母への質問1

 みなさん、こんにちは。私、また図々しくも登場しちゃったのだけれどよかったのかしら。でも今日はなんだか質問があるそうで。一体何を聞かれるのか私の方がドキドキしちゃってるわ。だって、芸能人の母みたいじゃない?
 それじゃ、さっそくどうぞ。

 えっとまずは藤華さんの質問ね。
『お兄ちゃんと狼ちゃんのクセは何ですか?』
 クセねぇ。う〜んと、狼ちゃんは小さい頃は悔しいと親指を噛むクセがあったのよね。口が達者じゃないから言いたいことが言えなくて、誤解されて凄く悔しい思いを沢山してきたみたい。
 最後に見たのは中学3年の冬から高校1年の時かしら。そのときは指じゃなくて爪を噛んでたけれど。
 何が悔しかったのかは教えてくれなかったけれど、かなり長い間、爪を噛むところを見かけたわね。でも2学期に入ったらピタッと無くなったわ。
 解決したの? って聞いたら、はにかんだような怒ったような妙に子供っぽい顔して、「半分くらい」って言ってたわ。それ以上は聞かなかったんだけど、なんだったのかしら。半分だけだったけれどもういいのかしら。それとも今は全部解決できたのかしら。ちょっと心配だけど、お兄ちゃんもついてることだし、それからはほんとにしなくなったから、解決したのよね、きっと。

 お兄ちゃんの方はね残念ながらクセって呼べるものはないわねぇ。ただ誰かと一緒に寝るとついつい腕枕しちゃうみたいだけど。冬哉くんとかよく泊まりに来るでしょ。狼ちゃんの所へ遊びに来てるんだけど、ベッドはお兄ちゃんの所の方が広いから、大抵お兄ちゃんと一緒に寝てるのよ。
 お布団敷いたらいいと思うんだけど、一緒に寝るって言うし。うちの子たち、大きいしがっしりしてるから冬哉くんが潰されないかって心配なのよね。
 それで朝、ご飯よ〜、なんて言いに行くときもあるんだけど、指を立てて「シー」ってされちゃう。お兄ちゃんって不思議と朝はピッタリに起きるから、腕が抜けなくて、冬哉くんの目が覚めるまでそうしてるのよね。
 きっと小さい頃、狼ちゃんと一緒に寝てたときを思い出すのね。冬哉くん、可愛いから。狼ちゃんの代わりになってるのかもしれないわ。いつもね、自然に狼ちゃんを抱くようにして寝てたから。だから誰かそばにいると腕枕しちゃうんじゃないかしら。


 それから次はbanriさんの質問ね。ちょっと今の話題に近いのね。
『2人の寝起きはいかがですか? どんな姿で寝ているかも知りたいです』
 寝起きは2人ともいいです。起きなさ〜い、なんて怒鳴ったことはなくてよ。特にお兄ちゃんは目覚まし時計みたいな感じ。どんなに遅く寝ても6時には起きてるわ。それからジョギングに行っちゃうから。
 さすがに狼ちゃんは無理して夜遅くまで勉強してたりすると、起きられなくってお兄ちゃんに起こされてるけど。でもそれが凄く悔しいみたいで、頑張って起きてるわ。意地になってるのがみえみえで可愛いでしょ。お兄ちゃんもそれが楽しいみたいで、平日は必ず声掛けてるかしら。

 寝るときは、狼ちゃんは普通のボタンが付いたパジャマ着てるかな。夏も冬もボタンのね。狼ちゃんはきっちりした格好が好きだからそういうのがいいみたい。冬哉くんが泊まりに来ると狼ちゃんのパジャマを貸してあげるんだけど、凄くぶかぶかでなんか可愛いのよね。
 自分のパジャマ着てる冬哉くんが気に入ってるらしくって、冬哉くん用のパジャマも買っておこうかな、って言っても、いらないって言われちゃうのよね。

