ピーすけさんから素晴らしい小説をいただきました♪
是非お読みください!!
塗装が剥げたさび止めの赤い塗料がむき出しになった鋼鉄の扉。この扉の向こうに彼女はいる。
何年も前に閉鎖された工場の地下室。ここを探すのに三週間かかった。
そう一ヶ月前のあの日から、オレの時計は止まってしまった。
一ヶ月前、佐藤刑事とオレは麻薬密売のバイヤーを追っていた。HEVENとよばれるその麻薬が新宿界隈を中心に蔓延し始めたのはおよそ1年前からである。
ヘロインの三倍とも言われる幻覚性とその常習性により若者を中心にその麻薬はあっという間に広がった。しかもそのルートは今までの暴力団ルートとはまったくの別ルートでさばかれており、どこからその麻薬がながれているかは全くの謎であった。
その麻薬のバイヤーの元締めとおもわれる人物と中間バイヤーとの取引の情報をオレたちはつかんだのである。
「佐藤さん、応援を待った方がいいですよ。」
「だめよ。高木君、今逃せば、二度と尻尾を捕まえられるかどうかわからない。これ以上HEVENの被害を拡大したくないの。私がいくから高木君援護して。」
建物の影からオレの静止を振りほどいて佐藤刑事は敵の背後に飛び出した。
「警察よ。手を挙げなさい」彼女が拳銃を構えたその時である、佐藤刑事の右肩を銃弾が撃ち抜いた。後方の非常階段の上に狙撃手が潜んでいたようだ。どうやらオレたちの行動は相手につつぬけであったらしい。前のめりに倒れる彼女に駆け寄ろうとしたその時である、麻薬の取引をしていた前方の男たちが手榴弾を投げてよこした。オレは咄嗟に佐藤刑事の上に覆いかぶさった。手榴弾の爆発で瓦礫が崩れ落ちてくる。そこからのオレの記憶はない。
オレが意識を取り戻したのは、病院のベッドの上だった。偶然にも横にあったドラム缶が崩れてきた瓦礫をさえぎって致命傷から守ってくれたらしい。しかし、目暮警部たちが駆けつけた時、すでにバイヤーの姿は消えていた。そして、佐藤刑事の姿も。
一週間後、病院を退院して職場に復帰したオレは、目暮警部の言葉に耳を疑った。
「この件から私たちは手を引くことになった。麻薬の密売に関しては、別の部署が引き続き捜査を担当することになる。」
「目暮警部。それじゃあ、佐藤さんはどうんなるですか」オレは思わず叫んだ。
「彼女はすでに殉職したというのが上層部の判断だ。二階級特進。彼女の葬儀は明後日行われる。」
「何故です。彼女の死体は見つかっていないんでしょう。なぜ捜査が打ち切られるのか、納得がいきません。」
「高木君、話は以上だ。捜査に私情を持ち込んではいけない。そのくらいのことは君にもわかっているはずだ。」
オレは納得がいかなかった。なぜ捜査が打ち切られるのか。なぜ彼女の殉職の判断がこんなに早急になされたのか。わからないことだらけだった。
そうそれに、オレたちの行動がなぜつつぬけだったかも。
誰も信用はできない。オレは初めて命令を無視し、単独で捜査を始めた。おそらくオレは処罰されるだろう。もうそんなことはどうでもいい。彼女のいない人生にオレはもう何の輝きも見出せない。正義を貫くことのできない警察組織にも未練はない。
そして三週間の独自の捜査によりこの場所を突き止めた。
こんな山奥の閉鎖された工場の地下にこんな秘密のアジトがあると誰が想像できるだろうか。しかしこのアジトがどのようにして作られたかなどは今はどうでもいい。オレはその鋼鉄の扉に開き、薄暗い部屋にそっと侵入した。その時、後頭部に鈍く激しい激痛が走った。何者かになぐられオレは意識を失った。
意識を取り戻したとき、オレはイスの上に後ろ手にしばられて身の自由を奪われていた。
「ようこそ。高木刑事。」
壇上の上から、男の声がした。いかにも宗教家であるといった白い法衣を身にまとっているが、その顔は脂ぎっており、俗世間の煩悩をすべて集めて人間の形にすればきっとこの男のようになるだろうと思われた。しかし、それより異様であったのは、その周りに傅いている女たちの姿である。5人の女が首輪をはめ、乳房をあらわにしたボンテージを身にまとい。恍惚の表情で男に乳房と舌で男に愛撫を加えている。そして男の左肩後ろから左耳の穴に舌を差し込んでいる女には見覚えがあった。
