2月14日の攻防戦1

『冬哉先輩。お早うございます。目が覚めた? ほら、そこで固くなってるモノ。それに触って。気持ちいいから』
『じっ自分で?』
『そう、自分で。ほら、気持ちいいでしょう』
『ほらだんだん気持ち良くなってきた。もうイく?』
『あっん‥あ、あああっ、たっ鷹神‥。イッイっちゃう‥』

 冬哉先輩。毎朝この通りにしてくれるかな。すっげぇ楽しみ。



 今日は2月14日。みんなご存じのバレンタインだ。この日にチョコがもらえるかどうかは男の沽券に関わることで、気がない奴にまでいい顔をしてしまう。まあ、俺はそんなことしなくても毎年相当数もらえるからあんまり気にしてないけれど。
 今年から高校生だからどうなるか分からないけど、背は高いし、顔だって悪くない。うちの高校で生徒会役員だって言えば頭も悪くないと証明している。しかもあの都築兄弟の従兄弟だ。知名度はかなりあった。3点セットでおまけに女好きとくればチョコをやってもいいかな、と思えるだろう。

 余り数があっても仕方ないから、寝てもいいって子だけ受け取ることに決定した。
 でも、うんと言わすのに手はかからない。両肩を掴んで身体がくっつく寸前で止める。抱き締めちゃうとそこで逃げられるから。
 それからそっと耳のそばで「○○さん可愛いから抱いていい?」って囁いてやる。百発百中‥とは行かないが90くらいはオッケーが出る。みんな腰が抜けるんだよね。

 あ、当然だけど顔で選ぶよ、俺は。胸は余り大きくない方が好きだな。感度がいい方がいいなぁ。でもそう思うと冬哉先輩の敏感さが浮かんできちゃうんだよね。先輩、感度いいから。いつまでも弄りたくなっちゃう。


 そして1ヶ月分の女の子を確保するチャンスを狼ちゃんはふいにしろと言う。それなりの見返りはあるんだろうね。
 う〜ん、冬哉先輩2時間分と1ヶ月分の女の子。ちょっと悩むなぁ。女の子は掃いて捨てるほど居るけど、冬哉先輩を俺だけが好きに出来る時ってほとんどないんだよね。それに協力しないと二度と冬哉先輩が抱けなくなりそうだ。
 よし、決めた。冬哉先輩にしよう。2時間あれば結構遊べそうだから。

 当日狼ちゃんは朝からいつもより厳重に冬哉先輩にくっついていた。
 狼ちゃんは何を気にしているかと言うと、冬哉先輩にチョコを持ってくる女の子を警戒しているのだ。そりゃね、冬哉先輩のことだから彼女が出来たら絶対裏切らないだろうと思う。もうこんな風に俺たちの手で喘がされるなんてないだろうな。
 電車での行為を知ってる奴も居るわけだから、もしかしたら男からだって告られるかもしれない。それはちょっとヤバイかもしれないな。ああ言う冬哉先輩を知ってるって事はまず間違いなくヤりたいと思ってるだろうから。

 去年は王ちゃんが一緒だったから、冬哉先輩目当てだった相手全員に「俺に?」と言って奪ったらしい。王ちゃんにそんなこと言われて「違う」と言える奴はいない。
 狼ちゃんにそんなことは出来ないだろうし、せいぜい睨んで追い返すくらいだろうな。

 でも学校へ着くまで相当数を睨んで追い払っていた。凄いや。女の子追い払うなんて俺には絶対無理。
 でも狼ちゃんは一つだけ勘違いをしている。あの数の女の子、全部冬哉先輩狙いだと思ってるみたいだけど、本当は7割が狼ちゃん目当てなんだよね。後残り2割が王ちゃんへの言付け。最後の1割が冬哉先輩へ来た子だ。冬哉先輩は狼ちゃんほどはもてないんだけどね。
 自分のこと無愛想だと思ってる狼ちゃんはまさか自分が女の子からこんなに好かれてるとは夢にも思ってないようで、だから冬哉先輩に来たって思って納得してるみたい。
 狼ちゃんの睨みに耐えて「あの‥」なんてチョコを差し出した女の子に「うちは禁止してるの知ってるか。校則違反だぞ。これは没収する」なんて死ぬほど無粋なこと言ってるから笑っちゃうよ。冬哉先輩のこと鈍いってよく言ってるけど、狼ちゃんだって相当なもんだと俺は思うよ。
 まっ、ヤキモチから出る言葉だと思えば可愛いかな。一緒にいる冬哉先輩に渡そうとしてるって勘違いしてるんだから。

