MAKOTOさんから素晴らしい小説をいただきました♪

是非お読みください!!


 

毛利蘭誘拐事件

「囚われの婦人警官」

作:MAKOTOさん

 

 

 

 

 毛利蘭が拐かされて5日。
そして佐藤美和子警部補が拉致されて3日が過ぎていた。

どちらの捜査も行き詰まっている。
蘭の事件では手がかりすらほとんどない。

一緒に下校していた鈴木園子が事件のあらましを目撃していた。
その後、別件捜査で東京湾から引き上げられた乗用車を調べてみると、蘭誘拐の際に使用されたものらしいことが判明した。
車内から遺留品として毛髪が発見され、DNA検査の結果、それが蘭のものであることがわかったのだ。

念のため、園子に確認してもらうと、彼女が記憶していたナンバーの一部が一致した。
さらに、運転席から発見された若い男の遺体が、園子や蘭に声を掛けてきた自称「若菜」であることもわかった。

パレット合同捜査班は色めき立ったが、調べてみるとこの男はただのフリーターであり、パレットどころかどの組織ともつながりがなかった。
「若菜」の友人たちに聞き込んだところによると、「いい仕事が入った」とのことで、それまで勤めていた居酒屋を辞めている。
その後はわからないとのことだった。

残った遺留品は例の偽造名刺のみで、これも在り来たりの名刺用紙にパソコン印刷と、まるで絞り込めない。
ここでぷっつりと線が切れてしまった。
相変わらず身代金などの要求はないことから、人身売買組織による誘拐の線が濃厚になっている。

一方の佐藤刑事の方はまるっきりだった。

現場に駆けつけた一柳警視が持ち帰った美和子の拳銃があるが、これも大した手がかりにはならなかった。
拉致現場とされる場所に鑑識を入れ、物証や遺留品がないかチェックしたがめぼしいものは何一つ発見できなかった。
美和子の銃にも指紋がなかった。

ひとつ気になるのは、美和子自身の指紋もなかったということくらいだ。
ただ全弾装填されていたので使われた様子もないようだ。
だから彼女の指紋がないということが何を示しているのか、この時点でははっきりしない。

さらに、例の電話の件もある。
得体の知れない内容だが、美和子が行方不明という件はまだマスコミ発表していない。
一般人が知っているはずはないのだ。
つまり電話の主は美和子監禁に関わっている可能性はかなり高い。

しかし、いくら警察官を人質にして捜査中止の要求があったとはいえ、簡単には警察は屈さない。
表向きおとなしくしているが、もともと美和子の事件は極秘事項の隠密捜査だから、外から見てもよくはわからないはずである。
そこをさらに目立たぬように動いている。
直接パレットに斬り込むことも皆無だから、そうはバレないはずだ。

美和子や蘭の行方にやきもきしているのは捜査陣だけではない。
コナンや小五郎、そして美和子の親友でもある由美もだ。

コナンは焦っている。
今回はいつもと違いすぎるのだ。

第一に小五郎が独自行動を執っていること。
いつもは小五郎にくっついて歩き、現場検証や事件関係者に会うなどしている。
これによって証拠を固め、犯人のトリックを崩しているのに、これが出来ない。

第二に警察の協力がまったく得られない。
まあ協力というのは本来逆であり、コナンたちの方が協力していたわけなのだが。

今までの実績もあり、警視庁の捜査一課の面々はコナンに対して好意的であった。
それは主に高木であり美和子だった。
今回、その美和子がいないのだ。

目暮警部も昔の誼で小五郎とは気安い仲である。
それでも今回だけは一切の情報提供がない。

第三に今回の被害者が、他でもない蘭だということだ。
コナンが焦るのも当然なのだ。
小五郎からもたらされる乏しい情報や、自らの調査の結果からしても、どうも一課の様子がおかしい。
一柳とかいう警察庁出向のエリート警視が胡散臭そうにコナンたちを扱うのは無理もないとして、普段は好意的な高木や千葉たちまでコナンらに非協力的なのはどう考えても妙だ。
そして佐藤刑事の姿がないのも解せなかった。

この件では少年探偵団は使いようがない。
また大変な危険も伴うだろう。
考えあぐねたコナンは、佐藤刑事の親友である「女のお巡りさん」こと由美に話を持ちかけることにした。
宮本由美巡査、28歳。
警視庁交通部交通規制課に所属する婦警である。
捜査一課の佐藤美和子警部補とは親友の間柄で、美和子に惚れている高木をいつも励まして(けしかけて?)いる。
コナンとも周知の仲で、何度か一緒に行動したこともあった。
由美なら美和子のことを知っているのではないかと思い、それとなく話してみたのだ。

「行方不明?」
「ええ……」

由美も顔を曇らせる。
案の定、美和子はいないらしい。
それも行方不明だというのだ。

「どういうこと、それ?」
「高木くんから聞いたんだけど……」

高木も話しにくそうだったらしい。
そこをムリヤリ聞き出したところによると、現在捜査中の事件で、加害者一味に拉致された可能性が高いという。

コナンも愕然とする。
美和子が蘭の誘拐事件を担当していたらしいことはわかっている。
そしてそれが大がかりな組織犯罪だということも。
しかし、まさか第一線捜査官である美和子まで拉致するとは思わなかった。

なるほど、一課の連中の口が堅いのは当然だ。
警視庁が厳重な箝口令でも布いているのだろう。
ことは本当に大ごとらしい。
由美を巻き込むのも危険かも知れない。

コナンが躊躇していると、由美の方から話を持ちかけてきた。

「ね、コナンくん、蘭ちゃんのこと心配でしょう?」
「うん……」
「私もね、美和子のことが心配なの。私、部外者だし、こういうのはプロの刑事部の人たちに任せておけばいいってわかってるんだけど……」
「……」
「でもね、おかしいのよ」
「……あんまり捜査に進展がないんでしょ?」

このことだけは小五郎から聞いていた。
なぜだかわからないが、刑事たちの動きが鈍いと。
実は例の脅迫電話で、警視庁上層部が二の足を踏んでおり、その目を掠めて捜査一課は動いている。
そのせいで、どうしても活発に活動できないのだが、そんなことはコナンや由美にはわからない。

「どうもすっきりしないのよね、高木くんもさ」

由美は乗ってきたミニパトに寄りかかって言った。
そして腰を曲げて前屈みになり、コナンの顔を覗き込む。

「だからね、コナンくん」

由美は、深刻な中でも悪戯っぽい笑みを浮かべて告げた。
この辺がこの婦警さんの魅力だ。

「私たちも独自に捜査しちゃわない?」
「捜査って……」
「うん、私なんか推理能力ないけど、一応警察官だからね、内部情報はコナンくんたちより入りやすいと思うんだ」
「そうだね」
「それで、彼らが見落としてたり軽視してたりするようなことをチェックして調べ直してみるってことから始めたらどうかなって思うんだ」