「ゆ、由美く…ん…?」そういつもミニパトから、オレと佐藤君の仲をとりもってくれていたあの由美くんに間違いなかった。
そういえば、オレたちが麻薬の捜査に本腰を入れるようになってから、いつも以上にオレたちの前に由美くんは姿を現した。その時はいつものよういオレたちのことを興味本位で見ていたと思っていたのだが。(まさか…由美くんから…)オレの心に疑念がわいた。
「この女たちは、すでに私に帰依したものたちだ。見たまえ、身も心も私にささげている女たちの美しい表情を。みんなこれ以上の幸福はないといった顔をしているだろう。私の教えによって解脱を終えたものは、みんなこのように幸福に導かれるのだよ。」
この女たちの表情は以前見たことがある。そう、退廃した若者たちがHEVENをうってラリっていたあの時の表情とそっくりである。
「HEVEN…!?麻薬の力で女たちの意志を奪ったのか!?」
「高木刑事、君は何か勘違いをしていないかね?HEVENはきっかけに過ぎないのだよ。彼女たちは大いなる心理に目覚めたに過ぎない。ちっぽけな道徳心にしばられていても幸せにはなれないということにね。古びた道徳心をこなごなにして、より大きな真理にのみ縛られる。そう私の意志に従うことこそが彼女たちの幸福のすべてなのだよ。」
「どうやら納得がいかないようだね。しかたがない。君にも真理の一端をみせてあげよう。」
「オレの意志を麻薬で縛るつもりか!!」
「いや、いまさら君の意志を縛っても何の意味もない。警察の上層部はすでの我が手中にある。君には別の役割を用意してある。」
男が合図を送ると、別の男が一人の女を連れてきた。女は銀色のガウンのようなものに身を包まれている。
「佐藤君!!」
捜し求めた佐藤刑事だった。しかし、その顔にはいつものような凛々しい生命感にあふれた表情はない。他の女たちと同様瞳の輝きは鈍くにごっており、口元もしまりがなくかすかに開いている。
「ガウンをとりたまえ」男が命令をする。
「はい」と佐藤刑事が答えると、ガウンが彼女足元に滑り落ちた。ガウンの下はまったくの全裸である。真っ白の美しい裸体がオレの目に飛び込んできた。
「君が何者かを高木刑事に教えてあげなさい。」
「はい、私は教主さまの忠実な僕です。」
「それでは君の真実をこの男にみせてやりたまえ。」
「はい」と答えると、乳房を両手で持ち上げるようにして男のほうに歩み寄り、教主と呼ばれる男の膝元にひざまずいた。
次に佐藤刑事は法衣の前をはだけさせ、男のペニスをとりだした。
男のペニスは異様ともいえる長さと太さで先が黒光りしている。
そのペニスをいとおしむように丹念に舐めていく。まずは竿の部分を、そして袋の裏側を、そして亀頭の部分をと、やがてそれをほおばると頬の部分をすぼめるように顔を前後に動かし始めた。
自分の右手は自分の花唇のぶぶんをまさぐっている、煽情するかのように臀部を左右に振りながら。そして太腿の付け根の部分が愛液にぬれて光っているのがはっきりと見て取れた。
「佐藤刑事、お願いです。正気を取り戻して下さい!!」
思わず叫んでみるが、その言葉は虚しく部屋の中にこだました。
「佐藤刑事!!」何度も叫んでみるが、その声は虚空の中に吸い込まれて消えていく。
後に残る音は佐藤刑事の鼻から漏れるあえぎ声だけである。
その声がだんだん大きく、早くなり絶頂をむかえるかと思われた瞬間、男はそれを中止させた。
「もう、いい…やめたまえ。」
佐藤刑事は口を離した。顔は少し上気し、さっきまでの表情のない蒼白な顔が、少し赤みを帯びている。ほとんど表情のない顔に少し哀しみと戸惑いの色が浮かんでいるのが感じ取れた。
男は佐藤刑事の足元に、彼女がいつも携帯している拳銃を投げてよこした。
「その拳銃で、その男を天国へ導いてやりなさい。それができれば今夜の伽はお前にまかせることにしよう。」
その言葉に先ほど瞳に宿した哀しみの色が、かすかな喜びの色に変わるのが感じ取れた。
佐藤刑事はその拳銃を拾い上げるとオレのほうへゆっくりと近づき、オレのこめかみに銃口をおしあてた。
