ふろくに対する不満

『りぼん』のふろくに関してこれでけはしてほしくないことがあります。不満はりぼん編集部のふろくに対する態度からすべてが来ています。それについて触れておきます。

1.ふろくのキャッチコピーまで気を付けて

ふろくのキャッチコピーはふろくのキーワードと同様に非常に面白く、ふろくを読み解く上で重要だと思います。1977年と1999年の1年間のキャッチコピーを見比べて下さい。

  1977年 1999年
1月号
2月号
3月号
4月号
5月号
6月号
7月号
8月号
9月号
10月号
11月号
12月号
るんるん!うれしいお年玉8大ふろく
サイコー!超デラックス8大ふろく
ハートがドキドキ!5大ふろく
最高にデラックス7大ふろく
ごうかルンルン!4大ふろく
ためいきはらはらの3大ふろく
キャイ〜ン!強烈パワーの7大ふろく
なんとうゆーゴーカさ!モンクなしの5大ふろく
あまりといえばあまりにゴーカな8大ふろく!!
ウック*泣けてしまうような3大ふろく
見てくらはい!中身の濃いーい6大ふろく!
ためいきの洪水のような6大ふろく!
使える、遊べる9大ふろく
遊べる、使える10大ふろく
使える、遊べる 11大ふろく
うきうき7大ふろく
楽しさせいぞろい!8大ふろく
ばっちりキマル!11大ふろく
夏いちばんのり!遊べる使える9大ふろく
まってた夏休み!遊べる使える9大ふろく
超ごうか!!遊べる使える8大ふろく
楽しさぎっしり遊べる使える9大ふろく

たわわに実った 遊べる使える7大ふろく
とっておきの冬になりそう・・・遊べる使える11大ふろく

1977年のキャッチコピーは、乙女ちっくの全盛を感じさせる当時の雰囲気を充分にわかるだけはなく、バラエティに富み編集者のふろくへの意気込みを感じられます。
それに対して1999年は同じ言葉「遊べる使える」の連続です。1998年11月号から3月連続で同じキャッチコピーでした。

私は1999年1月号の発売の後に「ふろくファンルーム」にキャッチコピーに関して手紙を書いたのですが、それ以降は少し変わったようにも感じられますが、大した違いはありません。「遊べる使える」は、日産自動車のキューブのCMを思い出し(運ぶ、遊ぶ、キューブというものです)、オリジナリティーがあるとは感じませんし、それを抜きにしても何度も使うにふさわしいセンスのあるフレーズとも思えません。

ふろくにキャッチコピーが一緒だからといって、ふろくの質が落ちたと直接繋がるものではないかもしれません。要するに、編集のふろくに対する“想いの強さ”を見ているのです。
絵を描くのは漫画家ですが、どんなふろくにするかを考えるのは編集者です。苦労して、一生懸命ふろくを考えているはずです。
それなのに、ふろくのキャッチコピーはどうでもいいのではやる気がないと感じます。愛着があるなら読者にこんな素晴らしいふろくなんだとアピールするはずです。現在は、改善されましたが、今後一切このような手抜きのコピーをつけるようなことがないようお願いしたいものです。

2.助っ人なんか必要ない!!

  非常にショックでした。1999年1月号のふろくの

りぼん新春スペシャル別冊
秋本治『N少女いずみ』、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

です。
『りぼん』は、独自に新人漫画賞を設け、その出身のマンガ家で誌面を構成するという完全自給自足制の雑誌です。『なかよし』のように原作付きの作品は定番だったり、助っ人を用いることはありません。また、『ちゃお』のように雑誌で生み出していない外からのキャラが出てくることもありません。『なかよし』・『ちゃお』の方式が悪いというのではなく、他誌との重要な『りぼん』の違いなのです。
そのため、『りぼん』のふろくは1980年代中盤に、アイドル関連のふろく、外からのキャラクターに関するふろくがありましたが、1985年2月号を境に、『りぼん』のオリジナルキャラによるふろくのみで構成されるようになりました。

ふろくは『りぼん』の読者が望むべきものを提供するべきだと思います。どのような経緯で秋本さんが、『りぼん』のふろくで少女マンガを描くことになったのかはわかりません。
しかし、『りぼん』の読者は果たして秋本治さんのマンガが読みたいと望んだとは考えられません。私も、秋本さんの作品を読んだことはありませんし、
秋本さんのマンガを『りぼん』で読みたいと思うわけもありません。『りぼん』では、『りぼん』の作家の作品を少しでも多く読みたいと思っているのです。

秋本治さんが描いた少女マンガ作品を『りぼん』のふろくで発表する必要があるとは私は思いません。秋本さんが少女マンガを描く事が悪いのではありません。その発表の場が『りぼん』である必要はまったくないと思います。単行本書下ろしか、『少年ジャンプ』で発表すればいいはずです。

本誌の誌面は限られているため、人気はあっても『りぼん』になかなか作品を発表できないマンガ家も多いことでしょう。別冊ふろくはそのような漫画家に提供したり、本誌では不可能な長さのよみきり、番外編を取り上げてほしいと思います。『りぼん』以外の漫画家では『りぼん』には助っ人にはなりません。ただの部外者でしかないのです。

3.復活するために

私は『りぼん』のふろくは崩壊してないと思いますが、解体された状態にあると思います。
『りぼん』のふろくが復活するのに、必要なことをあげたいと思います。

  • 大切さを知る
    『本の雑誌』の「編集稼業の女たち」での文章での『なかよし』編集部と同様、『りぼん』も読者と対面する機会があると思います。
    データとしてリサーチの結果分析も重要なのですが、ふろくに対して夢中になっている読者の気持ちを察知し、その経験を強く心に刻むことが大切だと思います。私も『りぼん』のふろくに夢中になりました。読者の想いからしか、ふろくの大切さを実感はできないと思います。

  • 歴史を知る
    ふろくには歴史があります。その時代、時代に特徴あるふろくがあります。
    他のマンガ雑誌や、ファッション雑誌に目が移り、『りぼん』のふろくの歴史が見えなくなってしまうのは困ります。昔のふろく担当者が考え出したアイデアと苦労の結晶である昔のふろくを出来る限り見てほしいと思います。
    また、1970年代中盤の批判的意見も載っている「ふろくファンルーム」の緊張感・面白さを知るのも重要だと思います。今の「ふろくファンルーム」はちっとも面白くありません。1985年以降の「ふろくファンルーム」では、読者とのバトルがなくなってしまい残念です。


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Presented by Eiko.