それがいいだろう。
由美がつかんでくる情報をコナンが整理して推理すればいい。
何もコナンたちが犯人を抑える必要はないし、それはむしろ危険だ。
だから証拠を掴み、犯人の目星をつけたら刑事たちに情報を流すということでいいだろう。
その時は小五郎に頼むなり、コナンが演じるなりすればよい。

行動を起こしたコナンたちだが、早速翌日には由美が情報を持ってきた。
やはり高木をなだめすかしてらしいが、美和子が捕まった場所を聞いてきた。
港らしい。

コナンがぽつりとつぶやく。

「『現場百回』か……」
「え?」
「あ、なんでもない」

ふたりは美和子が拉致された現場の道路周辺をくまなくチェックしたが、特に新しい発見はなかった。
当然と言えば当然で、刑事部の鑑識が調査しているのだから、素人が調べ直したところで新たな証拠を見つけるのは難しいだろう。
仕方がないので、倉庫を片っ端から当たってみることにした。
手分けすればいいのだが、今回は単独行動は危険だ。

倉庫を番号順に調査した。美和子たちが撃ち合った「No.3」倉庫に入った時は、もう辺りは薄暗かった。
暗い室内だったが、室内灯がどこにあるのかわからず、手持ちのペンライトで地道に調べている。

いくらもしないうちに、地面を見ていた由美が声を上げた。

「あ……」

鈍く光るものがある。
黄金色に輝くそれは、拾ってみると薬莢のようだった。

「コナンくん!」

由美が鋭く呼ぶ声に、コナンは脱兎の勢いで駆け寄ってきた。
白手袋をした由美が持っていたそれを受け取るとコナンが言った。

「空薬莢だね……。大きさから見てライフルとかじゃなくて拳銃みたいだ」
「そうなんだ」

もちろん由美はこういうことの知識はない。

「サブマシンガンの可能性もないではないけど……。オートマチックだね、これ。確か佐藤刑事のもオートだよね」
「知らない……」
「オートなんだよ。僕、こないだ見せてもらったから」
「ふーん」

でもこれが佐藤刑事の拳銃のものとは限らない。

「でも証拠物件かもね。高木くんに渡して調べてもらおう」
「うん」

それがいいだろう。
由美とコナンは、意外な発見に勇気を得て、一層捜査に力が入った。

「ん……?」
「あ、なに?」

今度は壁を見ていたコナンが何かを見つけたらしい。

「ちょっと脚立探してくる!」
「脚立? ちょ、コナンくん!」

由美が聞いたが、コナンは風のように走り、中の扉を開けて倉庫の事務所方向へ走っていった。
ふう、と軽くため息をつき、苦笑して再び地面を照らした。

「?」

後ろで外の扉が開いた気がして由美は振り返ったが誰もいない。
気のせいかと思って前に向き直ったとき、いきなり右手首を掴まれ、口を押さえられた。

「!!」
「お静かに」

落ち着いた男の声が真後ろでする。
口を押さえていた手が外されて、由美は息を吹き返す。

「だ、誰っ!」
「だから静かに。後ろを向かないで!」
「……」

背中に硬い感触がある。
はっきりとはわからないが拳銃らしい。
コナンを呼ぼうと大声を出そうとしたがやめた。
この場に子どもを呼んでも状況の打開にならないばかりか、かえって巻き込んでしまうことになる。

男がため息をついて言う。

「今さら制服警官が何をやってんですか……。捜査一課の連中も手を引いているってのに。あ?」

ここで由美の左腕の腕章に気づいたようだ。

「あなた、交通の婦警さんなの?」
「……」
「違法駐車の取り締まりにしちゃあ妙なところを調べてるんですね」
「……」

またしても大仰にため息をしてみせる。

「余計なことしてくれましたね。で、何か見つけたんですか」
「あっ」

咄嗟に由美が右のポケットを抑えると、すかさず男がそこに手を突っ込んでまさぐった。

「……」

男は、ハンカチに包まれた薬莢を取り上げた。

「やれやれ、こんなものが残ってましたか。チェックが甘いな……」
「あ、あなたは誰なんですか!?」
「このまま帰すわけにもいきませんね」

由美の質問には答えず、まったく別のつぶやきをした男は考える。

いっそこの場で始末するか。
殺すのは容易いが、また死体の処理が面倒だ。
若菜の時とはわけが違う。

なにせ制服の警官を殺すのだ。
今は美和子の誘拐で何とか抑えている警察も、こいつの死体でも出れば、逆上して大がかりな捜査に乗り出すかも知れない。

「……」

男は思い直して由美をこちらに向かせた。
なんだ、いい女じゃないか。
ミシェルはまた文句を言うだろうが、こいつも調教して売り飛ばしてしまえばいいか。

「み、美和子は……美和子はどこなんですか!」
「あ? なんだ、キミは美和子の知人ですか」
「し、親友よ!」

馴れ馴れしく「美和子」呼ばわりする男を睨んで由美が叫ぶ。
その時はじめて気づいた。この男、見覚えがある。

「あ、あなた……」
「私をご存じで?」
「確か……、一柳警視……」

 

 

* - * - * - * - * - *

 

 

美和子に続いてふたりめの「余計な仕事」になるので、ミシェルに何を言われるかと思い、一柳はビクビクしていた。
美和子は完全に自分の要望だし、由美はその関係でしゃしゃり出てきたのだ。
美人は美人だが、もう時間もないし、拒絶される可能性が高かった。

ところがミシェルはふたつ返事でOKした。
ひとつは、もう少しで日本での仕事が片づくというのに、この期に及んで殺人などリスクの大きいことはしたくないということ。
もうひとつは、これも美和子と同様、都合の良い受注があったらしい。

一柳が聞いた。

「はあ、日本の婦人警官という依頼でもあったんですか」
「そうじゃない」

ミシェルは軽く首を振った。
別にどこの国という指定はないが、きっちりとした制服を着込んだ職種の女性を、という注文らしい。

「今や世界共通語になりつつある『コスプレ』だな。制服マニアというのはどの国にもいるのだ」
「はあ。依頼主は?」
「それはキミにも言いたくない。EU某国のさる貴族に連なる方だと言っておこうか」
「……そんなお偉い方がコスプレマニアですか」
「何を言う。いいかね、制服女性を凌辱したいという欲求は誰にでもあるのだ。これはその職業を辱めるという意味合いもある。だから欧米では聖職者、つまり修道女だな、あるいは女性教師に人気があるのだ。日本だってそうだろう」
「はあ、そうですな。修道女はともかく、女教師や看護婦なんかも……」

ミシェルは大きくうなずいた。

「そうだ。ナースは欧米でも人気がある。あの白衣姿が良いのだろうな。日本では欧米ほどキリスト教が一般的でないから、修道女というのはあまりなじみがないだろうが、それにあたる神職があるだろう。なんと言ったかな……」