「佐藤刑事ー。」
力の限り叫んでみるが、佐藤刑事は表情のない瞳を俺に向け、引き金を握る指の筋肉に力を入れた。
※ ※ ※
「お母さん。二人っきりの食事なんてひさしぶりだね。」
私はうれしそうにお母さんに言った。いつもはお父さんとコナン君の食事のしたくにおわれ、こんなゆったりした気分での食事は久しぶりだ。
お母さんはかすかに私に微笑かえした。
ふと、気がつくと円形のテーブルにはもう一席用意してある。
「お母さん、これ誰の席?」
母は微笑むだけで答えない。
やがて一人の男がテーブルに近づいてきた。見たことのない男だ。いや何故か影がかかったように男の顔がわからない。
男は用意されたイスに腰を掛ける。
気がつくと、いつのまにか全裸になったお母さんは男の右ひざにまたがるように腰掛けて男の首筋に舌を這わせた。
(お母さん…きれい…。)張りのある肌、一転の曇りもないプロポーション、娘ながら目を奪われる。
「蘭。早く、あなたもお客様におもてなしをしなさい。失礼ですよ!!」お母さんが私に向かって注意した。
(そうだ、おもてなしをしなきゃ)私もあわてて服を脱ぎして、男の左ひざにまたがった。
男の唇が私の唇をとらえ舌を差し入れてくる。
何ともいえぬ恍惚感が私をつきぬけると同時に、目が覚めた。
最近、こうした夢を何度となく見ている。夢そのものは荒唐無稽なものばかりだが、現実では考えるだけでも恥ずかしい行為を夢の中で私は当たり前のこととして受け止めている。
ふと我に返りパンティの中に手を入れてみるとパンティが内側からねっとりと濡れているのがわかった。
「おい蘭!!いつまで寝ているんだ。園子くんと出かける約束をしているんだろ?」お父さんが部屋の外から叫ぶ。
「いっけな〜い。もうこんな時間。」
私は服を着替えお父さんとコナン君の朝ごはんを急いで用意すると。あわてて家を飛び出した。
「ねぇ園子、園子へんな夢ってみたりする。」園子の家の車の後部座席で私は園子に質問した。
「へんな夢って?」園子が私の顔を覗き込む。私は思わず顔をあからめた。
「は、はぁーん。Hな夢なんだ…。蘭ったらそんな夢見てるんだ…」いたずらな笑顔で私をからかった。
「蘭、きっとそれって欲求不満だって。あの推理オタクのことなんか忘れて、彼氏つくっちゃえばいいんだよ。今日のパーティーで蘭もいい男ゲットしようよ!!」
「園子ったら…もう!!」
今日は園子の誘いで、ある社交パーティーに参加する。私は最初断ったのだが、園子の強引なさそいを断りきれずにしぶしぶ参加することになってしまった。
車は山道を走り続けた。途中から細い道に折れ林を抜けると、突然、古びた洋館があらわれた。運転手である執事は車を止めると、園子と私をおろすために扉を開けてくれる。
「園子、なんか不気味なところね。」私が問いかけても園子は返事をしない。先ほどまで車の中ではしゃいでいた園子とは別人のようだった。
「蘭、こっちよ。」園子が先に立って、洋館の入口へと歩んでいく。
扉の前に立つとひとりでに扉が開きメイド服の若い女が私たちを招き入れた。
「お待ちしておりました。お部屋を用意していますので、どうぞそちらでお着替えください。ドレスもこちらで用意しております。」
女に導かれるように園子が屋敷の奥へと進んでいく。
私はあわてて園子のあとから駆け寄っていき。園子に話しかけた。
「園子。何か変だよ。パーティーだというのに私たちの他に誰もいないみたいだし…、ちょっと待ってよ!園子ったら!」
園子は私の言葉が聞こえないように奥へと歩いていく。
メイドが指定した部屋に園子が入っていった後に続き、私も部屋に入った。
私が部屋に入った瞬間、誰かが背後から私の口と鼻に何かを押し当てた。強い刺激臭とともに私は意識が遠のいていくのを感じた。
「どうだい花嫁衣裳は気に入ってくれたかね。」
私が意識を取り戻したとき、私はウェディングベールを頭からかぶされ、白く長いソックスにガーターベルト、手には白いウェディンググローブをはめただけの裸の状態であった。私が寝かされたベッドから枷がでており、手足を固定され身動きが取れない。