 それからお兄ちゃんはジャージね。冬は長袖長ズボン、夏は半袖半ズボン。クーラーかけるほど暑くはないけど、かけないとジメッとしてたりして寝苦しいときは上だけ脱いでるときはあるかしら。
 我が息子ながらそんなときはちょっとドッキリするわね。外国映画で体付きのいい俳優さんが寝てるシーンみたいに思えるわ。ほんとに私が産んだのかしら? って、よく疑問に思うわね。でもね、お兄ちゃんは目を閉じた方が年が若く見えるから、顔だけ見つめてると子供の頃を思い出すわねぇ。あんなに小さなときもあったのね、なんて。
 本当にここまで早かったわ。あっと言う間に時間が過ぎてしまって。もっともっと可愛がってあげたかったのに、お兄ちゃんにはそれを少しだけ拒否されたようで寂しい気もするわね。


 あら、ちょっとしんみりしちゃったかしら。次の質問に行くわね。お次はえっと、chloeさんの質問ね。
『過去、狼帝くんと虎王先輩のチョコレートを貰った数は? ホワイトデーのお返しをどうしていたかも知りたいです』

 むっ難しい質問ね。だって数なんて数えたこと無いから。でもお兄ちゃんが高校生の頃は段ボールに一箱分はしっかりあったわ。お兄ちゃんって自分で求めないけど、拒否することもないから。でも彼って独特の雰囲気があるでしょ? だからうちへ直接持ってきて私に言付けを頼む子が多いわよ。狼ちゃんに頼んでも断られちゃうし。
 そう言えば中学までは冬哉くんも頼まれてきてたわね。高校生になってからは一度もないわねぇ。冬哉くんもちゃんとお断り出来るようになったのかしら。そんなことしなくていいのよ、っていつも言ってたのよね。
 どうだろ、だから50とか、100とかの数があったんじゃないかしら。でもうちは誰も甘いもの、食べないのよ。処分に毎年凄く困ってるわ。
 ご近所へあげたり、美姫ちゃんにあげたり、冬哉くんも甘いの好きだから狼ちゃんがあげたりしてるわ。
 狼ちゃんはもらってきたこと無いわね。直接うちへ持ってきて置いていった分と、郵便や宅急便で配達された分くらいよ。そうね、こっちは10個〜20個くらいかしら。
 どっちにしても相当な数よね。これだけの女の子の気持ちを袖にしちゃうなんて。私が彼女たちだったらなんて男かしら、って怒ってるかもしれないわ。

 えっとだってね、ホワイトデーなんて一度も気にしたことないのよね。うちの子たち。ああ、こんなこと言っちゃうと怒られちゃうかしら。それとも人気が下がっちゃうかしら。
 狼ちゃんは興味のない子にはほんとに冷めてるわ。お兄ちゃんはなんて言うのか、社交辞令は完璧だから、添えてあるカードだけは読むのよ。そしてあの記憶力でしょ。もらった子に会ったときは忘れずにそのことを言うみたいだけど。
 電話とか掛かってきても、詰まることなく対応してるわね。でもホワイトデーには何もしないわ。いいのかしら。そんなことで。親としてはやっぱりちょっと心配よね。そんなだから彼女も出来ないんじゃないかって。
 それともやっぱり親には恥ずかしくて内緒にしてるだけで、可愛い彼女がいるのかしら。公に出来ないくらい年上の彼女とかいるのかしら。どう思う?


 最後はみみさんの質問ね。
『兄弟の血液型とそれにまつわるエピソードを教えて』
 血液型はね、お兄ちゃんはAB型で狼ちゃんはO型よ。
 う〜ん、エピソードねえ。血液型でどうって言うことは無いと思うわ。だってA型だから几帳面で困った、とかあったら面白いんだけれど残念だけどそんなことはなくて。お兄ちゃんも狼ちゃんもマイペースだからB型っぽいんだけどね。
 でもね、血がそうさせるのかしらって、とっておきの話しを一つしちゃおうかしら。

 あら、でも今日はここまでなの? そう、ちょっと残念ね。それじゃあまた来週にするわ。焦らしちゃってごめんね。でも今度はちゃんとお話しするからね。

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