一柳はちょっと考えて思い当たった。

「ああ、神社の巫女さんですか」
「そう、まさにそれだ」

ミシェルはニンマリする。
こいつも巫女好きなのかも知れない。

「あの白い上着に赤いスカートの装束はなかなかに清楚だ」
「そうですな。ちなみにあれはスカートではなく袴と言います」
「そうかね。まあナースにしろ、修道女にしろ、巫女にしろ聖なる職だ。それを犯すという快感は何物にも代え難いのだ。気持ちは分かる。綺麗なものを汚すという欲求だな」

ミシェルは顧客ファイルを見ながら続けた。

「彼女は制服警官だろう? こういう場合、警察という権力を凌辱するという行為にもつながるのだ。各国の婦人警察官の制服をチェックしたが、日本のそれは悪くないぞ」
「……」

その日本警察に所属している一柳にはとてもそうは思えない。
ダサいデザインだと思う。ただ、由美自身はとてもよく似合っていた。

ミシェルはファイルの上から一柳を見上げる。

「それに、さっき彼女を見たが、なかなかに美形ではないか。スタイルも悪くなさそうだ。期間が短いからきつい仕込みになるが仕方がない。マキタに頑張ってもらおう」

 

 

* - * - * - * - * - *

 

 

由美が一柳に連れ去られて10分ほどでコナンが戻ってきた。

「宮本さん、ちょっと」

コナンが脚立を引きずりながら中に入ってくる。
脚立を使っても、コナンの身長では見えづらいのである。
由美に確認してもらうしかない。

「宮本さん?」

返事がない。

ハッとしてコナンは宮本婦警がさっきまでいた場所へ走った。
そして、そこに落ちていたものを拾って呆然とする。
さっき拾った薬莢を包んでいた白いハンカチだった。

* - * - * - * - * - *

由美はアイマスクをされたままクルマに乗せられ、別の場所へと連れ去られた。
そのまま、引きずるように建物に入れられ、別の監禁部屋に来ると後ろから突き飛ばされた。

「きゃあっ!!」

後ろ手で自分の手錠を掛けられていた由美は、バランスを大きく崩して転倒してしまった。

「もう! 乱暴ね!」

フラフラと立ち上がりながら毒づいたが、彼女を連れてきた男はもう部屋を去っている。と、別の男がいきなり由美の腕を掴んで引き寄せた。

「きゃっ……あ、あなた、誰!?」

由美が痛そうに顔をしかめて男の方を見た。

「もしかして、一柳警視!?」
「残念」

男はそう言って由美のアイマスクをむしり取った。

初めて見る男だった。
筋肉質の上半身は裸である。その背中には見事な昇り龍が彫り込んである。
由美はもちろん知らなかったが、蘭や美和子の肉体を踏みにじった凌辱魔の牧田だ。

「ヤクザ……」

思わず声を洩らした由美に、牧田は指を振って答えた。

「確かにオレはヤクザだがね、あんたは別に暴力団に捕まったわけじゃないぜ」
「……」
「あんたも知ってるだろ? 新聞やテレビが騒いでる連続誘拐事件てやつ。あれだよあれ」

まさか、自分がそいつに拉致されたというのか!?
由美の顔から血の気が引いていく。

「じゃ……じゃ、美和子たちが追ってるっていう……」
「美和子? ……なんだ、おまえあのメスデカの知り合いか?」
「美和子! 美和子もここにいるの!?」
「オレの質問に答えろ。あの佐藤とかいう刑事と同僚か何かか?」
「し、親友よ……」

牧田の表情が崩れ、ニンマリとした。
こいつは使える。

ニマニマしながら由美に両手首を掴み、チェーンにロープを巻き付けた。

「あっ」

あっというまに両手をひとくくりにして、天井のフックに引っ掛けた。
由美は何が起こったのかわからず、動転しているうちにすっかり自由を奪われてしまった。
仕上げに左脚の膝にロープを巻かれ、思い切り引き上げられた。
膝が胸にくっつくほどだ。

「いい格好だな、お巡りさんよ」
「う、うるさいわねっ」

牧田は改めて由美を観察する。
なかなかの美人だし、美和子ほどではないにしろスタイルも悪くない。
美和子はやや吊り目で、きつそうな印象があったが、由美の方は逆に少々垂れ目気味で気だての良さそうな表情である。
美和子タイプをムリヤリ屈服させるのもいいが、こういうのも悪くはない。

すぐにでも素っ裸にひんむいてやりたいところだが、今回はそれが出来ない。
というのも、ミシェルからの指示が「着衣のまま犯せ」であったからだ。
どうも依頼主の制服マニアは、制服姿の女をそのまま凌辱するのが趣味らしい。
困った貴族さまである。

だが、婦人警官の制服姿で拘束され、身悶えている由美を見て牧田もなるほどと思った。
これはこれでなかなか風情があるものだ。

「なっ、何をジロジロ見てるのっ」

牧田のいやらしい視線を剥き出しの腿のあたりに感じて、由美は叫ぶ。
吊り上げられた28歳の女の太腿は悩ましい曲線を描いており、それを包む焦げ茶のストッキングがフェロモンをぷんぷんと醸し出していた。

「見ないで」「やめて」と叫ぶ由美を無視して、牧田はその制服のボタンを外し、前をはだけさせた。

「いやああっっ」

そのままワイシャツの前ボタンを弾き飛ばし、現れた白いブラジャーをずり下げた。
ぷるんとまろび出たバストは、雪のような白さを持っていた。
美和子ほどのサイズはなさそうだが、形が素晴らしかった。
美和子のそれは、乳首がやや上を向き、つんとした感じの乳房だったが、由美のはほぼ完璧な形状のお椀型であった。
その、手頃な大きさの乳房が、由美がもがくごとにぷるぷると悩ましく震えている。

「こ、こっちを見ないで……」

由美は顔をほのかに赤らめてぶるぶると震えていた。
目を固く閉じている。
何をされるかわからないという恐怖よりも、これから自分の肉体に加えられる屈辱的かつ淫猥な行為を想像しているのかも知れない。
牧田が女をいたぶって調教し、その上で売り飛ばすのだろうということくらい由美にもわかる。

ベッドのシーツに上に、何か道具を並べているような物音が聞こえる。
由美は目を開けて確認したいとも思わなかった。
どうせ女を虐めるための卑猥な玩具に決まっている。

しばらく音が続き、一向に自分に触れてこないので、由美は恐る恐る目を開けた。
牧田が何やら医療器具のようなものを調整している。
病院で見たことのある、点滴用の機材に見えた。
金属製の支柱の先に枝があって、そこに大きめのビーカーのようなガラス製の器が下がっている。
牧田はその中に液体を注いでいるのだった。

由美の視線に気づくと、笑いながら近寄ってきた。
そして、手にしたリモコンのスイッチを操作した。

「あ……」

壁のカーテンがするすると開き、窓かと思っていたところに大型の薄型モニタが現れた。ブン、と音がして電源が入る。
数秒ノイズが走ったかと思うと、唐突に映像が浮かんだ。もやもやした画面にピントが合ってくると、衝撃的な画が映し出された。

「み、美和子!」

50インチほどの大型画面に美和子の痴態が現れたのだ。
ところどころでシーンが飛ぶところを見ると、ライブではなく録画したものを編集したようだ。

『んっ……ああっ……あ、あううっ……』

スピーカからも、生々しい美和子の喘ぎ声が溢れてきた。
由美は大きな瞳を見開いて画面を凝視している。
信じられなかった。
美和子は一糸まとわぬ姿で、レスラーのような黒人の大男に犯されている!