「やはり、思ったとおり君にはその姿が良く似合う。」
壇上の上から私に語りかけている法衣を着たその男はたとえるならがま蛙のような顔立ちの脂ぎった男だった。うす暗くてよくわからないが私の周りを数人の裸の女性が取り囲んでいる。この状況の異様さもさることながら、本来なら半狂乱になるようなこの異様な状況な中で、自分が何故かしら理性を保っていること自体が一番異様といえば異様であった。
「私をどうするつもり」
「どうもしやしない。約束どおり、私の花嫁になっていただく。それだけのこと」
「約束ですって、私は約束なんてした覚えはないわ。」
「覚えていないのは無理もない。なにせ、3000年前の約束なのだから。」
「何を言っているの。あなた頭がおかしいんじゃない!?」
その声を静止するように、一人の女性が口を挟んだ。
「蘭、教主様になんという、口の聴き方をするの。慎みなさい。」
その声に聞き覚えがある。そう妃英理、まちがいなくお母さんのものだった。自分の母がボンテージ身を包んだ半裸姿でベッドにつながれた私の横に立っていた。
「教主様、娘がとんでもないことを言いまして、誠に申し訳ございません」
「お母さん、お母さんが何で…その格好は…」
「蘭、娘の幸せを願わない母親はいないわ。早くあなたにも教主様の力で真理に目覚めて欲しいの。」
「お母さん、何を言っているの、お願い目を覚まして」
母娘の会話をさえぎるように男が口を挟む。
「花嫁には、こちらの世界に来てもさみしくないように、付き人として俗世でのしりあいを何人か用意した」
男の声に私をとりまく裸の女性の顔をよく見てみる。
「園子!!それに佐藤刑事…!!」
見知らぬ顔の女性たちの中に、知っている二人の顔を見つけた。そして、どの女も生気のない虚ろな目をしている。
「園子たちになにをしたの!?」
「先程、お母さんが言っただろう。彼女たちには真理にめざめたのだよ。私の、そしてこれからは君の忠実な僕たちだ。君が望めばこの場で自分の命を絶つことだってできる。」
私は男をにらみつけた。
「さすがに私の花嫁、かなり聡いようだね。そう、たしかに真理に導くために薬の力をかりた。しかし心配しなくてもいい。君のお母さんには薬は使っていない。君のお母さんの弁護士としての頭脳は教団としても重要な財産だからね。薬の力でその頭脳までだめにしてしまっては元も子もない。薬物療法ではなく、物理的療法を使って真理へと導いた。ま、かなりの時間はかかったがね。」
「おかげさまで、真理を知ることができました。教主様には心から感謝しています。」お母さんはひざまずき男に答えた。
あの母が物理的な手段で洗脳されるなんて…どうすればそんなことができるのか想像もつかなかった。
「おびえなくてもいい。君には薬物療法も物理療法も必要はない。ただ思い出しさえすればいい。」
「そう3000年前、天界で君が美と愛欲の女神オルキッド、私が破壊と殺戮の神マサクルと呼ばれていたときのことを。天界をほとんど手中におさめたあの日、勇者イスラルを名乗る人間が君を封印しなければ、私たちは結ばれ、私たちの子どもが5000年にわたる暗黒の世界を支配するはずであることは預言者プロフェシィにより告げられた。しかし、君を失い、悲しみにうちひしがれた私は、神々がイスラル与えた剣インフェレンスによりうち滅ぼされた。その前世の記憶を君が思い出しさえすれば…私は転生を繰り返し、すでに神としての力もほとんど失ったが、予言の通り、私たちの子がこの世の支配者として君臨することになる。さあ、二人でもう一度理想の世の中を築こう。」
そんな男の妄言虚言としかいえない話を何故か私は否定できなかった。
「まあ、いいすぐに思い出すことになる。儀式を始めよう。」
佐藤刑事が香炉に火を灯した。甘い香りが部屋中を覆いつくす。
園子が壷を傾け透明のネバネバした私にこぼし、私に塗りたくり始めた。
他の信者たちから意味の解らない異国の言葉が呪文のように繰り返される。
「その液体は体の感度が数倍にさせる。オルキッドの意志とおまえの肉体をチャネリングしやすくさせるためにな」
「ひっ…!!」
