『りぼん』2002年6月号感想

表紙画像

短かくするために、
なぜそう思ったかという理由に触れず、結果だけになっています。


◆満月をさがして(種村有菜)

アイドルものになると面白く感じないです。ライバルと歌詞が一緒だなんて、よくあるネタですし。(アイドルものって本当に多い。)ライバルが整形&性悪女というのは、ドラマ化もされた「恋の奇跡」(もりたゆうこ、KC)が思い出されます。
やはり、ファンタジーの人なのだと思います。絵はアイドルものになるところ以外は作品世界を150%引き出してきて、素晴らしいなと歓心しきりなのですが。


◆愛してるぜベイベ★★(槙ようこ)
ゆずゆは相変わらずかわいいですし、作品を面白くする演出として絵も上手く使っていて確実にレベルアップを感じるところがすごいところ。でも、連載3回目なのに、話が(テーマが)見えてこないってのは…好きな作品ですが、ストーリーの面では先を楽しみにする気はおきません。


◆MAXラブリー!(倉橋えりか)
ノッていることが何よりスバラシイ。ストーリーはどうってことないですが、キャラとシーンは押さえてあり、それを上手く使って作品のリズムをとっているので、読んでてダレることもなくイイ感じです。(と、倉橋先生調に、カタカナを多用してみました。倉橋先生のネームは、絵がなくても容易に見分けられます。一見単純なものですが、これこそ倉橋先生の最大の武器ではとよく思います。)


◆ふしぎいろ絵本(香村陽子)
1ページをめくって、絵から水沢めぐみ先生を彷彿させられました。似ている…
香村先生は初連載以来の本誌復帰です。以前は珍しかったのですが、ここ2、3年何故か増えている傾向です。
香村先生の作品は作品のよしあしに差があるように思います。「ふしぎいろ絵本」に関しては、ふつうという印象で、まだわかりません。ただ、以前の作品の方が絵がかわいかったように感じるのが残念です。(ちなみに、私の香村先生のベスト1(というか、オンリー1か)は「スノーホワイト」(「ココロノ音」収録。)です。この作品は素晴らしいのでオススメ。


◆ウルトラマニアック(吉住渉)
先月号のマンネリがウソのようです。架地が二重人格だったなんて、なんて面白い、期待させられる展開なのでしょう。吉住先生のキャラで二重人格というと「ハンサムな彼女」の佐野親子がいましたが、彼らは根はいい人だったからまったく違いますし。架地は、吉住作品で最近になくいいキャラだっただけに、ますます期待度が高まります…やっぱり吉住先生はすごいよと感じました。(読者の裏切り方が絶妙というか。しかし、読者を上手く騙して、してやったりって感じだろうな。)


◆無重力少年(亜月亮)
2002年2月号の感想で、「“感動”を少し意識してみたらいいのではないか」と書きましたが、今月号は、まさに感想を意識した作りだったと思います。今月号の感動度に点数をつけると70点くらい。合格点はクリアしているけれども、まだまだ亜月先生の力をもってすればすごいものが描けると思います。ガンバってほしいところ。


◆花まるGO!GO!(榎本ちづる)
「花まるGO!GO!」は全体的にありがちな展開・設定で、ヒロインはあまりにもいい娘過ぎていまいち読んでいて盛りあがれません。「花まるGO!GO!」より「ナツの甲子園」の方がすべてが未熟だったのに作品としてよかったと毎号読む度に思います。
ありがちでも、いい娘でも、勢いで読ませた「ナツの甲子園」と違い、変にこなれているものだから、他の上手い作品と比較してしまうので、盛り上がれません。
榎本先生は本誌連載2回目で微妙なラインにいらっしゃいます。本誌連載のレギュラーへの道は、このままだと難しいのではと思います。


◆聖・ドラゴンガール(松本夏実)

どこかで読んだことある展開だ。「CITY HUNTER」(北条司)が一番近いか。(私は少年マンガは読めないので、アニメを見ての記憶ですが。)まあ、よくある展開でした。
どうでもいいことですが、北条先生は『りぼん』への投稿経験があります。情報元は、漫画スクールだけですが、間違いないと思っています。もうひと息賞だったかで、絵について厳しいこといわれておりました。『りぼん』へ投稿されるとは、乙女ちっくを信仰されてたのでしょうか。


◆ナインパズル(酒井まゆ)

ボクたちの旅」の時ような新鮮さはなく、面白味には欠けますが、テーマがわかりやすく、ビリヤードに目をつけたところも面白い視点で、全体的には読みやすいです。
しかし、酒井先生は学歴コンプレックスがあるとも思えませんが、やたら成績やら受験やらを気にしているキャラが多いですね。多くてもバリエーションがあればいいのですが、いつも同じ型にはまっているように感じます。酒井先生が優等生だからではないのに、フリをしているからかもしれません。肩の力を抜いて自然な自分を出して作品を描いていただきたいです。


◆アンダンテ〜Andante〜(小花美穂)

「また会う約束」の++Profile++で書いていた好きな漫画家の中から少し前のことですが、小花美穂先生を抜きました。別に嫌いになったということではありません。好きですし、想い入れもあるのですが、テンションが下がっています。
「アンダンテ」も丁寧に描いているなと思います。絵はもちろん、全体の構成、キャラの心の動き、コマ1つ1つ。。でも、作品が好きになれません。上手さはいらないから、夢中にさせてほしいです。とりあえず、最終回の落とし所を楽しみにします。


◆舞姫のロマンス(瀬戸優菜)

本誌レギュラーでない漫画家が、本誌に読み切りを中1ヶ月という短い間隔で作品を発表するのは珍しいことです。香村先生に続いて、本誌連載復帰があるのでしょうか。
「2002年のフェアリーテール」よりも「舞姫のロマンス」の方がずっとよかったと思います。ストーリーは複雑なものではありませんでしたが、描きたいことやキャラが明確で、かつ、すっきりしていたからかもしれません。また、瀬戸先生の絵柄にバレエという題材があっていたようにも感じます。ただ、血を流すというのが大げさでしょう…


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