『あ、ああ……だめ……あっ……うっ、うんっ……あ!」

「い、いやっ!!」

とてもいたたまれなくなり、由美は顔を振りたくり目をつむった。
振った頭から婦警の制帽が飛んだ。

『う、うあああ……そ、そんな……深い……ああ、深すぎるっ……あ、あっく……』

「いやああああ……」

由美は我慢できず泣き叫び、身をよじった。
身体をくねらせると、剥き出された乳房がゆさゆさと揺れている。

牧田は由美の顎を掴み、耳元で囁いた。

「目を閉じてたって、美和子の色っぽいよがり声は聞こえるだろう?」
「いや、き、聞きたくないっ!」
「そうはいかない。いやでも聞いてもらうし、見てもらう。そら」
「あっ……」

牧田は、器用に片手で由美のストッキングを引き裂き、白いショーツを晒した。
素肌に直接外気が当たる冷たさに、由美の喉が「ひっ」と鳴る。
懸命にもがく由美の下半身を押さえ、薄い下着も破り捨ててしまった。

露わになった股間に手を伸ばし、牧田がいじくる。

「やめっ……何してるの、やめてっ……」
「やめて欲しければモニタを見ろ」
「いや、そんなのいやあっ」

牧田の指が由美の秘裂をいびる。
さわさわした恥毛をさすったり、割れ目を撫でたりしている。
が、まだ濡れてこないし、濡れてくる様子もない。
無理もない話で、こんな状況で感じる女などいないだろう。

とはいうものの、そこを堕とすのが牧田の仕事である。
しぶとい女など山ほど扱っている。

由美の乾いた性器を嬲るだけでは埒があかないと見るや、牧田はさらに一歩進めた。

「どうしても見ないのか」
「いやよ、こんなのいや!」
「なら、これだ」
「あっ!……あっ……!」

由美は無惨に開かれた股間の奥に異様な感触を得た。
年齢相応に張った尻たぶの奥に潜む菊門に触れてくるものがある。
さすがに由美も目を開け、牧田を見て喚いた。

「そんなとこ触んないでっ……い、いや、汚いっ!」
「へへ」

引き窄める肛門を指で揉みほぐされる。
必死に締めつけているのに、男の指の妖しい動きで徐々に緩んでくるのがたまらなかった。
それだけではない。
今度は指とは違う、硬いものが押し当てられた。

「きゃあっ……なに、何してるの!」
「ん? これさ」

牧田はいったん由美の肛門から離し、透明な細いチューブ状のものを見せた。
よく見ると、先ほどの点滴装置についているガラス容器から伸びているチューブのようだ。
点滴注射なら、このチューブの先に注射針がついているのだろうが、これにはプラスティック製のノズルが装着されていた。

「な、なに、それ……」

何だか知らないが、おぞましい器具のような気がする。

「こりゃ浣腸さ」
「カ、カンチョウって……」
「知らないか? ほら、小さいのは薬局か何かでも売ってるだろ、イチジク浣腸ってやつ。それの医療用だよ、本格的なやつだ。もっとも、病院じゃこんなに量は入れんだろうがね」

この男は浣腸しようというのか。
そんなことをしてどうなるのか。

「これであんたに浣腸してウンチさせようってわけさ。わかったか?」
「な……」

由美は泣き叫ぶことも忘れ、目を見開いて唖然とした。
急に活動をやめて怖れおののく由美を見て、牧田は満足する。

彼自身は浣腸にもスカトロにも興味はないので、浣腸するしないはどうでもいいのだが、これもミシェルの指示である。
浣腸と肛門責めを徹底的に行ない、アナルセックスでいく女にすること。
そのためにも浣腸を繰り返し、肛門をほぐして何度も犯す必要があるだろう。
浣腸はともかく、肛門セックスは牧田も好きだったから、好みの調教ではあった。

牧田がノズルをアヌスに押しつける素振りを見せると、由美は我に返って騒ぎ出した。

「い、いやっ、そんなこと絶対にいやっ……ああ、やめっ……よして、よしなさいっ」

由美の、人が変わったような怯えぶりに牧田は昂奮してくる。

「ほれほれ、どうだ」
「やっ……い、いやだってばっ……お願い、やめっ……やめさないっ……よしてぇっっ」
「いやなら見るんだよ、美和子の悶えっぷりをな」
「いやよ!」
「いやなら浣腸だ、それそれ」
「だめぇっ」
「見るなら浣腸はカンベンしてやる。どっちがいいんだ?」
「ど、どっちにいやっっ」
「我が侭言うと……」
「ひぃああっ」

牧田がノズルの先端をほんの少し中に押し入れた。
慌てて括約筋を締めたが間に合わず、僅かだが由美の肛門にノズルが侵入した。

「さあ、このまま浣腸か?」
「いや、だめ、お願い、やめてっ」
「じゃあ見ろ」
「あ……ああ……」

由美に選択の余地はなかった。
痙攣するまぶたを必死の思いでこじ開け、目の前の画面を視界に入れた。

相変わらず、親友が黒人にレイプされている無惨な映像が映っていた。
だが、その中の美和子は、先ほどとは少し様子が変わっているように見えた。

『…んっあ……んっあ……んっあ……ああ……んああっ……あ、あはあっ……』

あれほど嫌がっていたのに、今は抗う声がほとんど聞こえない。

『うあ……うああっ……んっく……んはあっ……あう、あううっ……』

黒人が腰を振りピストン攻撃を仕掛けているのに、美和子は身をよじって逃げるでもなく、むしろ調子を合わせるように腰を振っている。

『うっ、ううんっ……うむ! …ああ……あっく……あ、あ、んんっ』

悲鳴ではない。
嬌声にしか聞こえなかった。

「そんな……」

由美もはっきりと、画面の中で責められている美和子の変化に気づいてきた。
明らかに美和子は反応しているのだ。

「み、美和子……」

由美の思いを知らずしてか、モニタの中で犯され続ける美和子は、白いのど頸をさらして口を開け、喘ぎ、よがり声を放っている。

『んああ……だ、だめ、いい! ……あ、もう、いいっ……』

(美和子……そんな……。い、いやらしいわ、「いい」だなんて……)