園子が液体を塗るために手で私の体をなぜると、その部分から激しい快感が体を駆け抜ける。まるで体全体が性器になったようだ。
やがて、園子は私の上におおいかぶさり、体と体、乳房と乳房をこすりつけるように体全体で愛撫を始めた。
「はぁ、はぁ、あん…!!」思わず声がもれそうになる。
気づくと部屋全体にあえぎ声がひびきわたっている。
さっきつけた香炉の煙は催淫効果があるようだ、私たちの周りにいた女たちが自分で自分の性器をまさぐり胸を揉みながら淫靡な声を上げている。
私の意識もぼんやりとして、恍惚感にとらわれようとしている。
[だめ…、意識をたもたなければ…]
園子の舌が私の腋の下を舐め、右手で私の乳房と乳首に必要な愛撫をくわえている。
お母さんが私の足の指から足首、膝と丁寧に私の秘部にむかって舌をはわしていく。
「はあん、あん、あ〜ん。」快感が私の体を支配し、もうあえぎ声を押し殺すことができない。
[お願い、やめて、園子、お母さん…]
(マ…サクル…)頭のどこかではっきりとした声が聞こえた。
[違う、私は蘭、毛利蘭よ!!」
(…私を愛して、私をもっと気持ちよく…)
先程まで意味の解らない呪文のような言葉の意味がはっきりとわかる
『暗黒の世をとこしえに、欲望と快楽を今解き放ち、今目覚めたまえ…』
[新一…た・たすけて]
(新一?新一って誰?)
「何を言っているの、私の幼馴染の…工藤…」
自分にと言い聞かせてみるが、新一の姿が思い出せない。
必死で新一の姿を思い浮かべる。
そう青いブレザージャケットを着たすらっとしたスタイルの少年の姿、しかし、顔の部分は影がかかっている。
快楽に反応するように自分の腰がひとりでに上下に振られているのが分かる。
[思い出して、思い出すのよ!!]
瞬間、顔にかかった影が薄れ、男の顔がふっと浮かんで、消えた。
(イスラル!!)
自分の中に、憎悪にも似た感情が瞬間的にとおりすぎた。しかし、それも快楽と恍惚感の中に消えうせていく。
「はぁ〜ん」
園子が耳に息を吹きかけ耳たぶを軽くかんだ。
[だめ、気持ちがいい…もう、何も考えられない…]
(そう、もっと、もっと気持ちよくして…)
いつの間にか手と足につけられた枷ははずされて私は自分の乳房を揉みしだき、乳首をもてあそんでいる。。
[もっと、ううん、…だめ…やめ…、気持ちいい…]
園子が唇を重ね、舌と舌を絡ませる。自分の脳が解けてしまうようなそんな感覚に陥る。
お母さんが私の秘局に指を入れ、ゆっくりと出し入れを始める。その動きにあわせて、腰を上下させる。
「あ、ああん、はあん、あん…、だめ、お願い、お願い…」
何がお願いなのか自分でももうわからない。
[いや…だめ…、変になっちゃう…]
(そう、私を変にして…お願い、もっと気持ちよく)
お母さんが指の出し入れが早くなるにつれ、私の呼吸も速くなっていく。
「あん、はあん、もっと、だめ、いく、いっちゃう…。」
[この声は私の声?ううん、そんなことはもうどうだって…]
(きもちいい、そう、この感じ…)
[お願い、いかせて、もう変になっちゃう…]
(そう、いきたい、もっと気持ちよくなりたい…)
[駄目、自分が自分でなくなっちゃう…]
[いっちゃうー!!]
電気が走るように、快感が私の脊髄を走りぬけた。私は反射的に足の裏から、背筋にかけてをそりかえし、痙攣するように腰をあげると、頭の中が真っ白になり、そしてぐったりと果てた。
どれだけ恍惚感の中に自分の身をゆだねていただろう。
やっと、少し自分の意識を取り戻す、呼吸はまだ乱れたままだ。
[私は…私は誰?うん、大丈夫!!私は私…今なら愛する人の顔もはっきりと思い出せる!!]
自分が自分であることを確認する。
「さあ、花嫁よ。私の元においで。」壇上の上から私の耳に男の声が聞こえた。
私は体をもたげ、男の顔を見ると。
「はい…ご主人様…」と愛する人に精一杯の淫靡な笑顔を向けた。
読者の皆さんからの感想を作者の方は大変楽しみにしておられますし、短い感想でも次回作への活力となります♪
作者と読者の距離が近いというネットSSの利点を生かして是非作者の方にご感想を(^○^)