 冬哉先輩は確かに男の中では可愛い感じだし、人を惹き付ける何かがあるとは思う。けど、狼ちゃんビジョンで見たらきっととんでもない美少年になってるんじゃないだろうか。この世の全ての人間が惑わされるような、そんな凄い美少年。
 あばたもえくぼって言うか、恋は盲目って言うか。呆れちゃうよ。まあ実際の所、狼ちゃん達のガードがなくても10個もないと思うよ。そんなに気にしなくてもいいのに。それに冬哉先輩だって彼女を作るチャンスを奪われて可哀想じゃない? 狼ちゃんたちがいなかったらとっくに冬哉先輩なら彼女出来てると思うもん。少し頼りなげなあどけなさが母性本能をくすぐるんだよねぇ。だからちょっと独占欲強すぎ。
 そう言ったら、自分の睨みもかいくぐるくらい冬哉先輩に惚れてたら関所は開くんだって。でもこんな事し出したのは身体の関係を持ってかららしいけど。ふ〜ん、覚悟してる部分もある訳ね。なんて思って感心してたら違ってた。

「冬哉にふさわしい相手は、勿論冬哉より可愛くないといけない。それから冬哉のことだけを思って、ずっと寄り添ってくれるような従順な子じゃないとだめだ。でもいざって言うときは冬哉を守れるくらいしっかりしてないといけない。それには頭も良くないとダメだ‥」

 狼ちゃん、それじゃまるで嫁に出したくない頑固オヤジみたいだよ‥。

 口べたな狼ちゃんも冬哉先輩のことになると雄弁に語る。第一冬哉先輩より可愛い子って狼ちゃんから見ているの? いないなら誰一人として狼ちゃんの関所をくぐれる子はいないって事だよね。それにその条件って可愛いを除けば全部狼ちゃんに当てはまるんじゃないの?
 恋する男って哀れで自分勝手だよね。ま、そのおかげで俺は冬哉先輩が抱けるんだから文句言わないけどさ。

 先輩の中、むちゃくちゃ気持ちいいんだもん。アナルセックスがあんなにいいもんだとは思わなかったよ。当分は離れられそうにないや。それに先輩は可愛いしね。あんなに大胆なことしてる割にはいつも恥ずかしそうにしてるのがたまんない。もっと恥ずかしい目に遭わせてやりたくなっちゃうんだよな。


 教室ではずっと狼ちゃんが見張ってたのだろう。下校時に冬哉先輩は今年も一つももらえなかった‥と嘆いていた。下駄箱もロッカーも鍵が付いてて勝手に入れておけないんだよね。
 後は直接自宅にアタックに来る子。狼ちゃんは冬哉先輩の自宅前で立ってるんだって。番犬のように。はいはい、俺はもう何も言いません。
 宅配便なんかで来るのは冬哉先輩のお母さんが勝手に始末しちゃうんだって。凄いお母さんだよね。どこの馬の骨とも知らない女なんかに可愛い冬哉くんをやれると思ってるの! って勢いらしいよ。母親同士で話してるのを聞いたって言ってたから。

 それには冬哉先輩が家にいちゃ不味い。だから住み主のいない自分の部屋に呼んだのだ。そして帰りの護衛を俺は頼まれ、狼ちゃんがいない間の冬哉先輩独占権をもらったのだった。


 護衛と言っても睨んで追い返したりできないし、「俺に?」なんて言ったらあっさりと違うって言われそうな俺は、冬哉先輩を思いっ切り抱いて帰ってきた。誰にも邪魔させないぞ、って感じで。周囲の目が凄かったけど、取り敢えず護衛の役目は果たした。
 そして冬哉先輩を狼ちゃんの部屋に連れ込む。先輩は狼ちゃんと約束してたから何の疑いも持たずに一緒に入った。生徒会の仕事があるから次の電車で帰ってくると言ってあるのだ。
 理香おばさんは会社のパーティーで夜遅くまで帰ってこない。うちのお袋も一緒に親父たちとバレンタインパーティに参加してる。今回初めて契約を結んだスイスの会社が扱ってるチョコがよく売れたので、そのお祝いを兼ねてるらしい。
 もちろん冬哉先輩には何も言ってない。