いつしか由美は、凌辱され悶える美和子を凝視していた。
もはや牧田が顎を抑えなくとも、自分の意志で画面を見つめている。

『そんなにいいのか、美和子?』
『くっ……あ、いいっ……す、すご……すごい、いいっ……ああ、いい……』

美和子の方も、もう恥も外聞もなく、黒人のいやらしい問いかけに対して必死にうなずき、熱い肉の欲望に悶えている。

由美は喉を動かし、ツバを飲み込んだ。
燃え盛る肉欲図を映し出す画面から目を離すことが出来なくなっている。
顔は火照り、開かれた腿を閉じようともじもじし始めた。

頃合いと見た牧田は、由美の身体に手を伸ばす。

「あっ……」

乳首に感じた異様な感覚に、由美は思わず身を引いた。
牧田が鳥の羽根を使って、由美の乳房を責め始めたのだ。
乳首を転がすように羽根先でくすぐり、乳輪をなぞる。
ぞくぞくする感覚が乳房に走り、脳髄まで届いた。

「あ、ああ……やあ……」

由美がなよなよと身をよじるが、弱々しいものだった。
牧田はさらに乳房のあちこちを羽根で撫で回す。
そして今度は筆を持って、その毛先で乳房を嬲り始めた。

「ああ……」

新たに加わった感触に痺れるような快感を得てしまい、由美は顔を背けた。
男は左手で羽根、右手に筆を持ち、自在に豊かなバストを愛撫していた。
くすぐったい感覚はすぐにジーンとする悦楽に取って代わられた。
由美の口からは拒否する言葉は聞かれなかった。

「ああ……ああっ……あ、や……ああん……あっ……」

一方、画面の美和子の方はクライマックスに入っていた。
黒人は美和子の上に覆い被さり、彼女の両脚を自分の肩に乗せて、柔らかい女体をふたつに折り曲げている。
腿がバストに密着するくらいに押しつけられ、その上に黒い巨体が乗っていた。
黒い肉体が白い肉体を貪り食っているように見えた。
由美には信じられない体位だった。

昔、女子待機寮(婦警独身者寮のこと)で、飲み会の時にみんなで見た裏ビデオを思い出した。
確かあの時は美和子もいたはずだ。
ビデオの女優はアクロバティックな体位で男優に犯されていたが、みんなギャグ感覚で笑って見ていた。
あんな格好でセックスするわけがない、と。
したところで感じるどころではないだろう、と。

なのに美和子は、現実にものすごい格好で犯されて感じている。
しかもあのよがり声。
裏ビデオなどでの、女優の派手なよがりっぷりや喘ぎ声などは演技に決まっていると言って、喚くようなよがり声を聞いて爆笑していたものだ。
なのに、一緒に笑っていたはずの美和子が、あの時のビデオ女優以上に凄まじい喘ぎ声を放っているではないか。

『ああっ…はああっ……あっ…あっ…あっ…あっ…あっ…あっ…あっ…あっ…ああ!』

黒人のピストンにリズムを合わせて、美和子の口からよがり声が洩れている。
カメラが切り替わり、美和子と黒人のお尻が蠢く後ろからの映像になった。
信じられないくらい太い肉の凶器が、美和子の膣を破壊するかのように強烈な突き込みを見せている。
なのに美和子の媚肉は、その攻撃を受け止めるかのように蜜を溢れさせ、動きをスムーズにさせていた。

(すごい……あ、あんな大きなのが美和子の中に……。あそこもあんなに濡れてて……)

そう思った途端、自分の膣の奥がじゅんっと液を出したような気がして、由美は思わず腰を引く。
そこに牧田が手を伸ばしてみると、案の定、由美のそこは濡れ始めていた。

「ああ……」

男の無骨な指が女の秘密に触れているのに、由美の抵抗は弱かった。
腰を振ってはいるが、かえって牧田の指を奥に呼び込んでしまっている。

牧田は人差し指と薬指を割れ目に合わせ、そのあわい目に中指を置いた。
たちまち三本の指はねっとりとした由美の愛液で濡れそぼってきた。

「なんだかんだ言って、あんたも濡れてきたじゃねえか」
「ウソっ……いや、いやあ……」
「ウソじゃねえさ。しかしおまえもひどい女だな、ダチが黒人に犯られてるのを見て濡れてくる、なんてよ」
「ちっ、違うっ……ああ、だめ触っちゃあ……」

牧田は今度は筆を二本持った。
片方は毛先が柔らかく開いた、使い込んだ太筆である。
もう片方はおろしたてで、毛先がまだ糊で固まっている細筆だ。
その二種類の筆を使いこなし、由美の股間と胸を中心に責めた。

乳房は、特に乳首を中心にいびられた。
太い筆が胸肉全体をさわさわと撫でるように蠢く。
乳輪周辺と乳首周りを柔らかい刺激が到達すると、ぞわぞわと内からこみ上げるような快感が漂ってくる。
細筆の、腰のある硬さの毛先で乳首をつつかれたりすると、ビーンと頭に響くような甘美な快感が突き上げてきた。

股間を責めるのは先が開いた腰のない太筆の出番だ。
割れ目周辺をなぞり、媚肉上部に密生している恥毛に絡ませるようにくすぐったりもする。

しつこく割れ目をなぞっていると、由美の腰がぶるぶる震えだし、あわい目が花開くように口を開けてくるのだった。

「ああ……やあ、く、くすぐっ……たい…あっ……ああう……」

由美の腰が妖しく動き始めた。
嫌がるというよりは、牧田の筆の動きを受け入れるかのような素振りさえ見せていた。

「ひああっ!」

責められる婦人警官が突然甲高い悲鳴を上げて、大きく首を仰け反らせた。
牧田の筆が、もっとも敏感な肉芽を撫で始めたのだ。

「だ、だめ、そこはっ……ああっ、くっ、ああ!」

ヤクザはここも念入りに責めた。
そこだけは避けたいと思っていた由美が、いつしかなよなよとした弱い動きになり、責める牧田の筆が愛液でしっとりと濡れてくるまでさすり続けた。

「あんだけいやがってたのによ、もうこんなじゃねえか」
「……」

牧田がこれ見よがしに差し出した筆の毛先は、べったりと由美の粘液にまみれていた。
由美はとても目にすることが出来ず、顔を背ける。

牧田は新たな乾いた太筆に持ち替え、由美の真っ白な首や鎖骨周辺、うなじ、耳など、素肌を晒しているところは余さず筆の餌食にした。
腋も責めたいところだが、着衣ではそうもいかない。

外気に晒している素肌すべてで微妙な感触の愛撫を味わい、由美は徐々に呼気が荒くなり、皮膚に汗を浮かべてきている。
あさましい肉欲を振り切ろうと顔を振りたくるが、それでもモニタからの親友の嬌声はいやでも彼女の耳に忍び寄ってきた。

『ああ……ああ! …くああ……うんっ…ううんっ……あっ……奥まで……と、届いてるっ』
『奥まで届くまで突っ込まれるのがいいんだろうが、このビッチが』
『いいっ……す、すご……おかしくなるっ……気持ち…良すぎて、おかしくなるっ……』

あられもない美和子の悶え声に、由美は再びモニタを見てしまう。
画面では、黒人は美和子の左脚を抱えて、彼女の膣のより深いところまで浸蝕しているようだった。
崩れた松葉崩しのような体位で責め抜かれ、美和子も限界に来ているようだ。

