◇◇◇ トラブル ◇◇◇

一条先生と韓国系カルト宗教団体摂理が関係していることが、「週刊新潮」2007年8月10日号に報じられました。(韓国「ワイセツ教団」の広告塔―「少女漫画の女王」一条ゆかりは「現役信者」!

その件に関して、『コーラス』公式サイト
http://chorus.shueisha.co.jp/special/index.html
に、一条先生の「信者報道否定」のコメントが掲載されていました。
記録として、原文のまま転載させていただきます。

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◆ 一条ゆかり先生から読者の皆様へ ◆


 こんにちは、一条です。
長い間、私の漫画を愛読してくれているファンの方々へ、また最近、漫画を読んでくれている読者の方々に、本当は一人一人会って、説明したいのだけれど、それもかなわないので、こうして手紙を書くことにしました。

 一部メディアにおいて、私が、宗教団体「摂理」の信者であるかのような報道がなされており、読者のみなさまにはご心配をおかけしております。しかし、これは全く事実ではなく、私は、「摂理」の信者ではありませんし、過去においても信者であったことはありません。

 もともと健康オタクの私は、15年ほど前、ひどい肩こりを何とかしたいと気功教室に通ったことがあり、やはり習いに来ていた牧師の方と知り合いになりました。

 数年後、私は、牧師の娘で大学生を主人公に恋愛漫画を描こうと思い立ちました。「でもキリスト教について全く知らない、どうしよう…そうだ、あの牧師さんが聖書について教えていると言っていた!」 私は、その牧師さんに取材のために聖書を勉強したいと言って、連絡をとり、勉強会に出てみることにしました。当時、私はその勉強会を普通のプロテスタント系のキリスト教の聖書勉強会としか思いませんでした。

 勉強会に来ていたのはほとんどが大学生。聖書について詳しく知りたかった上に、私は高校しか行ってないので、大学生を主人公に描くにあたっては、大学生活についてもいろいろ知りたいし、この勉強会はまさしく渡りに船でした。しばらく取材して、1999年4月に『天使のツラノカワ』の連載をスタートし、連載中も時間を見つけては取材の目的で勉強会に出席しました。入会の手続や儀式をしたことは勿論ありません。

 勉強会の教材は聖書だけで、学生さん達はみんな熱心にノートをとっており、また、聖書の勉強と併せて、賛美歌やゴスペルの練習をしていました。プロテスタントを自認する彼らは、みんな大学生なのに酒もタバコもやりませんでした。私は、取材が目的で勉強会に参加しており、信者ではありませんでしたので、よく彼等の目の前で飲んだり吸ったりして嫌がられていました。しかし、私は、勉強会の後のお茶につきあったり、学生さん達が練習した賛美歌やゴスペルの発表会に参加したこともあったので、信者に間違えられたのかもしれません。2001年に『天使のツラノカワ』の連載が終了すると同時に、取材の必要もなくなり、私は勉強会に通うこともなくなりました(『天使のツラノカワ』は「コーラス」1999年6月号〈1999.4.28発売〉〜2002年2・3月合併号〈2001.12.27発売〉に掲載)。

 最近になって、私が数年前に取材した、この勉強会が、問題の指摘される「摂理」という団体が運営していたことを知り驚いております。私は取材当時、「摂理」の教祖なる人物が、昨今報道されているような問題を起こしているなどということを全く知りませんでした。また、私は、「摂理」が入会者を勧誘するに際して、協力をしたことも一切ありません。私自身が誰かを勧誘したこともありません。しかし、私がキリスト教に疎かったとはいえ、この勉強会を取材対象に選んだことが適切ではなかったというご批判は、率直に受け止めなければならないと考えております。

 冒頭にも述べましたが、私は「摂理」の信者であったことはありません。一部メディアによって、憶測だけでいろんなことを言われ、本当に辛くて悔しいです。読者の方には私からきちんとお伝えしたかったので、このような手段を取ることにしました。面白い漫画を描きたい、いろんなことが知りたいと思い、何も気にせず、一人で突っ走ってしまったことが、こういう事態を招いてしまったのだと反省しています。

たくさん心配をかけて、すみませんでした。


一条ゆかり 2006.8.4

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