「鷹神は狼帝に何の用事だったの」
「俺? えっと俺は‥」
 しまった。言い訳を考えてなかった。
「また宿題を教わりに来たの?」
 そう言えば前はそんな理由だったっけ。
「そっそう。英語」
「英語なら俺でもちょっとは説明出来るよ。どこ?」
 暇をもてあました冬哉先輩は勉強しようとする。俺、そんなことやりたくないんスけど。冬はこたつになってる座卓に教科書を並べる。ついでにスポーツバッグから時計を取り出してそこに置いた。そして今やってるところの問題を解き始める。
 別に聞かなくても出来るんだけどね。でも冬哉先輩は一生懸命に説明してくれる。そして俺はいいことを思いついた。英語の問題集を出す。

「先輩、この5ページが宿題なんだけど、ただやるってのはつまんないから進まないんだよね。分かるでしょ?」
「うん」
「だから1ページ終わるごとにご褒美が欲しいなぁ」
「何、ご褒美って」
「こんなこと」
 冬哉先輩の横から手を伸ばしてブレザーに差し込んだ。乳首のありそうな所を大まかに摘む。
「ちょっ、ちょっと」
 2〜3回でそこはハッキリと分かるようになった。

「ほら、ここも触って欲しそうだよ」
 固くなったところを摘んだままそう言った。
「そっそんなことない」
「ふ〜ん、触って欲しくないんだ。じゃあ下も反応しないよね」
 冬哉先輩は赤くなって何も言わない。
「下が反応しないならちょっとくらい触ってもいいじゃん」
「そっそんな所、触って褒美になるの」
「なるなる。俺いつでも触っていたいから。じゃいいよね」
「ダッダメだって。そんなこと」
「あれ、下は反応しないんでしょ。ならそれで宿題が楽しくできるんだからいいじゃない。触らせてくれなかったら宿題しないよ。これで先生に呼び出されたら冬哉先輩のせいだからね」
「かっ勝手にそんなこと‥」

 冬哉先輩が考え込んでるうちに問題集に取りかかった。1ページが終わる。
「1ページ終わったよ」
 言いながら逃げられないうちに肩を抱いて、サッと手を入れた。先ほど触ってあるのでカッターシャツの上からでもすぐに分かる。布越しにきつめに引っ掻いてやる。
「あっ‥あ」
 先輩は爪が通り過ぎるたびに声を漏らす。

「これだけで感じるんだ。ほんとに敏感だよね。気持ちいい?」
「いっ‥、い‥つまで?」
「え〜、そうだね1ページにつき5分ってとこでどう」
「そっそん‥なに?」
「そう、それくらいはなくちゃ、やる気出ないよ」
 しっかり時計を見ながらずっとそこだけを引っ掻き続ける。

「5分‥経った‥よ」
「ねぇ、下は反応しないって言ったのに。これなに?」
 すぐに股間を触って確かめる。
「だっだって‥」
 冬哉先輩は恥ずかしそうに顔を赤らめて下を向く。
「やっぱり触って欲しいって事でしょう?」
「ちっ違う」
「冬哉先輩は上の口は嘘付くからね。下の口に聞かないと」

 後ろから両肩を掴むと有無を言わさず押し倒した。両手に体重を掛けながら冬哉先輩に跨った。
「やだっ鷹神ってば」
 体重を掛けたまま尻を軸にして冬哉先輩の上で回る。そして床と腹の間に手を突っ込んでベルトを外し、ファスナーを下ろし、ズボンとトランクスを引きずり下ろした。少々先輩が暴れたって俺の体重を跳ね返すことは出来ない。
 尻の両こぶを持って開く。窄まった口が盛り上がったり緩んだりしてヒク付く。
「ほら、触って欲しいって言ってる」
「言ってない」
 そこの周りをぐるりと撫でる。ヒクヒクと伸縮する。

「ほんとに上の口は嘘つきだよね。こんなに欲しいって言ってるのに」
 そのまま潤滑剤を塗ると指を滑り込ませる。
「やっ止めろって」
「こんなに美味しそうに食べてるのに?」
 1本だけを取り敢えず抜き差しする。前立腺を嬲るには体勢が悪い。床に押し付けられてはみ出した袋の中も柔く握って摺り合わせる。しばらくそうしていると冬哉先輩は気持ち良くなってきたのか大人しくなる。

 指を抜くと惜しそうな吐息が漏れた。また背中で回ると今度は胸の方に手を突っ込んでシャツのボタンを外す。ネクタイも解く。そしてシャツを横から引きずり出した。ブレザーごと引っ張って肩まで露わにする。狼ちゃんの机の引き出しを勝手に開けて紐を取り出した。

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