『もういきたいんだろ、このメスブタが』
『ああ……』
『いきたいと言え』
『いっ、いきたいっ』

黒人の腰の動きは信じられぬほどの速度と威力だった。
美和子の豊満な腰ですら砕けてしまいそうに見える。
そのグローブのような大きな手で、美和子の乳房が揉みくちゃになっている。
分厚い唇が、女刑事の白い首筋に這っていた。

『あっ……あっ……ああ、あうっ……あ、もう……もうっ……』
『いくのか』
『んくっ……あ、いく……い、いっちゃいそうっ……んああっ……あ、いっく……いくぅ……』
『ほれいけよ、ビッチが』

黒人のたくましい両手が美和子の背を抱きしめ、激しく上下する。
美和子の官能的な腿は、いまや黒人の腰に絡みついていた。
最後の強烈な攻撃で、美和子は一気に到達した。

『はっ、激しいっ……だめ、いく……ああああっ、いっくううううっっ』
『おうっ、おおうっ』

美和子のいまわの際の強い締めつけで、黒人も激しく射精したようだ。
凄まじいまでの愉悦で、美和子は半ば気死している。

『すごい……濃いのがいっぱい……ああ、奥の方に……あう、ま、まだ出てる……』

「……」

美和子の激しいよがりっぷりと、思いっ切り絶頂に達した妖艶な痴態に、由美は言葉もなく画面を見つめていた。
いつの間にか後ろに回り込んでいた牧田が、床に落ちていた制帽を拾い、軽く叩いて埃を払った。
それを由美の頭にかぶせてやり、その耳元でささやいた。

「どうだ美和子の成長ぶりは。あれでも最初は相当跳ねっ返りだったんだぜ」
「……」
「おまえもダチみたいに、思いっ切り気をやってみてえんだろ?」
「そんなこと……ない……」
「じゃ、このままでいいのか? 身体のあちこち悪戯されてくすぶってんだろ? 切ないんだろ?」
「……」
「おっぱいを握りしめられて揉まれてみたいだろ? 濡れ濡れになったオマンコに大きなチンポをくわこみたいんだろうが」
「あ……」

男の卑猥な言葉に、由美は真っ赤にした顔を伏せた。
その美貌を後ろから覗き込むと、肉付きの良い胸が目に入る。
もうすっかり乳首は勃起していた。

「ひ……」

そっと内腿に触れると、股間から滲み出ていた淫蜜が流れを作っている。
由美は、これから牧田に加えられるであろう淫らな行為を想像し、こみ上げる疼きに耐えかねていた。

肢体をよじるとふるふる震える肉の塊に、牧田は後ろから大手を拡げグッと掴んだ。
指が吸い付くような感触の肌は汗ばんでおり、とろけるような柔らかさだった。

「ああ……んうう……や、だめ……揉んじゃ、や……あっ……」

ぷりんとした双つの肉の丘を、牧田は存分に揉みしだく。
肉に指を沈め、揺するように愛撫すると、屹立した乳首がぷるぷると首を振る。
下から上へ揉み上げると、由美はピクンと顔を反らせ、牧田の肩に乗せてしまうのだった。

「相当感じやすいようだな」
「そんなこと……は、ああ……む……んくっ……」

由美は乱れた制服を気にする余裕もなく、何とか責めの結果を声に出すまいと必死に口を噛みしばった。
牧田はそんな由美の様子が面白いらしく、必死に耐える女の口を割って早く喘ぎ声を絞りだそうと行為に没頭した。

感じて盛り上がっている乳輪を絞り上げ、頂点の乳首をこねくるように揉んだ。

「ひっ……い……あうっ」

乳首が特に感じるらしく、牧田がそこを引っ張り上げるように捻ると、由美はたまらず熱い吐息を吐いた。
こんもりとした乳房だけでなく、あばらの辺りをさすったり擦ったりしてやると、由美は上半身をもぞもぞさせて呻いた。
首筋を舐めたり、耳に息を吹きかけたりすると、二の腕あたりにざっと鳥肌が立った。
かなり鋭敏な性感を持っているようだ。
牧田は前に回って、さらに激しく胸を揉んだ。
硬くしこった乳首を口にくわえ、こりこりと噛んでやると、由美は我慢しきれず、甘い声を洩らしてしまう。

「っ! ああっ……ああう、あうっ……あ、そ、そこは……あっ」

乳首を飲み込んだ牧田の口は、舌を自在に操り、由美を懊悩に追い込んでいく。
舌で押しつぶしたり、ねぶったりすると、由美は面白いようにビクッ、ビクッと反応し、呻き喘いだ。
そして口が乳首をちゅるるっと思い切り吸い上げると、由美はそれこそ牧田を弾き飛ばさんばかりに胸を反らせて呻き、はっきりと喘ぎ声を上げた。

「あくぅぅっ! ん、んああっ……」

牧田はいったん由美から離れた。
はぁはぁと呼吸を荒くして、ロープに身を預けている美女を見るとムラムラしてくる。
あれだけ揉み抜かれても、少しも型くずれしていない胸は、油を塗ったように汗を浮かせ、ピンクに染まっている。
左脚を吊られた股間はもう濡れそぼっており、牝の匂いを周囲に散乱させていた。

牧田はまた由美の耳元でささやくように言う。

「お巡りさんよ、あんたも荒っぽく愛撫されるのが好きみたいだな」
「や……違う……」
「違わねえよ、こんなに感じてるじゃねえか。へへ、美和子もそうだったんだよ、あの女も激しいセックスが好きだったんだ。おまえもそうなんだろ?」
「……」

(美和子が……。は、激しいのが好きだって……そんな……)

さっきまで見ていた美和子の淫らなビデオを思い出す。
大柄な黒人にセックスされ、あられもなくよがっていた美和子。
あれはどう見ても、愛し愛されてのものではない。
ムリヤリ暴力的に犯されたものだろう。

なのに美和子は、野獣のような黒人の剛直に貫かれ、喘ぎ狂った痴態を見せていた。
空恐ろしいくらいの激しいセックスだった。

由美の喉がごくりと動くのを見て、牧田がニヤリと笑う。

「なに考えてんだ、おい」
「あ……」
「ほれ見てみろ、またお友達がニグロに犯られてよがってるぜ」

牧田は由美の頭を掴み、ぐいとモニタに向けた。
ビデオは由美が牧田にいじくりまわされている間もずっと回しっ放しだった。
ビデオの中の美和子は、激しくいきまくり、黒人に射精されて終わったと思っていたが、いつのまにか二回戦に入っているようだ。

今度は後背位で犯されていた。
カメラは何台もセットしてあったらしく、今の映像は真上から映されていた。
黒く長大な肉棒が、美和子の豊満な尻に食い込んでいた。
媚肉をむりやりこじ開け、ぎちぎちと出入りしている。
なのに美和子はちっともきつそうでなく、苦しんでもいなかった。
むしろ黒人の抜き差しするペニスを求めて、腰をうねらせ、白い背筋をしならせているように見えた。

