「ママレード・ボーイ」(こちらも、大ヒット作品「ハンサムな彼女」の次の連載作品)だけであり、表紙&巻頭カラーとして作品を盛り立てる場合が多いようです。 また、ここ2年間は新たに表紙・巻頭カラーを担当する新たな漫画家の人数が0となっており、高須賀由枝・種村有菜・藤井みほな先生のプッシュもいいのですが、新たな漫画家に目を向け、表紙や巻頭カラーにチャレンジさせる必要があるのではないかと感じます。 |
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