●●● 『りぼん』とふろくの関わり〜1985年 ●●●
現在、少女マンガ雑誌の多くはふろくをつけています。『りぼん』が“児童向け”少女マンガ雑誌に分類されるのは、ふろくが創刊時から常についているからです。つまり、児童向け少女マンガ誌のふろくは、他の少女マンガ誌とは比べ物にならないほど重要視されているのです。 『りぼん』の今井鈴人編集長は「特集アスペクト41 少女マンガが効く!」のインタビューの中で「『りぼん』といえば付録も人気の秘訣です。」とふろくの存在を重視し、かつ自信にあふれた発言をされています。そこで、『りぼん』の重要な要素であるふろくについて整理しました。
はじめて、『りぼん』のふろくが注目を浴びたのは1963年から始まった「りぼんカラーシリーズ」(neko's
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に「りぼんカラーシリーズリスト+α」としてまとめられています)という別冊ふろくでした。 1970年代半ばから80年代初めの『りぼん』のふろくに関しては「たそがれ時に見つけたもの−『りぼん』のふろくとその時代」(大塚英志、太田出版)という本になっています。「たそがれ時に見つけたもの」と手元にある『りぼん』から、当時の付録の内容と特徴についてまとめました。(「たそがれ時に見つけたもの」と異なる解釈である部分は私自身の意見を優先にしています)
“1974〜1983”は、『りぼん』のふろくが非常に特殊だった時期です。私はこの時期の『りぼん』をリアルタイムで読んでいないので、当時の『りぼん』を読んで推測することしかできません。だだ、「ふろくファンルーム」の雰囲気、ふろくのユニークさは今とは明らかに異なるものを感じます。 私が『りぼん』のふろくを使用しなくなったのは、中学生になってすぐでした。中学生が使わなくなったからといって、その時の『りぼん』のふろくがレベルが低いものであったという事ではありません。実用性とかではなく、眺めるだけなら充分楽しんでいました。「中学生以上はちょっと距離をあけて楽しむ」それが『りぼん』のふろくでは当り前のことだと思ってました。大学生までも夢中にさせられたのは、陸奥A子・田渕由美子・太刀掛秀子各先生方がいたからであり、今後これほどに特殊な時期は来ないと思います。 しかし、特殊なこの時期のふろくのみが素晴らしいわけではありません。私には、1984〜1987年のふろくに最も想い入れがあります。『りぼん』を夢中に読んでいる人がいる限り、その一瞬の時期のふろくが最高だと思っている人がいると思います。 |
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