『はああっ……んぐ……んぐうっ……あう……あうっ……あ、いいっ…』

肉棒がかなりのスピードで出入りを繰り返しており、差し込むたびに愛液が飛び散っている様子も映し出されている。

『あっ…ああっ……いいっ……んああっ……くっ…いいっ……』

黒人が腰を掴み、ぐっと腰を突き出すと美和子は顔を天井に向けて喘いだ。

『くあああっ、だめ! だめ、それ、深いっ……あ、ああ……ふ、深くて……いいっ…』

あえやかな美貌を染めてよがる美和子には、警視庁の女捜査員としての矜持などとっくに吹き飛んで、そこにあるのはどす黒い肉欲だけのようだった。

「……」

声もなく画面を見ている由美に牧田が言った。

「ほら、いつまで見てんだ」
「あ……」

卑猥なビデオに見入っていたことを指摘され、由美は首筋から顔まで真っ赤にして俯いた。

「今度はこれを見てみな」

牧田はズボンを下ろし、自分の逸物を誇らしそうに晒して見せた。
充分に勃起したペニスをぶるんと振ってみせると、由美は慌てて視線を逸らせた。

「そ、そんなものっ……見せないで……」

男はゆっくりと女に近づき、右腕で吊った左脚を抱えた。
そしてペニスを掴むと、由美の割れ目にあてがった。

「あ……ああっ」

男の肉棒の熱さと硬さを感じ、由美は怯えたように腰を引いた。
しかし牧田ががっちりと押さえ込んでおり、ほとんど動けない。

「ああ、やめて……お願いだから、よして……」

由美はなよなよと力なく首を振ったが、なんとしても抵抗しようという風ではなかった。
牧田は割れ目の中心に亀頭を当て、そのまま腰を押し進めた。
もう充分すぎるほどに濡れている膣は、あっさりと言っていいくらいに肉棒を受け入れていった。

「は……ああっ……よ、よしてって言ったのに…ああ……は、入って……くる!」

ぬるっという感じで収まっているのに、どうしてなかなか内部は狭かった。
牧田はそのきつさに驚き、負けじと腰を送った。
ぐりぐりと押し込み、ずしりという感じで底まで挿入すると、牧田は由美の感触を愉しんだ。

中は暖かいというより熱っぽい感じすらした。
そしてこのきつさ。
処女でもあるまいに、ヘタな処女より狭いのではなかろうか。

美和子もそうだったが、由美も長い間男性経験がなかったのだろう。
これだけの身体をしていてもったいないことだと牧田は思った。

「動くぞ」
「ああっ」

根元まで押し込んだ肉棒を抜き、そしてまた押し込むと、由美の膣はもっと奥へと言わんばかりに襞を絡みつかせ、導いていく。
そして引き抜こうとすると、今度は膣道がきゅっと収縮して、抜かせまいとするのだ。

牧田は内心で舌を巻く。
蘭は空手をやっているとかで鍛えているから締めつけが良いのだろうと思うが、由美の媚肉はどうしたことだろう。
これは鍛えてどうなるものでもあるまい。
きっと天性の名器というのはこういうのを言うのだろう。

「はっ、あああ……あうっ……んんん……あっく、うっ……む……う、うんっ……」

由美が決死の顔で喘ぎ声を噛み殺しているのを見て、牧田が苦笑する。

「なに我慢してんだよ。いいんだよ、よがったって……」
「ああ……で、でも……あっ…」
「なにが、でも、だ。ビデオ見ろよ、美和子だって遠慮なく喘いでんだろ」

そう言われて、由美はまた親友の痴態を見てしまう。
美和子は相変わらずバックで犯されていた。
ただ今度は、右脚を抱えられて、後ろからの変形松葉崩しで挿入されている。
黒人はビデオカメラを意識しているのか、結合部が見えやすいように責めているようだ。

『うっ、ああ! ……うあっ……奥……奥まで、ああっ…』
『奥がどうしたんだよ、この淫乱な牝ポリが』
『お、おお、奥まで……欲しいっ……ああう……』
『こんなに深く入れてやってんのに、まだ奥まで欲しいのか』

美和子は首が折れそうなくらいにガクガクとうなずいた。

『ああ……ほ、欲しい……』
『わかったよ、始末に負えねえドスケベ女だな』

膂力たくましい黒人は、2/3ほど収まっていたペニスをもっと押し込もうとしている。
無茶だった。
美和子の膣はそんなに長くないだろう。
そう由美が思っていると、驚いたことにずっ、ずっ、と肉棒が少しずつ沈んでいく。
美和子は喉が張り裂けそうな悲鳴を上げた。

『うあああっ……は、入る! お、奥まで入るぅぅっ…』
『それ、ここまで入れるのがいいのか』
『い、いいっ……ああ、すっごい奥まで入って……ああっ……』
『子宮に当たってるだろう』
『あ、当たってるっ……硬くて、ああっ……すごいおっきいのがぁっ……し、子宮が壊れる……破れちゃうっ…』
『子宮を抉られるのがいいんだよな、スケベなお巡りはよ』
『いいっ……あ、し、子宮が……持ち上がるっ……あ、おっきいの……子宮に入っちゃうっ』

見ている方に燃え移りそうな激しい肉欲図に、由美も一層官能を刺激される。
牧田も黒人と美和子のセックスビデオで昂奮し、突き上げの速度が自然と上がる。
狭い内壁をこじ開け、子宮にまで届かせると、今度は一気に引き抜く。
奥を突かれると、そこからどろどろと濃い愛液が零れだし、牧田の抽送を手助けしていた。
ペニスの滑りがよくなって、スピードは一層増した。

「どうだ由美。気持ちよくてたまらないんだろう?」

由美は初めて名前で呼ばれてハッとした。
自分は何をしているのかと思ったが、それも一瞬だった。
すぐに牧田の突き上げに我を失い、腰をうねらせた。

「どうだ、いいんだろうが」
「そんなこと……い、言えない……あっ…」

言えないということは感じているということだ。
気持ちよくてしようがないのだが、そんな恥ずかしいことは言えない。
女は、これくらいの精神状態で責めているのがいちばん愉しい。

牧田は動きを止めた。
だが抜きはしなかった。

「あ……」

なんで、という顔で由美が男を見た。
切なくてたまらない、という顔をしていた。
これだけの美人がそんな表情でいたら、普通の男は有無を言わさず押し倒すだろう。

媚肉には男のたくましいものが収まっている。
だが、ちっとも動いてくれない。

由美がジリジリしているのが手に取るようにわかった。
紺のネクタイは緩みきり、ボタンが飛んだ白いワイシャツは由美の汗を吸い取ってしっとりと濡れていた。
汗の水分でぴったりと由美の裸身にまとわりつき、凄絶な色気を放っている。
身体が火照ってしかたないのだろう。

牧田は括約筋を利かせて、ペニスを動かした。

「あっ」
「どうだ、男のものってのはこういうこともできるんだぜ。まあ大きく動かすことは出来ないが、ピクピクさせることくらいは出来る」
「……」
「もっと動かして欲しいんなら、由美のオマンコに入れてくださいって言ってみろ」
「そんな……」

さっきよりひどい。
それなら「気持ちいい」と言う方がマシだった。
しかし我慢にも限界がある。
目を閉じても聞こえてくる、ビデオの中で喘ぐ美和子の声が拍車を掛けた。

『くぅぅっ……あ、い、いいっ……あ、いく……ま、また、いく……あっ…』
『やれやれ、またかよビッチが。いったい一日に何度いったら気が済むんだ』
『で、でも、ああっ……い、いきたくて…もう……あ、い、いきそうっ……』
『じゃあ勝手にいけ。オレはまだ出さねえが、何度でもいかせてやるぜ』
『あああっ……だめ、いく! あ、もう、いっちゃう、いっくううっ!』

「……」

美和子がまた気をやったらしい。
由美はもう堪えきれなかった。

「……がい……です……」
「なんだ? はっきり言えよ」
「お願い……です……あ……し、して、ください……」
「上品ぶるんじゃねえよ」
「ああっ」

牧田はずるっとペニスを抜き放ってしまった。
由美の愛液と自身の先走りでとろとろになっている肉棒がぶらぶらしている。
由美の熱い視線は、どうしてもそこに行ってしまう。
その目線を避けるように、牧田はわざと後ろに回った。
そして柔らかい耳たぶを噛み、ささやいた。

「そうじゃねえだろ、え、お巡りさんよ。由美のオマンコに入れて、だろ?」
「……」

由美のスカートをまくり上げ、露わになった尻たぶに牧田がペニスをあてがった。

「あっ……」

その熱く、硬い感触に、由美はわなないた。

(なんて硬くて熱いの……。こ、こんなのが私の中に……)

「言え」
「ああ……」

逆らえなかった。

「ゆ、由美の……」

制服をはだけさせ、さらした胸を牧田に揉まれながら由美は言いかけたが、どうしても口ごもってしまう。
その堤防を決壊させるが如く、牧田はうなじを舐め、乳を揉んだ。

「由美の……ああ、お……お……オ、マ……ンコに……入れてくださ…い……」
「だめだ、それじゃ。ちゃんと続けて言え」
「そんな……」
「いやならやめる。で、一日中、筆で虐めてやるぞ」
「やっ……やあ……」

そんなことされたら気が狂ってしまう。

「由美の……お、オマンコ……に、入れて……入れて、ください……ああ…」
「ま、そんなもんか」

牧田はそう言うと、後ろから挿入することにした。
ぷるぷるに張った尻たぶを割って肛門と媚肉をさらけ出させ、そのまま一気に貫いた。

「あああっ」

ようやく来た硬い男の感覚に由美は背筋をぶるるっと震わせて反応した。

牧田は由美の膣をぶち壊すかのように激しく抽送する。
長大な肉棒に蹂躙されているにも関わらず、由美の膣は優しく牧田のペニスを包み、襞で絡んでいく。

「か……かはっ……」

噛みしばっていた口が弾け、由美の中で何かが炸裂した。

「はっ…あ、いいっ……いいっ……う、ううんっ、いいっ……」

由美は牧田がペニスを突き上げると、自分から腰を後ろに押しつけ、さらに深い挿入をねだった。
牧田は、打って変わって肉の疼きに貪欲になった由美に目を見張り、その思いに応えてぐいぐいと腰を突き上げた。
根元まで埋め込まれたままでぐりぐりされると、子宮口を思い切り擦られて、由美に痛いほどの強い快感を与えることになった。

「くああっ、すごっ……き、きつい、すごいっ……ふ、深くて、もう…ああっ……」

美和子のビデオで、牧田自身が煽られたのか、そろそろ彼も限界に近かった。
もちろんそれは由美の持ち物のためでもあるだろう。
奥へ奥へと導こうとする襞の妖しい蠢きや、性感が高まるにつれ、どんどん締めつけがきつくなる媚肉。
さすがに蘭ほどの締めつけではなかったが、それでも充分に基準以上だろうし、なにしろ元々膣が狭いのだ。
そんな中、盛んに膣底にある子宮を亀頭で小突き続ければ、誰だって射精したくなるというものだ。
一方の由美の方もどんどんと追い込まれていた。
狭い膣を抉り込まれるように太いペニスが出入りし、底にある子宮口を虐められているのだ。

目や耳からは、美和子の激しいセックスの様子が情報として頭へ入って行く。
一種、バーチャル的なセックスとなり、由美は自分でも信じられないほどに高ぶっていた。

「ああっ……ああっ、だ、だめぇっ……あ、あはっ……もう……もう!」
「いっ、いくのか?」

牧田も堪えながら訊く。
その間にも由美の膣はぎゅんぎゅんと締まり続けている。
制服の婦人警官は一気に頂点を突き破った。

「あ、あっ……あああああっっ!!」

ガクン、ガクンと大きく仰け反り、頭の帽子が宙に舞った。
ぎゅううっと膣が締め上がり、牧田もたまらず射精しそうになる。

「くっ」

必死の思いで引き抜いて、由美に向かって射精した。

びゅるるっ。
びゅっ。
びゅるんっ。

白く濁った粘液が飛び散り、由美の白い尻や濃紺の制服を汚した。

 

 

* - * - * - * - * - *

 

 

毛利小五郎探偵事務所。

住居部の自分の部屋にコナンはいた。
現在、午後8時20分。
小五郎は今日も出かけており、まだ戻ってこない。

コナンはパソコンでネットにアクセスしている。
寒いほどの静寂の中、カタカタとキータッチの音のみが響く。

「これか……」

コナンがアクセスしているのは、銃のデータベースだ。
液晶モニタに映し出されたのは、SIG−P230だった。
美和子唯一の遺留品として発見されたものである。

「ザウエル P230。全長169ミリ、重量420グラム、口径9ミリX17……」

コナンはカタログデータを読み上げている。

「1977年に発表され、アメリカ向けとして、当時問題になっていた安全性に対処し、マニュアルセーフティをつけたモデルとして販売。なお、このシステムが日本の警察機構に注目され、次期警察用官給銃候補としてトライアルされた結果、採用が決定。日本用として、ランヤードクリップを装備したJP(日本)モデルとして発表された、か……」

マウスをクリックし、ページを送る。

「マガジンの装弾数は8発で、……あ、そうか!」

(高木刑事がヘンに思ったのは多分これだ! ということは……、やっぱり、あの銃は……)

コナンの表情に不敵な色が灯った。

 

 

 

 


 皆さんの心のうちに生じた本作品への想いを作者の方に伝えてみませんか?

読者の皆さんからの感想を作者の方は大変楽しみにしておられますし、短い感想でも次回作への活力となります♪

作者と読者の距離が近いというネットSSの利点を生かして是非作者の方にご感想を(^○^)    

MAKOTOさんのこの作品への感想は、 MAKOTOさん宛てで本HPのBBSにお願いしますね(*^^*)


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